渋野日向子のベンツと阿部慎之助のベンツ

 12月18日に行われた「LPGAアワード」の年間表彰式で、渋野日向子(21)が、

  • LPGAメルセデス・ベンツ プレイヤーオブザイヤー(年間最優秀選手賞 MVP)
  • LPGA資生堂アネッサビューティーオブザイヤー
  • メディア賞「ベストコメント部門」
  • LPGA輝き賞

を受賞し、4冠に輝いた。

 MVP受賞の副賞として贈呈されたのは、メルセデス・ベンツの高級SUV、

「GLE 300d 4MATIC」(税込 940万円)

だ。

(参考)
●渋野日向子が最多4冠 新人賞は稲見萌寧
https://mycaddie.jp/tournews3.php?NID=17079&yearmonth=201912

●渋野、ベンツ「あの形がほしかった」
https://www.sanspo.com/golf/news/20191219/jlp19121905010002-n1.html

 一方、12月19日に行われた「2019 ヤナセ・プロ野球MVP賞」の受賞式で、巨人の阿部慎之助2軍監督(40)には、メルセデス・ベンツの高級セダン、

「E200 アバンギャルド」(734万円)

が贈呈された。

(参考)
●巨人・阿部2軍監督にベンツ贈呈「まさか頂けるとは…」
https://www.daily.co.jp/baseball/2019/12/19/0012972210.shtml

 他人様が賞でもらったベンツにどうこう言うつもりはないのだが、記事を読んでいてちょっと思ったこと、そして、以前からこの手のニュースを見るたびに思っていた疑問について、今回は少し書かせて頂くとしよう。(^_^)

1.値段の問題ではないのだが・・・

 渋野日向子がもらったベンツ「GLE 300d 4MATIC」は940万円

阿部慎之助がもらったベンツ「E200 アバンギャルド」は734万円

約200万円もの差がある。(^_^;

 贈呈される車種・グレードがどれであるかは、スポンサーのさじ加減1つで決まるのだろうが、これはどういった基準で決められているのだろうか?

 というのも、単に自分が買う「クルマ」として考えるなら、価格よりも自分の好みに合うかどうかが重要なわけだが、「賞」としてもらう物となると、やはりその賞品の価格というのは気になるところ

だって、やっぱり高額な賞品をもらえる賞のほうが格上な感じがするジャン。(^_^;

そう考えると、渋野の940万円に対して阿部の734万円、結構な格差を感じてしまう。

 ただ、渋野が受賞した「LPGAアワード」のスポンサーはメルセデス・ベンツ日本

阿部が受賞した「2019 ヤナセ・プロ野球MVP賞」のスポンサーはYANASE

賞品はどちらもベンツだが、スポンサーは「メーカー側」と「代理店側」ということで、立場の違うところが賞の出所となっているため、一概に賞品の価格がそのまま賞の格とリンクしているとは言えないのだろう。

それに、阿部がMVPというのも、ちょっと引退のご祝儀的な配慮もあっての受賞のようにも思うので、そう考えれば、渋野の940万円と阿部の734万円、まぁ妥当なところなのかな、という気もする。

 まぁこんな考察、賞をもらった人からすれば完全に余計なお世話だと思うが。(^o^;

2.もらったベンツはどうするのか?

 まず、渋野日向子に関しては、冒頭で示した参考記事にも書かれている通り、

「あの形がほしかった。
 私が最初に助手席に乗って、父に運転してもらいます。
 ぶつけるのが怖いので。」

と話していることから、オヤジがGLEをゲットすることになるようだ。

 ただ、阿部慎之助に関してはどうだろう?

阿部は以前(2007年、2012年)にも同賞を受賞している。

ちょうど買い替え時ということで、今回もらったE200に乗るのだろうか?

 ってゆーか、そもそも2007年、2012年にもらったベンツに乗っていたのかどうかが疑問だ。(^_^;

だって、阿部ほどの選手であれば、もらえるベンツよりもっとグレードの高いベンツ、あるいは、別メーカーの高級車を買うことぐらいたやすいことだし、もらう前にすでに何らかのクルマを所有しているはず。

なので、普通に考えると、ベンツをもらったからといってそのベンツに乗り替えてるとは思えないのだ。(^_^;

 しかしスポンサーにしてみれば、贈呈したクルマに乗ってもらいたいと思っているだろうし、もらった阿部としても、スポンサーの目がある手前、ぜんぜん違うクルマに乗るのも気を使うんじゃないだろうか?

 だからこの手のニュースを見聞きすると、いつも思っていたのだ。

「もらったクルマはどうするんだろう?」

と。(^o^;

 まぁ私だったら、まずはもらったクルマで試乗動画を撮って試乗記を書き、それが済んだら速攻で売りさばいて、自分の欲しいクルマを買うための軍資金にするけどね。(^o^)

でもそれって、スポンサーあっての仕事をしてる人たちにとっては、なかなか難しいことなんじゃないかと。(^^;

 売ったりしたら、とがめられたりするのかな?

だとしたら、結構ありがた迷惑な賞のような気もするのだが。(^o^;

 このへんの事情(もらったクルマを選手らがどうしているか)について、もしご存知の方がおられましたら、コメントなり頂けるとありがたいです。

私の積年の疑問なので。(^o^;

3.どうせあげるなら・・・

 そして、この手の賞のニュースを見ていていつも思うのは、大抵の場合、もらえるクルマのグレードがエントリーグレードだということ

今回で言えば、渋野がもらった「GLE 300d 4MATIC」はGLEのエントリーグレード、つまり一番安いグレード。

阿部がもらった「E200 アバンギャルド」も、Eクラスのエントリーグレードだ。

 どうせあげるならもっと上位グレードのやつをあげればいいのに、と思うのは私だけだろうか? (^_^;

 太っ腹なようでビミョーにセコいのだ。

もちろん、「クルマ」として評価する場合、必ずしも上位グレードが下位グレードより良いとは限らない。

だが、一流の選手に「賞」としてあげる物であれば、そこはぜひ、その車種においては上位グレードに位置付けられているグレードにしてあげてほしいと思うのだ。

 選手によっては、賞のクルマをもらう際に、内心、

「いや、もらえるのはありがたいけど、そのグレードやったらいらんわ。」

と思ってる選手もいるんじゃないかな。(^o^;

 スポンサーさん、いい宣伝になるんだから、そこんところもうちょっと財布のヒモ緩めて頂いて、ぜひお願いしますよ。(^^;

 以上、賞のベンツについて思ったこと、以前から疑問に思っていたことについて書かせて頂いたが、まぁこういう賞には縁のないザコい人間から見たしょーもない気持ちを書いたにすぎない。

「賞」に価値があるのであって、もらえる物が何であるかなんて、頑張った選手にとっては意外とどうでもいいことなのかもしれない。

だって、もらわなくても、買おうと思ったら余裕で買える人たちだから。(^o^;

きっとなかなか買えないド庶民の私のような底辺の人間だから、今回書いたようなレベルの低い考えが頭をよぎるのだろう。

書いていて、あらためて自分という人間の小ささを感じた次第だ、反省反省。(^o^;




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コメント

  1. ADSV より:

    ゴルフをやるわけではありませんが、副賞の自動車のその後の流れについて職業柄それなりに知っている者からの参考意見として御覧下さい。
    今回プロゴルファーの渋野がGLEをもらったので、よく副賞で自動車がもらえることもある男女のゴルフトーナメントの例を挙げますと、貰った副賞の自動車は当然選手が使うこともあります。その他にも家族や友人、世話になった人などに譲渡したりもします。他にも換金ということもします。ただで貰ってそのまま売却します。これはスポンサーも行うことがあるのを知っています。秘密でもなく公然のことでスポンサーも認めています。選手からすればスポンサーから結果的に副賞として○○○万円の賞金を現金で貰った、スポンサーからすれば結果的に現金で渡したということになります。昔から行われてきたことで問題視もしなければへそを曲げるということもありません。その車種は登録未使用車(新古車)として市場に出回ることもあります。
    現金あげればいいじゃんと思うかもしれませんが、自動車メーカーとしてもただ現金だけ渡すというよりその車種やメーカーの宣伝もしたい訳でその辺りの思惑もあります。

    • ADSV より:

      書き忘れましたが副賞の車種や内容(重機等)しだいでは施設や慈善団体に寄付というケースも結構あります。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      私の積年の疑問に対する解をコメント頂き、ありがとうございます。(^_^)

      賞品でもらったクルマのさばかれ方として、売却で換金ということがスポンサーも周知のさばかれ方の1つとして認められているというのは、正直意外でした。

      スポンサーにしてみれば、賞品のクルマがメディアに取り上げられて記事になったり、表彰時の映像が流れた時点で、「宣伝の目的を果たした」、という判断なのかもしれませんね。

      まぁ選手自身に乗ってもらえたら、それに越したことはないんでしょうけど。

      あと驚いたのは、施設や慈善団体に寄付というのは、さすが、稼いでる選手は違うなぁと思う処理方法ですね。

      寄付とか、私には絶対に考えられない処理方法ですわ。(^o^;

  2. うんこもれすぎた、あわわ五郎 より:

    賞で貰った車は大事に乗る人と困っちゃう的な人がいます。
    競技がメジャー程、後日利用して貰った車をメディアにアピールしなければなりません。

    貰った車は車検の名義や所有者をどうするか選べます。
    大事にしたい人は自分名義に、困っちゃう的な人はメーカーや代理店、専門業者名義。
    にします。どのくらい乗らなければならないのかは、法的拘束力のない契約で決めます。

    • うんこもれすぎた、あわわ五郎 より:

      書き忘れましたが、懸賞の車を預かり保管してくれる業者がいます。
      そこを車保管場所として警察に届けることができます。車庫証明。
      使用者はその業者になります。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      私の疑問に対するコメント、ありがとうございます。(^^)

      メジャーな競技となると、やはり副賞とはいえ、もらえるクルマの格も高くなるでしょうから、やっぱりそうなるとある程度は利用してアピールしないといけない、ということですかね。

      となると、その法的拘束力のない契約がどれくらいの期間なのかってところは、けっこう重要ですね。

      最低1年以上とか言われたら、好みに合わないクルマをもらった場合とか、もはや地獄ですね。(^o^;

      しかし、「困っちゃう的な人はメーカーや代理店、専門業者名義にする」ということは、それって要するに、実質的には自分が乗らなくても車両登録さえされていればそれでいい、ということではないのですか?

      じゃあ契約があるとはいえ、実際にはもらって速攻で業者に売ってしまってもいい、ということですかね?

      例えばどこかのディーラーに売りつけて、そこの試乗車として使ってもらうとか。(^o^)

      どっちにしても何らかの契約があるとなると、普通に我々がクルマを手放す際の売却とは違って、それなりに配慮しないといけない事もある、ということですかね。(^_^)