先日アップした、
という記事。
その記事の「あとがき」でご紹介した、元初代フィット乗りで、今は先代インサイト乗りのホンダ党の友人。
彼からメールが届いたのだが、
その内容を見てビックリ!
なんと!
「ついにクルマ買い替えた」
と言うではないか! (・o・;
先日の記事のあとがきでも書いた通り、私が先日、
「新型フィット発売されたけど、どうや?」
と、けしかけたわけだが、Webサイトを見てもピンと来ず、あまり乗り気ではなかったはずのホンダ党の彼。
それが一転、クルマを買い替えたというのだから興味深い。(^o^)
というわけで、
●その決断に至るまでに比較検討した車種は何だったのか?
●最終的に選ばれた車種は、何が良くて選ばれたのか?
以上の点について彼から話を聞かせてもらったので、今日はそのへんを記事に書かせて頂こうと思う。
なんせ私からすると、彼の選択はかなり驚きの選択だったので。(^o^;
では以下、興味のある方はご覧下さい。(^_^)
目次
1.ホンダ党の友人が買った車種は・・・
じゃあもうさっそく言っちゃいましょう。
ホンダ党の友人が買ったのは・・・、
プリウスです! (^o^)
どう?
驚いたでしょう。
だって、今までの人生で、親の世代から含めてホンダ車しか買ったことのない彼が、ホンダと決別したんですよ?!
まぁ彼のことを知らない皆さんにとっては大して驚く話ではないかもしれない。
だが、昔から彼のホンダに対する思い入れを知る私からすれば、これはかなり驚きの話だ。
トヨタ車に乗り替えたという時点ですでに驚きなのだが、しかもその車種が「プリウス」という点も驚きのポイントだ。
なんせプリウスは現行登場からすでに丸4年以上経っているわけだから、私からしてみれば、
「えっ!?
なぜ今さらプリウス!?」
という疑問もわいてくるというものだ。(^_^;
2.比較検討した車種について
なんと彼は、今回の乗り替えに際して4車種のクルマに試乗していたことが判明。
その4車種とは下記の通りである。
・トヨタ 新型ヤリス
・トヨタ プリウス
・ホンダ 新型フィット
・日産 ノート e-POWER
(1)新型ヤリスに試乗した感想
彼はなんと、新型フィットに試乗するよりも先に、新型ヤリスに試乗していた。(^o^;
でも、余裕で却下されてしまったようだ。
彼が新型ヤリスを選ばなかった理由は下記の通り。
・シート位置が希望のポジションに合わせられなかった
(ちなみに彼は私より身長が高いので、余裕で180cm以上ある)
・ただただ、単純に「狭い!」
これはまぁ、そう感じるだろうと思う。
だってアイツ、デカいモン。(^o^;
新型ヤリスではハナっから無理がある。(^^;
でもね、
走りは高く評価してたよ。
以前から彼は、
「トヨタ方式のハイブリッドは加速がヘボくて全然ダメだ」
と言い続けていたのだが、新型ヤリスへの試乗ではその加速が良かったと感じたようで、
「トヨタ方式のハイブリッドが進化している」
と。
でもまぁ居住性に難があり、それが許容できるレベルではなかったということで、お買い上げとはならなかった。
(2)新型フィットに試乗した感想
本来であれば彼にとって大本命であるはずの新型フィット。
新型フィットをWebサイトで見た限りではピンとこなかったということだが、実際に試乗してみてどうだったか。
彼が新型フィットに試乗して感じた、悲しい現実は下記の通り。
・意外と荷室が狭いと感じた
・ドリンクホルダーの位置(エアコン吹出口の前)が気に入らない
・ドアミラーの位置が後ろに寄り気味で見にくい(Aピラーを細くしたのと関係ある?)
まぁはっきり言って、私の価値観で言えば、どうでもいい事ばかりである。(^o^)
ただ、私と彼とでは体格があまりにも違いすぎるし、クルマに求める事も異なるので、気になるポイントも違って当然だ。
ちなみに、新型フィットも走りに関しては問題なく、加速も良かったと感じたようだ。
とはいえ、以上のようなつまらない部分が気に食わず、いかにホンダ党の彼とはいえ、お買い上げとはならなかった。
(3)ノート e-POWERに試乗した感想
なぜ今さら、彼がこんなクソ古い子供だましのクルマに試乗しているのかは謎であるが、比較検討車種に登場した、まさかの「ノート e-POWER」。
ハナっから選ばれるはずのないクルマだが、「電気」というところに期待を込めての試乗も、あらゆる点で彼の求める基準に達していなかったようだ。
・期待してたほど「電気」の加速は強くなかった
・インテリジェントルームミラー(オプション)の使い勝手が悪い
・ドアミラーの位置が新型フィットよりもさらに後ろに寄っていて見にくい
・荷室は新型フィットより狭いうえに横に出っ張りもあって、使えないレベル
ということで、いいところ無しでの却下である。(^o^;
(4)プリウスに試乗した感想
以上のように、最新のクルマ2台と化石車1台にことごとくケチをつけた彼が、次の愛車に選んだのは「プリウス」。
では、プリウスは何が良かったから選ばれたのか?
彼がプリウスに試乗して感じたことは下記の通りだ。
・パワーモードも併用すれば、加速も良いと感じる
・ゴルフバッグが4つ積める
・彼の図体、ドラポジでも、居住性に問題がなくドラミラーも見にくいと感じなかった
・タイミング的にかなり値引きしてもらえて、サービスも付いた
というわけで、「まさかのプリウス!」という選択だった割には、選ばれた理由を聞けば驚くような話ではない。(^o^;
しかし本人は試乗してかなり気に入った様子で、納車も3月ということで早いため、満足のいく買い物ができたようだ。(^_^)
3.世の中の「信者」たちへ
以上、ホンダ党の友人が、ついにホンダと決別してトヨタ車、しかも以前から「加速が悪い」とバカにしていた、「トヨタ方式のハイブリッド」を搭載する「プリウス」を購入した話をお伝えしてきたわけだが、皆さんどう感じただろうか?
何か気付いたことない?
じゃあちょっとお話ししようか。
彼は昔からよく言っていた。
「やっぱりエンジンはホンダやで!」
と。
先代インサイトに乗っていたことからもわかるように、「ハイブリッド」という選択肢を求めた際には、「ハイブリッド」の代名詞的存在である「プリウス」にも試乗したものの、その加速の悪さを体感して、
「トヨタ方式のハイブリッドは加速が悪い!」
という意識が彼の頭に植え付けられた。
以降、彼の中で、「トヨタ方式のハイブリッド」というキーワードが、ネガティブなイメージを持つキーワードとしてずっと定着していたことだけは間違いない。
そんな彼がだよ、
もし今回、トヨタ車に試乗することなく、
ホンダにこだわり続けていたとしたらどうなったか。
たぶんまだ先代インサイトに乗り続けてるよね。(^o^)
だって、新型フィットは彼の要求を満たさなかったのだから。
つまり何が言いたいかと言うと、
「特定のメーカーや車種などにこだわりすぎて
いわゆる『信者』になってしまい、
他に目を向けなくなってしまうと、
せっかくの良い物との出会いの機会を逃してしまう」
ということ。
だけど、私の友人は違った。
ホンダ党だけど、他メーカーのクルマにも試乗した。
それは恐らく、本来であれば、
「やっぱりホンダがいいよな!」
と再確認するための作業のはず、だったのかもしれない。
しかし、メーカーの技術は停滞しているわけではない。
技術は進歩し、その技術は新型車へと注がれ、時として先代とは丸っきりレベルの異なる新型車が誕生したりもする。
その「進歩」を、彼は試乗によって感じ取ったのだ。
とはいえ、
それでも彼が、「トヨタ方式のハイブリッド」の進化に気付くのが遅かったことも確かだ。
だって、なんせ現行プリウスが発売されたのは2015年12月。
彼がその良さに気付くのに、丸4年以上の歳月がかかっているわけだ。
今回はたまたま新型フィットと新型ヤリスが同時期に発売ということで試乗の機会を得たわけだが、メーカーにこだわらず新型が出た時点で試乗していれば、もっと早くプリウスへの乗り替えが実現していたかもしれない。
そう考えると、「信者」は古い情報を抱えたまま、自分が良いと信じる物こそが最高と思いこんでいるだけかもしれない。
他にもっと良い物があることに気付くための「機会」さえつくらないことで、自らの信仰を保っているだけにすぎないのかもしれない。
世の中の「信者」たちよ、ぜひ自分の信じる物「以外」の物にも、触れる機会を持ってほしい。
あなたの信仰は、ただの思い込みかもしれないのだから。(^_^)
4.試乗が重要である、もう1つの理由
ホンダ党の友人がプリウスに試乗した経緯について少し話を。
実は彼は、本当はプリウスに試乗するつもりなど無かったのだ。(^o^)
あくまでも新型フィットのライバル車とされる、「新型ヤリス」に試乗しに行っただけ。
しかし、
先述した通り、新型ヤリスは彼にはあまりにも狭すぎた。
そのことを、彼は横に乗っている営業マンに伝えたのだろう。
そこで営業マンから提案されたのが、
まさしく「プリウス」だったのだ。
その営業マンはかなりプリウスを高く評価している様子だったらしく、「ならば」と彼もプリウスに試乗する気になったという。
そしてそのプリウスが、見事に彼にハマった、というわけだ。(^_^)
実際、意外とこういう話は多い。
例えば、C-HRが発売された時には、客はC-HRを試乗しに来たのだが、リヤの居住性に不満を持つ人もおり、さらに見積りを出してもらうと値引きもなく高いという現実。
一方、発売から年数の経つ「ハリアー」は、広いし内装の質感も高いし、それでいて値引きもしてもらえるため、見積りを出してもらうとC-HRとあまり差がない、と。
こうなると、
「あれ?
じゃあハリアーのほうがいいんじゃね?」
となる客がかなりいたらしく、ハリアーもよく売れたという。
私のようにモデルサイクルも意識しつつ、いろんな車種に目を向けたうえで、ピンポイントで狙いの車種を試乗している人間にとってはあまり関係のない話だが、一般のフツーの人の場合、このように目当ての車種以外の車種で、思いがけず良い買い物が出来てしまうこともある。
その「きっかけ」となるのが、試乗という行動だ。
そういう意味でも、クルマ選びの際にはぜひ「試乗」して選ぶということを実践してもらいたいと思う。
「買わないのに試乗するなんて迷惑行為だ」
という人も世の中にはいたりするが、そういうアホな連中が発する雑音は完全スルーで問題ない。(^_^)
5.あとがき
いかがだっただろうか?
私からすれば、奴がトヨタ車に乗り替えるなんて大事件なのだが、なかなかこの驚きはブログの文面では伝わりにくいかな。(^o^;
さて、トヨタに長年のファンを奪われてしまったホンダ。
もう一度、彼を振り向かせることはできるのだろうか?
全ては今後発売される新型車の出来にかかっているが、ホンダ以外のメーカーのクルマも日々進歩していることを身をもって知ってしまった彼だけに、そう簡単には戻ってきてくれないかも。(^o^;
特に、「軽自動車基準」に引きずられるかのように普通車の出来のレベルがいろいろと怪しい昨今のホンダとなると、より一層の奮起が必要、いや、ぜひ奮起して頂きたいものだ。
コメント
体格が小さい方ならフィットだったかもしれませんね。
辛口系おやじ(管理人)です。
どうでしょうね?
記事にも書いた通り、彼は初代フィット乗りでしたが、初代フィットに関しては絶賛してました。
ドアミラーの件に関しては、初代には無かった新型での不満ということなので、やはりそこは体格の問題というよりは「新型の問題」と、彼はとらえているのだろうと思います。
そういう理由ならスバルにも試乗してみてほしかったですね。
ドリンクホルダーはわからないけど少なくともミラーや何かの使い勝手はいいと思うので。
でも加速重視ならダメなのかな。
辛口系おやじ(管理人)です。
彼は「ハイブリッド」で候補を探していたので、その時点でスバルはあり得ないということになります。
あっ、e-BOXERは無しね、論外すぎですから。(^o^;
現行インサイトは、旧インサイト乗りの受け皿じゃないですし、他社に流れるのも仕方ないです。
インサイトって、燃費技術のパイオニア的な立ち位置かと思いきや、3代目は無難な4ドアセダンになりましたし、ホンダは昔からブランド作り下手ですよねー。
辛口系おやじ(管理人)です。
そうですね、インサイトは現行になって随分と高くなってしまいましたし。
ってゆーか、あの出来栄えでは旧インサイト乗りの受け皿にならないだけでなく、どの車種からの乗り替えに対しても受け皿にならないです。(^_^;
(参考)
【試乗記】 ホンダ インサイト EX・BLACK STYLE
なるほど…やはり試乗は色々してみるべきだと痛感致しました。
そういえば、新型レヴォーグの情報がちらついて来ましたね!!
辛口さんのレビュー心待ちにしてます!!
あとちゃんとご飯食べてくださいねw
辛口系おやじ(管理人)です。
そうなんです。
試乗は目当てのクルマが自分に合うかどうかを確かめるだけでなく、予期せぬ運命的な出会いのきっかけになったりもするのです。(^_^)
新型レヴォーグ、もちろんしっかり試乗記、書かせてもらいますよ。(^_^)
あと、ご飯、メッチャ食べてますよ。
安物の食料ばっかりですけど。(^o^;
私と同世代の一般的な人と比べたら、私はかなり食べるほうですから。(^^)
ただ残念なことに、「美味しいモノ」を食う金がないだけです。(^o^;
お初コメントさせていただきます。
実は私も20数年間HONDA一択人間でした。
およそ5年ほど前、車を買い替えなくてはならなくなり、
やはりまずHONDAを検討しましたが・・・。
現在はCX-5に乗っています。
旧型にはなりましたが、非常に出来が良いので以前のMAZDA
イメージが良い方向に換わりました。
ご友人もTOYOTAの良いところに気付かれたんでしょうね。
辛口系おやじ(管理人)です。
ふむ、CX-5、良いところに目を向けられましたね。(^_^)
そうなんです、メーカーに縛られてると損なんです。
どのメーカーにも、良いクルマもあれば、クソカーもあったりするモンです。(^o^)
新型車の動向を見ていると、恐らく直近の10年くらいで、日産とホンダはだいぶ客が離れたり客層が変わったりしてるんじゃないかと思います。
どちらも日本を軽視してるとしか思えない経営戦略で、日産とホンダのユーザーは、
「乗り替えたいけど、乗り替えるクルマがない。。。」
「いや、軽とか勧められても・・・、軽なんかいらんし。(^^; 」
という状態に陥ってしまい、他社のクルマを検討せざるを得なくなった人も多いはずです。
でもそうやって、他社に目を向ける人が増えたことで、マツダとスバルは伸びたんじゃないかという気もします。(^o^)
きっかけは「仕方なく」だったかもしれません。
でも、それでもいいんです。
それによって選択肢の世界が広がって、より良いクルマ選びが出来る人が増えるのは、素晴らしいことだと思います。(^_^)
以外とメーカー縛りで車を選ぶ人多いですよね。以前は私もそうでした。父が元トヨタのディーラーマンだったこともあり、トヨタ一筋でした。友人のアクセラを運転したのをきっかけにマツダを見直して、今はマツダ車乗ってます。一度縛りが解けてしまえばこわいもの無しで、色々な車を試乗するようになりました。
色々な車に乗ってみるのは楽しいですね。
辛口系おやじ(管理人)です。
そうなんです、ホントに多いです、特定のメーカーにこだわる人。(^^;
まぁクルマを単なる「足」と考えている人にしたら、わざわざあちこちのディーラーを訪問して乗り比べるのも面倒なんでしょう。
それに、今のクルマの担当営業マンに任せておけば、乗り替え候補のクルマの見積りも出してくれて、下取り査定もしてくれて、なんなら保険の面倒もみてくれて、一箇所で乗り替えに関わる全ての交渉事を完結することができますから、メンドクサがりにはそのほうがラクなんでしょうね。(^^;
ところで、かつてはトヨタ一筋だったとのお話。
「アクセラを運転したのをきっかけに」というあたりでピンと来ました。
それってたぶん、「トヨタ車、冬の時代」の頃ですよね。
あっ、「トヨタ車、冬の時代」って何かと言うと、トヨタがハイブリッドの開発・改良に力を注ぎ込んでいた時期で、エンジンをはじめとするその他の新技術の開発・改良が停滞気味になっていた時代のことです。
まぁ私が勝手にそう呼んでるだけですけどね。(^^;
であれば、その時期にアクセラを運転したとすれば、そりゃあマツダを見直すきっかけになるのも分かります。(^_^)
今はいろいろ試乗されるとのことで、そういった人が増えたことをうれしく思います。
ちなみにトヨタも最近はハイブリッドの開発への集中が少し一段落したのか、その他の技術開発・改良が一気に進み出して、最近はグッと良くなってきてます。
ぜひまたトヨタ車にも試乗してみて下さい。
以前のトヨタ車とは別モンですよ。(^_^)
初めてコメントさせていただきます。その御友人、新型インサイトへの乗り換えの検討・試乗はなかったのでしょうか?
また、なかったのならどう言った点がネガになったのでしょうか?
もしわかれば教えていただけますと幸いです。
(※ちなみにホンダ関係者ではないです。ただ単に知りたいだけですので…)
辛口系おやじ(管理人)です。
以下、回答いたします。
> その御友人、新型インサイトへの
> 乗り換えの検討・試乗は
> なかったのでしょうか?
いえ、彼は新型インサイトが発売された直後に、新型インサイトに試乗しています。
そりゃまぁ、いま自分が乗っている車種の新型が出たわけですから、普通は検討しますよね。(^^;
ですが、試乗したものの、彼の下した評価は「ぜんぜんダメ!」、だったのです。(^^;
私も試乗記で指摘していますが、ハイブリッドらしいパワー感がまったく感じられないのです。
(参考)
【試乗記】 ホンダ インサイト EX・BLACK STYLE
彼もそう感じたらしく、
「この程度やったら、いま乗ってるインサイトのほうがマシやわ。」
とのことでした。(^_^;
また、価格についてもかなり厳しい事を言ってました。
「こんなのが300万円を軽く超えるとか、アホかっちゅーねん。」
と。(^o^;
「あんなの『インサイト』じゃない」
とも言ってましたね。
とにかく、良かったところは1つも言ってなかったです。
文句しか言ってなかったので、それを聞いて私も、
「先代乗りにここまで言われたら終わりやな。(^o^) 」
と思ったものです。(^^;