【試乗記】 スバル クロストレック Premium S:HEV EX

 2024年12月に追加発売された、

ストロングハイブリッドモデルの

クロストレック試乗したので、

試乗記をアップします。(^_^)

 ご存知の通り、

今回のストロングハイブリッドは、トヨタのハイブリッドシステムがベースとなっている。

 それだけに、

「スバルらしさはあるのか?」

というところが注目ポイント。

 最近ろくな新型車がなく、なかなか次期愛車候補になるような良いクルマに出会えていない私。(-_-)

はたして、

新登場したストロングハイブリッドのクロストレックは、総評4つ★を獲得し、次期愛車候補としてファイナリスト入りすることはできるのだろうか?

以下に率直なインプレッションを述べさせて頂く。

なお、

先に試乗済みの「Limited」との差分についてのみ言及するので、「Limited」の試乗記も併せてお読み頂きたい。

試乗車の概要

年式 2024年式
走行距離 1640km
車名 クロストレック
グレード Premium S:HEV EX
駆動方式 AWD
トランスミッション CVT
装着タイヤ ファルケン
ZIEX ZE001A A/S (225/55R18)
型式 5AA-GUF
排気量 2.5リッター(自然吸気)
最高出力
(エンジン)
160ps/5600rpm
最大トルク
(エンジン)
21.3kgf・m/4000-4400rpm
最高出力
(モーター)
119.6ps
最大トルク
(モーター)
27.5kgf・m
全長 4480mm
全幅 1800mm
全高 1575mm
車両重量 1660kg
車両本体価格 405万3500円(税込)
試乗日 2025年1月27日
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試乗インプレッション

1.走りの性能・・・★★★★☆

 正直に言うと、インパクトは弱い。(^^;

それは恐らく、走り始めてハッ!とするような驚きとか、分かりやすい個性みたいなのを、特に感じないからだろう。

だが、

ブレーキフィールさえ慣れてしまえば、他に悪いところがなく、走りの挙動に何ら違和感を感じさせない完成度の高さが、このクルマの魅力と言えるかと思う。

 唯一、

良い意味で驚かされたのは、わざとらしいハイブリッドっぽさがなく、トヨタのハイブリッドシステムを見事にスバルのハイブリッドに仕立て上げているところ。

初搭載で、ここまで完成度の高い走りのフィーリングに仕上げたのはスゴいと思う。

シフトレバーも、従来からある一般的なガソリン車のシフトレバーと同じタイプのため、、ハイブリッド特有の操作性の違いがないのも、地味ながら良いところだと思う。

(1)発進挙動・・・★★★★☆

 まずは発進。

ブレーキをほどくと、なめらかで違和感のない自然な動き出し。

高級感、重厚感みたいなのは感じないが、上質なフィーリングだ。

今回、トヨタのハイブリッドシステムを用いた初めての新型車ということで、走り始めの部分の加速で唐突な飛び出し感や、リニア感に欠ける部分といった、不自然な挙動がないか心配していたのだが、まったく問題なかった。(^_^)

 ってゆーか、

とてもよく出来ていて、むしろ驚いた。(^o^;

 その出来栄えの低さで私を驚愕させた、あの初代e-BOXERのダメダメだった発進挙動とはえらい違いやね。(^o^)

(2)加速フィール・・・★★★★☆

 良い意味でハイブリッドっぽさがない。

唯一、アクセルを踏み込んだ時のレスポンスの早さだけが、ハイブリッドであることを主張している感じ。

 発進後、アクセルを踏んで中速域に達するまで加速する間、加速に何ら違和感はなく、アクセルの踏み加減に応じてリニアに加速していく。

事前にこれがハイブリッド車だと聞かされていなければ、ハイブリッドだと気付かないのではないかと思うぐらい、モーターのみでの加速と、エンジンが加担した時の加速の境目が、とても自然につながっている。

良い意味で、まるで純ガソリンに乗っているかのような感触だ。

 エンジンが始動した時の振動や音も、とてもよく抑えられている。

意識していなければ、エンジンの始動や停止に気付かないかもしれない。(^^;

 中速域からの平地での加速も、違和感のないスムーズな加速。

アクセルを踏んだ瞬間の加速レスポンスが素早く、イメージ通りに加速していく。

 驚いたのは、強めの加速をさせた時。

トヨタのハイブリッドシステムということで、

「でもどうせ、
 ちょっと強めの加速をさせようとして
 アクセルを強めに踏んだら、
 とたんにエンジンが
 『ブオーーーッ!』って感じの音をたてて
 大袈裟に回り出すんだろ。(^o^) 」

と思いながらアクセルを踏み込んでみたところ、、、

ぜん!

ぜん!

ちゃう!! (^o^;

 エンジンは滑らかな回転フィールで回転数を上げ、その際に発するエンジン音も雑味のない上品なサウンド!

しかも静か! (^o^;

トヨタのハイブリッドシステムがベースとはいえ、スバルのエンジンとの組み合わせで、上手く料理できたようだ。(^_^)

 なので、

特に不満のない、上品な加速フィール。

まぁあえて言うならば、このフィーリングを2.0リッターエンジンとの組み合わせで実現できたら良かったのになぁ、というところ。

2.5リッターエンジンとの組み合わせだからこそ成し得た好フィーリングなのかもしれないが、であれば、もう少しトルクというか、加速の力強さが欲しかったかなぁ、と。(^^;

(3)パワーフィール・・・★★★☆☆

 いつもの急坂で、アクセルを踏み込んでみた。

すると、

パンチは無いものの、平地での加速の印象と同様、レスポンスよく加速を開始。

たとえ急な坂であっても、通常の加速であればそんなにアクセルを深く踏み込まなくても、十分に加速できるだけの力はあるようだ。

そこからさらに強い加速をさせようと、アクセルをさらに深く踏み込んでみたところ、加速力は増すものの、パワフルと感じるほどの加速力ではない感じ。

4つ★には届かないけど、3つ★としては上位といったところ。

 少なくとも、

先に試乗済みのストロングハイブリッドではないe-BOXER搭載モデルと比べたら、やはりストロングハイブリッドのe-BOXERのほうがかなり力強い。

(4)ハンドリング・・・★★★★★

 相変わらずハンドリングはいいね。(^^;

先に試乗済みのグレード、「Limited」と同様の印象だ。

特にクイックでもなければダルくもない。

ステアリング操作に対してシュッ!と動くようなキレのある反応ではないが、遅れることなくジワッと繊細に反応する。

街乗りで普通にカーブを曲がる時、交差点を曲がる時など、ムダな動きがなく、とても自然で扱いやすい特性だ。

 いつものS字カーブは、現在工事中(通ることはできる)のため、あまり攻め込めなかったが、それでも危なくない範囲で出来るだけ速度を上げて突っ込んでみた。

やはり素晴らしい挙動。(^^;

急ハンドルを切ってもグラつくことなく、ロールがよく抑えられている。

タイヤもしっかりグリップして、狙った通りのラインを簡単にトレースできた。

 とにかく、街乗りで普通に乗ってる時の穏やかな印象からして、カーブでの厳しいハンドル操作にここまであっさり対応するというのは、なかなか想像できないキャラクターのギャップだ。(^o^;

 ストロングハイブリッドは100kg以上重いし、前後の重量配分も、先に試乗済みの「Limited」とは異なるかもしれないということで、ハンドリングへの影響を心配していたのだが、その心配は無用だったようだ。(^_^)

(5)ステアフィール・・・★★★★☆

 ステアフィールも、先に試乗済みの「Limited」と同様の印象。

 特に重いとか軽いとかは感じない、普通の操舵感。

でもちゃんと手応えがあり、決してチャチな感触ではない。

むしろ、

とてもエントリーモデルのステアフィールとは思えないくらい上質なフィーリングだ。(^o^;

まぁエントリーモデルとは言っても、今回の試乗車のストロングハイブリッドの最上級グレードに関しては、もはやエントリーモデルの価格ではないが。(^^;

 路面からのインフォメーションも適度に伝わってくるし、タイヤのグリップも手応えで感じられて安心感があるし、とてもバランスのよい特性だと思う。

(6)ブレーキフィール・・・★★☆☆☆

 うーーーん、、、これはイマイチだな。(^_^;

ブレーキのタッチがフワッとした軽い感じなのは、先に試乗済みの「Limited」と同様なのだが、制動力の立ち上がりが過敏だ。(-_-)

 ペダルの踏み始めの部分の遊びの領域は適度なのだが、その遊びの領域を越えた、ブレーキが効き始める部分、そこに達した時に制動力が急に立ち上がる。

まぁ慣れれば対応できるレベルなので、許容できないほどではないのだが、制動力の立ち上がりはもっと繊細であってほしい。(-_-)

ただ、

止まり際のビミョーなコントロールはしやすくて、カックンブレーキになりにくいのはせめてもの救い。

 トヨタのハイブリッドシステムを初めて使ったモデルということで、やはりブレーキフィールはまだ熟成が必要と感じるが、初めてにしてはマシな部類の仕上がりだと思う。

2.乗り心地・・・★★★★☆

 メカ的な構成も車重も変わるから、乗り心地も変わるんじゃないかと思っていたが、意外にも先に試乗済みの「Limited」と同様の印象だった。

特にスポーティーだとかコンフォートだとか、明確なキャラクターを感じさせられる感触ではないのだが、スポーティーとコンフォート、どちらも高いレベルでバランスが取れている。

(1)スポーツ性・・・★★★★☆

 先に試乗済みの「Limited」と同様。

(2)コンフォート性・・・★★★★☆

 先に試乗済みの「Limited」と同様。

3.静粛性・・・★★★★☆

 ストロングハイブリッドでもスバル車全般の特徴は健在で、相変わらずエンジンが冷えた状態からのエンジン始動時の音はそこそこやかましい。(^^;

だが、走り出してしまえばすぐに落ち着くし、ストロングハイブリッドだからといって、停止時に頻繁に充電のためにエンジンが回りだしてうるさくなる、というようなこともなかった。

 走行中の加速でエンジンを回しても、ハイブリッドゆえにエンジンがあまり頑張らなくていいためか、エンジン音はほとんど目立たない。

しかもエンジンが非常に滑らかに回るので振動も少なく、そのため、振動によって発生する雑音も少ない。

 ロードノイズも、特別静かというわけではないが、特に気にならないレベルに抑えられている。

荒れた路面を通過する際に発生する足回りからの雑音も、よく丸めて抑えられている。

 なので、

静粛性は高いと言っていいと思う。

 あえてケチをつけるとすれば、常にというわけではないのだが、ブレーキを踏んだ時に、

「ピィーーーーーー・・・・」

という高周波音が聞こえる。

基本的な静粛性が高いクルマだけに、通常なら雑音にかき消されて目立たないであろう小さな音までが聞こえてしまうのが、惜しいところだ。(^^;

4.エンジン音の音質・・・★★★☆☆

 良い音、というか、上品な音。

わざわざエンジンを回して聴きたくなるような音ではないのだが、トゲのないスッキリしたサウンドだ。

 ちなみに、

運転席のメーターパネルにはタコメーターが無く、その代わりにパワーメーター表示となっているため、エンジンの回転数が確認できない。

つまり、ハイブリッドということで、エンジンをあまり意識させない方針なのだろう。

であるならば、エンジン音はなるべく目立たず、静かであればあるほど良い、ということになる。

このクルマに関しては、エンジン音の音質が聴きたくなるようなサウンドかどうかを論じることが無意味なのだろう。(^^;

5.居住性・・・★★★☆☆

(1)運転席・・・★★★☆☆

 先に試乗済みの「Limited」と同様。

(2)後席・・・★★★☆☆

 先に試乗済みの「Limited」と同様。

6.内装質感・・・★★★☆☆

  これは残念! (-_-)

クロストレックはスバルSUVのエントリーモデルなので、内装の質感に関しては期待できない、いや、期待してはいけない部類の車種ではあるのだが、そうは言っても、ストロングハイブリッドモデルの価格帯は400万円クラス。

となると、

やはりそれなりに下位モデル(Limited)との差別化が欲しいところだが、前席、後席ともに、残念ながら質感の差は無し。(-_-)

加飾などの色合いがちょっと変わるぐらいのもので、素材的には同様。

 なので、

先に試乗済みの「Limited」と同様、

3つ★としてはやや低めの3つ★、

といったところだ。(-_-)

7.装備・・・★★★★☆

 400万円オーバーの最上級グレードだけあって、装備は充実。

先に試乗済みの「Limited」はナビがオプション設定だったが、今回試乗したストロングハイブリッドの上位グレード「Premium S:HEV EX」では、ナビが標準装備となっている。

 メーターパネルも、このグレード(Premium S:HEV EX)だけ「12.3インチフル液晶メーター」が装備されている。

 ヘッドライトはステアリング連動で、照射範囲を自動で制御してくれる「アレイ式アダプティブドライビングビーム」が標準装備。

 パワーシートは運転席10ウェイ、助手席8ウェイが標準装備。

運転席はポジションメモリー付きだ。

シートヒーターも標準装備。

ステアリングヒーターも標準装備。(^_^)

 フロント、サイド、リヤ、トップ、3D表示にも対応したデジタルマルチビューモニターが標準装備。

これ、試乗終了後の駐車時に画面に表示されたんだけど、スゴく見やすいね。

トップビューとリヤビューが同時に表示されていたので、慣れてないクルマなのに駐車しやすかった。

とてもよく出来た良い装備だと思う。(^_^)

 あと、

上位グレードなら当然だが、自動防眩ルームミラー、リバース連動ドアミラー、ヒーテッドドアミラー、雨滴感知オートワイパーなども標準装備。

なお、

20km/h以上になると自動でドアロックしてくれる、車速連動のオートドアロックも標準装備。

 というわけで、

十分な装備内容なのだが、私としては大いに不満がある。(-_-)

それは、

今回試乗した最上位グレード「Premium S:HEV EX」のみ、「アイサイトX」が標準装備となっていることだ。(-_-;

いらんねん!

アイサイトXなんか! (*`ロ´ノ)ノ

アイサイトXなんかいらんから、その分ちょっとでも車両本体価格を安く抑えてくれや!

 ついでに言わせてもらうと、ストロングハイブリッドモデルには、AWDしか選択肢がない。

FFでええねん!

FFで! (*`ロ´ノ)ノ

 そんなわけで、

アイサイトXとAWDが超絶にムダ!

こういうムダ装備にお金を払わされるのは、クロストレックに限らず、どのクルマにも多かれ少なかれあるのが現実。

だが、この2つのムダがなければ400万円未満(380万円ぐらい?)の価格で収まったはずだと思うと、なんだかなぁって感じ。(-_-;

8.オーディオ音質・・・★★★☆☆

 先に試乗済みの「Limited」と同様。

9.デザイン・・・★★☆☆☆

(1)エクステリア・・・★★★☆☆

 先に試乗済みの「Limited」と同様。

(2)インテリア・・・★★☆☆☆

 先に試乗済みの「Limited」と同様。

10.コストパフォーマンス・・・★★★☆☆

 クロストレックだと思うと400万円オーバーの価格は「高い!」と感じてしまうのだが、純粋にクルマの出来栄えや装備内容など、総合的に判断すれば高いとまでは言えない。

まぁ3つ★は与えていいコスパだと思う。

 もし、トヨタのハイブリッドシステムを上手く使いこなせてなかったら2つ★とか1つ★になっていたと思うのだが、今回、初搭載とは思えないほど上手く使いこなして、ちゃんと「スバルのハイブリッド」にしていたのが、3つ★を付けられた最も大きな要因だ。(^_^)

11.総評・・・★★★☆☆

 うーん、頑張ったけど3つ★! (^^;

 あのね、

正直ちょっと「物足りない」んだよ。(^_^;

 まず走り。

すでに申し上げた通り、

全体としてよく出来てると思う。

 加速フィールも上品だし、

ハンドリングは意外なほどに素晴らしい。

だから普通に考えたら、

「走りを楽しめそうだ」と思うジャン。

 でもね、、、

なんかそういう、「走りを楽しもう!」という気分にさせるようなフィーリングじゃないんだよね。(^^;

街乗りSUVとして使った場合、あらゆるシーンで不満なく気持ち良く走れる特性であることは間違いない。

だけど、

タイヤの転がる感触や、アクセルワールによって変化するエンジンの鼓動など、走りを楽しむにはいろいろな面で「スッキリしすぎている」というか、スゴく上品で上質な走りではあるんだけど、なんかちょっと、求めてるものとは違うかな、と。(^^;

 試乗が終わって、自分のクルマ(ボルボ S60)で帰る時に、走り始めてやっぱり思うんだよね。

「そうそう、
 この走りの重厚感、
 タッチの柔らかさ、
 タイヤが転がる感触に漂う高級感、
 こういうのはクロストレックにはないよなぁ。」

って。(^_^;

 日常使いの足としてはかなり上等。

でも走りを楽しむには、もうちょっと良い意味でのエンジンの存在感があったほうがいいし、スポーティーにせよコンフォートにせよ、明確な個性が欲しい。

タイヤの転がる感触も、正直、むしろ先代インプレッサのほうが、重厚で「いいクルマ感」があったと思う。

 ま、厳しいようだけど、

ちょっと「上品」にまとまり過ぎたのかな。(^^;

 などと厳しいことを書くと、

「エントリーモデルのクルマつかまえて、
 何を贅沢なケチをつけてるんだ!」

とお叱りを受けるかもしれないが、

まぁそうは言っても400万円、安くはない。

多少の贅沢は言わせてもらいたい。(^o^;

 トヨタのハイブリッドシステムを使いつつ価格を抑えるとなると、やはり内装を差別化することも難しかったようで、400万円オーバーのクルマでありながら、内装の質感はエントリーモデルのレベルにとどまるのはツラいところ。(-_-)

 アイサイトXを省いて、FFにして、

車両本体価格が380万円だったとしたら、

3つ★としては上位の3つ★になるだろうけど、

それでもやっぱり3つ★どまりだ。

 まぁ先に試乗済みの「Limited」は総評2つ★だったのに対し、今回は価格が大幅に高いにもかかわらず3つ★を獲得したのだから、クルマとしてはよく出来たクルマだと思うよ。(^_^)

ただ私の愛車としては、

ちょっと物足りないかな、

というだけのこと。

 ストロングハイブリッドがクロストレックに初搭載されるというニュースが出た時、私は正直、これはほとんど売れないだろうと思っていた。

しかし、

フタを開けてみればとても完成度の高い仕上がりで、トヨタのハイブリッドシステムを使いながらも、「スバルらしい」かはともかくとして、トヨタとは異なるフィーリングの「スバルのハイブリッド車」として成立している。

価格も、事前に予想していたほどの高額な価格設定ではなかったし、トータルとして、スバルとしてはかなり頑張ったモデルだと思う。

 クロストレックの購入を検討されている方は、地味に改良されたe-BOXERモデルを買うのではなく、迷うことなくストロングハイブリッドのe-BOXERモデルを選ばれたほうが良いかと思います。(^_^)




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コメント

  1. ヤマハン より:

    試乗記楽しく読ませて頂きました。
    とても好印象で驚きました。
    スバルといえばアイサイトと水平対向エンジンでこのハイブリッドは排ガス規制をクリアするために無理やりトヨタの仕組みを入れただけの駄作だと思っていたので。
    やはり思い込みは良くないですね。
    ただ少し物足りないと総評されていましたが具体的に一昨年レビューされていた同様のハイブリッド車であるシビックehevとどう違ったのか、あまり覚えていないかもしれませんが教えて頂けると嬉しいです。
    あれは総評4つだったと記憶していますから。
    いかんせん次はハイブリッド車にしたいと考えていてハイブリッドシステムの違いなどを少し予習しておきたいためです。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > 排ガス規制をクリアするために
      > 無理やりトヨタの仕組みを入れただけの
      > 駄作だと思っていたので。

      私もどうせ駄作だろうと思ってたら、あまりにも「まとも」だったので驚きました。(^o^;

      ただ、

      移動手段のクルマとしてはとても完成度の高い良いクルマに仕上がっているものの、「走る愉しさ」を感じさせるレベルにまでは至ってない感じですね。

       

      > ただ少し物足りないと総評されていましたが
      > 具体的に一昨年レビューされていた
      > 同様のハイブリッド車であるシビックehevと
      > どう違ったのか、
      > あまり覚えていないかもしれませんが
      > 教えて頂けると嬉しいです。

      両者ともハイブリッドではありますが、シビックe:HEVはモーター(エンジンで発電)で走るので、加速フィールがEVに近いです。

      エンジン音もシビックのほうが適度に存在感があり、加速感とリンクするように上手くコントロールされていて、走らせていて気持ちいいのは断然シビックです。

       

      乗り心地も、シビックのほうが「いいクルマ感」のある感触で、まったり走らせても良さを味わえるし、ちょっと走る気で走らせても楽しい運動性能があります。

       

      クロストレックは、どちらかと言うと、走りを楽しみたい人には向いてなくて、燃費を抑えつつ、快適に移動したい人向けだと感じます。

      特にハンドリングは素晴らしいので、少々ヘタクソが下手な運転をしても、なかなか破綻しないので、安全に走れると思います。

       

      意外かもしれませんが、クロストレックと比べると、シビックのほうがロールも感じるし、ちゃんと運転しないとアンダーステアも出ます。

      でもそのほうが、操る楽しさがあるとも言えるかと思います。

       

      なので、

      単に万人向けの「移動の足」と考えると、クロストレックのほうが優秀だと思います。

      走りを楽しみたいなら、シビックe:HEVのほうが優秀だと思います。

      あくまでも私の個人的な感想ですが。(^_^)

      以上、参考になれば幸いです。(^_^)

       

  2. 匿名 より:

    トップバッターとしては悪くない滑り出しといった所でしょうか。
    これで他の車種に順次展開して一巡するまでは時間稼ぎできますから、その間に次の10年を戦えるスバル独自のネタを編み出してほしいですね。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > トップバッターとしては
      > 悪くない滑り出しといった所でしょうか。

      そうですね。

      むしろ、世間一般の大多数のユーザーにとっては、かなり上出来なハイブリッド車だと思います。

       

      > これで他の車種に順次展開して
      > 一巡するまでは時間稼ぎできますから、

      はい、この出来栄えなら、展開すれば十分戦力になります。(^_^)

       

      > その間に次の10年を戦える
      > スバル独自のネタを編み出してほしいですね。

      それもそうなんですが、今回のハイブリッドがここまでスバルオリジナルとも思えるほどの出来栄えなのであれば、コイツに「味付け」をすることで、スバル独自の味のあるクルマが生み出せるような気がします。

      今は「無味」に近いので、まだ味付けしだいで伸び代が十分ありますから。(^_^)

       

      • 匿名 より:

        まだ伸びしろあるんですね。それは朗報です。
        THSは伸びしろ限界、e:HEVはまだまだ伸びしろありとここで読んでいたので心配してました。
        THSを採用する他メーカーにも刺激になって盛り上がると良いですね。

        • 辛口系おやじ より:

          辛口系おやじ(管理人)です。

          > まだ伸びしろあるんですね。それは朗報です。

          はい。

          今はまだ「無味」なんで、少なくとも「味付け」という伸びしろがあります。(^_^)

           

          > THSは伸びしろ限界、
          > e:HEVはまだまだ伸びしろあり
          > とここで読んでいたので心配してました。

          THS自体のシステム的な伸びしろがほぼ限界であるという考えは今も変わりませんが、「味付け」のしようはまだあるな、と感じました。

          今回、スバルはあえてエンジンの存在感を出来るだけ消して、「無味」の状態に仕上げているように感じます。

          これにどういう制御を加えて「味付け」をしていくか、という部分で、個性を出す余地は残されていると思います。

           

          > THSを採用する他メーカーにも刺激になって盛り上がると良いですね。

          バッテリー関連技術の進歩に伴い、THSよりもホンダのe:HEVのほうが、システム的な性能を伸ばしやすくなると思うので、私個人の考えとしては、あまりTHSで盛り上がらないほうがいい気がしています。

          ですが、そもそもハイブリッドでいつまで粘れるのか(EV化までの間を繋げるのか)が明確ではないので、盛り上がろうにも、メーカーとしては力の入れようが難しいところだと思います。(^_^;

           

  3. 匿名 より:

    THS初搭載というか6年前?にアメリカで出してたからね。実質第二世代だからこうなってるのでしょう。
    これが他の車種に展開されるだろうから楽しみですわ。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > THS初搭載というか6年前?に
      > アメリカで出してたからね。

      それってアメリカのなんちゃらの規制に対応するために仕方なく出しただけで、売る気ゼロのやつですよね。(^o^;

      日本が無関係だということで、当時詳しく情報を追いませんでしたが、あれこそ急いで出したので、ほぼポン付けに近かったんとちゃいますかね?(^o^;

      でも、当時のあれはPHEVだったという違いはあれど、一応THSではあるので、THS初搭載というと正確ではないかもしれませんね。

      今回はあくまでも、通常のストロングハイブリッドとしてTHS初搭載、ということで。(^_^)

       

      > 実質第二世代だからこうなってるのでしょう。

      確かに、あの時の経験が生きている部分は少なからずあるのでしょうね。(^_^)

      ただ、

      今回のはPHEVではなくストロングハイブリッドですからねぇ。(^^;

      PHEVは通常のストロングハイブリッドと比べるとモーターが支配的な存在になりますし、制御がぜんぜん異なりますから、実質第二世代と呼ぶには別物すぎるかもしれません。

      今回はポン付けではなく、かなりスバル側で独自に手を入れまくっていることは、乗った感触からしても明らかですし、だからこそ、出すのがここまで遅くなったのでしょうね。(^^;

       

      > これが他の車種に展開されるだろうから
      > 楽しみですわ。

      展開すると同時に、もう少し「味付け」してもらえると嬉しいんですけどね。(^o^;

       

      • 匿名 より:

        当時アメリカでの発表に合わせて中身も公開してたけど今回のとだいたい同じでしたね
        縦置き用のTHSなんて新規に作るしかないんで、研究期間まで入れると10年ぐらい経ってそうですよ

        • 辛口系おやじ より:

          辛口系おやじ(管理人)です。

          > 当時アメリカでの発表に合わせて
          > 中身も公開してたけど
          > 今回のとだいたい同じでしたね

          そうなんですね。

          しかしそれにしちゃあ、ストロングハイブリッドを出すまで、えらい時間かかりましたね。( ̄▽ ̄;

           

          あの当時に、今とだいたい同じところまでこぎつけていたのなら、今回のストロングハイブリッドをもっと早く出せたように思うんですよ。

          だから全然違うのだろうって思ってました。

           

          だってあの当時、「一から開発していたのでは時間がかかりすぎる」と言って、THSを使うことによって、かなり速攻でPHEVを出してましたからね。

          あのスピード感から考えると、今のストロングハイブリッドを出すまでの時間が、あまりにもかかりすぎのように感じます。

          途中でサボって、ほぼマイルドハイブリッドのポンコツe-BOXERの改良を優先していたんですかね? (^o^;

           

          > 縦置き用のTHSなんて新規に作るしかないんで、
          > 研究期間まで入れると10年ぐらい経ってそうですよ

          まぁ研究を開始した時期から数えたら、かなり経ってるでしょうね。

           

  4. 匿名 より:

    いつもありがとうございます。
    自分も試乗しました。
    以前のハイブリッドはただの重りだったので今回で本当のハイブリッドになりましたね。
    このクラスの車でこんなにあらゆる装備が揃っていていいのかしらと思いました。これでデザインがXVの頃のようにスッキリしてくれると良いんですが。
    価格はインフレですし人手不足も深刻なので仕方ないかな。
    今回は初のTHS2搭載なので大人しめですが、これから他の車種でも搭載されて進化するだろうと考えると楽しみです。
    雪国で四駆が必須なのでスバルには頑張ってほしい…。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > いつもありがとうございます。

      いえいえ。

      自分の愛車選びのために乗って、備忘録として試乗記を書いてるだけなんで、礼には及びません。(^o^)

       

      > 自分も試乗しました。
      > 以前のハイブリッドはただの重りだったので
      > 今回で本当のハイブリッドになりましたね。

      そうですね。

      これまでのe-BOXER、特に初登場時の初期型e-BOXERモデルを買っちゃった人とか、ゴミを何百万円で買わされたみたいなモンですから、ホント気の毒としか言いようがありません。(^^;

       

      > このクラスの車で
      > こんなにあらゆる装備が揃っていて
      > いいのかしらと思いました。

      ホンマですね。

      いくら上位グレードだといっても、エントリーモデルの車種の装備内容とは思えない充実ぶりですね。(^o^;

       

      > これでデザインがXVの頃のように
      > スッキリしてくれると良いんですが。

      デザインがお好みではないんですね。

      私も、許容範囲ではあるものの、好きなデザインではないですね。

      できれば街乗りSUVとして、もっとエレガントな雰囲気のデザインにしてほしいんですけど。(^^;

      まぁスバルのイメージというか、いまだに「四駆」のイメージがあったりしますし、特にSUVモデルに関しては、なかなか私好みのデザインにはなってくれない感じですね。(^^;

       

      > 今回は初のTHS2搭載なので大人しめですが、
      > これから他の車種でも搭載されて進化するだろう
      > と考えると楽しみです。

      そうですね。

      どこかトンガった特徴を出すのではなく、とにかく躾の良い走りのフィーリングに仕上げられています。

      初物はあまり強烈な特徴を出さないほうが、万人受けというか、より多くの人に興味を持ってもらう上では良いのかもしれません。

       

      > 雪国で四駆が必須なので
      > スバルには頑張ってほしい…。

      ストロングハイブリッドの四駆(AWD)は、他のスバル車のようなフルタイム四駆とは異なるシステムのようなので、そこが雪国での走りにどう影響するのか、そこは大阪在住の私には分かりませんので、もしクロストレックのストロングハイブリッドをご検討の際にはご注意下さい。(^^;

       

  5. 匿名 より:

    いつものTHSなんだろうなと冷ややかに見ていたので意外過ぎる高評価です。
    辛口様の好みと合わなかったとはいえクロストレックの性格を考えるとスバルが狙った乗り味なんでしょうね。
    当方GKインプD型乗りですが試乗記読んで俄然試乗したくなりました。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > いつものTHSなんだろうなと
      > 冷ややかに見ていたので
      > 意外過ぎる高評価です。

      ですよね。

      私もここまで上手く仕上げているとは思ってませんでしたから。(^o^;

       

      > クロストレックの性格を考えると
      > スバルが狙った乗り味なんでしょうね。

      でしょうね。

      この仕上がりには、スバルもかなり自信を持ってるんじゃないでしょうか。

      万人向けには良い性格だと思います。(^_^)

       

      > 当方GKインプD型乗りですが
      > 試乗記読んで俄然試乗したくなりました。

      GKのD型インプは名車と言っていい完成度でしたが、それと比べても今回のストロングハイブリッドのクロストレックはいい勝負できる完成度ですよ。(^_^)

      でも、

      走らせて楽しいかどうかとなると、GKのD型インプに軍配が上がります。

      あくまでも私の好みですが。(^^;

       

  6. ナナシ より:

    読ませて頂きました
    感想としてはやはり、
    辛口様の求めているものはSUV系にはキツイのでは
    ないかなと
    私は初期型のシビックFL4に乗ってますが
    燃料タンクは小さいし電装品も負けてると思いますし
    ホンダって電装品を微妙にケチるというかなんというか、、、車両価格は高いのに
    もし同時に発売されていたら
    クロストレックの方を買いそうですね、私は

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > 辛口様の求めているものは
      > SUV系にはキツイのではないかなと

      そうなんですかねぇ。(^_^;

      確かにSUVは、いいところまではいっても、あと一押し足りずに選ばれないということも過去にはありましたね。(^o^;

      でもそれってホントに、
      「SUVだから」、なのかな? (^^;

       

      > 私は初期型のシビックFL4に乗ってますが

      それはそれは、
      良いクルマにお乗りですね。(^_^)

       

      > 燃料タンクは小さいし

      燃料タンクは、私としてはむしろ小さくていいです。

      ハイブリッドだと純ガソリン車ほど早く燃料が減らないので、あんまり容量が多いと、満タン入れたらなくなるまでに燃料が古くなりそうだし。(^^;

      それに、満タン入れたらムダに重くなって、ムダに燃費にも悪いですしね。

      長距離走るユーザーはともかく、私みたいにチョイ乗りの街乗りが多いユーザーには、クロストレックの燃料タンクはムダにデカ過ぎです。(^^;

       

      > 電装品も負けてると思いますし
      > ホンダって電装品を微妙にケチるというか
      > なんというか、、、車両価格は高いのに

      確かに下のグレードだと負けてると思います。(^^;

      最上位グレードなら、勝ってるかどうかはともかく、負けてはないように思いますが、おっしゃるように、最上位グレード同士の比較となると、シビックのほうが高いですけどね。(^o^;

       

      > もし同時に発売されていたら
      > クロストレックの方を買いそうですね、私は

      もうストロングハイブリッドにはご試乗されたんですか?

      もしまだなら、ぜひ乗ってみて下さい。(^_^)

      いいクルマですけど、たぶんFL4シビックほど楽しくないと思いますよ。(^_^;

       

      例えるなら、

      そこそこ成績優秀で、何でもハイハイ言うこと聞く、いわゆる「いい子」なんですけど、自分から何かを主張することがなくて、何がしたいのか、何が好きなのか分からない、はっきり言うと「つまんない奴」、みたいな感じですかね。(^^;

       

  7. s60乗り より:

    あと一歩というところでしょうかね。
    デザイン的に辛口さんの書類選考を通過したのが意外でした。

    ところで、辛口さん、すでにお答えしてたらすみませんが、アルファロメオのトナーレの試乗はどうでしょうか?見てる感じだと書類選考通りそうな気はしてるんですが(*^^*)

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > あと一歩というところでしょうかね。

      そうですね。

      一般的には「良いクルマ」と言えるレベルに仕上がっているので、惜しいところでした。(^_^)

       

      > デザイン的に辛口さんの書類選考を
      > 通過したのが意外でした。

      まぁ全体として好きなデザインではないですけど、ルーフレールを付けなければ許容範囲です。

       

      > ところで、辛口さん、
      > すでにお答えしてたらすみませんが、
      > アルファロメオのトナーレの試乗はどうでしょうか?

      記事やコメントでは触れませんでしたが、実はだいぶ前に却下しています。(^^;

       

      アルファロメオのフロントのデザインが、私的にはジュリアならアリなんですが、ステルヴィオとかトレーナはあまり好きではないんです。(^^;
      (ステルヴィオはそれ以前に、サイズ、価格で対象外ですが)

      大して変わらないように見えるかもしれませんが、特徴的な逆三角形グリルの配置やサイズと、ボディ形状とのマッチングという観点で、ジュリアはとてもバランスが取れていると感じるのですが、正直トレーナはバランスが悪いように見えるんです。

       

      まぁもっと安ければ許容してもよい範囲内のデザインではあるのですが、価格を考えると受け入れられないデザインなんですよねぇ。(^^;

      税込み500万円までなら、受け入れてもいいデザインですけどね。

      やっぱり価格が高くなれば、妥協できないことも増えるし、妥協するにもそのレベルはおのずと高くなりますので。(^o^;

       

  8. 匿名 より:

    試乗記お疲れ様でした。

    大変楽しく読ませていただきました。

    お時間あればレイバックの試乗記もお待ちしてます。

    よろしくお願いします。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > お時間あれば
      > レイバックの試乗記もお待ちしてます。

      すみません、レイバックはすでに私の次期愛車候補の対象外となっているため、試乗はできないのです。(^_^;

      次期型が出たらあらためて検討したいと思いますが、書類選考を突破できるかどうかは何とも分かりません。(^^;
      (書類選考を突破したクルマしか試乗の対象にならない)

      (参考)
      レヴォーグ レイバックがビミョーな件