前ブログ「辛口クルマ批評」でもネタにしたことがあるので、ご存知の方もおられると思うが、私の妹夫婦はC-HRを所有している。
まだ2年しか乗っていないC-HRだが、上記の参考記事をご覧頂くと分かるように、旦那はC-HRに不満を持っているため、他に気に入ったクルマで手頃なのがあれば早めに買い替えようと考えていたようだ。
そこに登場した、トヨタの新型RAV4。
旦那が興味を示したところ、さっそく担当の営業マンも食いついてきたという。(^^)
というわけで、今回の記事では、C-HRからRAV4への乗り替えを検討することになった妹夫婦の話をご紹介しようと思う。
記事中に、旦那と営業マンの会話のやりとりが登場するが、会話の細かい言い回し等は妹から聞いた話を記事にしているため、多少異なることはご了承頂きたい。
でも、内容に間違いはなく、「妹夫婦のRAV4への乗り替え交渉」の状況は正しくお伝えできていると思うので、その点はご安心を。(^_^)
では以下、予想外の展開となった、妹夫婦のRAV4への乗り替えのお話、興味のある方はどうぞご覧下さい。
目次
1.「C-HRの下取り査定をさせて下さい!」
旦那がRAV4に興味を示したところ、旦那が乗り替え検討を口にするよりも先に、グイグイ食いついてきた営業マン。(^o^)
まるで、
「今日、買って(契約して)帰って下さい!」
と言わんばかりの営業トークを展開してきたという。
営業:
「今度のRAV4、メッチャ広いですよ!」
旦那:
「ホンマか?
でも、先代のRAV4知ってるけど、
そんな広くなかったと思うぞ。」
営業:
「いや、新型はホンマに広いです!
ぜひ見て下さい!」
で、広さはOK。
あとは条件次第ということになった。
営業:
「今お乗りのC-HR、
下取り結構つくと思うんで、
ぜひ乗り替えて下さい! (^_^)」
旦那:
「まぁ下取りがええ値段つくんやったら
考えてもええけどな。」
営業:
「任せてください!
じゃあさっそく下取り査定させて下さい! (^^)」
2.誰もが驚愕!C-HRの下取り査定額
しばらくして、C-HRの下取り査定が完了。
営業マンが査定額を伝えに来た。
営業:
「あのー、すみません・・・、
C-HRの下取り、180万円でした。。。
もっとつくと思ったんですが。。。(^_^; 」
旦那:
「なんじゃそれ!?
まだ2年しか乗ってないのに、
200万もいかへんのか!?」
営業:
「いや、逆にね、新しすぎるんですわ。(^^; 」
旦那:
「(なんで新しかったら安いのかわからんけど)
とにかく、そんな査定額じゃあ無理やわ。」
営業:
「いや、でも、
ここで待って乗り替えを先延ばしにするより、
新しいRAV4に乗るのが
いいじゃないですか。(^o^) 」
この段階で妹夫婦は、論外すぎる下取り査定額を出しておきながら、ノーテンキな事を言う営業マンの相手をするのがバカらしくなり、そこから先に商談は進まなかったとのこと。(^O^)
ちなみに、妹夫婦のC-HRは、発売当初の最上位グレード「G」。
車両本体価格は約290万円で、さらに約20万円分のオプションを付けており、込み込みの支払い総額は約340万円だったという。
それが、たった2年で180万円。
この安さには、妹夫婦はもちろんのこと、営業マンまでもが驚いていたという。(^o^)
3.C-HRの査定額の妥当性を、冷静に考えてみる
しかし、ここで少し冷静になって考えてみよう。
誰もが驚愕した180万円というC-HRの下取り査定額は、本当に「安い」のだろうか?
我々が勝手に、
「C-HRはよく売れてるし人気があるので、きっと下取りも高いだろう。」
と思い込んでいたから安いと感じるだけで、一般的なクルマの下取り相場を考えれば、そんなに驚くほど安くないのかもしれない。
まず、支払い総額が約340万円というのは忘れよう。
オプションも、オプション代金がそのまま下取りの査定に乗っかることはほとんどない(オプションにもよる)ので、とりあえず無視しよう。
純粋に車両本体価格290万円だけを考えれば、180万円ということは約62%。
そんなに極端に悪いわけではない気もしてきた。(^^;
オプションの20万円を込みで考えると、310万円に対しての180万円だから約58%。
そもそもクルマは購入直後にガツン!と評価額が下がるので、まぁ冷静に考えてみれば、
「そんなモンかもな」
と言えなくもない。(^o^;
4.BMW4シリーズとC-HRの査定額を比較してみる
査定額が安すぎて驚愕した経験と言えば、私の前愛車「BMW 420iグランクーペ Mスポーツ」。
購入から1年半後に買取店の一括査定で買取相場を調べてみたら、あまりにも安すぎて乗り替えを断念したということがあった。(^o^;
安すぎる!俺様の次期愛車選びの結果発表!
BMWは購入から1年半、C-HRは購入から2年という違いはあるが、購入後1年半も2年も、査定額の落ち方にはそれほど極端に差は無いんじゃないかと思うので、とりあえず両者の査定額を比較してみるとしよう。
●BMW 420iグランクーペ Mスポーツ(走行距離 約7千km)
車両本体価格・・・563万円(税込)
1年半後の査定額・・・350万円
残価率・・・約62.2%
●トヨタ C-HR G(走行距離 2~3万km未満)
車両本体価格・・・290万5200円(税込)
2年後の査定額・・・180万円
残価率・・・約62.0%
ムムッ!?
あんまり変わんないぞ!?
でもまぁ、BMWのほうは走行距離も少ないし、1年半だし、それでもすでに62.2%。
C-HRは2年で2万km以上走ってて、ほぼ同じの62.0%だから、それを考えればやっぱりC-HRのほうがマシのような気がする。
具体的な走行距離は聞いてないが、「2万kmは余裕で走ってるけど、3万kmは走ってない」とのことだったので、2年でその距離ならやや過走行気味やからね。(^_^;
【訂正】
後ほど詳細確認したところ、「2.1万kmしか走ってなかった」とのことでした。
なので、特に過走行というほどでもないですね。(^^;
しかーーーし!!
ここで忘れてならないのは、買った時の「値引き」だ。
たびたびブログでも申し上げている通り、私が買った「BMW 420iグランクーペ Mスポーツ」は、超絶値引きで購入したものだ。
それに対し、妹夫婦が購入したC-HRは、まだ値引きが厳しい時期に購入したため、わずかな値引きしかしてもらっていない。
支払い総額が約340万円という金額からも、それは察することができるだろう。
つまり、定価に対しての残価率で言えばC-HRがややBMWより有利のように感じるが、実際に支払った金額からの落ち方を考えると、格段にC-HRのほうが損失が大きいと言えるのだ。
1年半しか乗ってない私のBMWの査定額がたったの350万円だったことに対しては、
「やっぱり外車は値落ちが激しい。」
という認識を多くの方が持たれたと思う。
実際、わざわざブログ上に設置しているメールフォームから、BMWの査定額が安かったことをバカにし、私が乗り替えを断念したことについて、「ざまぁみろ」と言わんばかりのコメントを送りつけてきた輩までいたからね。(^o^;
しかし、買った時の条件次第では、実質的には日本車でも大して変わらない、いや、もっとヒドいかもしれないというのが事実。
たとえそれが人気車種、C-HRでも、だ。
5.BMWとC-HRの査定、不公平があるとすれば・・・
というわけで、意外と安いことがわかったC-HRの下取り。
BMWの査定額と比較して、値落ちの激しさを述べたわけだが、実は決定的に不公平な点が1つだけある。
それは、
BMWの査定額(350万円)は、買取専門店の一括査定を利用した査定額
だということだ。
しかも、オークション相場による概算査定額なので、出張査定してもらえばさらなる上積みも期待できる。
つまり、ディーラーの下取り査定で出してくる金額よりは、そもそもベースが有利な査定額なのだ。
いつも言ってることだが、ディーラーが出してくる下取り査定額というのは、買取店の査定額よりも安い場合が圧倒的に多い。(オークション相場より安めの金額を言ってくることが多いので)
我がBMWも、もしディーラーに下取り査定させてたら、もっと低い金額が出された可能性もある。
(代わりに新車のBMWを買うとなれば、値引きの調整を加味してそれなりに頑張った金額を出してくるとは思うが)
なので、妹夫婦のC-HRも、ディーラーで180万円なら、買取店の一括査定で複数の業者に査定してもらえば、200万円のラインは可能なんじゃないかと、私は勝手に思っている。(^o^)
ぜひ妹夫婦に、一括査定で複数の業者に査定させることを勧めたいところだが、平日も休日も忙しそうな旦那なので、査定の相手をするのは難しそうだし、無理してスケジュールを空けてまでして高額査定を狙って乗り替えようというほど、乗り替えにこだわってはいないようなので、妹夫婦には妹夫婦のやり方があるということで、そっとしておこうと思う。(^_^;
以上。
「任せてください!」という営業マンに任せて下取り査定させたら思ってたより安すぎて、C-HRからRAV4への乗り替えを断念した妹夫婦の話でした。(^_^)
コメント
所有している間の満足感(乗り心地や操作感の良さ)と言った金額に換算できない価値もあると思うのですが?
Mスポーツなんかは、乗っている間の満足度は一般の国産車よりも全然高そうな印象あります。
辛口系おやじ(管理人)です。
そうですね。
結局、「お金に換算できない価値」は、単なる足としてクルマを買ってるわけではない人にとって、重要な部分ですからね。(^_^)
そのクルマとのカーライフを楽しめているかどうか、大きな不満がないかどうか、そこがクリアできていれば、査定額の低さはあまり問題ではないのかもしれません。
実際、私はクルマを選ぶ際、リセールバリューは全く気にしてませんし。(^_^)
査定額の落ち方は激しかったとはいえ、前愛車BMW 420iグランクーペ Mスポーツの走りは、確かに満足度が高かったです。
ハイパワー車ではないですが、走りを楽しめたのはもちろんのこと、同時に難しさというか、運転の奥深さをさりげなく教えられた気がします。
C-HRの魅力は、BMWのMスポーツなどとはまた違ったところにあると思うので、ハマる人には楽しいクルマだろうと思います。
ただ、妹の旦那の場合、買ってから気付いた悲しい事実があるため、そこがツライところです。(^^;
一人で運転する分には、気に入って乗ってるみたいですけどね。(^o^;
テスラのモデル3に試乗する予定はありますか?
サイズや価格は辛口系さんの許容範囲内だと思われますけど。
辛口系おやじ(管理人)です。
今のところ、テスラは対象に考えてません。
クルマそのもの以前に、今の段階では生産体制の安定感が感じられず、ディーラーも少なく、1台のみの所有となるとまだまだ不安があります。
サブで買うならアリかもしれませんけど、モデル3を「サブ」で買えるほど余裕はないですので。(^o^;
まぁもうちょっとクルマ企業としての成熟度が上がってからですね。
まだまだ様子見です。(^^)