いきなりだが、皆さんは「カーリース」を利用したこと、もしくは利用を検討したことはあるだろうか?
ちなみに私はカーリースなど考えたこともない。
と言ったらウソになる。(^o^)
実はカーリースの利用を考えたこと、あります。
意外でしょ。(^^)
だって、そりゃあ考えてみたくもなるだろう。
あちこちイジってカスタマイズする人はともかく、私の場合「ド・ノーマル」で乗る。
乗りつぶすまで乗り続けるわけではなく、およそ3年前後ぐらいで乗り替える事が多い。
整備もすべて正規ディーラーにお願いしている。
フルローンで買うので、車検証の「使用者」は私だが、「所有者」はディーラーもしくはローン会社名義になる。
そうすると、ある時ふと思うわけよ。
「あれ?
ひょっとして、俺みたいな乗り方、
買い方、整備の仕方であれば、
所有者の名義も俺じゃないわけだし、
それってリースとあんまり変わらなくね?」
って。(^o^;
そして、
「だったら、
もしカーリースの月々の料金が
ローンの月々の支払いよりも安いのであれば、
リースってのもアリだよな?」
という考えが浮かぶのは、まぁ自然な発想の流れと言えるだろう。
しかし!
そんなことを考えたことがある、つまり、「カーリース」の利用を検討したことがある私が出した結論を先に言わせてもらうと、
カーリースは高い!
なので、今のところ私の頭の中には、リースという選択肢はない。(^o^)
ってゆーか、やっぱ「リース」って、基本的に法人向けだよね。
個人で利用しようと考えたのがそもそもの間違いだった。(^^;
ところが、だ。
その割には最近テレビで、
「コスモマイカーリース」
「KINTO」
などのCMをよく見かけると思わない? (^_^;
「コスモマイカーリース」は、まさにその名の通り、明らかに個人ターゲットのリースプラン。
「KINTO」も個人ターゲットだが、「サブスクリプション」と呼ばれる定額制サービスで、リースという言葉は使っていない。
が、よくよく調べれば結局はリースとほぼ変わりない。(^o^;
つまり、「カーリース」という選択肢が、ここにきて個人向けに猛アピールされ始めているのが近年の現実なのだ。
なぜだろう?
私に言わせれば、「高すぎて話にならない」はずのカーリース。
それが今になって、なぜこれほど注目を集めているのか?
少し調べてみたところ、カーリースの世界は、実は私が思っていたよりもはるかに広い世界だということが分かってきた。
いや、「若者のクルマ離れ」を筆頭に、時代と共に「人々のクルマに対する所有欲」が変化してきたため、近年になって急速に「リース」の世界が広がりを見せている、ということなのかもしれない。(-_-)
●Dr.カーリース ~プロが教える失敗しないカーリースの選び方~
上記の参考サイトを見ると、私の知らないリース業者がいろいろあるようだが、私が過去に検討したことのあるカーリースは、ディーラーがやってるリースプランだけだ。(^^;
当時は今ほどリースが個人向けにアピールされるような時代ではなかったし、ディーラーも個人相手にリースを提案することはまず無かった。
しかし、当時と今では、「カーリース」という選択肢の存在感は確実に変化してきている。
時代は変わったね。(^_^;
というわけで、今回の記事では「カーリース」について取り上げる。
個人向けカーリースが注目されてきている背景について考察すると共に、それでも私がカーリースを利用しない理由の詳細など、カーリース全般に対する私の考えを述べさせて頂こうと思う。
なお、リース派の人にとっては少々ショックな表現もあるかもしれないので、その点あらかじめご理解頂き、それでも読みたいという方だけ以下ご覧下さい。
目次
1.なぜ今「カーリース」なのか?
「リース(lease)」の意味を調べると、
賃貸借、賃貸借契約、賃貸期間、賃貸する
などの意味がある。
「カーリース」についての詳しい説明は下記参考サイトに委ねるが、簡単に言えば、月々決まった料金を支払うことにより一定期間クルマを借りっぱなしにできるサービスが「カーリース」だ。
カーリースとは【用語解説】|Dr.カーリース
なぜ今、「カーリース」が注目され始めているのか?
以下でその理由を考えてみるとしよう。
(1)「足」だからリース?
車検証の所有権うんぬんの話は抜きにして、ローンで買うのと比べるとカーリースは「借り物」という性格が俄然強くなる。
なので、リース期間中は自分の物のように使えるとはいえ、「借り物」だけにクルマへの愛着を持ちにくいと言うか、「愛車」という言葉を使うことにも抵抗が生じる。
それだけに、クルマ好きにとっては「カーリース」は心理的に向いておらず、
「クルマは単なる移動のための足」
という考え方の人に向いている。
と、私は思っていたのだが、
それも最近は変わってきたように感じる。
と言うのも、冒頭で取り上げた「KINTO」なんかは、「KINTO SELECT」というプランが用意されており、これなどは明らかに「クルマを楽しむ」ためのサブスクリプションサービスだから。
単なる「足」としてカーリースを利用するということであれば、そもそも多種多様な車種がリース対象車となる必要性もないだろう。
しかし実際には、明らかに趣味性の高いモデルもカーリースの対象車となっているし、それどころか、「KINTO SELECT」のようなサービスが登場するのは、リースの世界にも「クルマを楽しむ」という概念が広がりつつあることを示している。
つまり、決して「足だからリース」というわけでも無さそうだ。
(2)面倒からの解放?
カーリースのメリットとしてよく言われるのが、
「リース期間中の税金やメンテナンス費用が不要」
というもの。
まぁ不要というか、単に月々の利用料に含まれているだけなので、別にお得なわけではないのだが。(^o^;
それでも、時期によって発生する別途な出費を嫌う人、クルマの管理に気を配るのが面倒だと感じる人にとっては、契約期間中はそういったことを気にせず「月々定額」で乗れるというのは、メリットなのかもしれない。
しかし!
カーリースとて、常にガソリンが満タンになるよう誰かが給油してくれるわけでもなく、クルマが汚れたからといって誰かが洗車しに来てくれるわけでもなく、タイヤの空気圧をマメに誰かがチェックしに来てくれるわけでもない。
そういう意味では、完全に面倒から解放されるわけではない。
日常の基本的な管理は自分で行うことになる。当たり前だが。
ってゆーか、たまにしかない点検や税金の納付の手間さえ面倒と感じるような奴が、自分でマメにタイヤの空気圧をチェックするとは思えないので、カーリースのメリットを「面倒から解放されるから」などと考えているような連中は、そもそもクルマに乗ってもらいたくないというのが私の本音だ。(^o^;
(3)ただの思い込みと勘違い?
カーリースでは、
頭金0円、月々の利用料のみで乗れる
という事をメリットとしてアピールされていることがある。
確かに、私の友人・知人に話を聞くと、今のところ、頭金0円でクルマを買った人は私の周りにはいない。
なので、ローンでクルマを買う場合、「頭金を入れる」というのが一般的には当たり前なのかもしれない。
しかし!
私は今まで、クルマを買う際に頭金を入れたことはほとんどない。
フーガを買った時は残価設定ローンではなく通常のローンだったため、キリのいい借入額にする意味で中途半端にハミ出た端数の約1万円ほどを現金で払ったことはあったが、金額的に頭金というほどのものではなかった。
そして、フーガ以外のクルマは、全て込み込み総額をフルローンで購入している。
私にとっては頭金を入れるほうが、むしろ異例なのだ。(^o^)
なので、もし「購入の場合は頭金が必要」と考えているのなら、それは単なる思い込みというか勘違いだ。
言い方を換えれば、「頭金不要」というのはカーリースのメリットでも何でもない。
ローンでの購入の場合でも、頭金0円で普通に買える。(^^)
(4)リースは買うよりも安い?
一般的に、人気が出るサービスというのは「お得感」のあるサービスが多いよね。
じゃあ、カーリースが注目されるようになってきたのは、リースだと買うよりもお得感、つまり、
買うよりも安い
のだろうか?
ところがだ、冒頭で結論として述べた通り、調べてみると意外とリースの料金というのは高かったりする。(^o^;
先日、ディーラーに用事があって行った時に、ついでにカーリースのパンフレットをもらってきたのでお見せしよう。
これが「スバル マイカーリース」のお支払い例だ。
どう?
ビビるやろ。
メチャ高いやろ。(^^;
私の愛車、「インプレッサ G4」の欄を見てみよう。
5年契約プランの場合、
月々44,712円(60回払い,設定残価 876,000円)
メチャクチャ高い! (^O^;
ちなみに私のローン支払額は、
月々39,000円(58回払い,設定残価 851,000円)だ。
あっ、もちろん頭金は0円ね。(^o^)
どう思う?
「なんだ、その程度の違いか。
だったら、メンテナンス費用とか
車検とかの費用を考えたら、
リースはその料金も込みなんだから、
高いというほどではないのでは?」
と思った方、よく見てほしい。
このお支払い例のインプレッサ G4のグレードは「1.6i-L Eyesight」。
しかもナビはオプションなので、ナビを付ける場合はさらに料金アップとなる。
それに対し、私の愛車のグレードは最上位グレードの「2.0i-S Eyesight」。
ナビは純正オプションのダイヤトーンサウンドナビを付けている。
ついでにフロントグリルもオプションのグリルを付けている。
それでも月々39,000円。
ただし、メンテナンスや車検には、そのつど別途出費が発生する。
さて、どっちが安いと感じるか。
その判断は皆さんにお任せするとしよう。(^_^)
ちなみに、私が以前に簡易試乗記で酷評した「JUSTY(ジャスティ)」。
スバル ジャスティの走りを評価してみた
コイツの料金欄を見てみると、
月々40,068円(60回払い,設定残価 497,000円)
だってさ。
あんなダルダルのクソカーを借りるのに月々4万円超えだなんて・・・。(^o^;
もはやボッタクリとしか思えない。(^o^;
2.カーリースに対する私の見解
以上、なぜカーリースが注目され始めているのか、その理由を探ってみたわけだが、調べれば調べるほど理由が分からないというのが正直なところだ。(^o^;
というわけで、私のカーリースに対する見解は以下の通りだ。
(1)ほぼメリットは無い
カーリースはメンテナンスや車検にかかる管理の費用が込み込みなので、月々の支払い以外の不意打ち的な出費を心配しなくていい。
その心理的ストレスの低減がメリットだと感じる人にとっては、カーリースはメリットがあるのかもしれない。
逆に言うと、それ以外のメリットは無い。
そのちょっとしたストレス低減のために、結構な額のお金を余分に払うことに抵抗がないというなら、その人はカーリースに向いているのだろうと思う。
ただ私に言わせれば、そんなムダな金を払うことのほうが圧倒的に大きなストレスだと思う。
(2)デメリットがハンパない!
メリットがほとんどない一方で、デメリットはメチャクチャある。(^^;
では1つ1つ、私が思うカーリースのデメリットについて挙げていくとしよう。
まず第一に、料金がメチャクチャ高い!
なぜメチャクチャ高いのか教えようか?
購入する場合は、購入時期のタイミングや競合車種などの駆け引きで「値引き交渉」をして、結果的には結構な額の値引きをしてもらえるけど、カーリースはそうはいかない。
特殊なケースもあるのかもしれないが、リースの場合、基本的には値引き交渉は出来ないのが一般的だ。
つまり私に言わせれば、カーリースは「相手の言い値で買わされる」のと同じことだ。
「メンテナンスとか車検とかの費用込み込みですよ!」
という部分で、パッと考えただけでは得なのか損なのかよく分からないように「うやむや」にしているので、よく考えるのがメンドクサイ人は「込み込みだし得なんだろう」と思って契約しちゃうんだろうな。(^o^)
何とも気の毒な話である。(^^;
そしてもう1つの大きなデメリットは、勝手に売っ払うことができないこと。
乗り替えたいと思っても、リースはあくまでも「借り物」なので、勝手にどこかの業者に売ることができないのだ。
それに、契約期間中の途中解約は、基本的にはできないことになっているのが普通だ。
もちろん、違約金を払うなどすれば途中解約もできるが、あくまでも相手の言い値(違約金)を支払って解約することになる。
一方、購入の場合、いつ誰に売ろうがこっちの自由だ。
一括査定サービスを利用して複数の買取業者に査定させ、高く買ってくれるところに売ればいい。
もちろん、売るタイミングによってはローンの残債が処理し切れず残る場合もあるが、それはそれで差額を支払えばいい話。
ローン(借金)なので、クルマをいつどこに手放すかなんてどうでもよくて、とにかく借りてる金を返せばよい。
実にシンプルだ。(^_^)
リースでも、途中解約で生じる違約金というのは、結局はその時点の査定額から算定される残債処理に必要な金額なので、差額の支払いが必要になるという点ではローンでの購入と同じだ。
しかし、リースはあくまでも「借り物」なので、解約の場合はリース会社に返却しなければならない。
複数の買取業者に査定させて買い取ってもらったほうが、残債はほぼ確実に少なくなるのに、リース会社の査定のみで違約金が一方的に決められてしまうなんて、大損もいいところだ。
記事の末尾にもいつも掲載している通り、業者によって査定額に数十万円レベルの差がつくことなんてザラにあるので、リース会社の言い値の残債額(違約金)を払うのなんて、アホみたいな話である。(-_-)
まぁ他のデメリットとしては「改造できない」とか細かい話はいろいろあるようだが、ド・ノーマル派の私としてはそんなのはどうでもいい話だ。(^o^)
(3)カーリースは情弱用のプラン
というわけで、結局、
- 月々の支払額が高い
- 乗り替えの融通がきかず、乗り替えを強行すると途中解約で金銭的に大損する確率が高い
という2点が、私が思うカーリースの絶望的なデメリットだ。
「お金」の話ばっかりで申し訳ないが。(^_^;
私に言わせれば、こんなに金銭的にデメリットが大きいカーリースを、あえて利用する奴の気が知れないと思うわけだが、結論としては、
カーリースは情弱用のプラン
ということになるかと思う。
つまり、
値引き交渉するのがメンドクサイ。
クルマの管理に気を使うのもメンドクサイ。
得なのか損なのかを計算するのもメンドクサイ。
そんな人に向いているのがカーリースだ。
(あくまでも私個人の見解です)
(4)でも、無視は禁物のカーリース
結論は出ている。
カーリースなんか契約するぐらいだったら買ったほうが絶対にいい。
特に今は「残価設定型ローン」があるため、頭金0円だろうが月々の支払額をかなり少額に抑えることができる。
リースなんて、月々の支払いは高いわ、ムダに不自由になるわで、とにかくろくなことがない。
しかし!
それでも私は、
カーリースを完全無視するのは禁物だ
と思い始めている。
と言うのも、
「カーリースなんか利用するぐらいだったら買ったほうがマシだ」
というのは、あくまでも現時点での話にすぎないと考えているからだ。
何でもそうだが、人気の出てきたサービスには、必ずそこに参入する新たな業者が出てくる。
そして業者間の競争が激しくなる。
そうすると、業者も工夫して魅力的なサービスプランを考案するし、料金的にも訴求力のあるサービスが登場してくるのが世の常というものだ。
今はカーリースという選択肢が注目を集め始めている状況で、参入業者や新たなサービスが誕生しており、まさに過渡期に突入している状態だと思う。
となれば、無視を決め込むのは禁物だと思わないか? (^_^;
いつの間にやら、買うよりも魅力的なリースプランが登場していた、なんてことがあるかもしれない。
たとえ現状では論外だとしても、カーリース業界の動向や新たなサービスなどには、アンテナを張っておくべきだと思うわけだ。
などと言っていたら、つい先日、
下記のような案内がアルファロメオから届いた。
●3年間・定額でジュリアに乗れるカーリースプラン『Carta GIULIA』を10月からスタート
どう思う?
直感的な話で申し訳ないが、スバル マイカーリースと比べると、だいぶお得感があるように感じない? (^_^;
だって、「インプレッサ G4 1.6i-L Eyesight」の3年契約プランの場合、
月々52,704円(36回払い,設定残価 1,208,000円)だ。
これに、毎月たったの2千円チョイほどプラスするだけで、クルマが「アルファロメオ ジュリア スーパー」になるのだから。(^o^;
言っとくけど、ジュリアのスーパー、車両本体価格はインプの倍以上するからね。(^^;
というわけで、カーリースが注目される中、今後はちょっと無視できない感じのプランが次々と登場する可能性もある。
突然届いたジュリアのリースプランの案内、その内容は、
「リースだからといって、無視を決め込むのは禁物!」
という思いを強くさせるものだった。(^^;
3.あとがき
以上、カーリースについて言いたい放題に語らせて頂いた。
現状はまだまだ私が利用に踏み切るほどの魅力はないため、かなり厳しい論調になってしまったが、そもそもカーリースという世界がここまで個人向けに広がりを見せてきているとは知らなかった人も多いのではないだろうか?
●Dr.カーリース ~プロが教える失敗しないカーリースの選び方~
若者のクルマ離れ、カーシェアなど、「所有しない」というクルマとの付き合い方は、確実に広がりつつある。
「KINTO」のようなサブスクリプションサービスも含め、カーリースに対するチェックの目は、今まで以上に光らせていかなければならない世の中だ。
クルマ好きの私としては、ちょっと残念な流れではあるが。(-_-)
コメント
現状大して車に興味無い人がある程度の必要になった場合はリース契約よりカーシェアリングのほうがええわな