ちょうど約1ヶ月ほど前に、「CX-30」の予約受注が開始された。
CX-30は、マツダ3(MAZDA3)ベースのSUV。
となれば、
「CX-30とマツダ3(MAZDA3)の違いは何か?」
というのが気になるところ。
そこで、私の次期愛車候補の1つとなり得るかどうかの書類選考をおこなうと共に、CX-30とマツダ3(MAZDA3)の違いについてもチェックしてみた。
というわけで、今回の記事では、
・CX-30とマツダ3(MAZDA3)の違い
・私がCX-30に期待する部分はどこか?
・書類選考の結果
・試乗予定について
などについてお伝えしようと思う。
目次
1.CX-30とマツダ3(MAZDA3)の違い
ボディ形状が違うのだから寸法が違うのは当たり前だし、車重が違うのは当たり前。
なので、カタログを見ないとわからない部分の違いについて、ピックアップしてみるとしよう。
(1)リヤベンチレーターの有無
世間的に、地味にマツダ3(MAZDA3)で不評だった部分の1つとして、「リヤベンチレーターが無い」というのがあった。
リヤベンチレーター、要するに後席用のエアコン吹出口のことね、ほら、センターコンソールボックスの後ろに付いてるやつよ。
あれがマツダ3(MAZDA3)には無かったのだ。
(海外仕様では、仕向地によっては付いているという話だが)
しかし、
CX-30は日本仕様でもリヤベンチレーターが全グレードに標準装備となっている。
これはもちろん付いてたほうがうれしい装備ではあるが、実は近年の私は、昔ほどこの装備の有無にはこだわっていない。
後席で独立に温度設定できるエアコンなら話は別だが、ただの吹出口だけだったら、別にあっても無くてもどっちでもいいかな、と。(^o^)
えっ、なぜどっちでもいいのか、って?
だってあれ、距離が遠いせいか、あんまりピリッと冷えた風は出てこないでしょ。(^^;
ダクトを通って風がリヤベンチレーターの所まで行く間に、ヌルくなるというか。(^_^;
特に、一番よく冷えて欲しい始動直後なんて全く無力に近いというか、全然涼しくない。(^o^;
だったら、
「インパネの中央付近に付いてるエアコン吹出口の風向を中央のやや上に向けて、風量MAXで後席に風を飛ばすのと、後席の快適性はそんなに変わらんのじゃないか?」
などと思ったりして。(^o^;
まぁそんなわけで、もはや私的にはあっても無くてもどっちでもいい装備ではあるのだが、世間一般的にはリヤベンチレーターが付いているCX-30に魅力を感じる人も多くいらっしゃることだろう。
(2)タイヤの扁平率が違う
CX-30とマツダ3(MAZDA3)のタイヤ・ホイールのスペックは以下の通り。
CX-30のほうが扁平率が大きい、すなわち、タイヤに厚みがあるということ。
これは当然ながら、乗り心地に影響してくる部分だ。
(3)最終減速比が違う
CX-30とマツダ3(MAZDA3)の最終減速比のスペックは以下の通り。
見ての通り、CX-30のほうが最終減速比が大きい。
つまり、CX-30のほうがマツダ3(MAZDA3)よりも低中速重視の傾向が強い設定になっている。
SUVとして、悪路での走行をカバーをするためのキャラクター設定、といったところか。
(4)パワーリフトゲートの有無
CX-30にはパワーリフトゲートが装備されている。
(ただし、廉価グレードの「20S」は除く)
まぁSUVにはよく付いてる装備やね。
マツダ3(MAZDA3)には付いてないが、CX-30より車高も低いしリヤハッチも小さいので、そもそも必要ない。
まぁ私的には別にどうでもいい装備であり、私のクルマ選びに影響を与えるような装備ではない。(^_^)
(5)オフロード・トラクション・アシストの有無
CX-30とマツダ3(MAZDA3)にはどちらにも4WD車の設定があるが、この装備の有無が大きな違いだ。
CX-30の4WD車には、「オフロード・トラクション・アシスト」という新開発の装備が付いている。
この装備に対するマツダの説明は以下の通り。
このように書かれると、
「じゃあこの装備(オフロード・トラクション・アシスト)が付いていないマツダの4WD車は、悪路からスムーズに脱出できないのか?」
と聞きたくなるが。(^o^;
まぁ私が愛車候補にするのはFF車なので、正直この装備の有無もどうでもいい。(^^;
(6)インテリアがビミョーに違う
CX-30とマツダ3(MAZDA3)のインテリアは以下の通り。
えっ?
なんか「間違い探し」みたいだって?
まぁ確かにそれぐらいのレベルで同じだが、よーく見ると違う。(^o^;
ダッシュボードとか、センターコンソールボックスとかね。
もちろん、ボディ形状が異なるためドアの大きさも変わってくるから、ドアの内張りのデザインも違う。
とはいえ、デザインのベース、雰囲気は全く同じと言っていいだろう。
「新世代のマツダ車のインテリアはこれです」
という、統一したテイストを貫いている。
2.私がCX-30に期待する部分はどこか?
以上、CX-30とマツダ3(MAZDA3)の違いについてピックアップしたわけだが、正直、私がどうでもいいと思っている部分を除くと、ほぼ同じと言っていいくらい、CX-30とマツダ3(MAZDA3)には大きな違いは無い。(^o^;
しかし!
タイヤの扁平率の違い、ここはちょっと期待できる部分かもしれない。
と言うのも、先に述べた通り、扁平率が変われば乗り心地に影響するから。
マツダ3(MAZDA3)でも「20S PROACTIVE Touring Selection」に試乗した際は、そのなめらかな感触が好印象だったが、それがさらに良くなる可能性もある。
また、マツダ3(MAZDA3)では意外なほどタイヤがすぐに鳴いてしまい、「コーナリングの限界点が低い」と感じる弱点があったが、タイヤが変わりボディバランスも変わるということで、そこが改善される可能性もある。
リヤのトーションビームが・・・という世間の声もあるようだが、マツダ3(MAZDA3)ではタイヤこそすぐに鳴いてしまうものの、クルマの姿勢制御、挙動そのものは安心感があり、セッティング次第ではかなり改善が見込めると期待させられた。
CX-30ではどうか。
そこはぜひ期待したいところだ。(^_^)
3.書類選考の結果
結論としては、
書類選考の結果は合格。
正直なところ、単に「SUV」であるというところ以外は、ほぼマツダ3(MAZDA3)と同じクルマと言っていいぐらいの違いしかない。
にもかかわらず、価格は同じグレード同士で比較すると、約10万円近くCX-30のほうが高い。
マツダ3(MAZDA3)は試乗の結果、落選という結果になったのだから、ほぼ違いのないCX-30を候補にしても意味が無いように思われるかもしれない。
しかし、先に述べた通り、乗り心地やコーナリング性能の部分で、CX-30はマツダ3(MAZDA3)と比べて改善の傾向がみられる可能性も秘めている。
マツダ3(MAZDA3)で底力というか、まだ底を見せていないシャシー性能の奥深さを感じただけに、CX-30を書類選考の段階で落としてしまうのは、私としてはあまりにも心残りだ。
なので、ここは合格とし、次期愛車候補の1つとして試乗対象に加えることにした。
4.試乗予定について
私の希望グレードは「20S PROACTIVE Touring Selection」。
これはマツダ3(MAZDA3)での本命グレードと同じだ。
CX-30の正式な販売開始予定は2019年10月24日、明日やね。(^o^)
(SKYACTIV-X 2.0は2020年1月以降の予定)
なので、発売直後のお客さんラッシュ(になるかどうか知らないけど)が落ち着いた年明けあたりに、試乗させてもらうつもりだ。
とりあえず年内は私もいろいろ忙しいしね。(^^;
1月中旬を過ぎたあたりには落ち着くと思うので、そのあたりでの試乗を考えている。
以上、
CX-30とマツダ3(MAZDA3)についてのあれこれ、そして、試乗予定についてでした!(^_^)
【追記】2020.8.15
その後、CX-30とマツダ3に試乗しました! (^_^)
下記リンクの記事が試乗インプレッションです。
興味のある方はどうぞご覧下さい。
コメント
特徴的な樹脂製の大型フェンダーモールはどうでしょう?
これが気になるか気にならないかは大きな違いだと思うのですが
辛口系おやじ(管理人)です。
確かに樹脂製の大型フェンダーモールは、CX-30のデザインにおいてマイナスに作用する部分だと感じます。
気になるというほどではないですが、気にならないかと言えば、全く気にならないわけでもないです。(^o^;
なので、サイドビュー的にはMAZDA3のファストバックのデザインのほうが私は好きです。
ただ、CX-30はナンバープレートがグリルの外に付くので、そこはMAZDA3より良い部分だと思います。(^o^)
100点はまず無いので、自分の思う長所と短所、それらを総合して許容レベルを超えていれば、それでOKだと思っています。
正直マツダの路線がイマイチわかりません。プレミアムを目指すと言っておきながらやっていることは価格を抑えるための小排気量ガソリンNA中心という従来の大衆車路線と変わらない。マツダ3にも乗りましたが従来よりもある程度の進化は感じたものの、世間では同じセグメントでプレミアムカーと呼ばれている物に比べればこの価格だしこんなものかという感想でした。
世間的にプレミアムカーと呼ばれる車はどれもターボの恩恵を上手く活かしているのもあるのかキビキビしています。かといって過敏な飛び出し等でフィーリングを損なうものではありません。マツダには残念ながらキビキビとした感覚を感じさせるものではありませんでした。
プレミアムカーを求めている層はかったるいプレミアムカーなんて求めていません。プレミアム層と言われる人はある程度富裕層と言われる人たちです。私はお世辞にも富裕層とは言えませんが仕事柄富裕層と言われる人たちと接する事がありますが、その人達の多くは見せかけの高級感はすぐに見抜きます。何故なら本物を知っているからです。
いっそのことプレミアムブランドと勝負という事でガソリンターボ+マイルドハイブリッドとディーゼルに統一してガチンコなんてやってくれれば気概を感じると個人的に思っているのですが。
辛口系おやじ(管理人)です。
マツダのプレミアム路線はまだ舵を切ったばかりで、本格的なフェーズには突入してない(着手はしてるけど)ですから、まぁこれからを見ていかないと、今の段階で評価をするのは時期尚早かもしれません。
特に動力のパフォーマンスに関しては、まさにまだこれからの部分だと思います。
現時点では、2.5ガソリンターボに関しては、最もプレミアムにふさわしいパフォーマンスと質感を持っていると思いますが、いかんせん、この時代に「2.5」でターボというのは一般的には時代遅れ感があり、かと言ってハイクラスなプレミアム勢と勝負するには中途半端ですからね。
直6FRの投入も予定されてますし、今後のラインナップの変遷・拡充に期待したいところです。(^_^)
ただ、「プレミアム性」というのは動力性能だけで決まるものではないですから、近年のマツダ車が着々とレベルを上げてきている走りのベースとなる部分、そこに関する技術的な取り組みの数々は、今後プレミアムで勝負する上での礎になるものだと思っています。
まぁMAZDA3でのトーションビーム採用は、ちょっと間違った方向に行っちゃったかな、とは思いますけどね。(^^;
私はサスの形式にこだわりはないですのでどうでもいいですが、世間的にはプレミアム路線を目指す中で逆行してるように見えてしまうだろうと思いますし。
ってゆーか、トーションビームを使って絶妙なセッティングにすることを目指すこと自体、わざわざ難しいところに首を突っ込んでしまったんじゃないかなぁと思います。
私はMAZDA3の試乗で「現時点では完成度が低い」と評しましたが、そのわざわざ難しいところに首を突っ込んだ弊害が、MAZDA3の走りには出てしまっているのかもしれません。
まぁ本当の原因は私は素人なので分かりませんが。(^^;
とにかく、まだまだこれからです。
暖かく見守りたいと思います。(^_^)
現行CX-5の試乗記からブログ見させていただいてます。
25SのFFを買ったのですが周囲からなんでガソリン?マツダ(笑)ハリアーの方がいいだろ、とか言われてへこんでたんで辛口さんの高評価は嬉しかったですよ。
CX-30自分も検討中なので試乗記楽しみにしてます!
辛口系おやじ(管理人)です。
CX-5の25SのFF、完璧なチョイスじゃないですか。
あの価格で、あれだけいろんな要素を高次元でバランスしているクルマはなかなか無いですよ。
「ハリアーの方がいいだろ」、などと言ってる連中の言うことは鼻で笑ってスルーで問題なしです。
私に言わせれば、今さらハリアー買う奴のほうがただの情弱であり、メーカーが仕掛けた罠に引っ掛かるマヌケな「カモ」にすぎません。(^o^)
CX-30の試乗記、まぁ来年の話にはなりますが、どうぞお楽しみに。(^_^)
私も普通にハリアーよりCX-5の方が良いと思います。
後席のエアコンが、ぬるいとか弱いということに関しては搭載ユニットの問題ですよ。
うちの実家にベンテイガがありますが、後席の吹き出し口から、手が切れるほど(笑)冷たい風が出てきます。
むかしはコンパクトカーでも20畳クラスのエアコンを積んでいたものなのですが、日本車は特に現在、カタログ燃費のためにエアコンのユニットが小さくなっています。
だから冷えないし、風量やら大きくすると燃費も余計に悪くなるという悪循環です。
辛口系おやじ(管理人)です。
あのぅ、ひょっとして「ベンテイガ」って、ベントレーの、ですか!?
他に無いですよね、ベンテイガとかいう名前のつくクルマって。
ご実家、メチャクチャ金持ちなんですね。(^o^;
私、そのクラスのクルマに関しては全くチェックしてないので詳細は知らないのですが、もしベントレーだとしたら、後席の吹き出し口から手が切れるほど冷たい風が出るのは当たり前だと思います。
ベントレー様が、そのへんの普通のクルマみたいに、前席に設置されたエアコンユニットの風をダクトを通じて後席に送ってるだけのはずはないでしょう。
後席で単独に後席用エアコンユニットを持っているはずです。
なので、冷たい風が出るのは当たり前です。(^o^;
パパスランド様はお金持ちゆえ、前席と後席で単独に温度設定できるカーエアコンにしか触れたことがないためご存知ないのかもしれませんが、いわゆる普通のクルマというのは、後席に吹き出し口があっても、それは単に前席のエアコンユニットで作った冷風をダクトを這わせて後席に送ってるだけなのです。
なので、ダクトの這わせかたにもよると思いますが、基本的に後席にはピリッと冷えた風は、なかなか出てこないのです。(^_^;
まぁそこはおっしゃる通り、エアコンユニットのパワーの問題もあるのかもしれませんけどね。
ただ、私は昔と今のエアコンユニットで、今のエアコンのほうがパワーが弱いという話は今まで聞いたことがないですし、むしろ少なくとも外車のエアコンよりは日本車のエアコンのほうがよく効くという実感があります。
そのへんは外車/日本車というよりは、メーカーにもよるのかもしれませんね。
あ、追記です。
私自身は後席にエアコン吹き出し口がついてないクルマに乗っていますので(後席は狭いながらある)、そのありがたみがいまいちわかりません。