レガシィの消滅が意味するものとは?

 先日、日本国内で唯一残っていたレガシィ

「レガシィ アウトバック」

が、

2025年3月末で販売終了となることが分かった。

(参考)
●ついに[レガシィアウトバック]が2025年3月末で販売終了へ!!
https://bestcarweb.jp/newcar/1014455

●SUBARU レガシィ アウトバック特別仕様車「30th Anniversary」を公開
https://www.subaru.co.jp/news/2024_10_24_122621/

 これにより、長く続いた日本での「レガシィ」の歴史が終わることになる。

 朝日新聞デジタルの記事によると、

販売終了の理由は、

「市場戦略に合わせて、
 レガシィより小さなSUVに注力するため

とのことだ。

(参考)
●スバル「レガシィ」国内の歴史に幕 SUVタイプを今年度で販売終了
https://www.asahi.com/articles/ASSBS3DFFSBSULFA01HM.html

 まぁ要するに、

あんまり売れてないってことだね。(^_^;

 一足先に、セダンの「レガシィ B4」は国内から消滅していたが、まさかSUVの「レガシィ アウトバック」までが消滅することになるとは。。。(-_-;

 というわけで、

ついに迎えることになる「レガシィ」の完全消滅

これは何を意味するのか?

私なりの見解をお伝えしておこうと思う。(-_-)

1.スバルと言えば・・・

 スバルと言えば、真っ先に頭に思い浮かぶ車名が「レガシィ」だという人も少なくないだろう。

スバルと言えばレガシィ、

レガシィと言えばスバル。

それぐらい、

「レガシィ」はスバルの看板車種だった。

 そんなレガシィも、長い歴史の中で、

人気モデルもあれば不人気モデルもあった。

 セダンのB4、かつては若者にもウケる元気のいいスポーツセダンだったが、晩年はおっさん好みの大人しいコンフォートセダンとなりイメージが一新、セダン人気の低下も手伝って、消滅となった。

 ツーリングワゴン、モデルチェンジのたびにデカくなり、従来からのファンから愛想を尽かされ、ワゴン人気の低下も手伝って、しまいには消滅しレヴォーグに取って代わられた。

 そんな流れもあって、レガシィ完全消滅の危機を感じる流れではあったのだが、世の中の「SUV人気」がアウトバックの存続だけは支えてくれるだろうと思っていた。

しかし、

結局、アウトバックも「レヴォーグ レイバック」に取って代わられる形となったわけだ。(-_-)

 かつてのレガシィの人気を知る世代からすれば、スバルのラインナップから「レガシィ」の名前が消えるということは、とても衝撃的なことだ。(-_-)

2.レガシィ消滅は何を意味するのか?

 今回のニュースを、単に、

「あんまり売れない車種を切り捨てて、
 売れる車種にコストを集中するんだね。」

という、

ありきたりな話で終わらせることはできない。

 「レガシィ」の消滅。

これが何を意味しているのか。

私はこう思う。

完全に、

「スバルがスバルではなくなった」

ということだと。(-_-)

 もちろん、

これまでにもその布石はあった。

 ドッカンターボがウケた時代は終わり、スバル車も変化を求められる時代になった。

かつての元気のいいモデルは次々と姿を消し、大人しいモデルが増えていった。

そこに決定打となる、アイサイトが登場。

これを機に、スバルの客層は加速度を増して変わっていった。

それでも、アイサイト登場の当初はまだ、かつての「スバルらしさ」を残すモデルも残っていた。

 そして、

近年で、スバル車はさらに大きく変わった。

燃費対策に力を入れた。

結果として、新型モデルは旧型より大人しいモデルとなり、かつてのスバルらしさがどんどん無くなっていった。

 そして、

ついに「レガシィ」の車名が消える。

このニュースを聞いた時、私の頭に浮かんだのは、

「あぁ、
 ついに客層が、
 以前とは完全に入れ替わったんだな。
 これでスバルは、我々の知るスバルとは
 完全に別物の自動車メーカーになるんだな。」

ということだ。(-_-)

 つまり、

これからのスバル車を見る際には、メーカーの社名はスバルだが、これまでのスバルとは異なる、全く新しい別の自動車メーカーのクルマだと考えたほうが、変な期待をせずに見ることができるのかな、と。(-_-)

3.もはやスバルではない

 私に言わせれば、レガシィを消滅させる決断をしてしまうスバルなど、もはやスバルではない。

トヨタのハイブリッド使って、今の客層にウケる車種・グレードの充実にコストをかけたいんだろうけど、ここまで「らしさ」を失うと、今後に期待する気すら失せてくる。。。(-_-)

スポーティー、どこへいったのレヴォーグさん。

チョッと手直し、手軽に稼ごうレイバック。

売れません、切り捨てましょう、アウトバック。

初代e-BOXER搭載の残念なクロストレックは、トヨタのハイブリッド追加投入で主力車種に育てるべく充実を図るも、果たして中身はどうなのか。。。

ここまでの流れを考えると、トヨタのハイブリッドを使って「スバルらしさ」を出せているところを想像できないのは私だけだろうか? (-_-;

 とにかく、

ふと気付けば、

「もうこれ、スバルじゃないジャン。(^_^; 」

って感じなんだよね。(-_-;

4.最後に

 以上、現在のスバルのファンからすれば、カチンとくるかもしれないような話をさせてもらったが、これが今の私の偽らざる正直な気持ちだ。(-_-)

私が期待しているようなスバル車は、

もう今後は出てこない。

そんな気がしている。(-_-)

 直近のスバルの注目トピックとしては、トヨタのハイブリッドを使った次世代e-BOXER搭載車がどのような出来栄えなのか、まずはそこだと思う。

ただ、、、

何度も言うように、正直なところ、これまでの流れを考えると期待薄というか、今のスバルの客層にウケるかどうかはともかくとして、私が求めるようなクルマには仕上がってないんだろうなぁという気がするのだ。(-_-;

 なので、

私としては、少し気が早いかもしれないが、

トヨタのハイブリッドは期待薄なので、

次なる一手にかすかな望みを託したい

そう思っている。(^_^;




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コメント

  1. 匿名 より:

    初代レヴォーグから入った、いわゆる「今時の」スバルユーザーです。
    信者というほどではありませんが、クソ車しか知らなかった当時初めて経験した走りの良さに惚れ込んでスバルに乗り続けています。
    (アイサイトとかはわりととどうでもいいというか毎日誤作動に悩まされています)
    なので「カチンとくるかもしれないような話」と言えなくもないですが、正直なところずっと前から自分でも思っていることですね。
    「燃費と引き換えに卓越した走りを実現している」と思っていましたが、燃費も走りも良い最近の他社のクルマを歯がゆい思いで見ています。
    走りでも安全でも追いつかれている状況で、なぜただでさえ少ない車種の個性をわざわざ潰すような方向に進むのか。
    一般層とやらに売りたいのならなおのことレヴォーグとレイバックみたいな間違い探しレベルの差別化じゃ目を向けてもらえないんじゃないですかね。
    今回のストロングハイブリッドはスバルの「本気の延命策」だと思っています。
    (かなり今更感はありますが…)
    これでしのいでいるうちに一刻も早く「本気の新兵器」を開発しないと本気でヤバいと思います。
    ホンダも日産も死にかけの状況から見事復活しました。
    スバルもできないことはないはずです。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > 初代レヴォーグから入った、
      > いわゆる「今時の」スバルユーザーです。

      初代レヴォーグはスポーティーで、まだその当時はスバルらしさが残ってましたね。(^_^)

       

      > クソ車しか知らなかった当時
      > 初めて経験した走りの良さに惚れ込んで
      > スバルに乗り続けています。

      クソカー卒業、おめでとうございます。(^o^)

       

      > (アイサイトとかはわりとどうでもいい
      > というか毎日誤作動に悩まされています)

      あれはホント、苦情とか出てないのかな?と思うぐらい、どうでもいい所で警告が鳴るからウザいですよね。(^^;

       

      > 燃費も走りも良い最近の他社のクルマを
      > 歯がゆい思いで見ています。

      そうなんですよね。

      SGPが登場した時は、走りの質感が格段にアップして他社より抜きん出た感がありましたが、今では他社のプラットフォームも良くなりましたからねぇ。(^^;

      それでいて、燃費は他社の方が良いという。。。(^^;

       

      > なぜただでさえ少ない車種の個性を
      > わざわざ潰すような方向に進むのか。

      燃費を気にすると、どうしてもそういう方向に向かうことになっちゃうんでしょうね。(^o^;

      燃費スペシャルのクルマは恐らく例外なくクソカーですから、燃費改善への取り組みが究極までいくと、「低燃費」以外の個性がなくなって、クソカーとなるのでしょう。(^o^)

       

      > 一般層とやらに売りたいのならなおのこと
      > レヴォーグとレイバックみたいな
      > 間違い探しレベルの差別化じゃ
      > 目を向けてもらえないんじゃないですかね。

      いや、それが意外と、レヴォーグの客を奪うことなく、レイバックはレイバックとしてなかなか好調な売れ行きらしいです。

      そういったところからも、随分と「チョロい客」が増えたんだなぁと感じ、以前とは完全に客層が入れ替わったんだなと思わされるところです。(^^;

      従来のスバルユーザーなら、あんな子供だましみたいな焼き直しの車種、まず買わないですよ。(^o^;

       

      > 今回のストロングハイブリッドは
      > スバルの「本気の延命策」だと思っています。
      > (かなり今更感はありますが…)

      そうですね。

      ただおっしゃる通り、思ってたより時間かかったなぁって感じですね。(^o^;

       

      > これでしのいでいるうちに
      > 一刻も早く「本気の新兵器」を開発しないと
      > 本気でヤバいと思います。

      そう、まさにそうです!

      THS使ってハイブリッドつくるのは構わないですが、結局それってスバル独自の技術じゃないし、個性を作り込むにも限界あるんですよね。

      だから、

      スバルの強みはこれだ!

      というアピールができる、何かを打ち出さないと、生き残るのが難しくなるでしょうね。

      実際、近年は個性が薄れる方向に進むばかりの状況なんで。(-_-)

      このままでは、いずれトヨタに買収されて、レガシィどころか、スバルブランドそのものが消滅となっても不思議じゃないです。(-_-)

       

  2. 匿名 より:

    アウトバックのおおらかなアメリカ人が好きそうな乗り味はあれはあれでいいのですが、SUVならフォレスター、ステーションワゴンならレヴォーグって住み分けがありますからねぇ
    まぁそもそもな話図体がデカくなりすぎましたね

  3. 修理亮 より:

    レガシィ消滅は、トヨタで言うとクラウン捨てるくらいの衝撃ですね。
    嘗て他社の刺客を尽くねじ伏せてきた、スバルの誇りそのものとも言えるブランドをこうも簡単に捨て去るのかと。

    スバルはレヴォーグ推しのようですが、ブランド力では今でも圧倒的にレガシィの方が上だと思います。

    合理化で面白いクルマが次々消えていった一昔前の三菱の様相を思い出します。