マツダ3は本当にAクラスに匹敵するのか?

 前評判が高く、YouTube上の試乗動画でも絶賛の嵐だったマツダ3(MAZDA3)

 とは言ったものの、実は私はあまり人の試乗記や動画は見ないので、本当に絶賛の嵐なのかはよく知らない。(^o^;

ただ、人づてに聞いた話や、自動車関連ニュースの見出しを見てそう感じているだけだ。

 しかし、「絶賛の嵐」かどうかはともかくとして、実際にマツダ3(MAZDA3)を高く評価する声が多数あることは間違いない。

 そんな中、少し前に、

「YOUTUBEの動画で、マツダ3がメルセデスのAクラスに匹敵するレベルまで上がってきたというものがありました」

との声が、当ブログのコメント欄に寄せられた。

 そして、

「値段を含めた総合面で、マツダ3(MAZDA3)とAクラスを比較した意見を聞かせてほしい」

とのご要望も併せて頂いた。

 というわけで、今回の記事では、

マツダ3(MAZDA3)は本当にAクラスに匹敵するレベルなのか?

というテーマで、両車の特徴を比較しながら、私なりの見解を述べたいと思う。

1.比較対象のグレードについて

 一言に「マツダ3(MAZDA3)」、「Aクラス」と言っても、グレードによって特徴が異なるため、一応比較する対象のグレードをお伝えしておく。

 比較対象のグレードは下記のグレードだ。

●マツダ3(MAZDA3)

ファストバック 20S PROACTIVE Touring Selection
・・・258万8800円(税込)

●Aクラス

A 180 Style AMGライン
・・・369万円(税込)+ 25万5000円(AMGライン)

 なお、それぞれの試乗記は下記リンクにあるので、必要に応じて参照して頂ければと思う。

2.マツダ3はAクラスに匹敵するのか?

 気付いてるかな?

そもそもこの見出し、ビミョーだよね。

「勝てるのか?」じゃなくて、「匹敵するのか?」

というところが。(^o^;

 つまり、そもそも「勝ってるはずはないだろう」というのが前提にある表現と言えるのだが、私としてはそういう先入観は取り除いてフラットな目線で比較させて頂く。

(1)インテリアの質感はAクラスの勝ち!

 昔のAクラスと違って、今のAクラスの内装はかなり質感が高い。

デザインそのものの華やかさも手伝って、「クラス上位のメルセデスの内装と比べても、決して見劣りしない質感」、と感じるほどのインテリアだ。

なので、単に「質感が高い」という領域を超えており、高級感をも感じる。

 一方、マツダ3(MAZDA3)も質感の高い内装が強みの1つだが、高級感というレベルまでは至っていない。

グレードを「L Package」にすればさらに質感はアップするし、それでも価格はAクラスよりだいぶ安いので、それならどうだ!と食い下がってみたとしても、それでもAクラスにはかなわないね。

(2)走りはAクラスの勝ち!

 試乗記でも書いた通り、マツダ3(MAZDA3)の走りにはまだ完成度の低さを感じる部分がある。

乗り心地も含め、「マツダ3(MAZDA3)として」どういう乗り味をを目指しているのかという部分も、乗っていてキャラクターがはっきりしない。

 それに対し、Aクラスは実に明快だ。

分かりやすくスポーティー。(^o^)

締まった足回りの感触、発進から野太く響く素晴らしいエンジンサウンド、小排気量を感じさせない力強い加速など、いろんな要素が「スポーティー」を演出する上で高いレベルで調和している。

 乗り心地のまろやかさではマツダ3(MAZDA3)が優れるが、はたしてこれを「乗り心地が良い」と表現して良いのかどうか。

私が試乗した感想で言えば、着地点がボヤけている感じがして中途半端な印象だ。

 Aクラスは荒れた路面を通るとゴツゴツした感触を伝えてくるが、その乗り心地を悪いとは感じず、むしろうまくキャラクターを表現している要素の1つだと感じる。

 マツダ3(MAZDA3)も素性は良く、まだまだ秘めた底力は持っていると感じるので、今後の改良によってうまくキャラクターが表現され、目指す着地点が明確になれば、まさにAクラスに匹敵、いや、勝つ可能性すらも秘めているとは思う。

だが、現時点でのマツダ3(MAZDA3)の完成度では、Aクラスに完敗、というのが率直な印象だ。

(3)デザインはマツダ3(MAZDA3)の勝ち!

 ここで負けるわけにはいかんでしょう、というのがマツダ3(MAZDA3)。(^o^)

特にファストバックのデザインは、何とも言えず「ヌルッ!」としてて妖艶。

いまだにナンバープレートがフロントグリル内に陣取っているのは残念なところだが、それを割り引いたとしてもAクラスには完勝だと思う。(^_^)

 まぁAクラスもAMGラインなら悪くはないのだが、全体のフォルムのベースが平凡なので、AMGラインを装着してやっと普通になる感じ。(^o^;

逆にAMGラインじゃなきゃあり得ない、ってところかと。

 ただし、インテリアのデザインは、個人的にはAクラスのほうがパッ見た瞬間のインパクトがあり、華やかさや目新しさがあって好きかな。

マツダ3(MAZDA3)のインテリアも、落ち着いた雰囲気のインテリアで、これはこれで好きなんだけどね。(^^;

ただ、今までAクラスのようなインテリアのクルマに乗ったことがないため、単に「目新しさ」という部分でAクラスにアドバンテージを感じているだけだと思う。

まぁインテリアに関しては極端に方向性が異なるデザインなので、好みがはっきり分かれるところかと思う。

(4)居住性はAクラスの勝ち!

 居住性はAクラスが完勝やね。

やっぱりマツダ3(MAZDA3)は、最近のクルマとしては明確に狭い部類に入ると思うので、居住性で比較するとほとんどのクルマに負けてしまう。

シートの座り心地だけならマツダ3(MAZDA3)も決して負けてない、いや、むしろ勝ってるとは思うのだが、AクラスもAMGラインのシートはサイズも余裕があるし、スペースも含めた総合的な観点で見るとAクラスにはかなわない。

(5)装備はマツダ3(MAZDA3)の勝ち!

 マツダ3(MAZDA3)もAクラスも、ナビはオプション設定。

だが、マツコネナビの「ナビゲーション用SDカードアドバンス」は、余裕で6万円を切る価格で付けることが出来るのに対し、Aクラスのナビは12セグ/ワンセグのテレビ機能とのパッケージオプションで18万4000円もする。(^_^;

ちなみにマツダ3(MAZDA3)は、今回の比較対象グレードである「Touring Selection」の場合、テレビは標準装備されている。

 安全運転支援装備も、Aクラスは全てオプション設定だが、マツダ3(MAZDA3)は標準装備。

しかもAクラスの安全運転支援装備は、まとめてパッケージオプション化されているため、これを付けようとすると24万5000円のプラスとなる。。。(-_-)

 というわけで、オプションを付けなくても充実しているマツダ3(MAZDA3)。

一方、見た目の価格を安く見せるための戦略だろうが、イマドキあり得ないくらいに必須装備をパッケージオプション化しているAクラス。

装備に関してはマツダ3(MAZDA3)が完勝と言っていい。

3.結論

  以上、ざっくりとした要素の比較をしてきたわけだが、マツダ3(MAZDA3)とAクラス、どっちが良いかということであれば、それぞれの試乗記で結論は出ている。

試乗記の「総評」の欄を見て頂くと分かるように、マツダ3(MAZDA3)は3つ★評価、Aクラスは4つ★評価となっているので、Aクラスの勝ち、だ。

 私の試乗記の「総評」は、値段も込みで評価して★の数を付けているので、たとえ価格差を考慮したとしても、3つ★のマツダ3(MAZDA3)より4つ★のAクラスのほうが良い、ということだ。

 装備のところでも書いた通り、Aクラスはかなり主要な必須装備がパッケージオプション化されており、

・AMGライン(25万5000円)
・ナビゲーションパッケージ(18万4000円)
・レーダーセーフティパッケージ(24万5000円)

をフルに付けた場合の車両価格は437万4000円。

マツダ3(MAZDA3)にオプションのナビのSDカードを付けたとしても、マツダ3(MAZDA3)とAクラスの実質的な価格差は、約178万円となる

ここまでくると、ちょっとしたショボいクルマ1台分ぐらいの価格差だ。(^o^;

「そんなに実質的な価格差があるのに、それでもマツダ3(MAZDA3)よりAクラスが良いのか!?」

と問われれば、答えはYES。

それぐらい、Aクラスのクルマとしての出来は素晴らしいということだ。

 しかし、今回のテーマは「どっちの勝ちか?」ではない。

「匹敵するのか?」である。

 つまり、勝ってはいないにしても、匹敵するレベルと言えるかどうか、だ。(^o^)

 お答えしよう。

現時点では匹敵すらしていない。

 確かに価格の差が大きいだけに、迷わせる要素はあるのかもしれない。

迷わせるということは、「匹敵しているからこそ迷わされるのではないか?」、という見方もできる。

ただ、クルマとして本質的な部分において、「匹敵」という表現を使うにはあまりにも差があり過ぎるのだ。(-_-)

 それはやはり、走りやキャラクターの完成度の違い、ここに絶望的な差がある。

ゆえに、私としては、「マツダ3(MAZDA3)はAクラスに匹敵する」とは、とても言えない。

 しかし、勘違いしないで頂きたいのは、これはあくまでも「現時点」での話である。

マツダ3(MAZDA3)の試乗記でも書いた通り、現時点での完成度は低いものの、ベースは良いものを持っていると感じるので、完成度さえ上がれば、匹敵するレベルになる可能性は十分に持っている。

いや、Aクラスに勝つ可能性までも秘めている。

なぜなら、マツダ3(MAZDA3)が抱える完成度の低さという問題点はあまりにもクルマの本質の部分だけに、そこでの減点が印象に与えるダメージは大きいのだが、完成度が上がれば、逆に一気に「リーズナブル」という印象が大きな強みになるからだ。

 とにかく、マツダ3(MAZDA3)は足回りに改良が入ってからが勝負だ。

逆に言えば、私としてはマツダ3(MAZDA3)は今は静観の時期、手を出してはいけない時期と判断する。

 すでにマツダ3(MAZDA3)を購入された方々にとっては、受け入れがたい結論になってしまったかもしれないが、これはあくまでも私の価値観による結論でしかないので、気に入って買われた方は私の言う事など気にせず、納車後のマツダ3(MAZDA3)とのカーライフを楽しんで頂きたいと思う。

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コメント

  1. アバター 太朗 より:

    個人的にはMAZDA3に以前のマツダスピードアクセラのように、2.5Lのターボが載っかったゴリゴリにスポーティーなグレードを出してくれたりしないかなぁと楽しみにはしてます…望み薄ですが(^o^;)
    どうせマツダ買うならマニアックな車を!って方、いるとは思うんですけどどうですかね?

    • 辛口系おやじ 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      マツダの2.5リッターガソリンターボ、あのエンジンすごくいいですよね。
      あれをマツダ3(MAZDA3)に載せたら、走りにはインパクト出るでしょうね。(^_^)

      ただ、正直、今の時代に2.5リッターのターボって、大衆車クラスに載せるエンジンとしてはだいぶ時代遅れ感があるんですよね。(^^;

      このクラスなら、今はMAXでも2.0リッターが限界だと思います。

      それに、3.0リッター以上のターボになれば高級車ならアリだと思いますが、「2.5リッター」というのが何とも中途半端なんですよ、今の時代には。(^^;

      なので、2.5リッターターボを載せると面白いクルマはできるかもしれませんが、販売面を考えると「2.5リッター」では厳しいでしょうね。(-_-;

  2. アバター 匿名 より:

    本日の日経電子版によると、MAZDA3は主力の米国市場を中心に苦戦、販売不振だそうです。やはり完成度の低さが、価格アップに見合わなかったということですね。自分も今後の改良に期待したいです。

    • 辛口系おやじ 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      販売不振だと、当然ながら「なぜ売れないのか?」という分析が必要となりますが、メーカーにはそこは慎重に分析してほしいですね。

      特にネット上では、特定の車種にはファンがいる反面、アンチも存在します。

      「販売不振」といったネガティブな報道が出ると、まるで鬼の首でも取ったかのように、「○○だから売れない」、「こんなに○○なクルマ、売れなくて当然」など、さも原因が分かりきっているかのように、勝手な想像で言い放つ連中が出現したりします。

      メーカーは、アンチの騒ぎに目や耳を傾ける必要はなく、クルマの購入を検討していた方が、何を理由にマツダ3(MAZDA3)を候補から外したのか、そこをしっかり調査してもらいたいところです。

      まぁでも、買う側からしたら売れてるか売れてないかなんて別にどうでもいいことなので、私は全く気にしないですけどね。(^o^)

  3. アバター そこらへんの車好き より:

    マツダ3とAクラスを比較すると、完成度の高いAクラスの勝利となりますね。でもいつか、マツダ3が改良で完成度を高めて(特に足回り)、Aクラスを超える車になると凄いです。今、Cセグメントはマツダ3、Aクラス、1シリーズなど新型車が多く出て、もうすぐゴルフもフルモデルチェンジします。その中で自分にとっての良い車を探すのは楽しそうです。日本車はマツダ3、インプレッサ、カローラスポーツ、シビックなどがあり、輸入車に勝てる車になると嬉しいです(輸入車も頑張ってほしいです)。辛口さんは1シリーズはデザインが悪いため試乗予定がないと旧ブログでおっしゃっていましたが、新型ゴルフが発売されたらぜひ試乗お願いします。

    • 辛口系おやじ 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      新型ゴルフ、出たらもちろん試乗しますよ。
      かなり衝撃的に素晴らしい出来栄えだったあのゴルフ7より、さらに良くなってるかもしれないと考えると、当然期待は膨らみます。(^_^)

      ただ、、、クルマというのは難しいもので、マツダ3の例もあるように、メーカーとしては「改良」したつもりでも、それが結果としてトータルな出来栄えとして良い方向に出るかというと、必ずしもそうではないんですよね。(^_^;

      今までの弱点や課題に注目し、理論的にその解決や改良を試み、テスト走行などのある程度限られた条件化ではその改良の効果が確認できたのかもしれませんが、実際に量産品として生産されて公道を走り始めると、改良前には見られなかった新たな弱点が顔を出したりして・・・。(-_-;

      そしてまたその弱点に対する改良を加えていく。

      そんなことを繰り返しながら、徐々に全体が良くなっていく、そういうモンだと思います。

      そういう意味では、ゴルフ7が良かったからと言って、ゴルフ8がそれ以上に良いとは限らないので、発売されたら試乗でしっかりチェックしたいと思います。(^_^)

  4. アバター CIMA乗り より:

    Mazda3についてはかなり同感します!

    私も試乗したのですが車が訴えてくるなにか(スポーティさだったりラグジュアリーさだったり)が曖昧なんですよね。
    良いとこ取りをしようとした結果中途半端になってしまっているというか…

    前のマツダ車の方がわかりやすくスポーティだったのですがねぇ…

    • 辛口系おやじ 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      そうですね、曖昧、中途半端、その印象があることは否定できません。(-_-)

      でも新型なので、今までよりも良くするための改良が加えられているはずなんですよね。

      実際、完成度は低いものの、改良する余地というか「伸びしろ」を感じさせる走りの感触があるんです。

      基本的には良くなる方向の改良は加えられている、それは確かに感じます。
      今はいろんな部分の特性との調和が取れていないだけだと思います。
      それだけに、今後の改良に期待が持てます。

      マツダ3(MAZDA3)、必ずもっと良くなると私は信じています。(^_^)

  5. アバター 車好きだけどにわか より:

    待ってましたぁ~!!!!!!
    やっぱりそうでしたか…
    ここまで来ると期待が大きかった分、ショックもありますね;
    でも、殆ど全てが的を得ていると思います。

    完成度っていう観点では未だ自分はそれを測れるに値しないと
    思っているので、辛口さんや他の有識者の方々の意見が
    とても参考になります!!

    1つだけ気になったことが、実質的な価格差約178万円です。
    私にとってはここまで来てしまうと
    悲しいかな、最早手が出せない価格帯です…
    だったら、そもそも比較すらおこがましいと言われてしまえば
    そこまでなんですが;

    MAZDA3に夢を見た、と言ったら格好付け過ぎですがw
    これからに期待することにします♪

    記事にして下さって本当に有難うございます!!