2025-2026日本カーオブザイヤーに一言

 今年もこの時季がやって参りました。

年末恒例の日本カーオブザイヤー(JCOTY)

 先日、今年の日本カーオブザイヤー、

「2025-2026日本カーオブザイヤー」

の結果が発表された。

 結果は以下の通り。

 今年のイヤーカーは「スバル フォレスター」

 私はプレリュードが獲るんじゃないかと思っていたので、意外な結果だった。(^o^;

 なお、

最終選考の得点表は以下の通り、

 私が試乗したクルマで

10ベストカー入りしているのは、

「BMW 2シリーズ グランクーペ」

のみ。

しかも「7位」というビミョーな順位、、、

いや、

全く意味のない順位に。。。(-_-;

 あまり面白くない結果なので、特に、どうしても言いたい事などは無いのだが、一応今回のカーオブザイヤーの結果について、今年も軽く一言コメントしておこうと思う。

1.フォレスターについて

 フォレスターは、オフローダーとしての性能の高さと、それでいてオンロードも快適に走れる守備範囲の広い四駆として、以前から評価の高いクルマだ。

今回の授賞理由にも、

「SUBARU フォレスターは、
 走行性能、実用性、快適性、オフロード性能、
 そしてスバルが一貫して重視してきた
 安全性を高い次元で融合したSUVとして
 高く評価された。」

とある。

だが、

ただそれだけであれば、

今までのフォレスターもそうだったはずだ。

 今回の授賞の決め手となったのは、

恐らく、同じく授賞理由に書かれている、

「待望のストロングハイブリッド(S:HEV)
 の採用により、
 独自技術である水平対向エンジンは、
 燃費性能と走りの愉しさを両立する
 “SUBARUらしい環境エンジン”へと進化。」

という部分。

これが決め手ではないかと思う。

 私はフォレスターには試乗していないが、同じハイブリッドシステムを搭載した「クロストレック」に試乗したことがある

その時の試乗記がこれだ。
    ↓

 上記リンクの試乗記をお読み頂ければ分かるように、ストロングハイブリッド(S:HEV)の出来栄えについてはとても好印象だった。

トヨタのハイブリッドシステムを使っているにもかかわらず、本家トヨタのハイブリッド車よりも好フィーリングな乗り味に仕上がっているところがスゴい。

趣味性を求めると物足りなさもあるが、万人向けの一般乗用車としてはとても完成度が高い。

文句をつける部分があるとすれば、イマドキとしては排気量の大きい「2.5リッター」エンジンとの組み合わせとなっており、それならばもうちょっとパフォーマンスを上げて欲しいかな、ということぐらいだろう。

 なので、

クロストレックと同じストロングハイブリッドを搭載したフォレスターが、高く評価されることは理解できる。

まさに、

納得の受賞と言っていいだろう。

  ただ、、、

「フォレスター」として残念なところを1つだけ挙げるとすれば、ディーラーの営業マンから聞いた話によると、

「オフロードの登坂性能に関しては、
 ガソリン車のほうがハイブリッドよりも
 キツい傾斜角度を上ることができます。」

とのことで、ハイブリッドではオフロード性能が犠牲になっていることだ。(-_-)

登坂可能な傾斜角度は、ガソリン車とハイブリッドそれぞれ何度なのかについても聞いたのだが、具体的な角度は忘れた。(^^;

でも、聞いた時に、

圧倒的にガソリン車のほうが登坂性能が高いんだなぁ」

と思ったことは記憶しているので、決して小さな差ではなかったはずだ。

 なので、

・オフロード重視ならガソリン車

・街乗り、オンロード重視ならハイブリッド

ということになる。

 価格が高いからといって、ストロングハイブリッドがすべての性能においてガソリン車の上位互換というわけではないのだ。

フォレスターという車種のキャラクター、そして「スバルらしさ」という観点で見た時、そこをどう感じるかは、ユーザーによって意見が分かれるところだろう。(-_-)

 まぁでも、

考えようによっちゃあ、だからこそガソリン車の存在意義があるというか、決してハイブリッドに手が届かない人のための廉価グレードなのではない、と言うこともできるわけで、それはそれで良いことなのかもしれないが。

2.敗北したクルマたちについて

 ではここで、フォレスターに負けた10ベストカーたちについて軽くコメントしよう。

【2位】プレリュード

 今回の日本カーオブザイヤーは、フォレスターとプレリュードの2強対決の様相となったが、惜しくも敗れた「ホンダ プレリュード」。

フォレスターの発売は4月

プレリュードの発売は9月

プレリュードのほうが後発で、しかも、「かつての人気車種の復活」ということで、話題性は非常に高かった

フォレスターも「ストロングハイブリッド搭載でのフルモデルチェンジ」という意味では注目度は高かったが、ストロングハイブリッド自体は先行してクロストレックに搭載されていたため、目新しさはなかった。

 なので、

選考委員が「人」であることを考えれば、後発でしかも話題性の高かったプレリュードのほうが、票を集めやすい条件が揃っていたと思う

にもかかわらず敗北したということは、実質、得点差以上の「完敗」と言っていいだろう。

 では、その敗因は何なのか?

私が思うに、以下の3点が主な理由かと思う。

・プレリュードにしては高すぎる(600万円超)

・高い割にスペックが弱い(シビックと同じ)

インテリアがショボい

 「プレリュード」というネームバリューは、プレリュードの全盛期を知る世代にとって非常に大きいと思う。

実際、私の大学時代の友人も乗っていたので、思い出もいろいろある。

だが、

当時のイメージが強ければ強いほど、

「600万円超」という価格を見ると、

「いや、そこまでいったら、
 もうプレリュードじゃないでしょう。(^_^; 」

という気持ちにもなる。

 分かってる。

当時とはクルマの価格のベースが大きく変わってしまっているのだから、昔のイメージを持ち出して「高い!」というのはおかしな話だ。

でも、

プレリュードが全盛だった頃(1990年前後)は、200万円前後のクルマだったわけだから、600万円超となると約3倍の価格。(-_-)

そして、

当時600万円超の国産車と言えば、トヨタの高級車「セルシオ」(初代レクサス LS)の最上位グレードぐらいのモンだ。(^o^;

その当時の記憶があるだけに、「プレリュード」が600万円超と聞くと、やっぱり高すぎると感じてしまうのだ。(^_^;

 しかも!

しかもですよ!

その動力スペックを見たら、、、

シビック e:HEV
エンジン
 141PS/6000rpm
 18.6kgf・m/4500rpm

モーター
 184PS/5000-6000rpm
 32.1kgf・m/0-2000rpm

プレリュード
エンジン
 141PS/6000rpm
 18.6kgf・m/4500rpm

モーター
 184PS/5000-6000rpm
 32.1kgf・m/0-2000rpm

ということで、

最高出力、最大トルク、そして回転数に対する特性までシビックe:HEVと全く同じなのだ。(-_-;

 こうなると、

「形を変えた、高いシビック」

という見られ方をしてしまうのも、

理解できなくはない。(^_^;

 ホンダがプレリュードというモデルをずっと絶やさずに、今までフルモデルチェンジでつないできていれば、そして、徐々に値段が上がってきていたのであれば、拒否反応も小さかったかもしれない。

でも、

200万円前後で売ってた時代から、一気に今の時代にジャンプしたモンだから、余計に「高い!」と思われてしまうのだ。(-_-)

それはまぁ、

プレリュードというモデルを途中で放り出した、ホンダの自業自得と言えば自業自得である。

 まぁでも、

プレリュードを擁護するとすれば、シビックにはない、リアルタイムに各ダンパーの減衰力を独立制御するという「アダプティブ・ダンパー・システム」や、ブレンボのブレーキとか、シビックより高額になる要素はあるので、ただ単純に「高いシビック」なわけではない。

 外観のデザインもカッコいいと思う。

 ただ、、、

インテリアを見るとガッカリする。(-_-)

シビックと比較して見てみよう。

シビック e:HEV

プレリュード

 せっかく外観で「おっ!」と思わせるカッコ良さがあるのに、ドアを開けたらこの感じでは、あまりにも「華」が無さすぎると思う

「スペシャリティスポーツ」を標榜するのであれば、インテリアのデザインにも、他のホンダ車とは明らかに違う明確な個性が欲しい。(-_-)

 シビック タイプRなら、内装なんて愛想なしで構わないよ。

でも「プレリュード」のイメージって、ちょっと艶っぽいというか、「色気」みたいなモノがあったから、それを考えると、この内装では全然ダメだと思う。(-_-)

 イマドキ発売されるクルマにしてはセンターディスプレイも小さいし、質感的にも600万円超のクルマの内装には見えないよね。

外観で抱かせた期待を、見事に裏切るインテリアと言っていいだろう。

我が愛車「Aクラスセダン」の爪の垢、、、いや、ホイールダストでも煎じて飲ませたい。(^o^)

 ホンダはインテリアのデザイナーを替えたほうがいい。

いや、替えるべきだ。

あまりにも感性が時代遅れすぎる。(-_-)

 というわけで、

動力スペックはシビックと同じで、インテリアにも華がなくシビックと大して変わりがない、だけど価格は600万円超。

フォレスターに完敗したのも、

至極当然の結果と言えよう。(-_-)

【3位】クラウン(エステート)

 新型クラウンシリーズ最後のモデルが登場。

 正直、あまりにもデザインが好みではないので、全くチェックしていない。(^^;

かつて、「エステート」と言えばステーションワゴンのモデルだったが、これはどう見てもダサいSUVにしか見えない。

実際、トヨタ公式サイトのカーラインナップでも「SUV」に分類されている。

 なぜこんなダサいSUVが3位なのか?

 クラウン(エステート)に最高得点をつけた

選考委員2名のコメントを抜粋すると、

「このパッケージングを
 ショーファードリブン用途への展開、
 その外観のイメージどおりの
 豊かなプライベートタイムを予感させる
 レジャーワゴンという2面性で
 高級車を再定義したことを評価しました。」

「もっとも完成度が高いクラウンです。
 とくに「クッションがいい」という
 昭和以来の高級車的価値観を現代らしく解釈した、
 柔らかくもフラットな乗り心地には感心しました。
 そしてなにより、
 低燃費のパワートレインに加えて、
 最大2mの荷室長など、
 生活スタイルのカジュアル化と
 アウトドア志向が目立つ時代にマッチした
 新しい高級車像を提示したところを
 最大限に評価します。」

とのこと。

 最低得点をつけた松任谷正隆のコメントを見ても、

「どこをとっても、もう日本を代表するクルマ
 と言っていい乗り味です。
 おもてなし感、作りの良さ、
 そして動力源のバリエーション。
 10位にしたのは、
 発売のタイミングによるもの、
 としておきます。」

と、デキの良さは認めているようだ。

 なので、

めちゃダサいけど、一応、出来栄えという面では高く評価できる部分があるようだ。

【4位】リーフ

 巨額の赤字、人員削減、工場閉鎖と、潰れかけのメーカー「日産」の電気自動車。

 正直どうでもいいです。(^_^;

 財務状況が火の車のくせに、ムダな宣伝広告ムダな役員報酬にお金を使ってる会社のつくる新型車なんて、ろくなモンじゃないと思うので、さっさとどこかに買収されて、無能集団のポンコツ経営陣を全員刷新してから出直してもらいたいものです。(-_-)

【5位】ID.Buzz

 フォルクスワーゲンの電気自動車で、エスティマを彷彿とさせるミニバン。

今回、インポートカーオブザイヤーデザインカーオブザイヤーを受賞している。

 私はダサいと思うんだけど、強烈な個性はあるので、デザイン的に面白いと言えば面白い。

ハマる人にはハマるデザインなのだろう。

 5位らしく、選考委員の評価も割れているが、デザインに関しては高く評価する声が多いようだ。

走りの良さを評価する声もあるので、デザインだけが取り柄のクルマというわけではないようだが、でも、

「このデザインでなければ
 10ベストカーに選ばれることも
 なかったであろうクルマ」

とは言えそうだ。(^^;

【6位】インスター

 ヒュンダイ改め、ヒョンデの小型電気自動車。

 ごめん、

このクルマのことぜんぜん知らんわ。(^o^;

ってゆーか、

ヒュンダイ、、、いや、

ヒョンデのクルマなんかどうでもいい

だって、

2022年に日本に再参入したもののいまだ苦戦してるみたいだから、またいつ日本から撤退するか分からんモン。(^o^;

 そんな状況を好転させる起爆剤に、

今回の「インスター」がなるのかどうか。

言っていい?

絶対にならないと思います。(^o^)

クルマの問題じゃないんでね。(^^)

【7位】2シリーズ グランクーペ

 BMWの、セダンのようでセダンじゃないクルマ。

 実際に試乗してみると、

「1シリーズをちょこっと変えて、
 BMWが手抜きで手軽につくったクルマ

という印象。

デザインもカッコいいとは言えないのだが、さすがはBMWというか、街中で普通に走らせているだけでも不思議と楽しいクルマで、結果的には私の試乗評価で総評3つ★を獲得した。

 ただ、

細かく評価すると随所に物足りない部分があり、トータルとして特別に突出した何かがあるわけではない。

そのへんが影響したのか、選考委員でこのクルマに最高得点をつけた委員は1人もいない。

 まぁたかが「2」シリーズなので、BMWもそこまで本気ではつくっていないのだろう。

それでも10ベストカー入りしたわけだから、むしろ「さすが!」なのかもしれない。(^^;

【8位】プジョー 3008

 プジョー 308のSUV版、3008が8位にランクイン。

 同じマイルドハイブリッドシステムを積んだ、ベースの「308」には試乗したことがあるのだが、総合評価は1つ★という、残念な印象のクルマだった。(-_-)

(参考)
【試乗記】 プジョー 308 GT Hybrid (2025/07/16)

 3008はSUVだし、もちろん走りの印象は308とは異なる部分も多くあるのだろうとは思うが、マイルドハイブリッドに関しては同じスペックの同じシステムなので、共通する印象の部分もあるはず。

それを考えると、10ベストカー入りしただけでも大健闘と言っていいのではないだろうか。

 選考委員のコメントには「デザイン」を高く評価する声が多いようで、実際、デザインカーオブザイヤーの得点では、ID.Buzzとの2強争いで2位となっているので、きっとデザインに救われたのだろうと思う

【9位】e ビターラ

 スズキの、電気自動車のSUV。

 ごめん、初めて名前聞いたわ。(^o^;

ってゆーぐらいだから、ちょっと知名度というか、存在感が薄いよね。(^^;

 公式サイトを見たところ、スズキのクルマにしては内装の質感が意外と良さげ。

内装のデザインもいい感じやね。

外観は私の好みではないが、SUVとしては悪くないデザインだと思う。

 しかし、

お値段はそれなりにお高い。(^^;

スズキのくせに、400万円とかする。(^o^;

廉価グレードがギリギリ400万円を切る価格だが、この価格にしてパワーシートすらつかないセコいグレード。

私なら絶対に買いたくない。(^^;

 かと言って、

スタンダードなグレードとなると約50万円ほどお高くなる。

この価格設定を見ると、個人的には、やっぱりまだまだ「EVはコスパが悪いなぁ」と感じざるを得ない。

 だが、

選考委員のコメントを見ると意外や意外、この価格設定を評価する声が多く、中には「コスパ良し」と評価する委員もいるようだ

値段だけ見ると高いと感じるのだが、実際に見て乗って、内容と出来栄えを総合的に評価すれば、実は意外とアリと思えるクルマなのかもしれない。

【10位】ムーブ

 ダイハツおなじみの軽自動車が最下位。

 ごめんなさい。

とてつもなく、どうでもいいです。(^^;

軽自動車には興味ないので。

だって、

代車で借りたり、レンタカー借りたりして、王者N-BOXも含めいろんな軽自動車に乗ったけど、どれもこれもなんせヒドいから。(-_-;

あんなモン(軽自動車)を、日本カーオブザイヤーの選考対象に加えないでほしい。(-_-)

 2022-2023の日本カーオブザイヤーを、軽自動車のEV「日産 サクラ」が獲ったため、以前はあった軽自動車のための賞「K CAR オブザイヤー」がなくなってしまった。

私的には、

再び「K CAR オブザイヤー」を復活させて、軽自動車はその枠内だけで競ってもらいたい

だって、そもそも規格が別物なんだから。(-_-)

3.最後に

 フォレスターとプレリュード、この2強の争いとなった今年の日本カーオブザイヤー。

「動力」という視点で見れば、

スバルのハイブリッド VS ホンダのハイブリッド

だった、という見方もできる。

 過去記事だったかコメントへの返信だったか忘れたが、「シビック e:HEV」の登場により、私は、

「現時点の最高のハイブリッドシステムは、
 トヨタのハイブリッドではなく、
 ホンダのハイブリッド(e:HEV)である。

 また、伸びしろという観点でも、
 トヨタのハイブリッドは頭打ちだが、
 ホンダのハイブリッドにはまだ伸びしろがある

と言ってきた。

今でもそう思っている。

 そして、

その「伸びしろ」を、走りを楽しむための演出という形でプレリュードに搭載し披露した。

有段シフトさながらの変速フィールを演出する「Honda S+シフト」がそれだ。

それでもフォレスターに敗北したプレリュード。

走りだけなら、トヨタのハイブリッドをベースにしたフォレスターよりも、プレリュードのほうがはるかに大きな魅力があったに違いないのに、それでも負けたのだ。

 ホンダには、

今回の敗因をよく考えてもらいたい。

ま、私は「600万円超」のインパクトがデカすぎたと思ってるけどね。(^^;

 アカン!

もっと軽く、さらっとコメントするつもりだったのに、書き始めたら文句も含め、グダグダと書いてしまった。(^o^;

 ではこのへんで。

 来年はもっと、

さらっとコメントしたいね。(^^)




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