M-1が騒動になってますね。
とろサーモンの久保田とスーパーマラドーナの武智が、ネットの配信動画で審査員の上沼恵美子に対して暴言を吐いたとかで。
ま、ぜんぜん興味ないけどね。(^o^)
えっ?
クルマと関係ないし、そもそも興味ないんやったら記事に取り上げるなよ!
ってか?
いやいや、確かに関係ないのだが、この騒動をクルマに置き換えて考えてみるとなかなか面白かったりする。(^_^)
例えば、「M-1」を「カーオブザイヤー」に置き換えて考えてみると・・・。
「M-1」よりヒドい、「カーオブザイヤー」
今回のM-1騒動は、久保田が生配信で以下のように批判したことによるもの。
「審査員の皆さん、もう自分の感情だけで審査するのやめてください。1点で人の人生変わるんで、理解してください。多分、お笑いマニアの方は誰のことを言っているのか分かると思いますけど、お前だよ!分かるだろ?右側のな!クソが!!!」
落とされた側の人間にすれば、こういった感情が生まれるのも人間だから仕方ない。
単に心の中で思っているか、一人もしくは仲間内だけで愚痴ってるだけなら普通のことだが、ネットで生配信してしまうあたりが浅はかだった。
だが、冷静になって考えてみてほしい。
そもそもM-1の審査なんてそんなものだろう。
人が審査するのだから、審査員の好みや信念などが点数に影響することなど、初めから分かりきっていることだ。
そんなことは承知の上で、自ら望んでM-1の舞台に参加しているのではないのか?
思うような点数が出ないからといって審査員を批判するぐらいなら、そもそも出なきゃいいのだ。
そう考えると、「カーオブザイヤー」というのは「M-1」よりヒドいなぁと思う。
だって、別に自ら参加してるわけでもないのに、勝手にノミネート車の中に入れられて、勝手に順位をつけられて、勝手に「最も優秀なクルマ」が決定されるのだから、余計なお世話もいいところだろう。(^o^)
落とされたクルマの開発に関わった人間にしてみれば、
「なんでウチのクルマがあんなクルマより下やねん!ぜんぜん分かってない!」
と言いたくなるだろう。
だからといって、メーカーが社名を名乗ってネットの生配信でカーオブザイヤーの審査員を批判したりはしない。
そんなことをしたら問題になるのは当然だし、何より、自らの価値を下げてしまうような行為であることは明白だ。
「RJCカーオブザイヤー」と「日本カーオブザイヤー」
日本のカーオブザイヤーと言えば、RJCカーオブザイヤーと日本カーオブザイヤーがある。
今年発表された両カーオブザイヤーの結果は以下の通りだ。
●RJCカーオブザイヤー(2019年次)
授賞車:エクリプス クロス(三菱自動車工業)
なお、得点は以下の通り。
1位: 三菱 エクリプス クロス・・・253点
2位: 日産 セレナ e-POWER・・・175点
3位: ホンダ クラリティPHEV・・・163点
4位: ホンダ CR-V・・・145点
5位: マツダ CX-8・・・144点
●RJCカーオブザイヤー・インポート(2019年次)
授賞車:BMW X2(ビー・エム・ダブリュー)
なお、得点は以下の通り。
1位: BMW X2・・・236点
2位: ボルボ V60・・・161点
3位: VW ポロ・・・154点
4位: アウディ A7スポーツバック・・・146点
5位: アウディ A8・・・125点
6位: ボルボ XC40・・・123点
●日本カーオブザイヤー(2018-2019)
授賞車:ボルボ XC40(ボルボ・カー・ジャパン)
なお、得点は以下の通り。
1位: ボルボ XC40・・・363点
2位: トヨタ カローラ スポーツ・・・314点
3位: フォルクスワーゲン ポロ・・・197点
4位: トヨタ クラウン・・・170点
5位: 三菱 エクリプス クロス・・・156点
6位: マツダ CX-8・・・111点
7位: アルファロメオ ステルヴィオ・・・106点
8位: BMW X2・・・47点
9位: ホンダ クラリティ PHEV・・・36点
以上の結果を見て、何かお気付きになることはないだろうか?
今さら言うようなことではないが、私に言わせればこういった「賞」は、「絶対的な最も優秀なクルマ」を決めるものではない、ということだ。
RJCでは低評価のボルボ XC40
今回、日本で最もメジャーなカーオブザイヤーと言っていい「日本カーオブザイヤー」に輝いたボルボのXC40だが、RJCカーオブザイヤーでの得点を見ると、輸入車部門では6ベストの中で最下位の6位となっている。
一方では最高と賞されるクルマが、もう一方では6位なのだから、えらい違いである。
逆の場合を見てみよう。
RJCカーオブザイヤーに輝いた三菱のエクリプス クロスは、日本カーオブザイヤーでの得点を見ると5位という、これまたビミョーな順位に沈没している。
さらに言えば、RJCカーオブザイヤー・インポートに輝いたBMW X2なんて、日本カーオブザイヤーでは8位という大沈没だ。
つまり、審査員が何を重視し、何を良いと感じるのか、それによって、こんな賞の順位なんてどうにでも変わってしまうものなのだ。
ただ、「見方によっては良いクルマだと言えるレベルのものである」、という程度には参考になるのも事実だろう。
どこからどう評価しても話にならないクソカーだったら、さすがにいずれのカーオブザイヤーにも選ばれることはないだろうから。(^o^;
なので、クルマのことが全くわからないという人にとっては、ある程度は無難な選択の参考になるのかもしれない。
M-1だって同じことではないだろうか?
「面白い」と感じるツボなんて、人によって違うわけだから、M-1で優勝した芸人が「一番面白い」のかと言えば、まぁ面白いと感じる人もいるというだけで、絶対的に一番面白いと言えるわけではないだろう。
ただ、見方によっては一番面白いと言える、というだけで、それが万人にハマるわけではない。
逆の言い方をすれば、落とされた芸人だって、見方によっては面白いのかもしれない。
そんなのは分かりきってることだし、視聴者だってそう思って見ているのではないだろうか?
参加している芸人にしてみれば、優勝するかしないかは大きな差であるだけに、そこを割り切って考えられない部分がどうしてもあるのかもしれないが、今回の騒動を受け、ここで改めて、
「必ずしも、一番面白い=優勝、ではない」
ということを再認識した上で、賞レースに挑むべきではないかと思うわけだ。
とはいえ、最も優秀なクルマ「インプレッサ」
ちなみに私の愛車であるインプレッサは、一昨年のカーオブザイヤーの対象車だったわけだが、日本カーオブザイヤーに輝いている。(^_^)
●日本カーオブザイヤー(2016-2017)
授賞車:インプレッサスポーツ/G4(スバル)
なお、得点は以下の通り。
1位: スバル インプレッサスポーツ/G4・・・420点
2位: トヨタ プリウス・・・371点
3位: アウディ A4シリーズ・・・149点
4位: ボルボ XC90・・・145点
5位: メルセデス・ベンツ Eクラス・・・114点
6位: アバルト 124スパイダー・・・107点
7位: ジャガー F-PACE・・・106点
8位: ホンダ フリード/フリード+・・・41点
9位: ニッサン セレナ・・・11点
9位: BMW M2クーペ・・・11点
一方、RJCカーオブザイヤーの結果は以下の通りだ。
●RJCカーオブザイヤー(2017年次)
1位: 日産 セレナ・・・319点
2位: スバル インプレッサ・・・222点
3位: ホンダ フリード/フリード+・・・200点
4位: トヨタ プリウス・・・176点
5位: マツダ アクセラ スポーツ 15XD・・・165点
6位: ダイハツ ムーヴ キャンバス・・・115点
我がインプレッサは2位という結果。
RCJカーオブザイヤーに輝いた日産 セレナは、日本カーオブザイヤーでは9位に惨敗していることを考えると、2つのカーオブザイヤーを総合して考えれば、我がインプレッサが圧勝と言えるのではないだろうか。(^ー^)
というふうに、こういった賞レースの結果なんてのは、自分の都合のいいように解釈して、良ければ喜んで、悪ければ「分かっとらんなぁ~(^o^)」と、軽く流しておけばいいのだ。
まぁ占いみたいなモンかな。(^o^)
とろサーモンの久保田よ、改めて自分という人間のちっちゃさを認識し、よーく反省して下さい。
もし次があったら、今度は批判の生配信ではなく、優勝した芸人をたたえる生配信でもして下さい。
きっとそのほうが、株は上がるよ。(^_^)
コメント
例えは古いけど、昭和の頃の「ものまね王座決定戦」みたいなやつの淡谷のり子と清水アキラみたいなもんですかね。
あれは半分ネタみたいになってたけど、あんな感じで笑いに出来ないあたりが何とも今どきらしい感じがする。
てか、カーオブザイヤーとかって買う側にしてみたらお菓子のモンドセレクション金賞並みにわりとどうでもいいかも。
もちろん無いよりはあった方がいいんだろうけど。
インプレッサがカーオブザイヤーを受賞したときは、歩行者保護エアバッグがついたってことで話題になりました。衝突(予防)安全性能は当時No. 1だったと思います。
知り合いのお医者さんたちの中にもインプレッサを買ったのが何人かいます。安全に金を払うのだそうです。
モンドセレクション金賞並みとは、少しひどいような気がしますよ。
モンドセレクション金賞は10年、20年連続受賞なんてありますが、カーオブザイヤーは、スバル車は2回目の受賞にすぎません。
私が昔乗っていた日産プリメーラは、確か、欧州カーオブザイヤー受賞だったと思います。買う側からは、それほど気にしないかもしれませんが、乗ってる側からすれば、やっぱり、自分の選んだ車に間違いがなかったと思えるので嬉しいものです。
辛口系おやじ(管理人)です。
カーオブザイヤーとモンドセレクションの比較はともかくとして、モンドセレクションの無意味さがこれほどまで広く知られていて、もはや受賞していることがマイナス評価につながるとしか思えないところが面白いですね。(^o^)
ぶっちゃけインプレッサじゃなくて
この年の隠れカーオブザイヤーは、
ノートイーパワーだけどな
結局乗り手の求める部分によりけりですからね。
ノートe-powerは辛口さんも☆1みたいですし隠れも何も日産ですからねぇ。今の日産でも買う人は買うんですねぇ。
辛口系おやじ(管理人)です。
そう、結局は各個人の好みによるので、評価が異なるのは当然ですね。
ちなみにノート e-powerに対する私の評価は、星1つではなく、星2つです。(^_^)
【試乗記】 日産 ノート e-POWER X
一応、明確な長所も持っているので、1つ星は厳しすぎるかな、ってことで。(^^;