長年に渡る日本市場軽視により、新型車の投入がほぼ凍結に近い状態で話題が無い中、久々に脚光を浴びたと思ったらゴーン会長追放騒動。。。
お粗末な社内事情が明るみとなり、さらに続きましては社長交代劇・・・。
近年は「e-POWER」と、「中途半端な自動運転」の話題くらいしか印象がなく、化石のような既存車種にe-POWERを展開しては、さも新しいクルマのように売るという、子供だましのような商法で奮闘する日々。
一方では、ご自慢の中途半端な自動運転技術を、自らがハンドルを握ってこそ意味のある、「走り」が売りのクルマ「スカイライン」に投入。
しかもビッグマイナーチェンジで、そのスカイラインのフロントフェイスをわざわざダサくしてしまうという、やる事がことごとく意味不明な迷走状態。。。(-_-)
本当は高い技術力を持っているのに、少なくとも日本国内においては新型車という形でその技術の提供が行われず、顧客にしてみれば乗り替えようにも「買うクルマがない」、販売店にしてみれば「売るクルマがない」という、完全にかつての勢いを無くしている日産自動車。
そんな日産に、
立て続けにホットなニュースが!
●日産が高級車「シーマ」も年内販売終了へ スカイラインに販売を集約か
https://kuruma-news.jp/post/193797
●日産「GT-R」が2022年で販売終了? 600馬力の新型NISMO仕様は最後の高性能モデルとなるか
https://kuruma-news.jp/post/193881
●【消滅か!? 統合か!?】日産 マーチは本当になくなるのか?? 有力な「2つの説」とは
https://bestcarweb.jp/news/104244
「終了」ばっかりやないかい! (^O^;
というわけで、私には衰退の一途を辿っているようにしか見えない日産の上記トピックについて、少しだけ、ほんの少しだけ語らせて頂こうと思う。(^^;
1.シーマが2019年内で生産終了?
冒頭の参考記事によると、販売店の話として、
「今ではシーマとフーガが注文を入れられなくなりました」
とある。
そうなると、公式なアナウンスはされていないものの、これをきっかけにこのままシーマが終了するというのは現実味のある話ではある。(^_^;
確かにシーマは全然売れてない。(^o^;
なぜ売れないのか。
そもそもの原因は、「シーマ」を買えるほどの顧客、「シーマ」に特別感を求める顧客に対し、分かりやすい「価値」を提供することが出来なかったからだと思う。(-_-)
なんせ「シーマ」と言えば、我々おっさん世代なら誰もが知る、かつて一世を風靡したクルマだ。
しかしバブルの崩壊、クルマに対する価値観の変化、長引く不況などといった時代背景もあり、シーマは代を重ねるごとに勢いを失い、2010年には生産終了、廃止に追い込まれた。
しかし、かつての「シーマ現象」を目の当たりにし、シーマに憧れた人は多く存在する。
それゆえ、シーマの復活を望む声があったのは確かで、その声に応えて復活したのが現在のシーマだ。
お望み通り「シーマ」は復活、いや、「シーマという名前」は復活したわけだが、じゃあシーマ復活を求めていた人たちはこの復活を喜んだかと言えば、それはどうだろう?
復活を望んでいた人たちの多くは思ったはずだ、
「いや、そういうことじゃないんだけど・・・」
と。(^o^;
これはヒドい!新型シーマ発表!
だって、製造工程での特別さをアピールしたところで、見た目はほとんどフーガだし。(^^;
しかも、「特別」を謳っていたはずのシーマが、「ちっとも特別ではなかった」ことが、2017年に発覚した完成検査不備の大量リコールによってバレてしまった。
日産、驚愕のリコール情報!地に落ちた信頼
とにかく、「シーマはどうあるべきか」を根底から考え直さない限り、現状の日産の体制、日本市場に対する方針のもとでは、今のシーマを存続させる意味がないことは明白と言っていいだろう。
そういう意味では、生産終了となるのは必然とも言えるし、実際そうなる可能性は極めて高いのではないだろうか。(-_-)
2.GT-Rが2022年で終了!?
日産が、いや、日本が誇るスーパースポーツカー「GT-R」。
今や、
「『日産』の価値とは、GT-Rをつくれることである」
と言っても過言ではない、と私が勝手に思ってるだけだが。(^o^;
とにかくそれぐらい、「GT-R」というクルマは日産にとってだけでなく、日本にとっての誇り。
これを世に出せる自動車メーカーであるということが、「日産」というメーカーの地位を守っていると、私は思っているのだ。
しかし、冒頭の参考記事によると、2022年に出される「騒音規制」により、その規制をクリア出来ないクルマは車両登録ができなくなるという。
正直、
「えっ?
そんなしょーもない理由?」 (^_^;
って感じ。(^o^;
私はその騒音規制に関しての情報は持ち合わせていないが、GT-Rが登録できなくなるぐらいとなると、「随分と近々に厳しい規制をかけるんだなぁ」と感じる。
まぁその「2022年の厳しい騒音規制」というのがどこまでの厳しさなのか、そこが明確に分からないので何とも言えないが、こうなってくると「GT-R」に限った話ではなく、そもそもEV以外のクルマは急速に排除されていくんじゃないかという気がしてならない。(-_-;
環境に配慮した規制が増えたり厳しくなったりしていくのは仕方ないとは思うのだが、その規制によってGT-Rのような特別なクルマがどんどん排除されていってしまうのは実に惜しいと思う。
こういったクルマの存在を認める寛容さが欲しいところだが、時代が進むごとに、自動車に対してだけでなく、いろんな面で寛容さの無い世の中になっていってるなぁと感じるね。(-_-)
3.大活躍の「マーチ」も生産終了!?
これは単なる憶測のようだが、冒頭の参考記事によると、販売店に流れている「マーチ」に関する噂で、
・生産終了し、モデルを廃止
・三菱のミラージュと統合した次期型を開発
という2つの情報が流れているという。
私にとって、実は「マーチ」は思い出深いクルマだ。
いや、別に乗ってたことがあるわけじゃないし、乗せてもらったことすらないけどね。(^^;
なぜ思い出深いかというと、昔遊んだ「スーパーカー消しゴム」に入ってた初代マーチ。
これが大活躍だったから。(^o^)
いろんな車種のスーパーカー消しゴムを持っていたが、中でも一番活躍してくれた(強かった)のがマーチだったのだ。
友人のマーチはあまり活躍してなかったので、たまたま私が持っていたやつのバランスが絶妙に良かったみたいなのだが、とにかく安定感が抜群で、小さい割にはふっ飛ばされにくい。
しかも、ハッチバック形状で後面の平らな面積が大きく、発射台のパワーをしっかりとロスなく受け止めて真っ直ぐ走って(滑って)くれるため、狙い通りにコントロールしやすかった。
そんなわけで、私のマーチの体当たりを受けて、机の下に落とされたスーパーカー消しゴムたちは数知れず。(^o^)
マーチのおかげで、私はいろんな奴からいろんなスーパーカー消しゴムを奪うことができたのだ。
ありがとうマーチ、随分と楽しませてもらったよ。(^_^)
そんなマーチの現行モデルは、2010年に登場して長年ほったらかしにされてるのだが、マーチに関しては基本的にモデルサイクルの長い車種なので、ほったらかしは今に始まった話ではない。(^o^)
とはいえ、このタイミングでもまだ次期型に関する情報が全く出てこない状況では、「廃止」の可能性をささやかれてしまうのも仕方ないだろう。
マーチと聞けば楽しかったあの頃を思い出す、そんな車名が消滅してしまうのは、クルマそのものには興味はなくとも、やはり残念なものだ。
なんとか存続してほしいけど、どうなるだろうね。(^_^;
4.あとがき
まだ確定的な話ではないものの、日産に関する「終了」の話題のオンパレード。
ちなみに今回は取り上げなかったが、「キューブ」も年内いっぱいで生産終了という話なので、とにかく日産の話題はろくな話題がない。
もちろん、私も以前は「セドリック」、「フーガ」を乗り継いだ日産ユーザーだ。
日産の、日本での存在感の復活を願っている。
日産にまつわる、いろんな車種の「終了」の話題が次々と聞かれる状況は残念な状況だが、終わるものがあれば、その代わりに始まるものもある、という前向きな見方もある。
だって、終わっていくだけでは、会社も終わってしまう(倒産してしまう)よね。(^o^;
何かを終わらせるからには、何かを始めなければ商売が成り立たないわけだから。
技術はある。
見捨てたくなるような今の惨状ではあるが、あきらめず、日産のこれからの挽回に期待したい。
コメント
いっそのこと日産は全てのエンジン車を廃止してEV専売メーカーになれば良いんじゃないですかね。水面下では既に動いてるように思いますが。
5年以内にEVを8車種増やすようですし、テスラのような4WDデュアルモーターEVを開発中で来年にも発売するとか。連日のエンジン車種廃止もその一環かもしれません。
テスラには先越されましたがEV業界ではまだ先行してる方なのでここで一気に方向転換を図るつもりかも?
ちなみにモデル3のデュアルモーター仕様は加速からハンドリングまでエンジン車では到底不可能な異次元の性能を驚異的なコスパで実現していますが、もしこれに並ぶ車種を日産が出せるからエンジン車全部廃止しても問題ないでしょう。
日産が出せるなら〜でした…。
とにかく、日産は全車種EVへ移行するべきです。
この逆境を今更エンジン車で乗り越えようとしてもトヨタやホンダに勝てるとは思えない。
辛口系おやじ(管理人)です。
EVへの流れは避けられないので、いっそEV専売という方向性もアリなのかもしれませんが、ここまでの規模に出来上がってしまった会社が、今まで研究開発費を投じてやってきたエンジンを完全にスパッと捨て去るのは相当な覚悟が要りますし、あの幹部にそんな大きな決断ができるとは思えないですね。(^o^;
テスラみたいに新しい会社なら、思い切ったこともやりやすいですけどね。
日産ぐらいになると、「守り」に入るんじゃなく、「守りつつ」攻めていかないといけない規模になっているので、難しいんでしょうね。(-_-)
まぁでも、中途半端で勝負にならない地味な改良車ばかり出してても未来がないですし、これからどう変わっていくのか、見捨てずに観察していこうと思います。
次第にメニューの品数が消えていく潰れかけの定食屋みたいなイメージ。
最近の「かつや」とダブる。
「化石の様な既存車種にEパワーをくっ付けて、あたかも新型車の様に装って売り出す子供だまし」←何という正論。
これ「魁!男塾」の世界だったら、「こんな児戯にも等しいEVもどきがこの伊達臣人に通用すると思ったか…」と冷笑されて槍のえじきにされてるところですね。
辛口系おやじ(管理人)です。
潰れかけの定食屋ってそんな感じなんですね。
私は貧乏すぎて外食などできないので知りませんでした。(^o^;
完全にEV全盛の時代に至るまでには、「EVもどき」が出現するのはある意味で自然な流れというか、あたりまえの過程ではあると思うんですが、それ一辺倒になって、アピールポイントがそれだけになってしまっては魅力が弱いです。
今の日産は、クルマそのものがほったらかしになって、付加価値の部分に集中しすぎだと感じます。
ベースとなるクルマが進化した上で、こんな動力もあるよ、こんな装備もあるよ、だったらいいのですが、肝心のクルマ自体の進化がほぼ止まったまんまですから。(-_-;
高級なセダンが欲しくなってもシーマは候補にあがりませんからね、ドイツ御三家、レクサス、クラウンあたりで締め切ってしまいます
辛口系おやじ(管理人)です。
昔は「日本で高級セダン」と言えばトヨタか日産、って感じだったのですが、この状況では、おっしゃる通り候補にも挙がらないというか、もはや日産は完全に対象外になってしまいますよね。(^_^;
会社が大変な事(いろんな意味で)になっているのはわかりますが、日産は本当に日本での販売はどうでも良いととらえられても仕方ないですね・・モデルチェンジ情報が出ても日本では販売されない事もかなり多いですし。初めて買った思い入れのある車のキューブも終了、乗り心地の良さに驚かされてモデルチェンジを心待ちにしていたデュアリスはエクストレイルに統合、モデルチェンジ後のフォルムが好きで期待していたティーダもノートに統合・・・デュアリスはともかく、ティーダは当時売れてたはずなんですけどね?本当ひかれる車ばかり消えていく・・・
新型ジュークが導入されないようなら(されても走り次第ですが)マツダに行っちゃうよ?
でも営業マンは大変そうですね。この1年弱、車が10年に近くなっているため買い替えの話をよくされますが、セレナをかなり薦められてます。ミニバンは絶対買わないと言っているのですが、比較的新しいのはそれくらいですものね・・・
辛口系おやじ(管理人)です。
デュアリスは日本で統合されただけで海外ではキャッシュカイとして売ってますし、ティーダも海外では売ってますからね。
「統合」というと聞こえはマイルドですけど、実態としては単純に無くしただけですよね。(^_^;
新型ジュークも導入されるかどうかは怪しい、というか、たぶん導入されないんじゃないですかね。(-_-;
日産ディーラーの営業マンはホントに大変だろうと思います。
私が日産ディーラーの営業マンだったら、情弱の連中を捕まえて当面は何とかしのぐかもしれないですが、さすがに2年、3年とその状況が続いたら、罪悪感に耐え切れず辞めるでしょうね。(^_^;
日産が日本市場を軽視しているというのは違います。
無視しています。
EVやHV以外を排除しようとしている2020年の騒音規制で開発がしにくくなるし、走りの良さを売りにした車を作ってもどうせわかりはしない、燃費と価格で選ぶんだろうとユーザーを軽く見ている姿勢は手に取るようにわかります。日産にとって日本市場は買い支えてもらえない市場とみて軽視ではなく無視しています。とりあえず軽・コンパクト・ミニバンはそれなりに売れるから適当に出しておけばいいだろ思っているかという印象です。
ゴーンをクーデターで追放して日本人中心の経営陣でと言っておりましたが、その日本人経営陣がゴーン以上の経営手腕を持っているとは正直思えません。
辛口系おやじ(管理人)です。
うーーーん、「無視」とまで言ってしまうと、それもまたちょっと極端かもしれません。
ってゆーかね、「無視」するならもっとちゃんと無視してほしいんですよ。
それならあきらめがつきますから。
中途半端に「無視してないよ」という感じのサインをチョイチョイ出してきよるから余計に腹が立つのです。(^o^;
例えば先般の、スカイラインのビッグマイナーチェンジなんてそうです。
「改めて日産のスカイラインであることを宣言」などと、わざわざエンブレムをインフィニティマークからダサい日産マークに戻して、さらにはフロントグリルの形状までVモーショングリルとかいうクソダサいグリルに変えてしまった。
余計なことすんな!っちゅうんですよ。
「日本の」なんか今さら意識してくれなくて結構、なんならいっそ、車名もインフィニティQ50にしてくれたほうがスッキリするわ!と思うわけです。(^_^;
なので、決して「無視」はしていない。だから余計に厄介なのです。(-_-;
本社名が日産グローバル本社と言う通り、
グローバル企業との認識で捉えれば理解できるのではないでしょうか。
2021年から始まり2025年まで具体的数値が決定している欧州燃費規制(ちなみに2025年の目標値、量販車が燃費の良いハイブリッドで、それに加えて一定数の電気自動車とPHVが必要という非常に厳しい数値)、ルノーの省燃化技術に期待できない中において、中国北米の同規制も睨めば致し方なし、ではないでしょうか。
GTRにおいては、2022年施行の厳しい騒音規制(ハイブリッド車程度の走行音しかクリア出来ない。また販売済みの車両は対象外)がパスできないからですが、規制値を見ると内燃機関オンリーの高性能車は軒並みアウト的な内容であり、余談ですがレクサスのFシリ含めマルチシリンダー高性能車などはリセールダダ上がりの気配すら感じてしまいます。
辛口系おやじ(管理人)です。
GT-Rが規制で生き残れないのは仕方のない時代の流れとしても、シーマとマーチは関係ないですしねぇ。(^_^;
「グローバル企業」と言えば、まぁ「自称」かもしれませんけど別に日産に限った話でもないですし、こんなに次々と日本での発売が終了になっていく、新型が出ても日本では発売されない、などという事態が続くのは、グローバル企業とはいえ日本発の企業としては残念な姿です。(-_-)
もちろん、クルマに関する世界的な規制の流れを汲み取って、電動化へのシフトを急いでいるから仕方ないという見方もできますが、それは今後の結果、すなわち、今後の日本で発売される日産車を見てからの評価となりますね。
見捨てず観察を続けていきます。当面、買う対象のクルマが無いので、あくまでも「観察」ですが。(^o^)