最近、豪雨被害のニュースが多いね。
ウチの地域も豪雨被害こそ出ていないものの、近年、雨の降り方が明らかに極端になってきているのは、実感として感じている。
先日もクルマで出かけている時、ワイパー動作がMAXになるぐらいの雨に見舞われて、みるみる道路に水がたまっていく様子を目の当たりにした時は、
「おいおい、
まさか外出先でボルボ水没とか、
勘弁してくれよ!」
と、
ヒヤヒヤした。
買い物してる間に小降りになったので、
今回は助かったけどね。(^o^;
でも、今のところは無事だが、
最近の雨の降り方を見ていると、
愛車が「水没車」になってしまう確率は
年々確実に上がってきていると思う。(-_-)
水没車と言えば、ちょっと前に、
下記のような記事をネットで見た。
●トヨタ86が水没の悲劇…それでも「何があっても諦めない」 21歳オーナーに聞いた一部始終
https://encount.press/archives/340942/
上記の参考記事を見ると、
シートやマット、ナビやスピーカーも
浸水被害を受けていたとのこと。
86に惚れ込んで購入したという、
若者のクルマがこんなことになり、
ホントに気の毒で仕方がないです。(-_-)
ただ、、、
その「86」、奇跡的にエンジンがかかったらしく、
現在、
完全復活に向けて修復に取り組んでいるとのこと。
それを見て、私は思った。
「気の毒だけど、
修復に取り組むのはあきらめて、
また買いなおしたほうがいいよ。」
と。(-_-)
というのも、
昔、友人から聞いた水没体験談を思い出したから。
それと同時に、
「明日は我が身かもしれない。。。」
と思い、
「我が愛車が水没車になってしまったらどうするか?」
についても考えさせられた。(-_-)
というわけで、今回の記事では、
昔、友人から聞いた水没体験談と、我が愛車が水没車になってしまった時の対応について、思うところを語ろうと思う。
まぁ総合的な結論だけ言えば、
「水没したら、悪あがきせずに手放せ」
という記事です。(^o^;
目次
1.友人から聞いた水没体験談
これは私がまだ学生だった頃の話なので、
もうかれこれ30年ぐらい前の話になる。
当時、友人が水没を経験したのだが、その時に聞いた話があまりにも衝撃的すぎて、今でも鮮明に記憶に残っているのだ。(^^;
彼の話を聞いた当時の私は、その時、
「もし水没したら、
いさぎよくあきらめよう。(-_-) 」
と思ったものだ。
それぐらい、水没車はヤバい。(-_-;
(1)ダルダルのビスタ号
当時の友人が乗っていたクルマは
トヨタの「ビスタ」。
ハンドリングはダルダル、タイヤはスリップラインギリギリの摩耗タイヤで、コーナリングではサス&ダンパーがヘナヘナでちっとも踏ん張れないという、彼が中古で購入したなかなか危険なクルマだった。(^^;
それでも、
友人たちでクルマで集まって山まで走りに行った際には、彼もその自慢(?)のダルダルビスタ号で参加していたし、「クルマ入れ替え」で私もハンドルを握らせてもらったことのある思い出のクルマだ。(^_^)
(2)ダルダルビスタ号が水没!
そんなダルダルビスタ号が、ある日、
外出先で集中豪雨に見舞われたのだ。
道路にはみるみるうちに水があふれてきて、車列の中では逃げることもできず、そのまま水没してしまったという。
どの程度の水没だったかと言うと、車内のフロアまで水が入ってきて、フロアマットが完全に水に浸かるぐらいだったとのこと。
(3)ダルダルビスタ号、復活!?
彼は脱出して無事だったのだが、はたしてダルダルビスタ号はどうだったかと言うと、冒頭で紹介した86と同様、
エンジンがかかった!
というのだ! (^o^)
なので彼は、
「フロアまで浸水したけど、
エンジンまでは浸水しなかったんやな!
良かった良かった! (^_^) 」
と、たいへん喜んだそうな。
悪あがきして走り続けたりせず、早めにあきらめて脱出したのが良かったのかもね。(^o^)
ただ、
汚水がフロアまで浸水したため、
「ニオイがヒドい!」
ということで、
念入りに掃除してフロアマットを交換するなど、快適、とまでは言わないまでも、普通に使えるようにするために、それなりに手間をかけたという。
そしてニオイも取れて、
ダルダルビスタ号、完全復活!
となった。(^_^)
と、
思っていたそうなのだが。。。(-_-;
(4)ニオイも復活!
復活したのはダルダルビスタ号だけではなかった。
掃除した直後には消えていたはずのニオイ。
これが翌日には復活してしまったという。(^^;
最初は、
「あれ?
またなんか、ちょっと臭うな。」
という程度だったのが、日を追うごとにニオイはどんどん復活してきて、しまいには完全復活してしまったらしい。(^_^;
また掃除するのは大変なので、彼はそのニオイを我慢しながら乗っていたそうなのだが、自分が我慢するだけならまだしも、同乗者にも不快な思いをさせてしまうのと、長時間乗っていると着ている服にもニオイが染みついてしまうし、体にも悪そうだということで、
「とりあえず次の車検まで乗ったら手放そう。
それまでは消臭剤を大量に置いて乗り切ろう。」
と考えていたそうな。
しかし!
その考えは甘かったようだ。(-_-)
(5)エンジンがかからない!
ある日、臭うダルダルビスタ号で出かけようとしたら、エンジンがかからなかったという。
バッテリーがあがってるわけでもなかったようで原因が分からず、とりあえず外出をあきらめて修理業者に来てもらったらしいのだが、友人が業者に、
「出かけようと思ってエンジンかけようとしたら、
かからなくて、セルは回るんですけど・・・」
と説明しながらキーをひねったら、、、
あれ?
エンジン、かかっちゃった、と。(^o^;
(6)さようなら、ダルダルビスタ号
結局、
何度か試しても普通にエンジンがかかるので、
修理業者は何もせずに引き上げることになったのだが、
その際、友人が水没した話をすると、
業者:
「えっ!?
このクルマ水没したんですか!?
そりゃあ何が起きても不思議はないなぁ。(^^; 」
と言われたという。
友人は、水没してからもう数週間ぐらい乗ってるけどエンジンは問題なくかかってたし、「無事で良かった」と喜んでいたわけなのだが、業者が言うには、
「水没車は、すぐには問題が出なかったとしても、
入り込んだ湿気などで徐々に錆びてきて、
時間差で次々と不具合が出てくることがあります。」
と。(-_-)
それから数日後、またエンジンがかからなくなったらしく、そうかと思えばエンジンがかかる時もあるという状況。
でも確実に、
「エンジンがかからない確率が上がってきている」
という感じだったそうな。
この調子だと、いつ出先でエンジンがかからなくなるか、その恐怖に怯えながら乗らないといけないため、彼は大きな決断をした。
「さようなら、ビスタ号。。。(-_-) 」
と。
2.私の愛車が水没車になったら
ダルダルビスタ号の悲しい運命を聞かされていた私としては、もし愛車が水没したら、たとえエンジンがかかったとしても廃車にすると決めていたが、正直これまではそれほど現実味のある話とは考えてなかった。
しかし、
冒頭でも書いた通り、水没被害に見舞われる確率は年々上がってきていると感じるため、我が愛車ボルボS60も、いつ水没するか分からない。(-_-)
もし水没したらどうするか?
車両保険はきくのか?
残価設定ローンで買ってる場合どうなる?
など、手放す方向で考えるにしても、水没した時にクルマの処理をどうするかは、事前に処理の流れを考えておいた方がいい。
いざ水没してから慌てて処理して大失敗したら、水没と二重の悲しみに襲われるかもしれんからね。(^o^;
(1)まずは保険会社に連絡
私は貧乏だが、車両保険に入っている。
保険にもいろいろあるので、すべてがそうなのかどうかはともかく、少なくとも私が入っている車両保険では
洪水
の被害も補償の対象となる。
なので、
豪雨によって水没した場合も、保険金がおりる。(^_^)
まぁ私が知る限り、たぶんどの保険会社の車両保険でも洪水被害は補償の対象だと思うのだが、一応そこは事前に確認しておきたいところだ。
もし、「洪水被害が補償の対象外」などというポンコツな保険に入っている方は、一刻も早く保険の見直しを検討すべきだろう。
というわけで、
水没したら、まずは保険会社に連絡だ。(^_^)
愛車が動くかどうか知りたいからといって、
決して、
「一か八かでエンジンをかけてみよう!」
などと思ってはいけない。
何が起こるか分からないし、エンジンをかけてしまったがために壊してしまうかもしれない。
あるいは、壊れかけの状態にトドメを刺してしまうかもしれない。(^o^;
いずれにしても、適切な処置をする前に水没車のエンジンをかけるという行為は、車両の価値を下げてしまいかねない行為である。
(2)レッカーでディーラーまで移動
というわけで、
水没したらエンジンはかけずそのままの状態で置いといて、保険に付帯しているロードサービスでレッカーを手配してもらい、いつも世話になっているボルボディーラーまでクルマを運んでもらう。
そして、
修理代がどれくらいかかるのか
を見積もってもらう。
この見積りによって、
保険会社から支払われる保険金が決まってくる。
(3)保険金をゲットしても修理しない!
水没車のダメージに応じた保険金が支払われたら、間違ってもそのお金で水没車を修理しようなどと思ってはいけない。
水没したら手放す。
これ、
ダルダルビスタ号が教えてくれた鉄則。(^o^)
しかし!
ここで1つ問題なのは、
私の愛車ボルボS60は残価設定ローンで購入しているため、手放そうと思ったら残ってるローン残高を一括清算しなければならないということ。
保険金が支払われたからといって、必ず修理しないといけないわけじゃないので、保険金はローンの一括清算のために使わせてもらうことになる。(^_^)
ただ、、、
保険金だけでローンの残りをチャラにできればありがたいのだが、私の場合「フルローン」で買っているので、まず保険金だけではローンの残債を消すことはできないはずだ。(-_-)
(4)水没車を出来るだけ高く売る!
そこで重要なのが、
水没車を出来るだけ高く売る!
ということ。
しかし水没車となると、私がいつも乗り替えの際にやっている、下記のような一括査定では売りにくい。(^_^;
基本、水没車=廃車みたいなモンなので、中古車として売るためのタマを集めている一般の買取業者はあまり欲しがらないのが普通だ。
そうなると、高価買取というのも難しいだろうし、何より、こっちが手放すしかない状態なのが分かっているだけに、買い取ってもらえるとしても相手は強気の交渉をしてくることが予想される。(-_-)
なので、
水没車になってしまったら、
基本的には限界の高価買取に挑戦する気はない。
とにかく、
サビたり不調の箇所が増える前に、
なるべく早く手放すことが最優先。
事故車や水没車は、そういうのばかり専門に扱ってる業者があるので、私としてはそういう業者を2社ほど選んで、買取を依頼するつもりだ。
さすがに1社だけだと、
良い条件なのかどうかが分からな過ぎるからね。(^^;
業者の候補としては、
買取への積極性と実績などから、
「カーネクスト」と「はなまる」
あたりを基本に考えたい。
けど、
こういうのはタイミングによって、
高く買ってくれる業車は変わってくるからね。
他の業者のほうが良い場合もあるとは思う。
まぁ業者選びで悩むのは、
実際に水没してからでもいいかな、と。
今から悩んでもしゃーないしね。(^o^)
リスクは高まってきているとはいえ、そうは言ってもそうそう簡単に水没はしないと思うので。(^o^;
とにかく、
水没したら、廃車買取に力を入れている業者、廃車買取が専門の業者に売ることだけは決めている。
やっぱそういうのばっかり扱ってる業者のほうが、流通ルートとか、いろいろ高価買取に有利な部分があるだろうと思うので。(^_^)
(5)自腹込みでローンを一括清算
保険金と水没車の売却金額でローンがチャラになればメデタシだが、何度も言うように私の場合「フルローン」なので、それでもたぶんチャラにはならんだろうという気がする。(^^;
なので、
恐らくそこに自腹で追い金を突っ込んで、
ローンを完済することになるだろう。(-_-)
この「自腹」をいかに少なく抑えるかが、超絶貧乏な私にとっては重要なところなのだが、これ、水没車の場合はなかなか難しいよね。(^^;
だって、
●多額の保険金がおりる
→水没車のダメージが大きい
→買取であまり高く売れないかも
●保険金が少額
→水没車のダメージが少ない
→買取で高く売れるかも
つまり、
基本的には保険金の額と、
水没車を売却した時の売却額は、
相反する関係にあるからだ。(^_^;
なので、
多額の保険金がおりるような
ダメージの大きい水没車を、
出来るだけ高く売る
という、
難しいことに挑戦する必要がある。(^o^;
そう考えると、
乗り替え前提で考えるならば、中途半端に水没するぐらいなら、まぁまぁえげつないレベルまで水没したほうが得なのかもしれない。
だって、そのほうが保険金は高くなるし、たとえ中途半端な水没の場合でも水没車には変わりないんで、どっちにしたってそんなに高くは買い取ってもらえないだろうから。(^^;
3.最後に
というわけで、
豪雨多発で水没リスクが高まっている昨今。
愛車が水没した時どういう行動を取るかについて、皆さんも保険の補償内容を確認するところから始めておいたほうが良いと思います。
たぶんね、考えとかないと、
実際に突然水没したら
ただただ唖然とすると思うので。
だって、
普通の接触事故なんかより、
だいぶ視覚的にショッキングだと思うぜ、
愛車が水没してる光景って。(^o^;
コメント
ビスタ懐かしいですね。
曲がりたくても曲がってくれない、ある意味直進性の高い車だったと記憶しています。
辛口系おやじ(管理人)です。
> ビスタ懐かしいですね。
はい。
私もダルダルビスタ号とは何度も一緒に走りに行ったので、懐かしいです。(^_^)
> 曲がりたくても曲がってくれない、
> ある意味直進性の高い車だったと記憶しています。
私が運転させてもらったダルダルビスタ号は、かなり走行距離走ってる中古車で、足回りがもうかなり劣化していた上にタイヤの溝も限界だったので、さらに曲がりませんでした。(^o^;
前を走る仲間のプレリュード(4WS装備)とランサーを必死で追いかけても、カーブを曲がるたびに離されてました。(^^;
普通に事故った場合でも最近の車は修理費高くないですか?
ボルボの車でボンネット・ドア・トランク等にアルミやCFRPのようなものが使われてるのか知りませんが、使われているなら、それなりに高くつくと思います。
速攻で売却する意志があるならそのほうが、面倒はなさそうですね。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 普通に事故った場合でも最近の車は
> 修理費高くないですか?
どうでしょう、
私も事故らないし、周囲の人間でも最近は事故った人がいないので、そのへんはよく分かりません。
> ボルボの車でボンネット・ドア・トランク等に
> アルミやCFRPのようなものが使われてるのか知りませんが、
> 使われているなら、それなりに高くつくと思います。
ボルボのボンネットやドアの素材についてはあまりアピールされてないので、言われてみると何でできているのか知りませんね。(^o^;
以前、初代フーガを購入した頃は、まだボンネットやドアにアルミが使われているのが珍しい時代だったからなのか、アルミで軽量化していることをメーカーがかなりアピールしていたのを思い出します。
納車された時には営業マンさんから、
「これ、
ボンネットとかドアとかアルミなんで、
ヘコんだら基本、板金修理できなくて
丸ごと交換で高額修理になりますので、
気を付けて下さいね。(^_^; 」
と言われましたし。(^o^)
> 速攻で売却する意志があるならそのほうが、
> 面倒はなさそうですね。
もちろん程度にもよりますが、
普通の事故での修理なら売らずに直すと思います。
ただ、
水没の場合は軽度であっても売ります。
記事にも書いた通り、
後々面倒なことが発生しかねないので、
かけた修理代がムダになる可能性が高いですから。
そういう意味で、
「水没」での修理は、通常の事故での修理と同じようには考えないほうがいい、というのが私の考えです。(^_^)
ダルダルビスタ号の方は何に乗り換えたのかが気になります
辛口系おやじ(管理人)です。
> ダルダルビスタ号の方は
> 何に乗り換えたのかが気になります
それが私も知らんのですよ。(^^;
ダルダルビスタ号が水没したのは私が大学を卒業した後の話なんですが、卒業後は奴と一緒に走りに行くこともなくなったもので。
メールのやりとりはチョイチョイしてるし、節目節目で当時の仲間たちと集まって会ってはいるんですが、やっぱり近況報告とかの話が中心になるもんで、あまりクルマの話にならないんですよね。(^^;
私なんて、会うたびに「カネが無い!」ってゆう話しかしてない気がします。(^o^;
まぁでも、ダルダルビスタ号の次に何を買ったのか、私も知りたいので、ちょっと奴に聞いてみます。(^o^)
でも、たぶんしょーもないクルマやと思いますよ。
なんせダルダルビスタ号を買ってしまうような奴ですからね。(^o^)
水没対策には新価特約をしっかりかけといて、沈んだらエンジンかけてしっかりトドメ刺してあげるのがいいと思いますよ
辛口系おやじ(管理人)です。
> 水没対策には新価特約をしっかりかけといて、
> 沈んだらエンジンかけて
> しっかりトドメ刺してあげるのがいいと思いますよ
確かにそれがうまくいけばシンプルかもしれませんね。(^o^)
ただ、よほどの水没だとそれもアリだと思うんですけど、例えばダルダルビスタ号みたいにフロアまでの水没という中途半端な水没だと、吉と出るか凶と出るか、賭けみたいな感じになりそうな気もします。
トドメになれば良いのですが、微妙に壊れる箇所が増えるだけで、トドメにはならなかったりしてね。(^o^;
水没は怖い