お待たせしました!
いやぁ、年末でメチャクチャ忙しくてね、なかなかブログ更新のための時間が取れなかったモンで、試乗記のアップが随分と遅くなってしまいました。(^^;
2018年11月の改良と同時に追加発売された、マツダ CX-5、2.5リッターガソリンターボモデルの試乗記をお届けします。(^_^)
一足先に試乗動画をアップさせて頂きましたが、やはり運転しながらコメントできる事には限界もありますし、詳細なインプレッションについては文章の試乗記でなければ触れられない部分がどうしてもあります。
CX-5の購入を検討されている方は、ぜひご自身でも試乗して頂きたいのは当然として、試乗する際の参考材料、あるいは、試乗後に背中を押す(引っ張る?)材料として、当ブログの試乗記を参考にして頂ければと思います。(^_^)
ちなみにクドいようですが、ここでもう一度念を押しておきます。
今回試乗した「CX-5 25T L Package」は、私の次期愛車候補ではありません。
モデルサイクルのタイミング的に、CX-5は次のフルモデルチェンジまで私の愛車候補には入りません。
にもかかわらず今回試乗したのは、日本に初導入された2.5リッターガソリンターボ、コイツの感触を確かめるのが主な目的です。
マツダは他車種への展開が早いので、CX-5を皮切りに、ほぼ同時にCX-8の改良でもこの2.5ターボを載せてきました。
となれば、当然ながら次期アテンザへの展開も期待される。
次期アテンザを次期愛車候補の1つとして有力視している私としては、この2.5ターボが期待に応えるレベルのエンジンなのかどうかを、早く試乗して確認しておきたかったわけです。(^_^)
それでは、CX-5の2.5リッターガソリンターボ搭載モデルの試乗記、興味のある方は以下ご覧下さい。
あっ、今さら言うまでもないですが、基本「辛口」なので、もう「買う」と決めている方や、ネガティブな情報は一切受け入れられないという人は、以下を読むのはやめといた方がいいかもしれません。(^^;
目次
試乗車の概要
年式 | 2018年式 |
走行距離 | 480km |
車名 | CX-5 |
グレード | 25T L Package |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 6速AT |
装着タイヤ | トーヨータイヤ PROXES R46(225/55R19) |
型式 | 5BA-KF5P |
排気量 | 2.5リッター(ターボ) |
最高出力 | 230ps/4250rpmm |
最大トルク | 42.8kgf・m/2000rpm |
車両重量 | 1620kg |
車両本体価格 | 332万6400円(税込) |
試乗日 | 2018年12月7日 |
試乗インプレッション
1.走りの性能・・・★★★★☆
総合的に言うと、かなりいいね!
まず、エンジンの出来が想像していたよりもかなりいい!
NAエンジンのレスポンスとリニア感、ディーゼルエンジン並みのパワーフィールを、併せ持った感じ。
まさに「いいとこ取りのエンジン」、といった印象だ。(^_^)
(1)発進挙動・・・★★★★☆
まぁ予想通りというか、当たり前というか、いい感じの発進挙動。
アクセルの踏み込みに対して違和感のない自然な発進ができた。
動力性能は高くとも、出足で速さを演出するような過敏な飛び出し感もなく、問題なし。
(2)加速フィール・・・★★★★☆
これまた素晴らしいね。
発進から中速域までの加速、いわゆる低速域での加速からトルクフルで、アクセルの踏み込みに繊細に反応し、リニアに加速する。
また、中速域からの加速や急坂での加速など、あらゆるシーンにおいて楽々と加速してくれる。
そして、ターボ特有のターボラグもなく、意外なほどに加速レスポンスが良い。
昔のターボみたいなドッカンターボでもなく、加速の最中、エンジンの回転数が上がっていく過程においてもリニアな加速感が得られるので、非常に気持ちの良い走行が可能だ。
まさに大排気量のNAエンジンみたいな感じで、良い意味でターボっぽさがない。
このレスポンスの良さとリニア感、スバルにも見習ってもらいたいな。(^^;
レヴォーグの2.0やWRX S4などは、パワーではこのクルマの2.5ターボよりもはるかに上回っているし(300ps)、2000回転から最大トルク(40.8kgf・m)を発生するフラットトルク特性だ。
にもかかわらず、加速レスポンスと加速のリニア感では完全にこのクルマ(CX-5 25T)より劣っている。
スペックではレヴォーグ2.0やWRX S4に比べ、明らかに見劣りするCX-5 25Tのエンジンスペックだが、実際の走行における加速フィールは、今回乗ったCX-5 25Tの方が私的には好みだ。
(3)パワーフィール・・・★★★★☆
急カーブで速度が落ちた状態から急坂を上るシーンでも、アクセルを踏み込めばモタつくことなく力強く車体を前へと押し出してくれる。
このパワーフィール、ディーゼルターボの「XD」とほぼ近いパワーフィールなのだが、「XD」はエンジンの回転数を上げていっても加速力が頭打ちになるのが早いのに対し、今回試乗したガソリンターボは回転数を上げていけばいくほどリニアに力強さが増していく感じ。
このへんは、「XD」と「25T」ではパワーにはかなり差がある(XDは190ps、25Tは230ps)ことが、パワーフィールに影響しているのかもしれない。
(4)ハンドリング・・・★★★★☆
それほどクイックな特性ではないのだが、ハンドル操作に対して違和感なく素直に車体が反応し、狙った通りにコーナーを曲がることができる。
急な切り返しでもロールし過ぎたり急にグラッとくるような挙動もなく、素早く車両が応答し、タイヤもしっかり路面に食いついて曲がってくれる。
上記動画(の4:30~4:40付近)を見て頂くと分かるように、自動ブレーキが警告音を発するぐらいの速度でS字の切り返しに突っ込んでも、ノーブレーキですんなり曲がることができた。
(曲がり終わった直後には合流手前の一時停止線があるので、 ブレーキかけて止まってますが)
実はこのS字の切り返し、カローラ スポーツの動画を見て頂くと分かるように、足回りがショボいと切り返しでの応答が遅く、ブレーキをかけないと曲がり切れない、なかなか厳しいテストポイントだったりするのだ。
それを、これだけの車高がありながら、挙動を乱すことなくあっさり曲がるのだから、大したモンだ。(^_^)
まぁそんなわけで、とにかく感心するのは、
「19インチのホイールとタイヤが、サスペンションの設定やその他の特性と、すごく良くマッチしている」
ということ。
単なる見栄えのための19インチではなく、この優れたハンドリング特性に貢献していると感じるし、コーナリングの限界に奥行きを与えており、ヘタクソが少々攻め込んでも安心して曲がれるだけの性能を持っている。(とはいえ、車高の高さゆえにアイポイントが高いため、慣れるまで不安感はあるだろうけど)
以前に試乗したディーゼルターボの「XD」では、アンダーステア気味な傾向があり、コーナーを速めの速度で曲がろうとするとフロントが外に流れていくような挙動を示したのだが、今回のガソリンターボの「25T」ではそういった挙動はなく、ニュートラルに近い特性だと感じた。
(ちなみに「XD」でも4WDだとアンダーステアはほとんど感じず、驚くほどスコスコ曲がる)
とにかく、車高の高さを考えると、意外なほどにコーナリング性能が高く、まさに「意のまま」に狙ったラインをトレースできる。
(5)ステアフィール・・・★★★☆☆
操舵感はやや軽めに感じるものの手応えが薄いというわけではなく、ちゃんと路面のインフォメーションやタイヤの接地感がステアリングを通じて感じられるので問題ない。
走りを楽しむうえで求められるステアフィールは備わっていると感じる。
まぁ欲を言えばもう少しインパクトのある、というか、明確なキャラを感じる特徴的なフィールがあるとうれしいのだが、まぁ万人向けにしようと思ったら、これぐらいがちょうどいい感じと言えるのかもしれない。
(6)ブレーキフィール・・・★★★★☆
このフィール、世間一般はどうか知らんけど、私としては好きなフィールやね。(^_^)
マツダのブレーキフィールは、近年のクルマのトレンドの中においては個性的。
近年のクルマのブレーキと言えば、少し踏んだだけでガンッ!と効くというか、初期制動が強めの傾向があり、それは私の現在の愛車であるインプレッサも例外ではない。
一方でマツダのブレーキは、初期制動は弱めで、ブレーキの踏み込み量に応じてリニアに制動力が増していく感じ。
カックンになりにくいし、非常に繊細なブレーキコントロールが可能だ。
だが、最近のブレーキに慣れてしまった人には、制動力が弱いと感じられてしまうかもしれない。
まぁそのへんは好みの問題だろう。
2.乗り心地・・・★★★☆☆
惜しい!4つ★まであと一歩といったところ。だが、3つ★としては上位と言える。
CX-5がフルモデルチェンジした当初に試乗した際は4つ★を与えたのだが、今回の乗り心地の印象は、当時の乗り心地より悪くなったと感じた。それゆえの3つ★という評価だ。
ただ、横揺れの少なさは相変わらず優秀。
明らかに荒れた路面の凹凸なども足がよく動いて衝撃をちゃんと丸めているし、揺れもよく抑えられている。
しかし、見た目では分からないような、路面の小さな凹凸をけっこう拾う。
そのため、走行フィールはやや硬質な印象で、コツコツ、ゴツゴツとした感触がある。
正直なところ、個人的にはもうチョイしなやかさが欲しかったかな、と。(-_-)
2.5リッターNAエンジンに気筒休止の改良(2018年3月)が入った後にCX-5に試乗した際には、こういった硬質な印象は感じなかったので、今回感じた「硬質な印象」というのは今回の改良で初めて感じた感触だ。
足回りに改良が入ったという情報は無いので、そこは変わってないはずなのだが、まぁ私としては実際に乗ってみて感じたことをストレートに書くのが信条なので、感じたことをそのまま評価すると上記のようになる。
そう言えば、以前にアクセラの改良後に試乗した際にも、改良前よりも乗り心地が悪化したと感じたことがあった。
その時も足回りに改良が入ったという情報は無かったので、試乗後にマツダの営業マンさんと乗り心地の変化について話をしたことがある。
すると、当時の営業マンさんが、
一般向けに発表はされていないものの、
「リヤにダイナミックダンパーが3つ追加されている」
「ブッシュも変更になっている可能性もゼロではない」
という話をされていたことを思い出した。
【試乗記】 マツダ アクセラ セダン 15S PROACTIVE (MC) (2016/10/07)
そういうこともあるので、ひょっとしたら今回も公表されていない変更が足回りに入っているのかもしれない。
いや、変更というよりは、そもそも2.5ターボは今回が日本初導入なのだから、足回りも違って当然と言うべきか?
なにしろ今回の2.5ターボはNAの2.5よりも車重がかなり重いからね。
(NAの2.5は1560kg、2.5ターボは1620kg)
足回りもそれなりにセッティングを変えているのかもしれない。
まぁそのへんは勝手な憶測に過ぎないが。(^^;
そんなわけで、私としてはNAの2.5の乗り心地のほうが好みだったのだが、しかし一方で、今回の2.5ターボの乗り味は、「SUVらしい乗り味になった」と言うこともできるかと思う。
NAの2.5は、良くも悪くもセダン的な乗り味だったのだ。
それがある意味では、SUVとしては無個性にも感じられ、優秀なんだけどキャラが薄い、という印象にもつながったことも事実。
そういう意味では、今回のCX-5は乗り味に「SUVらしさ」が感じられるため、人によっては今回の乗り心地のほうが良いと感じる人もいるだろうと思う。
(1)スポーツ性・・・★★★☆☆
スポーツというほどガチッと締まった感触ではなく、大きめの凹凸を乗り越えていく際にはサスペンションのストロークの深さも感じられる。
車高の高さゆえ、張り付いたように曲がるという感じでもないので、乗り味としては特別スポーティーという感じは受けない。
ただ、公道での走行ペース+アルファ程度の速度域であれば、少々攻めた走りをしても足回りは破綻せず追従してくれるし、タイヤもグリップが良く、しっかり踏ん張ってくれるため、安定感のある意のままの走りが可能だ。
基本的に硬質な走りの感触と相まって、乗用車として程良い「ややスポーティーな味付け」といったところかと。
なので、4つ★に近い側の3つ★、って感じかな。
(2)コンフォート性・・・★★★☆☆
ここは初期モデルなら4つ★にするところだが、今回は3つ★どまり。
大きな凹凸には強いというか、よく衝撃や揺れを抑えてくれるものの、見た目わからないような路面の細かい凹凸を拾う感触があるため、コンフォート性という点では少し落ちる印象だ。
3.静粛性・・・★★★★☆
総合的に言って静かなクルマやね。
もちろん、高級車ではないので、そこまで静粛性が徹底されているわけではないのだが、動力性能が高いためあまりエンジンを回さなくても余裕で走れることもあり、普通に走ってると常に静かな印象。
まず、エンジン音の侵入は基本的にはよく抑えられている。
だが、意識的に回転数を上げた時にはいい感じにエンジンサウンドを聴かせてくれる感じで、なかなか絶妙なさじ加減の遮音のされ方だと思う。(^_^)
ロードノイズや路面の凹凸を乗り越える際に足回りから発生する音もよく抑えられており、上質感のある雰囲気が実現されている。
4.エンジン音の音質・・・★★★★☆
聞こえてくるエンジン音には、がさつな感じや雑味は無く、まろやかな感じ。
エンジン音の音質は低めで、スポーティーな雰囲気もあり、個人的には好きなタイプのエンジン音だ。
まぁBMWやアウディほどの洗練されたエンジンサウンドとまでは言わないが、日本車の中では上位でしょう。
少なくとも、マツダ車の中では最も良いエンジンサウンドだと思う。
具体的に言えば、マツダのNAの1.5リッターガソリンエンジンのサウンドと同じ方向性の音質をキープしつつ、さらに「しっとり」した感じをプラスして、サウンドのなめらかさを洗練させた感じ。
5.居住性・・・★★★★☆
今回の試乗では特に詳細はチェックしていないが、居住性は今回の改良とは関係ないので、改良前と同じとする。
(1)運転席・・・★★★★☆
(2)後席・・・★★★★☆
【試乗記】 マツダ CX-5 25S L Package (2017/02/09)
6.内装質感・・・★★★★☆
今回の改良では内装質感の向上も図られている。
全車共通の改良ポイントとしては、エアコンパネルのデザインや、各種スイッチ及びダイヤルのデザインが一新されているとのこと。
しかし、今回の試乗では、改良前との質感の差をチェックするところまでは時間が取れず、私が見てどう感じるかというところまでのチェックはできていない。
ただ、乗り込んで、走り出して、降りて、という一連の試乗の流れの中で、ハッとするほど明らかなインパクトを受けるほどの違いがあったわけではないので、改良前と同様、4つ★という評価の範疇であることは確かだ。
7.装備・・・★★★★☆
装備については改良前の「25S L Package」と同様。
【試乗記】 マツダ CX-5 25S L Package (2017/02/09)
8.オーディオ音質・・・★★★★☆
試乗車にはオプションのBoseサウンドシステム(10スピーカー)が装備されていたが、今回は特に音質チェックしていない。
ただ、同じBoseサウンドシステムの音質については、改良前の「25S L Package」でチェック済み。
【試乗記】 マツダ CX-5 25S L Package (2017/02/09)
9.デザイン・・・★★★☆☆
総合的に言って、デザインはいいね。
エクステリア、インテリア共に、完成度の高い、洗練されたデザインだと思う。
ただ、エクステリアが基本的には初代からのキープコンセプトということもあって、「目新しさ」に欠けるのも正直なところ。
魂動デザインのさらなる深化ということで、行き着くところまで行き着いた感があるので、コンセプト的な根本の部分に新たなテイストを盛り込んでいかないと、活況のSUV戦線の中においてエクステリアデザインで目立つのは難しいのかな、と。
というわけで、総合評価としては3つ★とさせて頂く。
(1)エクステリア・・・★★★☆☆
現行型になってからフロントグリルのデザインは特に良くなった部分だと思うし、フォルム的にも力強さとスタイリッシュさが共存した、洗練されたデザインだと思う。
タウンユース中心のSUVとして「お手本的」とも言える、SUVの基本デザインといった感じがする。
さすがは、今日のSUVブームの火付け役と言っても過言ではないCX-5、このデザインが果たした役割は大きいと言えるだろう。
しかし、競争の激しい現在のSUV戦線。
各社が力を入れて開発しているだけに、デザイン的にも優れたモデルが次々と登場する中において、今となってはこのエクステリアデザインにアドバンテージは感じられない。
(2)インテリア・・・★★★★☆
スカイアクティブ導入直後のインテリアデザインから考えると、改良を重ねてきた現在のインテリアはかなり洗練度が高まったと感じる。
たとえ「L Package」とて、決して高級車というわけではないのだが、高級車と言われてもおかしくないぐらいに、インテリアを構成するパーツ類のデザイン・質感が高められている。
まぁデコレーションパネルの見せ方など、もう少しインパクトのある見せ方があってもいいかな、と思うところはあるが、逆に言えば、「まだ伸びしろがある」とも言えるだろう。
マツコネのディスプレイに関しても、車幅、室内空間を考えれば、さらなる大型化が望まれるところだ。
10.コストパフォーマンス・・・★★★★☆
あらゆるシーンでレスポンスが良く、トルクフルなエンジン。
しかもエンジンサウンドも、マツダのエンジンの中では現時点において最高と言える、洗練度の高いサウンド。
そして、L Packageの高い質感と充実した装備。
CX-5のグレードラインナップにおいては高額な価格設定ではあるが、内容と出来栄えを考えれば決して高くないどころか、各グレード間の価格差をよく比較してみると、むしろ最もコスパが悪いのは20S系のグレード。
11.総評・・・★★★★☆
まず、「クルマ」として素晴らしい出来栄えやね。
日本初導入の2.5リッターターボの感触は、私が試乗してきた限りで言うと、現在のマツダ車のエンジンの中で最高のエンジンと言って間違いない。
低速域からのトルク感、ターボながらNAかと思うほどのリニアなフィーリングとレスポンス、回せば回すほどに盛り上がるパワーフィール、回してもウルサくなく、楽しめるレベルのエンジンサウンド。
いずれも期待していた以上の出来栄え! (^o^)
事前にエンジンスペックを見ていた時は、「ちょっと時代遅れ的なスペックのターボなのでは?」と思っていたのだが、あらためて「クルマはスペックでは語れない」ということを思い知らされた感じだ。
また、エンジンスペック以外にも、「車重」が意外と重い(1620kg)ことを知り、
「2WD(FF)でも、ちゃんと曲がるのだろうか?」
と心配していた。
と言うのも、改良前の話ではあるが、車重が1620kgの「XD」(今回の改良後は1630kgだが、当時は1620kgだった)に試乗した際、2WD(FF)モデルではコーナーを曲がる際にフロントが外に流れていく傾向を感じていたから。
(ちなみに4WDだと驚くほどグイグイ曲がる)
だが、結果はこれまた意外にも、2WD(FF)でも全く問題なかったことは、試乗動画を見て頂ければお分かりの通りだ。
ひょっとして「XD」も、改良後のモデルでは2WD(FF)でも今回の2.5ターボと同じように、問題なく曲がるのだろうか?
まぁそれは分からないが、とにかく、試乗前は正直なところ、
「2.5ターボでは4WDじゃないとキツイかもなぁ」
と思っていただけに、イメージ通りに次々とコーナーをクリアしていけたことは、今回の試乗での意外な印象として強く残っている。
ただ、そのコーナリング性能の高さと引き換えなのか、今回の試乗で唯一残念に感じたのは、乗り心地が硬くなった、というところだ。
この点だけは、改良前に試乗した「25S L Package」のほうが、しなやかさがあって良かったと思う。
改良後の「25S L Package」の乗り心地も硬くなっているのかどうかは分からないので、CX-5の購入を検討されている方は、ぜひ乗り比べてから選ばれるとよろしいかと。
まぁでも、好みの問題もあるので、むしろこの乗り心地が好きという人もいるはず。
であるならば、エンジンはコイツの2.5ターボが最高に素晴らしいだけに、「25T L Package」はまさにイチオシのグレードと言っていいだろう。
ただちょっと残念なのは、2.5ターボ搭載モデルは「L Package」以上のグレードしかラインナップされていないこと。
2.5ターボ(25T)にも、ラグジュアリー系の装備を省いた「PROACTIVE」や、素のグレードがあれば、価格的にも多くの人に選んでもらえるのではないかと思うだけに、せっかく出来の良い2.5ターボを広く知って頂く機会が減ってしまうのは、残念としか言いようがない。(-_-)
私の場合なら、現時点でCX-5を選ぶとすれば、装備や質感も含めて考えると迷うことなく「25T L Package」を選ぶけどね。(^^)
とにかく素晴らしかった2.5リッターガソリンターボ、次期アテンザへの展開を期待したい。
まぁその頃には、次世代エンジン「SKYACTIV-X」中心の時代に突入しているだろうから、また悩ましい状況になるだろうとは思うのだが。(^^;
コメント
本文に入る前に「以下を読むのはやめといた方がいいかもしれません」とありますが、そんなことない内容でビックリしました。フルモデルチェンジであれば次期愛車はこれで決まりと言っても過言じゃないような印象すら受けましたよ。フルモデルチェンジなら更にいいものを出してくるかもしれませんね。ますます購入タイミングが・・
辛口系おやじ(管理人)です。
> 「以下を読むのはやめといた方がいいかもしれません」とありますが、そんなことない内容でビックリしました。
2.5ガソリンターボのCX-5、確かに総合的に言って素晴らしい出来栄えで、試乗記の大部分は高評価な内容なんですが、「乗り心地」に関しては唯一ネガティブな表現が含まれているので、一応冒頭で注意喚起した次第です。(^_^)
いや、実際いるんですよ。
たとえ全体的には高評価であっても、どこか一箇所でも悪いことが書いてあるとそこに対して(だけ)ボロクソにコメントしてくる奴とかが。(^o^;
「信者」化しているユーザーにはそういうのが多いです。
そんなに「いい事」ばっかり書いてある試乗記が読みたいなら、そもそもウチのブログなんか読むなよ、って言いたくなるんですがね。(^o^)
> フルモデルチェンジなら更にいいものを出してくるかもしれませんね。ますます購入タイミングが・・
いろんなクルマが異なるタイミングでフルモデルチェンジするので、購入のタイミングってホント難しいですね。
どこかで一度区切って検討しないと、次に出る他の新型を待ってたらキリがないですので。(^_^;
2.5ℓターボがそれだけ優秀なら、次期アクセラなどで「1.5ℓガソリン・ターボ」の可能性はあるのでしょうか?
この場合は、いはゆる「ダウンサイジング・ターボ」ではないですよね。
モータファン連載の「博士のエンジン手帖」の著者・畑村氏などは、現在考え得る「燃費とレスポンスを兼ね備えた理想のエンジン」は「HCCIの過給ダウンサイジング+マイルドハイブリット」だと主張し、「MAZDAもいいかげんダウンサイジング・ターボやろうぜ」と言い続けていますが。
辛口系おやじ(管理人)です。
2.5ターボの出来は優秀ですが、今後の普及モデルを考えると「2.5」という排気量は燃費や税金の面で一般にはネックになってきますからね。
排気量を落としたガソリンターボも期待したいとこです。
HCCIのバリエーションの広がりにも期待したいですね。(^o^)
マツダ、いいみたいですね。
インプレッサを買ったこと、後悔ですかねー。
やはりいいものはいいと、評価されることはいいことだと思います。
辛口系おやじ(管理人)です。
いやいや、後悔はしてませんよ。(^_^)
愛車候補の最終選考に残るほどのクルマですから、それぞれに優れた部分がありますので。(^^)
インプレサッサを買う前に、CX-5に2.5Lガソリンターボが導入らせていたら…
もしかしたら、今の愛車は変わっていたかも?しれませんね〜
辛口系おやじ(管理人)です。
確かに、NAの25Sよりも強力な候補になってたのは間違いないですね。
ただ、導入直後で値引きがほとんど無いとなると、際どい勝負にはなると思いますので、どれが選ばれたかは、やはりその時の交渉次第で、わかりませんね。(^^;
かなりベタ誉めな内容ですね笑 次期アテンザが候補とのことですが、現行のビッグマイナー受けたアテンザ はどうですかね?もし25Sを試乗する機会があったら、ぜひレビューを拝読したいです。
辛口系おやじ(管理人)です。
ビッグマイナーのアテンザは、もはや私の次期愛車候補の対象外なので、試乗はフルモデルチェンジ待ちとなります。
まぁかなり大掛かりな改良ということで、大きな変貌を遂げているだろうとは思うのですが、モデルサイクル的に言って、もう買うには遅すぎますので。(^^;
これからの車は、今まで以上に電動化されたり、燃費を意識した方向になってくるでしょうから・・
2.5Lガソリンターボというエンジンは、
この時代にある意味貴重な存在だと思います。
マツダはこの時代、ほとんどの車種にMTをラインナップしていたり、こんな燃費が悪い
けど楽しいエンジンを出したり・・
車好きには、貴重であり唯一無二のメーカーじゃないでしょうか。
辛口系おやじ(管理人)です。
確かに、燃費にウルサイ日本の世の中で、今さら2.5のガソリンターボを導入するというのは、マツダならではかもしれませんね。(^_^)
プレミアムクラスの車種とかで少々贅沢なエンジンを導入することは、他メーカーでも普通にあることですが、SUVの普及モデルである「CX-5」に導入したというところが、他メーカーではなかなかやらない部分かもしれません。
まぁ「CX-8」の場合はね、車両のデカさからして「必要」という判断の範囲内で2.5ガソリンターボ導入は当然とも言えますが、CX-5にあの2.5ガソリンターボは、やはり贅沢の範疇でしょうね。(^_^)
クラウンの2Lターボと比べると、所詮はマツダって感じのターボエンジンですね。
トヨタのターボエンジンの出来はメルセデスやBMWと同じいや超えてる印象がありますね。
辛口系おやじ(管理人)です。
トヨタだけしか乗ってなくて、実はマツダの2.5ガソリンターボには実際には乗らずに妄想でおっしゃってるのではないですか?
さすが、と言われるならともかく、所詮、と言われるようなフィーリングのエンジンではないと思うのですが・・・。
もし試乗されたのであれば、参考までに、どのへんが「所詮」と感じられたのか、お教え頂ければ幸いです。
私の気付いていない弱点があるのかもしれませんし。(^^;
ちなみに、トヨタのターボエンジンがメルセデスやBMWを越えていると感じられるという点に関しては、人によって好き嫌いや感性が違うので、特に疑問には思わないですけどね。
コメント失礼します。
私も俺様様と同じグレードに試乗しましたが、ほんとにNAのような素直さを感じました。
2000rpmで42.8kgfなんで、もっと低回転で粘りながら加速していくのかと思っていたのですが、意外に軽快に回して鋭い加速に持っていく印象でした。
質問なのですが
俺様様は色々な輸入車の試乗もされていて、各メーカーの直噴ターボの印象は試乗記に書かれてますが
私の記憶の中では、「audi A4クアトロ」と「アルファロメオ ジュリアヴェローチェ」のエンジンが、レスポンス等で評価が高かった覚えがあります。
それらのエンジンと比較して
加速フィールや、レスポンス等、どれが一番好みですか?
他にも、優秀なエンジンがあれば教えていただきたいです。
辛口系おやじ(管理人)です。
あけましておめでとうございます。
以下、ご質問にお答えします。(^_^)
> 私の記憶の中では、「audi A4クアトロ」と「アルファロメオ ジュリアヴェローチェ」のエンジンが、レスポンス等で評価が高かった覚えがあります。
素晴らしい記憶力ですね!
ただ、ほぼ合ってるのですが、正確に言えば「アウディ A4クワトロ」ではなく、「アウディ A5 スポーツバック 2.0 TFSI クワトロ sport」です。
まぁ同じようなモンですけどね。(^^;
> それらのエンジンと比較して加速フィールや、レスポンス等、どれが一番好みですか?
一番好きなのは、「アウディ A5 スポーツバック 2.0 TFSI クワトロ sport」のエンジンですね。
でもコイツだけ四駆なので、エンジンのパフォーマンスだけでなく、四駆のトラクションもレスポンスのフィーリングに効いているように思いますので、ちょっと公平性を欠いてはいますけどね。(^^;
「アウディ A5 スポーツバック 2.0 TFSI クワトロ sport」は加速フィールもレスポンスも素晴らしいだけでなく、エンジンのサウンドがこれまた格別の素晴らしさなんですよね。
今まで私が試乗したきた中で、最も私の好みに合っています。
ジュリア ヴェローチェはエンジンのパフォーマンス自体は素晴らしいのですが、サウンド的にはまだ演出の余地を残している感じで、アウディに比べればまだまだといったところです。
それら両車に対して、今回のマツダの2.5リッターガソリンターボはどうか、と言いますと、少なくともノーマルモードでのレスポンスでは負けてないどころか、むしろ最もレスポンスは良いと思います。
加速フィールは、パワーでは両車に劣る分、派手さがなく、少しおとなしめかな、と思います。
サウンドに関しては、好きな部類ではあるものの、アウディレベルにはまだまだです。
ジュリア ヴェローチェとの比較であれば、音質の個性という点では異なるものの、音質の洗練度という点では大差は無いかと。
アウディのサウンドはね、すごく重厚なのに、サウンドの抜け感がいいんですよね。
マツダの2.5ガソリンターボのサウンドは、少し音がこもった感じがありますので、重厚感を残しつつ音の抜け感を良くすれば、もっとエモーショナルなサウンドに仕上がると思います。
ただ、言うは易しで、こもった感じを無くして抜け感を出すと、単にウルサくなったり、重厚感がなくなったりしてしまうので、アウディほど絶妙にサウンドチューニングするのは、かなり難しいのではないかと思います。
なんか抽象的な話で分かりにくくてすみません。
こういうのって、「フィーリング」なんで、なかなか的確に言葉で表現するのが難しいんですよね。(^o^;
> 他にも、優秀なエンジンがあれば教えていただきたいです。
古い話になってしまいますが、以前に私が乗ってたBMW 528iのNA6気筒3リッターエンジンのサウンドは素晴らしかったです。
あれはまさに名車だったと思っています。
今のBMWはターボ化してしまってるので、NAのシルキーシックスが奏でるあのサウンドは、もう聞けなくなってしまいましたが。(-_-)
ここ最近では、コスパ込みで考えれば比較的優秀だなぁと思うエンジンはあっても、そのパフォーマンスやサウンドで私を感動させるレベルのエンジンは、今のところ登場していないです。
感動レベルというのは、まさに「アウディ A5 スポーツバック 2.0 TFSI クワトロ sport」がそのレベルで、それ以降に私が試乗したクルマでは、感動レベルのものには出会えてないですね。
明けましておめでとうございます。
ご返答ありがとうございます。
そこまでマツダのターボがレスポンスで優れているとは!
BMWの直6過給が挙がっていないのが、非常に意外でしたが
NAのストレートシックスはそこまで素晴らしいかったのですね。
元直6乗りを感動させるアウディの直4過給、非常に興味深いです。
ありがとうございました。
辛口系おやじ(管理人)です。
> そこまでマツダのターボがレスポンスで優れているとは!
はい、あれは間違いなく優秀なターボエンジンですわ。
スカイアクティブ以前のマツダ車は、安めの価格設定である上に大幅値引きで売られてましたが、クルマの出来を評価すると褒められたものではありませんでした。
はっきり言って、安かろう悪かろうと言われても仕方のないレベルだったと思います。
ですが、近年のマツダ車はリーズナブルな価格設定ではあるものの、中身のレベルは飛躍的に向上しています。
それが世間にも徐々に分かってもらえるようになってきたのか、マツダ車のイメージはかなり改善してきているように感じます。
でもまだまだです。
もっとマツダ車のレベルの高さが、広く浸透してもらいたいなぁと思いますね。(^_^)
> BMWの直6過給が挙がっていないのが、非常に意外でしたが
BMWの直6ターボも、もちろん良いエンジンですよ。
ただ、直6ターボが搭載されているモデルは、私の選択肢から外れる上位グレードモデルばかりなので、現実問題として自分の中では比較対象外にしてるんですよね。(^^;
それに、そもそも私の試乗経験的に、直6ターボに関する情報量が不足してるのです。
というのも、直6ターボ搭載車で私が試乗したモデルと言えば、ちょっと特殊なモデル(M135i、740i)。
M135iはM社のチューニングエンジンだし、740iはクルマの基本キャラがエンジンの存在感をアピールしない方向性の味付けのクルマだけに、純粋に直6ターボの比較評価するにはサンプルとして向いてない。
そんなこともあって、コメントではBMWの直6ターボには触れなかった次第です。
> 元直6乗りを感動させるアウディの直4過給、非常に興味深いです。
同じエンジンでも、搭載モデルによって、反応や音は変わってきますので、そういったところも含めて一度ご試乗されてみると面白いと思います。(^_^)
ブレーキの性能ってどうなんでしょう?フィールリングというより効き。以前のスバル車は、俺様がこの車を評するようなブレーキフィールで、高速道路+αからのブレーキだと怖いくらい効かなかったです。車重考えたら、このcx-5もブレーキの効きってのが、安心感上必要だと思うさいます。
まあ、高速道路+αなんて記事にしたら、アンチが噛み付いてきそうですけど。
辛口系おやじ(管理人)です。
高速域でのブレーキの効き具合については、その速度域で試乗してないので何とも言えませんが、単に踏み始めの部分で制動力の立ち上がりが穏やかなだけで、効きそのものが弱いとは感じなかったですけどね。
でも、それだと「効きが弱い」と感じる人が多かったり、踏む力の弱い女性とかだと不安を感じる人もいるので、最近のクルマは全体的に初期制動の立ち上がりを鋭くする傾向があるのかもしれませんね。