マツダが直6エンジンを開発しているというのは以前から噂されていた話ではあるが、先月おこなわれたマツダの2019年3月期決算発表で、直6エンジンの開発が公式に明らかにされた。
「中期経営方針」として発表された内容の一部に、下記のようなプレゼンがあったのだ。
(参考)
●2019年3月期決算発表
https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/presentation/files/pre190509_j.pdf
そして、直6エンジンと並んで気になるのは、アテンザがFR化されるという噂。
この「FR化」については資料の中で明記されていないのだが、上記資料の中の「縦置きアーキテクチャー化」という部分は、FR化を示唆していると言える。
まぁ縦置きFFがあり得ないわけではないし、他社では実際に存在するだけに100%とは言い切れないが、普通、縦置きと言えば一般的にはFRが採用するレイアウトだ。
現在、横置きFFのレイアウトを採用しているマツダが、わざわざ「縦置き」と書くからには、そこは暗黙の了解でFRを意味すると考えるのが自然だろう。
しかし!
その注目の「直6エンジン」と「FR化」が採用される車種は一体どの車種なのか?
先に触れた通り、私はてっきり「アテンザ」(もうじきMAZDA6に名称変更されるが)だと思っていたのだが、資料を見ながらアテンザ(MAZDA6)の今後を勝手にイメージしていて、ふと、
「本当に次期アテンザ(MAZDA6)に直6エンジンとFRが採用されるのだろうか?」
と、疑念が沸いてきた。(-_-)
アテンザのフルモデルチェンジっていつになるの?
アテンザは今年中(10月頃だったかな?)に、MAZDA6に名前が変わる。
その際、2.5リッターガソリンターボ(SKYACTIV-G 2.5T)のエンジンがラインナップに加わることになっているが、注目のSKYACTIV-Xエンジンは残念ながら搭載が見送られることが決まっている。
そもそもSKYACTIV-Xエンジンは、MAZDA3に初採用されたものの、発売は10月。
6気筒どころか、4気筒のSKYACTIV-Xさえ、まだ待たされている状況なのだ。(-_-;
となれば、「直列6気筒SKYACTIV-Xエンジンの搭載とFR化」という、抜本的な変化が必要となるフルモデルチェンジをするとなると、まだまだかなりの開発期間がかかるではないかと。(-_-)
アテンザは昨年に大幅改良されたとはいえ、そんなだいぶ先になるであろう時期まで、今のモデルで引っ張れるのだろうか? (^_^;
言い方を換えると、
もし本当に直6エンジン/FR化するのだとしたら、アテンザのフルモデルチェンジって一体いつになるの?
ちょっと先になり過ぎないか?
ということ。(^o^;
次期アテンザだと、変わり方が急激すぎる
アテンザ(MAZDA6)と言えば、マツダのフラッグシップにして大衆車、決して高級車ではない。
なにしろ源流を辿れば、マツダのド大衆車「カペラ」の後継車がアテンザ。
マツダは「アテンザはカペラの後継ではない」というスタンスを取っていたが、一瞬だけ販売がオーバーラップする時期はあったものの、カペラの生産終了と入れ替わりに誕生したのがアテンザであり、一般的にはド大衆車カペラの後継がアテンザと見るのが普通だろう。
そんな大衆車アテンザがですよ、次のフルモデルチェンジでいきなり直6エンジン、FRを同時採用となると、まるで一気に高級車になってしまうような感じしない? (^_^;
変わりすぎだろう、と。(^o^;
よくよく考えてみると、直6エンジン/FRとなれば、もはやフルモデルチェンジというよりも、全く別物のクルマと言ったほうが自然だ。
ブランド力の向上を目指すのは分かるのだが、だからといってアテンザ(MAZDA6)を次のフルモデルチェンジで一気にプレミアム化するのは、あまりにも飛躍しすぎて無理があるんじゃないかという気がしてきたのだ。(^^;
繰り返すが、なんせ元を辿れば「カペラ」やからね。(^o^;
開発に要する期間、プレミアム性などを考えても、次期アテンザ(MAZDA6)で直6/FRにするのはやめにして、アテンザ(MAZDA6)はアテンザ(MAZDA6)として、これまでの進化の延長上で普通にフルモデルチェンジしたほうがいいんじゃないか、と。
出来るだけ早めにね。
今年の11月で、もう登場からすでに7年経つんだから。(^_^;
アテンザ(MAZDA6)の上に位置する高級車を!
私が思うに、マツダがブランド力の向上、プレミアムカーを売るブランドへと飛躍していこうとするのであれば、遅かれ早かれ、アテンザよりも上のランクに位置付けられる「高級車」のラインナップが必要だと思う。
次期アテンザ(MAZDA6)に直6/FRを採用するよりは、全く新しい、アテンザよりも上の新車種を新たに設定し、そいつに採用したほうがいいのではないか、と。
もちろん、内装のレベルや装備のレベルなども、アテンザ(MAZDA6)とは一線を画すものにする。
そうしたほうが、ブランド力の構築には近道ではないだろうか?
ヘタにアテンザ(MAZDA6)に直6/FRを採用すると、将来的にその上の車種を設定することになった時、またさらにアテンザ(MAZDA6)に載せてるエンジン以上のエンジンが求められるので、さらに開発期間を要することになるだろうし。(-_-)
まぁでも、急がば回れという言葉もあることだし、じっくり行くのも、アリっちゃあアリなんだろうけどね。
私としては、私がクルマの運転ができるうちになるべく多くの新型車に乗りたいので、せめてアテンザ(MAZDA6)のフルモデルチェンジはもうちょっと急いでほしいんだよなぁ。(^o^;
以上、私の勝手な妄想記事でした!
あっそうそう、前ブログ「辛口クルマ批評」のほうでも、
という記事を6月2日にアップしてますので、まだご覧になってない方で興味のある方はそちらのほうも覗いてみて下さい。(^_^)
【追記】2019.7.1
直6/FRが初採用される車種について、その後、新たなニュースがありましたので、それについては前ブログ「辛口クルマ批評」のほうで下記リンクの記事に取り上げています。
興味のある方はご一読を。(^_^)
コメント
インプレッサの異音対策の話はどうなっていますか?お忙しいと思いますが、楽しみにお待ちしています。
辛口系おやじ(管理人)です。
はい、異音対策の件、現在も対策継続中ですが、さらに長期化することが先日確定しましたので、途中経過ということで記事をアップしたいと思います。(^_^)
そういやカムリも元はド大衆車でしたね。
MAZDA6はいわばマツダ版レクサスES的存在になるんでしょうか。
辛口系おやじ(管理人)です。
カムリもですか。
私がカムリの存在を認識した時(「カムリ プロミネント」が存在した代)には、そこそこハイソカー的なポジションになってたように記憶しています。
そう考えると、アテンザなんてカムリに比べたらまだぜんぜん歴史が浅いですし、「マツダ版レクサスES的存在」などというポジションへと格上げされるのは、随分とおこがましい感じもします。(^^;
マツダの営業の方からアテンザは直6のディーゼル搭載とFR化するから高くなるよとは言われました。
500以上はするそうです^^;
マツダとしては高級路線にシフトしていくみたいです。
辛口系おやじ(管理人)です。
ほぅ、そうなると、やっぱり噂通りの方向で開発は進んでる感じですね。(^_^;
私もね、アテンザが次のフルモデルチェンジのタイミングで「MAZDA6」に車名を変更するのなら、それもいいかなと思ってたんですよ。
でも、アテンザはフルモデルチェンジを待たずして、今年の秋に「MAZDA6」に車名が変わると聞かされたので、
「SKYACTIV-Xエンジンの搭載すら見送る状態で、車名をMAZDA6に変えるって、えらい中途半端やなぁ」
と思ったんです。
こうなると、車名がMAZDA6に変わったタイミングで初めてMAZDA6に注目した新規顧客には、あまりインパクトを与えられないですよね。
しかも、その時点での「価格帯」と「車名」が、イメージで紐付けられてしまう。
それが次のフルモデルチェンジで直6/FR化となれば、おっしゃる通り価格はかなり高くならざるを得ない。
でも車名はMAZDA6のまま。
それってプレミアムカーを求める顧客への訴求力が弱すぎると思うんです。
せっかく直6/FRという大きな転機を迎えるのであれば、そこに新しい車名が必要ではないか、と。
だからせめてそのタイミングでMAZDA6に変えるのであればアリかな、と思ってたんですが、そうではないとなると、新規の上位車種を新設したほうがいいんじゃないかと。(-_-)
まぁ確かに、新規の車種を追加するのって、かなり冒険だしコストもかかる話なので、マツダの規模ではそこまで出来ないということなのかもしれませんが、そこは思い切って攻めていってほしいなぁ。(^_^;
辛口様の言うとおり、このタイミングでmazda6への車名変更は中途半端ですね^^;
車名変更に伴って若干のフロントフェイスの変更と一部の装備が追加されると言ってましたがそこまでたいした変更はなかった気がします。(ちょっとなんの装備が追加するか忘れてしまいました^^;)
なので値段も少し上がってしばらくは値引きが渋くなると言われました笑
話しをしてくれた営業の方もアテンザに乗ってるみたいですが時期型は高くて買えないからmazda3かcx系にすると言ってました^_^;
MAZDAが海外プレミアム勢と真っ向勝負するのは時期尚早だとは思いますが、現実問題として「Dセグ・セダン」というジャンルは、ドイツ御三家やジャガー等も含めた「プレミアムの戦場」ですよね。
次期アテンザ(mazda6)はFRの直4エンジンで
現行より+50万くらいの価格で売ってくれるが個人的に理想です
直6エンジンは仰るような新たな上位モデルを作って、それに載せるのが一番いいと思います
もし次期アテンザに搭載するにしても最上位モデルにのみ設定(BMWでいう「M」のようなグレード)
みたいなのが現実的なのかなぁと思います(D・Eセグセダンって直4が主流ですし・・)
あんまり価格上げ過ぎると現行ユーザーに見限られて、全く売れないモデルになりかねないので
そこら辺のバランス感覚は大事にしてほしいと思ってます
直6FR次期CX-5のようですね。
2021年春から量産開始と記事にありました。
辛口系おやじ(管理人)です。
はい、まさかのCX-5、、、デマだと信じたいですが。(^o^;
そのニュースについての私の意見は、下記リンクの記事に書いております。
「マツダの直6/FRの第一弾はCX-5!?」
もしよろしければ、お時間ある時に目を通して頂けると幸いです。(^_^)
辛口さま
ありがとうございました。
記事拝見しました。
4年でモデルチェンジは早いので、
CX-50
ということでしょうか…。
マツダはプレミアム指向に寄ってますね。
正しい方向と思います。
辛口系おやじ(管理人)です。
確かに、次期CX-5の車名は「CX-50」になる可能性が高いとみていますが、車名を変えることによって、
「CX-5が4年でフルモデルチェンジしたのではない。CX-50は新規車種だ。」
などと言い逃れしようと考えてるんですかねぇ。。。(-_-;
だとしたら、スゴく子供だまし的なやり方ですね。(^o^;
プレミアム指向は結構なんですが、焦らないで取り組んでいってもらいたいものです。(^^;
現行CX-5と同じ車格ではRAV4やエクストレイル、フォレスターなどがありますが、この手のFFベースのコンパクト(US基準)SUVはどのブランドでも世界で一番販売台数が多く見込める車格です。当然CX-5だってマツダ車で一番数が出てる。
そんな売れ筋の車種をFRベースのニッチなモデルに変えるのはビジネス面でリスクだらけな気がしますね。CX-30は代替車種というには小さ過ぎる。
CX-5は時期が来たら今まで通りFFベースでモデルチェンジして、噂のFRベースSUVは新規車種になるのではないでしょうか?
どうせなら2代目「CX-7」として登場して欲しいですね。かつてのハイパフォーマンスSUVがFR+直6を引っ提げて戻ってくるという意味でも。
それに「フィフティ」よりも「セブン」の方が響きがいいと思いません?
辛口系おやじ(管理人)です。
はい。
私としても、CX-5は通常のモデルサイクルで、しかるべき時期に今まで通りFFベースでのフルモデルチェンジをした方がいいと思います。
ただ、この記事のネタ元になったニュース記事では、FR採用で2021年春に量産開始ということが決定事項というぐらいの勢いで書かれていたため驚いた次第です。(^_^;
あと、「CX-7」という名前は、もう出てこないんじゃないですかね。
CX-30という車名が登場した時点で、CX-の後ろの数字は2桁化される流れになっていくことが必然のように思われます。
アクセラがMAZDA3に変わり、アテンザももうすぐMAZDA6に変更される予定です。
となれば、CX系も、徐々に数字が2桁化されていくと思います。
1桁と2桁が混在するとヒエラルキーが分かりにくくて、ブランド力の向上、プレミアム化を目指す上で弊害となるので、マツダの取り組みと逆行してしまいますからね。(^_^;