新型カローラ発売、だが・・・

 当ブログをご覧のクルマ好きの皆さんは、ひょっとしたら「眼中にない」ためご存知ない人も多いかもしれないが、実は先日、新型カローラが発売された。(^o^)

 今回のフルモデルチェンジに伴い、車名も変更されている。

セダンは、従来型の「カローラ アクシオ」から「カローラ」に。

ワゴンは、従来型の「カローラ フィールダー」から「カローラ ツーリング」になった。

 ただし、従来型の「カローラ アクシオ」と「カローラ フィールダー」も継続販売されるとのこと。

ニュースリリースを見ると、

「従来型のカローラ アクシオ、カローラ フィールダーは、設定グレードや一部の装備を見直し、引き続き販売することで、法人のお客様を含めた幅広いニーズにも対応しています。」

と書かれているので、恐らく法人の営業車としての需要が根強くあるんだろうね。

(参考)
●TOYOTA、カローラ、カローラ ツーリングをフルモデルチェンジ、同時にカローラ スポーツを一部改良
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/29375724.html

 それはともかく、「カローラ」ごとき、本来であれば当ブログで取り上げるようなクルマではない。

なぜなら、カローラは「底辺」のクルマであり、ショボいことが必然のクルマだから。

 高度経済成長を終え、バブルに向かう昭和の日本において、一億総中流社会の中にあるサラリーマン家庭がこぞって購入したマイカー。

そのマイカーの最初のクルマとして、「中流」のサラリーマン家庭に選ばれるクルマこそが「カローラ」だった。
(と言いつつ、ウチの家庭は「下流」だったので、カローラすら買えなかったが)

実際、私が中学に入学した頃、近所の団地の駐車場にとまっているクルマのうち、かなりの割合が同型のカローラだった。(^o^;
(「中流」家庭は、みんな同じような時期にマイカーを購入し始めたからだろう)

そしてバブル景気を目前に、横並びの状態から抜け出したい中流サラリーマンを刺激するあのキャッチフレーズ、「いつかはクラウン」が生まれ、カローラ、コロナ、マークⅡ、クラウンと、ステータスシンボルとしてのクルマのヒエラルキーが中流サラリーマンの意識に植え付けられた。

バブルに突入後は「いつかはクラウン」では物足りず、そのヒエラルキーは深みと広がりを増していったわけだが・・・。

 と、話が逸れた、元に戻そう。(^o^;

つまり言いたい事は、そういった昭和のトヨタ車ヒエラルキーの階段を上ろうとするサラリーマンを見ながら育った私からすれば、「カローラ」とはトヨタ車ヒエラルキーの「底辺」のクルマだということ。

底辺ということはどういうことか?

確実に「ショボい」ということだ。

なぜなら、底辺はショボくなければならないから。

だって、もっと上のクルマを欲しいと思ってもらうための「底辺」なのだから、そこで満足感を与えるようなレベルであっては困るわけだ。

つまり、「カローラが良いクルマ」なんてことがあるわけがない、これが常識。(^o^)

 ではなぜ、私は華麗にスルーすべき新型カローラを記事に取り上げたのか?

そして、私は新型カローラに対しどんな印象を持ったのか?

試乗はするのか、それともしないのか?

そのへんを以下でお話ししたいと思う。

1.新型カローラを記事に取り上げた理由

(1)CMを見て、「ん!?」

 ネット上のクルマ関連のニュースの見出しで、新型カローラが発売になったことは知っていたが、とりあえず無視していた。

なぜかって?

それは冒頭で述べた通り、所詮、「底辺のカローラ」だからさ。(^o^)

 しかし、新型カローラのCMを見て「ん!?」となった。

なぜなら、不覚にも、

「あれ?
 カローラにしてはカッコ良くない?」

と思ったからだ。(^^;

(2)我がインプレッサも底辺

 冒頭で、「カローラは底辺のクルマ」と述べたが、よくよく考えてみれば、私の現在の愛車である「インプレッサ G4」もスバル車ヒエラルキーの底辺だ。(^o^;
(そもそもスバル車にヒエラルキーなんかあるのか?という話もあるが (^^; )

 そうだ、今は「令和」。

昭和から平成にかけての、みんながヒエラルキーの階段を上っていくことを目指す、そのような時代ではない。

個性が求められ、ニーズも多様化する中で、底辺は必ずしも「ショボくなければならない」ということはなくなった。

もちろん、コストの制限は厳しい。

厳しい制限の中で、個性、ある部分に特化したニーズへの対応などで、消極的ではなく積極的に選んでもらえるだけの商品開発が求められる、そういう時代だ。

 私は現在の愛車を選ぶ際、「インプレッサでいい」ではなく、「インプレッサがいい」と思って選んだ。

同じように、「カローラでいい」ではなく、「カローラがいい」と言って選んでもらえる、そういうクルマである可能性を、新型カローラは持っているはずなのだ。(^_^)

(3)そう言えば「カローラ スポーツ」も・・・

 今回、「カローラ」、「カローラ ツーリング」が新たに発売されたわけだが、一足先に「カローラ スポーツ」が発売済みであることはご存知だろう。

そう言えば、「カローラ スポーツ」が発売された時も、当初は華麗にスルーしようとしていた。

しかし、下記の参考記事でも書いた通り、ディーラーで偶然目にした「カローラ スポーツ」を見て興味を持ち、レンタカー試乗するまでに至ったという過去がある。(^o^;

 そういった過去の経験もあるので、「カローラ」だからといって無条件にスルーするのではなく、一応チェックしてみようと思い、トヨタのサイトで新型カローラについてチェックしてみることにした。(^_^)

2.新型カローラに対する印象について

(1)なんかCMと違う・・・

 トヨタの公式サイトで新型カローラのページをチェックしてみた。

まず画像を見たのだが、その第一印象、

 「。。。」 (-_-;

 おかしいなぁ、CMを見た時は「カローラにしてはカッコ良くない?」と思ったのだが、画像を見ると、

「なんだこれ?
 なんかCMと違うなぁ・・・、
 CMで見るよりダサく見えるのだが。。。」

というのが率直な感想だ。(-_-)

(2)高っ! (^o^;

 ニュースリリースに載っている価格表を見たところ、下記のようなグレード/価格の構成になっている。

 底辺のカローラが余裕で200万円超え! (^o^;

 最廉価グレードの「G-X」だけが200万円を切っているが、騙されてはいけない。

というのも、昨年「カローラ スポーツ」に試乗した際、底辺グレードの「G”X”」に試乗したのだが、これがあまりにもヒドかったから。(^o^;

 恐らく、底辺グレードは「とにかく安くする」ことだけを考えており、走りはメチャクチャ犠牲にされているのだろう。

もちろん、「カローラ」に走りを求めるなと言われればそれまでかもしれないが、何事にも許容の限度というものがある。

 なので、200万円を切るグレードもあるにはあるのだが、それにしたって190万円超えだし、しかもどうせ走りはダメダメだし、そんなグレードはあって無いようなモン

 ってゆーか、NAの1.5リッターがなくなって、1.8リッターが底辺になってしまったのが、高価格化の一因だ。

もはやカローラもハイブリッドが主力グレードということか。

となれば、価格は250万円超えだ。

昔のトヨタ車ヒエラルキーで言えば、マークⅡクラスやね。(^o^;

 というわけで、今回の新型カローラ、

「随分とお高くなられましたね」

という印象が非常に強い。

(3)実物を見てみたい!

 昨年の「カローラ スポーツ」の時もそうだったが、たまたまディーラーで「カローラ スポーツ」の実車を見かけたことで興味を持ったということもあり、画像で見るのと実車はまたちょっと違ったりもする

昔は画像と実車の印象の差はそれほど無かったと思うのだが、最近のクルマはボディのラインの入れ方やカーブの付け方とかが複雑で緻密になっているためか、画像と実車の見え方の違いが大きくなってきているように感じる。

恐らく、昔のクルマに比べるとボディ形状に抑揚があるため、光の当たり方とかで印象が変わってくるのだろう。

 なので、正直、画像で見ると興味をそそられない新型カローラなのだが、実車を見てみたいものだ。

どこかで時間を取って、ディーラーに見に行ってみるとするかな。(^_^)

もし実車を見て、愛車候補として「アリやな!」と思えるレベルなのであれば、あらためて詳細に書類審査してみようと思う。

とりあえずそれまでは、書類審査は保留だ。(^^)

3.試乗はするのか?

 「新型カローラに試乗するのか?」と問われれば、

現段階では試乗するつもりはない

とお答えしておこう。

 ただし、先に述べた通り、実車を見て「アリやな!」と思えるレベルであれば、書類審査をおこない、書類審査を突破すれば試乗することになる

その場合はまたブログ上で書類審査の結果について報告させて頂く。

 ちなみにレンタカー試乗については、今回はやめておこうと思う。

というのも、レンタカーって底辺グレードの場合が多いので、どうせガソリン車なら「G-X」、ハイブリッド車なら「HYBRID G-X」である可能性が高い。

底辺グレードなんか試乗しても意味が無いことは、すでに「カローラ スポーツ」のレンタカー試乗で痛感しているので。(-_-)

●トヨタ カローラ スポーツ G”X” 試乗(定番試乗コース編)

●トヨタ カローラ スポーツ G”X” 試乗(山道編)

 しかし久々にYouTubeで上記動画のページを開いたが、山道編の「低評価」が圧倒的多数で笑えるな。(^o^;

 以上だ。

今や、底辺のカローラですら無条件にスルーは出来ない時代になった。

クソ忙しい中、底辺まで相手にしてると新型車のチェックが忙しくなるが、それはそれでまた楽しく、うれしい悲鳴だ。(^_^)




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コメント

  1. ADSV より:

    なんかターボは高級車・高級グレードに付けるべきものという考えから脱却できていないようなラインナップの印象を受けます。ヨーロッパでは大衆車と採れるVW、アルファロメオ、MINI、FIATなどもターボなしのラインナップを見つけろという方が困難なくらい置き換えが進んだのに(VWもFIATも小排気量NAも一応あります)日本車は未だに小排気量もNA。先日(といっても結構前ですが)追加されたVEZELのターボもハイブリッドよりも高いものしかないという意味不明な価格設定。
    国産メーカーがターボとなると海外勢と比べられ走りの粗悪さが露呈されるため価格でしか対抗できないから価格を抑えるためにNAを主流ラインナップに入れているような印象も個人的に受けます。
    後は「排気量の低いNAだからこんなもんだよね」みたいな感じで許されるようにするためとか。
    あくまで個人的な印象ですが。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      高級グレードにするつもりはないんでしょうけど、結果的に、単純にターボのために追加で必要になるパーツ類にコストがかかるから、それが車両本体価格に反映されてるだけだろうとは思うんですけどね。(^^;

      それに加えて、日本で「ターボ」というと、NAのモデルよりハイパフォーマンスなグレードが搭載するもの、というのが昔からのイメージであって、これがまた「ターボ=上級グレード」という図式を生みやすいのだろうと思います。

      おっしゃるように、少なくとも小排気量ターボに関しては、やはり乗ってみると外車勢のほうが優れていると感じるので、ガチで比べられると厳しいため、価格的なメリットを出していかないと勝つのが難しいですからね。

      NAの動力性能でも不足が無いと感じさせることが出来れば、それはそれで「価格的メリットも考えると日本車がリーズナブルで良い」という判断をしてもらえますし。

      カローラも、「1.5だと不足感があるけど、1.8ならそうでもない」と感じる人が多いのだとすれば、そのあたりの動力性能と価格の「バランス」で勝負しているのかもしれませんね。(^o^;

  2. F31乗り より:

    更新お疲れ様です。
    私は特にフロントバンパーのデザインが変だと思います。日本仕様は車幅を抑えるために専用ボディが採用されています。海外仕様はカローラスポーツと同じデザインです。つまり、カローラ・カローラツーリングよりもカローラスポーツの方が車幅が大きいのです。日本仕様のバンパーは、端がまるで後付けのオーバーフェンダーのような造形になっています。なんかもうちょっとスッキリした造形にしてほしかったです。カローラスポーツはトヨタ車の中では結構カッコいいと感じたんですが・・・
    1.2Lターボ、どうせならオートマ、マニュアルともにG-X、S、W×B全てのグレードに用意してほしかったです。しかし、ハイブリッドのシステム出力122PS、1.8Lの出力140PS、1.2Lターボの出力116PSで、1.2Lターボが一番非力なんです(旧型の1.5Lの出力は109PS)。だったら、何故かマニュアルしかないですし、わざわざ1.2Lターボにする意味もないかもしれません(MTを楽しむ!と言っても、そもそもカローラで運転を楽しめるか?という疑問がありますし・・・)。そこは試乗してみないと分からない部分ですね。
    価格は、確かに高くなりましたが、車格も上がったと思います。旧型はBセグ用でしたが、新型はCセグになりました。ヒエラルキーではカローラよりも下にヴィッツとかもありますし、Cセグメントとして考えたらそう高くはないと思います。安くカローラが欲しいのならば、旧型もあるので。カローラツーリングよりもカローラスポーツの方が高いのはちょっと不自然ですが(例えばゴルフヴァリアントよりもゴルフの方が高いと不自然ですよね?)。ナローボディが影響しているかもしれません。
    長文失礼しました。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      おっしゃる通り車格が上がってるので、だったら「カローラ」の名前を引き継がなくてもいいのになぁと思うのですがねぇ。(^_^;

      でもまぁ、カローラ スポーツがあの車名で出た時点で、こうなる流れは決まってたわけですが。

      車格が上がっても底辺の代名詞である「カローラ」の名前を使い続けるというのは、時代がもはや「ヒエラルキーにこだわる時代ではない」という、トヨタからの暗黙のメッセージなのかもしれませんね。(^_^)

      • 匿名 より:

        もはや「ヒエラルキーにこだわる時代ではない」

        そうですね、私もヒエラルキーにはこだわらずに、乗りたい車に乗ればいいと思います。いまだに、上司よりも良い車には乗りずらいとか言う暗黙のルールみたいなのがありますけど、その上司は、例えば稼いでいてもただ車に興味が無かったりして車にお金をかけなかったり、もしくは好んで安い車に乗っているとか、そういう場合だってあるんですから、自分が好きな車、乗りたい車に乗っても良いと思います。

  3. 親父ビルダー より:

    テスラ モデル3の試乗記をお願いできませんでしょうか?
    恐らく辛口さんは興味なさそうな自動運転云々抜きにしてもクルマ自体の走行性能やリーフとは次元の違う加速力、オーディオの音質まで極めて優秀な出来栄えと各方面から絶賛されています。
    現在候補にないとの事ですが、番外編としてでも取り上げてもらえたらありがたいです。