驚きのニュースを目にしてしまいました。
トヨタの次期クラウン、マークX後継のFRセダンに、マツダが開発を進めている直6エンジンが搭載されるというのだ!
【スクープ! スープラ高性能版捕捉】スバルの逆襲2020|ベストカー2月26日号
https://bestcarweb.jp/backnumber/117992
先週、1月24日発売の「ベストカー 2020年2月26日号」からの情報なのだが、これはなかなか、にわかには信じがたい、狂気のニュースだ。(^_^;
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なぜ「信じがたい」と思うのか。
そのへんの理由も含めて、この狂気のニュースを聞いて私が思ったことを、以下で率直に書かせて頂こうと思う。
1.マツダの直6開発計画のおさらい
マツダの直6エンジン開発の話は、2019年3月期の決算発表で「中期経営方針」として明らかにされたことは覚えておられるだろうか。
マツダの直6、FR化が採用される車種は?
しかし!
当ブログの記事では取り上げなかったが、その後マツダは、直6FRのラージモデル投入を延期することを説明している。
●マツダ 直6・FRのラージモデルの量産化を2022年度に先送り
https://www.netdenjd.com/articles/-/222735
●藤原副社長、ラージプラットフォーム投入が遅れる理由を教えてください
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1911/26/news026.html
ただ、私は、
「2022年でも早すぎるんじゃないか?」
という気がしている。(-_-)
2.なぜ「信じがたい」のか
マツダの直6FR投入が遅れていると言っても、2022年ならばトヨタの次期クラウンやマークX後継車種の登場には間に合う。
それに、マツダの直6FR投入延期の理由としては、エンジンというより「プラットフォームの見直し」を理由と説明されているから、直6エンジンに関しては十分に間に合うというつもりなのだろう。
ではなぜ、マツダの直6エンジンが次期クラウンやマークX後継車種に搭載されるという情報を、私が「信じがたい」と思うのか?
その答えは、
マツダの直6エンジンは、
スカイアクティブX(SKYACTIV-X)だから
だ。
えっ?
スカイアクティブX(SKYACTIV-X)だったらなぜ信じがたいのかって?
そりゃあ、直4のスカイアクティブX(SKYACTIV-X)があのザマでは、課題が大きすぎるからに決まってるだろう。(^o^;
次期クラウン、マークX後継車種に搭載するとなれば、高級車に搭載しても恥ずかしくないエンジンでなければならない。
もちろんマツダとしても、ラージ商品群に搭載するつもりのエンジンなのだから、そのつもりで開発を進めていくつもり(のはず)だろう。
しかし、今の直4のスカイアクティブX(SKYACTIV-X)エンジンを見る限り、そのレベルにはほど遠い。(-_-)
音の問題、マイルドハイブリッドと組み合わせなくても存在感や先進性を感じさせるパフォーマンスを発揮できるのか、など、まだまだ改善の手を加えていかないといけない部分が多々あると思うのだ。
しかも直6化して、トヨタの上級セダンに搭載してもおかしくないレベルのエンジンに仕上げられるのかどうか。
2022年にはそのレベルに達していなくとも、次期クラウンやマークX後継車種が登場する頃までにはさらに磨きがかかっている可能性は無くはないが、そもそも今のレベルから考えたら、その計画そのものの「実現性」さえ怪しい気がしてならない。
現状の技術的課題が解決できるのかさえメドが立っていない(と私が勝手に思っているだけだが)状況での、あまりにも先走った計画のようにしか思えないのだ。(^_^;
なんせ私、スカイアクティブX(SKYACTIV-X)エンジンそのものが、途中で撤退というか、改善をあきらめるんじゃないかとすら思ってるぐらいだから。(^o^;
3.マツダの技術力に望みを託す
正直、スカイアクティブX(SKYACTIV-X)エンジンを直6化して、高級車に搭載しても競争力を持てるぐらいのレベルまで仕上げるのは、素人の私から見れば想像を絶するほどの難しさとしか思えない。
しかし、そこはマツダの高い技術力と執念、そこに期待して望みを託すしかないだろう。
彼らなら、この想像を絶するような難しい課題を乗り越えられるかもしれない。
何事も可能性はゼロではない。
かすかな望みを残し、私が絶賛できるような直6エンジンに仕上がることを期待しよう。
もし、そのレベルに至らなくて、課題が残ったままの直6エンジンが次期クラウンやマークX後継車種に搭載されるようなことになれば、その頃には日本車は完全に外車との競争に敗れ、高級車のシェアはどんどん外車に奪われることになっていくだろう。
そうならないよう願うばかりだ。(-_-)
コメント
skyactiveXじゃなくて普通のガソリンエンジンの直6でやるのではないでしょうか?
辛口系おやじ(管理人)です。
マツダの計画にある直6は、中期経営方針の資料にも記載がある通り、
・SKYACTIV-X
・SKYACTIV-D GEN2
の2通りしかありません。
なので、ガソリンならスカイアクティブX(SKYACTIV-X)、ディーゼルならスカイアクティブD GEN2(SKYACTIV-D GEN2)、そのどちらかになります。
次期クラウンに載せるとなると、まずディーゼルはあり得ない。
クラウンの顧客層が、ディーゼルに良いイメージを持ってるとは思えないから。
なので、「次期クラウンに搭載」という時点で、スカイアクティブX(SKYACTIV-X)の直6しかあり得ないと私は思います。
でもね、普通のガソリンエンジンの直6ってのも、今さら時代に逆行するみたいであり得ないという気もする一方で、あのスカイアクティブX(SKYACTIV-X)の論外な現状を考えると、全くあり得なくもないのかな、という気がするんですよね。(^o^;
スカイアクティブX(SKYACTIV-X)と言えば、SPCCI(火花点火制御圧縮着火)ですが、さらなる低コスト化も含め、スカイアクティブX(SKYACTIV-X)を改良するのってかなり難しい気がするんです。
いろいろ頑張ったあげく、コスト、フィーリング、パフォーマンスを総合的にみると、普通に普通のガソリンエンジンを改良したほうがいい、という結論になるんじゃないかと。(^o^;
なので、今のところマツダとしては、普通のガソリンエンジンで直6なんていう計画はないのですが、やむをえずというか、おっしゃる通り、なんだかんだで結局は従来のガソリンエンジンでやることになるという可能性は、ゼロではないかな、と。(^o^;
ガセかどうかはともかく、まぁその頃には治ってるんじゃないですかね。
と信じます私は。
辛口系おやじ(管理人)です。
直ってるというか、今も別に壊れてるわけではないんですが、音の問題も含めてまともになったとしてもですよ、乗った人に、
「さすが次世代エンジンだなぁ!」
というインパクトを与えるようなレベルに到達することができるのか、そこが重要だと思うんです。
高級車に載せても勝負できるエンジンとなると、その域まで達しないと競争力が弱いです。
外車はそういうインパクトを与えるのが上手いですから、高級車市場に戦いを挑むのであれば、外車勢のインパクトに対抗できるレベルでなければ勝負になりません。
ただでさえブランド力では外車勢が優位にあるのですから、マツダがそこに殴り込みをかけるのであれば、「モノ」のレベルの高さで相手に匹敵するか、それ以上のモノを出さなければ、なかなか選んでもらえないでしょうから。(-_-)
以前の記事で書かれていたのを見る限り、そこから言えることはSCで過給しているけどマツダ3のNAエンジンと何ら変わりないのに価格だけが高くなったと仰っている様に見えます。
評論家の記事では恐らくベタ褒め記事が乱立するのでしょうね。
辛口系おやじ(管理人)です。
普通のNAエンジンのほうが、むしろ変な音が混じらないだけまだいいですよ。(^o^;
言い方悪いかもしれないですけど、今のスカイアクティブX(SKYACTIV-X)エンジンは、私には「試作レベル」にしか見えません。
あのレベルで発売、しかも通常の2.0NAよりも大幅に高い価格で発売する意味が分かりません。
意味があるとすれば、他メーカーがさじを投げたほど実現が難しい画期的なエンジンを、実現しただけでなく量産できるレベルで完成させたという歴史的な1ページを刻んだ、ということだけかと。
つまり、技術屋にとっては意味のあることだと思うのですが、消費者目線で見ると、
「このエンジン、出す意味あったんかな?」
としか思えないという。(^o^;
まぁ今後どう展開していくのか。
マツダの技術と執念、見せて頂きたいですね。(^_^)
直6どうこう以前に、せっかく作ったV35Aエンジンを一体どうするつもりなのか
全然展開がなく放ったらかし
トヨタの人間もそんなに直6信奉するなら初めから自分で作ればよかったのに
辛口系おやじ(管理人)です。
V35Aエンジン、聞き覚えがなかったので調べてみたらレクサスLS用のエンジンなんですね。
私の愛車候補の対象外なので、ノーチェックでした。(^o^;
しかしV35Aエンジン、かなりのハイパフォーマンスエンジンなだけに、これを搭載する車種となるとかなりの高額車になりますよね。
展開するにも、展開するにふさわしい車種がないんでしょうね。
LSオーナーの手前、あんまりLSより大幅に安い車種に展開するわけにもいかんでしょうし。(^o^;
トヨタがマツダの直6を採用するのが本当なのであれば、それは恐らく、もうトヨタとしては内燃機関の開発に大きなリソースを投じる気が無いからではないですかね?
内燃機関はマツダがムキになってやってるんだからそっちに任せといて、トヨタはEV化への対応に、より多くのリソースを投じよう、ということではないかと。(^o^)
マイルドハイブリッドやらスーパーチャージャーやら盛りに盛って、ましてやハイオク入れないとパワー出ませんよとまで言われた上でプラス70万弱ですよって、全然魅力を感じないですよね。
フィーリングもイマイチですし、乗り心地もなんだかいまひとつ、、、?
今はBMアクセラ20STouringに乗ってますが、まだ今のマツダには次はこれに乗りたい!って思える車がないのが現状ですかね…
辛口系おやじ(管理人)です。
BMアクセラ20STouringはすごく良く出来てましたからね。
マツダ3、ましてやスカイアクティブXのマツダ3になど、乗り換える意味ないですモンね。(^_^;
マツダの営業マンさんは、
「特に、アクセラの2.2ディーゼルに乗ってるお客さんが、乗り替えるクルマがないんですよねぇ。」
と嘆いてました。
マツダ3には2.2Dは無い、かと言ってスカイアクティブXでは物足りないくせに高い、ということで、2.2Dの代わりになるグレードが無いのだと。(-_-;
skyactiveXは欧州のCO2対策の為だと思われます
性能は2.0Lでノーマルガソリンエンジンの2.3L相当なので日本では価格差を考えたら売れるわけありません