2025年3月にフルモデルチェンジで発売された、
「BMW 2シリーズ グランクーペ」
に試乗してきた。
当ブログをご覧になられているマニアックな読者の方々には、いちいち説明する必要などないと思うが、「2シリーズ グランクーペ」は1シリーズがベースとなっているクルマである。
ホイールベースも同じなので、「グランクーペ」なりのカッコ良さを実現するには無理があるのだが、全長を180mm延ばし、まぁまぁの見栄えに仕上げてきた。
まぁ「顔」はイマイチだが、デザイン全体としては1シリーズよりは好みだし、走りのレベルしだいでは次期愛車候補になり得るかな、と思い、今回試乗することにしたのだ。(^_^)
とはいえ、
動力的なスペックは1シリーズと全く同じ。(-_-)
先に試乗済みの1シリーズは、走りを楽しめるレベルのクルマではなかっただけに、正直なところ期待薄な気がする。(-_-)
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
が!
そうは言っても、相手は「BMW」。
「2シリーズ グランクーペ」には、2シリーズ グランクーペなりの魅力を感じられる走りのキャラクターをつくり込んでいるかもしれず、乗らずに判断するのは禁物だ。(^_^)
さて、
「2シリーズ グランクーペ」は、私が求めるレベルのクルマに仕上がっているのだろうか?
以下に率直なインプレッションを述べさせて頂く。
目次
試乗車の概要
年式 | 2025年式 |
走行距離 | 60km |
車名 | 2シリーズ グランクーペ |
グレード | 220 M Sport |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 7速DCT |
装着タイヤ | ブリヂストン TURANZA 6(225/45R18) |
型式 | 3AA-82GE15 |
排気量 | 1.5リッター(ターボ) |
最高出力 (エンジン) |
156ps/5000rpm |
最大トルク (エンジン) |
24.5kgf・m/1500-4400rpm |
最高出力 (モーター) |
20ps/5500rpm |
最大トルク (モーター) |
5.6kgf・m/0-2000rpm |
全長 | 4550mm |
全幅 | 1800mm |
全高 | 1435mm |
車両重量 | 1490kg |
車両本体価格 | 528万円(税込) |
試乗日 | 2025年4月7日 |
試乗インプレッション
1.走りの性能・・・★★★☆☆
うーーーん、残念! (^^;
基本的には走りを楽しめるクルマなんだけど、エンジンの加速レスポンスの悪さ、この弱点が実に惜しい!
まぁ過激な走りをさせない限り、その加速レスポンスが大きな問題になるわけじゃないんだけどね。
ただ、
走りの基本的な挙動がキビキビしているクルマだけに、そのキビキビ感をスポイルする要因となる加速レスポンスに弱点があるのは、けっこう痛いところだ。(^^;
(1)発進挙動・・・★★★☆☆
まずは発進。
ブレーキをほどくとクリープでスルリと動き出し、
アクセルを踏むと、、、
あれっ?
アクセルの踏み始めの部分で、加速の立ち上がりが急峻気味だ。(-_-;
なので、
そっと踏まないと飛び出し気味の発進になる。
まぁすぐに慣れるので大きな問題ではないが、1シリーズはそんな感じじゃなかったと思うのだが。。。(-_-;
だが、
「1シリーズと違う!」
と感じたのはそれだけではない。
発進してタイヤが転がった時の感触が、1シリーズよりも「まったり」した感触で、上質感がある。
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
そう言えば、
1シリーズに試乗した時は、変なメーカー(マキシス)のタイヤを履いていたが、今回の2シリーズグランクーペはブリヂストンのタイヤを履いている。
タイヤが転がった時の感触が異なるのは、単にタイヤの違いによるものなのか、構造的な何らかの差別化によるものなのか、それは分からないが、とにかく1シリーズよりも今回の2シリーズグランクーペのほうが、路面をなめる感触に「いいクルマ感」がある。
とはいえ、
「高級感」と言えるほどではないけどね。(^^;
(2)加速フィール・・・★★★☆☆
発進後、中速域までの加速は、マイルドハイブリッドによるモーターのアシストが分かりやすく効いている感じで軽快な加速。
ただ、
タイヤの転がる感触が異なるからなのか、これまた1シリーズと比べると気持ちの良い加速フィールだ。
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
中速域からの加速もとても軽快。
アクセルの踏み加減に対してリニアに加速するので、通常の加速シーンでは気持ちよく走れる。
しかし、、、
急加速をさせようとすると、エンジンの回転数が上昇してから加速力が発生するまでのタイムラグが少し大きめ。(-_-)
そのタイムラグの部分を上手くモーターのアシストで埋められていたら良かったんだけど、残念ながらモーターには急加速に対応できるだけの力は無いようだ。
なお、
スポーツモードに切り換えてみたが、1シリーズに試乗した時に感じたほどには、ノーマルモード(PERSONAL)との差は感じなかった。
まぁエンジンのレスポンスがやや鋭くなった程度かな。
加速力が発生するまでのタイムラグは、スポーツモードに切り換えてもあまり変わらない感じだった。
というわけで、
通常の走行シーンで多様するレベルの加速であれば、とても気持ちのよい加速フィールを感じさせてくれるのだが、急加速では加速レスポンスの悪さが目立ってしまうため、4つ★まではあと一歩足りない感じかな。
(3)パワーフィール・・・★★★☆☆
いつもの急坂でアクセルを踏み込んでみた。
すると、
平地での急加速を試した時と同様、やはりエンジンの回転数が上がってから加速力が発生するまでのタイムラグは明確に感じる。(-_-;
ただ、
加速力が発生し始めてからの加速は必要十分以上の加速をしてくれるので、パワー的には問題ない。
4千回転ぐらいまで回せば、急坂であっても力強い加速をしてくれる。
と、
ここでちょっと不思議に思った。
先に試乗済みの1シリーズもパワーフィールは3つ★だが、同じ3つ★でも、感覚的には今回の2シリーズグランクーペのほうが加速性能が高いように感じたのだ。
2シリーズグランクーペのエンジンスペック(モーターも含め)は、1シリーズと全く同じなのに、そのように感じたのはなぜなのか?
それは、
2シリーズグランクーペのほうが、1シリーズよりも少ないアクセルの踏み込みで強い加速感が得られるから。
つまり、
2シリーズグランクーペのほうが、ノーマルモード(PERSONAL)で本気を出しているのだ。(^^;
だからスポーツモードに切り換えても、ノーマルモードとそれほど差を感じなかったのだろう。
逆に1シリーズは、ノーマルモード(PERSONAL)で手加減しすぎているため、スポーツモードに切り換えた時には豹変する感じだった。
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
これどう思う? (^^;
だって、持っている限界性能は1シリーズも2シリーズグランクーペも同じなんだけど、単に特性のチューニングの違いによって、2シリーズグランクーペのほうが動力性能が高いように感じさせているだけって。。。(-_-;
こんなセコいやり方で1シリーズと2シリーズを差別化するとは、BMWさん、なかなかセコいッスね。(^_^;
(4)ハンドリング・・・★★★★☆
扱いやすい特性ながら、スポーティーなハンドリング。
クイックすぎないけど、ステアリング操作に繊細かつ素早く反応するし、ボディの動きもシャキッとしたレスポンスでついて来る感じ。
そのため、ややクイック気味なハンドリングだと感じる。
基本的には1シリーズと変わらないハンドリング特性なんだろうけど、ボディ形状の違いのせいなのか、それともどこかに何らかの差別化が図られているのか、そのへんは分からないが、2シリーズグランクーペのほうがスポーティーな感触が明確にあり、操る楽しさがある。
1シリーズとは全幅とホイールベースは同じで、全高も2シリーズグランクーペのほうが15mm低いだけなんだけど、路面に張り付く感じとかキビキビ感は2シリーズグランクーペに分があり、これはなかなか楽しいね。(^^)
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
ちなみに、
定番試乗コースの、工事中で形状が変えられてしまったS字カーブだが、工事が完了していた。
工事により、
以前あったS字カーブは無くなったものの、ほぼ直角のカーブと、ヘアピンカーブが作られていた。(^o^;
で、
その直角カーブとヘアピンカーブに早めの速度で突っ込んでみたところ、通常の走行でも感じていた通りのシャキッとした反応で、路面をしっかり捕らえながら曲がってくれた。
ロールも少なめで、踏ん張ってる感触が伝わってくるので安心感もある。
評価としては4つ★だが、5つ★に近い側の4つ★といったところだ。
5つ★にあと一歩及ばないのは、乗り心地のスポーティーさから考えるともう少しクイック気味でも良かったというか、そのほうがさらに楽しめるんじゃないかな、と思ったから。
まぁでも、Mじゃなくて所詮は「Mスポーツ」だし、なんちゃってスポーツとしてはこれぐらいがちょうどいいのかもしれない。
(5)ステアフィール・・・★★★★☆
いいね!
って、あれ?
これまた不思議、1シリーズと比べると上質感というか、良い手応えのステアフィールだ。(^o^;
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
しっとりしていて、フリクション感の少ない操舵感。
タイヤのグリップ感や路面からのインフォメーションも、特別濃厚なわけではないものの、1シリーズと比べると濃く感じられた。
この感触の違いが、1シリーズとの何らかの差別化によるものなのか、それともタイヤの銘柄が異なるからなのか、それは分からない。
だが、ハンドリングのスポーティー感と相まって、このステアフィールが「上質なスポーティー」の演出に、いい感じで効いている。
Mスポーツの太いステアリングホイールは賛否が分かれるところだが、このクルマのステアフィールを演出するうえで相性が良いと感じるので、私としてはこの太さで良いと思う。
5つ★に届かなかったのは、トータルでの走りのキャラクターからすると、もう少しインフォメーションが濃いめのほうが楽しいかなと思ったから。
でも、これもやはり「Mスポーツ」ということで、日常使いでの「くどさ」を抑えようと思ったら、ちょうどいい感じなのかもしれない。
(6)ブレーキフィール・・・★★★★☆
違和感ないね。
これは1シリーズとの差は感じなかった。
ブレーキタッチの感触、遊びの領域の広さ、制動力の立ち上がりなど、いずれも適度だ。
微妙なコントロールがちゃんとできるので、止まり際にカックンにならないように停車するのも特に難しくない。
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
2.乗り心地・・・★★★★☆
スポーティーなクルマとしての乗り心地の完成度は、1シリーズより高い。
足回りは1シリーズと同様で硬いんだけど、1シリーズと比べると路面をナメる感触に上質感があり、「スポーティーの質感」が高い。
日常使いでの快適性が高いとは言えないが、スポーティーなクルマとしては、これはこれで楽しめる乗り心地だと思う。
(1)スポーツ性・・・★★★★☆
基本的には1シリーズと同じような特性。
サスペンションのストローク感が少なく、荒れた路面を通過する際には上下左右にかなり揺さぶられる感じ。
なんだけど、、、
これまた1シリーズで感じた感触よりも、突っ張った感じが薄く、路面をビタッと捉えてる感じが1シリーズより濃い感じ。
なので、1シリーズよりも上質感のあるスポーティーさが味わえる。
この差は何なのか。
この差の原因も、1シリーズとの何らかの差別化によるものなのかよく分からないが、ホイールベースは同じながら1シリーズより長い全長が、リヤの挙動に良い意味で多少影響しているのかもしれない。
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
そんなわけで、スポーティーな走行を楽しむには、一般的には良い特性なのだろうと思う。
上質感もあるので、普通に走らせているだけでも楽しめると思う。
ただ私の好みとしては、もう少し揺すられ感が抑えられた走りのほうが好みだ。
まぁ1シリーズがベースだから仕方ないね。(^^;
(2)コンフォート性・・・★★☆☆☆
1シリーズより突っ張った感じが薄い分、コンフォート性は1シリーズよりやや上だと感じるが、★の数を増やすほどの差ではない。
ショックはしっかり丸められてるけど、基本的には硬い足回りだ。
荒れた路面では上下左右に揺さぶられるので、落ち着いてゆったり乗るという感じのクルマではない。
乗ってて楽しいし、ドライバーにとっては不快ではない乗り心地だと思うのだが、同乗者にとっては恐らく不快だろうと思う。(^^;
3.静粛性・・・★★★★☆
静粛性に関しては1シリーズと変わらないね。
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
なので、
やはりロードノイズは静か。(^_^)
ゆっくりした加速ではエンジン音もほとんど聞こえない。
ってゆーか、
3気筒だし、エモーショナルなサウンドを奏でるわけではないので、なるべく聞かせないようにしてるのかもね。(^^;
急加速などで意識的にエンジンを回した時にはそれなりにエンジン音が侵入してくるが、それでもウルサイと感じるほどではない。
4.エンジン音の音質・・・★★★☆☆
これは1シリーズとほぼ同じ印象。
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
先に少し書いたが、エモーショナルなサウンドを奏でるわけではなく、まぁ普通のエンジン音。(^^;
3気筒エンジンとしては上質なサウンドかもしれないが、粒感のあるサウンドで滑らかなサウンドとは言えず、楽しめる域のサウンドではない。
BMWのエンジン音としては残念な感じだ。
とはいえ、
不快なサウンドではないので、大きな問題ではない。
ただ、
せっかく1シリーズよりもスポーティーを楽しめるクルマになっているのだから、エンジン音もその楽しみに加わってほしかったなぁとは思う。(^^;
5.居住性・・・★★☆☆☆
後席がヤバすぎるね。(^^;
まぁ私の場合、後席に人を乗せる機会は年に数回ぐらいしかないし、乗るとしても身長が165cm以下の人が多いので、大きな問題ではないんだけどね。
運転席は全く問題ないので、総合評価は3つ★にしようかとも思ったんだけど、まぁあの後席のヤバさを考えたら、さすがに3つ★にするわけにはいかないな、と。(^^;
(1)運転席・・・★★★★☆
パワーシートで好みのポジションに細かく合わせることができるし、ステアリングのテレスコ調整の可動範囲も十分。
なので、ドライビングポジションは希望のポジションにきっちり合わせることができた。(^_^)
グランクーペということで1シリーズよりやや車高が低いが、特に乗り込みにくいということもなく、頭上のスペースも十分。
Mスポーツ標準シート定番の、アルカンターラのシートも、座り心地は上々。
ホールド感も過剰すぎず適度だ。
(2)後席・・・★☆☆☆☆
ゲッ!
後席はプリウス級にヤバい!
いや、
プリウスよりヤバい。(^o^;
【試乗記】 トヨタ プリウス Z (2023/06/28)
運転席を自分(身長180cm)のドライビングポジションに合わせた状態で、後席に乗り込んでみた。
すると、
ヒザ前には拳を縦に1個分の余裕があるものの、
頭上はスペースなし! (-_-;
ヘッドレストに体を預けると、ルーフに頭がつかえる。(^^;
さらに、
ヘッドレストのデフォルト位置も低く、引っ張り上げないと頭を支えてくれない。
そして、
1シリーズと同様、後席にはほとんどホールド感がない。
このクルマ、荒れた路面を通過する際にはよく揺れるので、後席にももうちょっとホールド感があったほうがいいと思う。(-_-)
6.内装質感・・・★★☆☆☆
質感低いね!
そう、1シリーズと同じです、はい。(^_^;
少しぐらい差別化してもらいたかったけど、どこか差別化されてる部分あるのかなぁ?
私が見た限りでは、1シリーズとの差を見つけることができなかった。
えっ?
ドアトリムの隙間から向こう側の鉄板が見えちゃう問題も健在なのかって?
はい、残念ながら健在ですよ。(^_^;
というわけで、
内装質感に関する評価は基本的に1シリーズと同様なので、評価の詳細は1シリーズの試乗記を参照して頂きたい。
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
が、しかし!
1シリーズとは明確に異なる部分もある。
それは「内装質感」とは少し違う部分の話なんだけど、ドアが「サッシュレスドア」だという点、ここが1シリーズとは異なる部分。
このサッシュレスのドアなんだけど、
ドアを閉めた時の振動が目立つ。。。(-_-;
こういう所に安物感って出てしまうから、
もうちょっと配慮してほしかった。(-_-)
1シリーズをベースにするにしても、変える部分に関しては変えるだけじゃなく、ちゃんと仕上げて欲しいね。
ちなみに、
同じくサッシュレスドアが採用された、私の過去の愛車「BMW 4シリーズ グランクーペ」は、ドアを閉めた時の感触が「ドスッ!」と閉まる感じで、実に素晴らしかった。
まぁこのへんが、
「2」と「4」の差なのかな。(^^;
【試乗記】 BMW 420i グランクーペ M Sport (2015/09/16)
7.装備・・・★★★★☆
1シリーズと同じ。
だと思う、たぶんね。(^o^;
どこか微妙な差があるのかもしれないが、装備表を見た限りでは差を見つけられなかった。
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
8.オーディオ音質・・・-----
ごめん、せっかく標準のオーディオが装備されていたのに、音質チェックできなかった。(-_-;
1シリーズと同様、USBメモリに入ってる音源を再生できないので、スマホに音源を準備しておかないといけなかったのだが、忘れてた。(^o^;
まぁ愛車の乗り替えのタイミングで、もしこのクルマが最終候補に残っていたら、その時にオーディオの音質も確認することにしますわ。(^^;
9.デザイン・・・★★★☆☆
まぁ許容範囲。
パッと見でカッコいいと呼べる域には達してないし、インテリアにも魅力を感じる部分はない。
でも、1シリーズよりはカッコよく見えるし、寸足らずながらサイドビューはそれなりに無難にまとまってる感じ。
(1)エクステリア・・・★★★☆☆
1シリーズよりはいいけど、「顔」が残念だね。(^^;
全体としてはまぁまぁスタイリッシュに仕上がっているのだが、ヘッドライト周りのデザインがイマイチなので、のぺっとした締まりのないフロントフェイスになってしまっているのが実に惜しい。(-_-)
そして、サイドビューも伸びやかさに欠けるので、特に「ここがいい!」という部分もない。
なので、
見た目で選ぶクルマじゃないね。
でも、まぁ顔も許容できないほどじゃないし、全体としてはシュッとしてて悪くないので、3つ★はつけてもいいだろう。
(2)インテリア・・・★★☆☆☆
インテリアは1シリーズとほぼ同じ。(^_^;
インパネもセンターコンソールも、特に高いデザイン性を感じるような要素はなく、ついでに質感も低い。
「デザイン」という点でアピールを感じる部分とか、先進性を感じる部分が全く無い。
ただ「クラスなりに無難に普通にまとめた」って感じかな。
【試乗記】 BMW 120 M Sport (2024/12/16)
10.コストパフォーマンス・・・★★☆☆☆
やっぱ高い。(^_^;
でも、1シリーズよりはコスパいいと思う。
というのも、
ドライブモードがノーマルモード(PERSONAL)のままでも、気持ちよく走ってくれるから。(^_^)
インテリアの造りとか質感とかはショボいけど、スポーティーな走りの感触には、ちゃんと楽しめる要素が盛り込まれていて、そこにはそれなりの価値はある。
なので、
1シリーズとの価格差を考えても、2つ★はつけてもいいだろう。
11.総評・・・★★★☆☆
乗ってみて真っ先に思ったことは、
「なるほど確かに、
『1』でもなければ『3』でもない、
まさに、『2』シリーズだな。(^_^; 」
ということ。
どういう意味かと言うと、走りのレベルは3シリーズほどのレベルには至っていない。
だけど、1シリーズよりはレベルが高い。
ってこと。(^o^;
1シリーズがベースであり、エンジンスペックもモーターのスペックも、1シリーズと完全に同じ。
なのに、
1シリーズよりも「よく走る」印象を与えるように、チューニングで差別化されてる。(^^;
つまり、
アクセル特性の「手加減」の、さじ加減を変えているのだ。
そういう意味では、
「1シリーズをちょこっと変えて
手軽につくられたような車種」
と感じてしまうため、あまりBMWの「本気」を感じることができない。
そりゃそうか、
たかが「2」シリーズやからね。(^^;
そんなわけで、「BMW」としてはいろいろ物足りない部分が多いクルマだ。
ただ、
走らせていると、不思議と楽しいクルマではある。(^o^;
単に1シリーズのアクセル特性の手加減具合を変えただけのクルマ、というわけではなさそうだ。
キビキビとした動きの中に上質感があり、日常の通常走行でも楽しめる要素があるのは良いところ。(^_^)
しかし、
それなりに「割り切り」の必要なクルマではある。
通常の走行での加速はとても気持ちよくこなしてくれるのだが、急加速させた時には加速レスポンスの悪さが目立ってしまう。
なので、このクルマに乗るのであれば急加速はさせず、あくまでも「普通に走らせる」ということに徹すること。
そうすれば、このクルマの良さを最も楽しめると思うし、このクルマの確かな価値を感じることができると思う。
内装に関しては、デザインといい質感といい、車両本体価格500万円オーバーのクルマとしては残念としか言いようがないが、先に申した通り、日常の通常走行での気持ち良さや楽しさに大きな価値を感じる方にとっては、買う価値のあるクルマだと思う。
でも、
私としては、どうせスポーティーなクルマを買うのであれば、スバルの「WRX S4」を選ぶかな。
「WRX S4」のほうがスポーティーな走りのレベルが高く、なおかつ、コイツよりは安いのでオススメだ。
ただし燃費の悪さはハンパないと思うので、燃費を気にしない人であれば、だけどね。(^o^;
【試乗記】 スバル WRX S4 GT-H EX (2022/03/14)
というわけで、
総評としては3つ★。
通常走行での気持ち良さは捨てがたいところだが、私の次期愛車候補のファイナリストに加えるには随所で物足りない部分が多いので、4つ★には届かないね。(^^;