新型シビックをライバルと比較してみた

 2021年9月に発売された新型シビック

 試乗記はすでに当ブログにアップさせて頂いたが、試乗記の文中ではライバルとなる車種(インプレッサ、MAZDA3)との比較については、あえて言及しなかった。

 そこで今回の記事では、

「ライバル車対決!」

とは少し異なるのだが、(^o^;

新型シビックと、そのライバル車(インプレッサ、MAZDA3)との違いについて、主要な特性を比較してみようと思う。

 購入を検討されている方は、

以下、ぜひご一読を。(^_^)

1.比較対象の車種とグレード

 ではまず、比較する車種とグレード、そして、私がそのクルマに試乗した際の試乗記を紹介しておこう。

(1)シビック

 比較対象グレードは、

「EX」

だ。

車両価格は353万9800円(税込)

 シビックの試乗インプレッション詳細は、

下記リンクを参照して頂きたい。

(参考)
【試乗記】 ホンダ シビック EX (2021/10/25)

(2)インプレッサ

 比較対象グレードは、

「2.0i-L EyeSight」

だ。

車両価格は224万4000円(税込)

 インプレッサの試乗インプレッションは、

下記リンクを参照して頂きたい。

(3)MAZDA3

 比較対象グレードは、

「20S PROACTIVE Touring Selection(FF)」

だ。

車両価格は263万6741円(税込)

 MAZDA3の試乗インプレッションは、

下記リンクを参照して頂きたい。

2.各特性の比較

(1)走りの性能

 まず、単純にパワフルなのはシビック

これはもう、インプレッサやMAZDA3とは価格も全然違うし、エンジンスペックに大きな差があるんだから当たり前やね。(^^;

しかも、

試乗記にも書いた通り、シビックは新型になってレスポンスも良くなった。

3車ともレスポンスの早さにはほとんど差がないので、そうなるとやはり、エンジンスペックで勝るシビックの走りは、インプレッサやMAZDA3よりも活発な印象となるわけだ。

 そして、

ハンドリングも、スポーティーを求めるならシビックが一番良い。

特別クイックというわけではないので、街乗りでも扱いやすく、フツーに走らせている限りではインプレッサやMAZDA3と大した差はない。

だが、急旋回させた時のロールは明らかにシビックが少なく、路面に張り付いたように曲がる感触はシビックが抜きん出ている

インプレッサとMAZDA3も、シビックほどではないものの一般的には十分にスポーティーと言っていいハンドリングで、S字カーブなどでの素早いハンドルの切り返しにも遅れずしっかり反応してくれるし、急旋回時もロールは感じさせながらもちゃんと踏ん張って曲がってくれる。

 ステアフィールは、伝わってくるインフォメーションの濃さみたいなのは3車ともほぼ変わりはない。

ただ、ハンドルを回す際の「重さ」はそれぞれ異なり、インプレッサが最も重く、次がシビック、MAZDA3が最も軽い。

いずれも接地感をしっかり感じ取れるという点では変わりはないので、どれが良いというよりは好みの問題だろう。

(2)乗り心地

 これは見事に3車とも全然違う! (^o^)

足回りが最も硬いのはシビック、次がMAZDA3、最も柔らかいのがインプレッサだ。

 特にシビックの足回りは明確に硬い。

サスペンションのストローク量が少なく、路面の変化に対し忠実にボディが上下に揺すられる感じ。

ただしトゲのあるショックのカドは丸められていて、路面に張り付くような感触は3車種の中では最も濃い。

 MAZDA3はサスペンションのストロークで足をよく動かし、路面の変化を足回りの動きで吸収して、ボディの上下動をよく抑えている。

その足回りが動く時の感触に、ややパンッ!と張った硬質感があるのだが、その張りによって路面のインフォメーションを伝えている、そんな印象だ。

 インプレッサは路面の変化に対し、当たりがマイルド。

サスペンションのストローク量はMAZDA3ほど大きくないと感じるが、ショックをマイルドに受け止めて、奥ではしっかり踏ん張る、という感じの足回りだ。

マイルドな分、ロールは3車の中では大きめに感じるが、グラッと急にロールするわけではないし、しっかりした踏ん張りを感じられるため、決して不安感のある足回りではない。

 というわけで、

とにかくシビックは常に「硬いなぁ」という印象

インプレッサは基本マイルドだが、MAZDA3よりはサスペンションのストロークが少ない感じなので、路面の凹凸がある程度よりも大きくなると、むしろMAZDA3よりもガツン!とくる。

MAZDA3は基本的に常に硬質な感触なのだが、様々な衝撃に対し、変わらぬ感触で対応できる適応範囲が広い感じだ。

 このように、

足回りの感触は3車それぞれに個性がある。

結果として、

乗り味のキャラクターとしては、

私は以下のように感じている。

 シビックは完全にスポーティーで、正直、日常の街乗りでは良さを感じにくいものの、山道などのワインディングでの走行ではかなり楽しめそう。

 MAZDA3はスポーティーでありながら、街乗りでの乗り心地の良さを高い次元で両立しており、軽快でスッキリした乗り味。

 インプレッサは滑らかで重厚な乗り味。

その重厚さは、まさにクラスを超えた走りの質感につながっており、走り出した瞬間に、いわゆる「いいクルマ感」を最も強く感じるのはインプレッサ

シビックやMAZDA3と比べるとコンフォート寄りだが、ステアリングの手応えといい車両の反応といい、スポーティーな走りもちゃんと楽しめる総合力は、インプレッサの大きな魅力だ。

(3)静粛性

 基本的に3車とも静粛性は高く、街乗りで普通に走らせている限りではほとんど静粛性に差はない。

ただ、シチュエーションによって、それぞれ得意、不得意というか、特徴に差がある。

 例えば、

上り坂を走行する際は、その坂の勾配や走行速度によって、MAZDA3が明らかに静粛性で劣る。

これは、MAZDA3が3車の中で唯一の6速ATであることが原因だ。

「上のギヤでは力が足りず上れないが、
 1つ下のギヤでは、上れるんだけど
 エンジンの回転数が高めになってしまう」

といった状況では、

結果としてエンジンノイズが大きめとなる。

要するに、ビミョーな坂をビミョーな速度で上ろうとした時に、ギヤの選択に迷うんだよね。(^^;

 その点、

CVTのシビックとインプレッサは無段変速なので、ムダに回転数を上げずに、力の出せる適切な回転数で坂を上ることができる。

そのため、幅広いシチュエーションで安定した静粛性を発揮するのはシビックインプレッサだ。

特にシビックは3車の中で最もパワーとトルクがあるため、よりエンジンの回転数を落として走れるうえに、エンジン音の遮音も優れているので、負荷の高い走行シーンではシビックが最も静かに走れる印象だ。

 一方、

基本的な静粛性は、3車の中でMAZDA3がややリードしている印象で、通常の街乗りにおける負荷の低い走行シーンでは、全体としてMAZDA3の静粛性がやや高いかな、と。

 ロードノイズのレベルに関しては、MAZDA3とインプレッサはほとんど変わらず、あまり気にならないレベルなのだが、シビックはやや目立つかな、といった印象。

 ちなみに、

私個人的にはインプレッサの静粛性が一番好みだ。

あらゆる面でバランスがよく、ロードノイズからも重厚感が感じられ、このクラスらしからぬ「いいクルマ感」を最も強く感じられるからだ。

インプレッサは2019年11月に大幅改良が入っており、それを機に静粛性にもより一層磨きがかかったと、私は感じている。

 もったいないのはMAZDA3で、基本的に静粛性が高いだけに、6速ATが静粛性を落とす要因となっているのが惜しいところだ。

シーケンシャルのステップATは、本来であればCVTよりも有利なはずなのだが、近年のCVTはかなり進化しており、昔のような空転感やムダな回転上昇がよく抑えられている。

6段のATで近年の進化したCVTに対抗するのは、

そろそろ厳しい感じだ。(^^;

(4)居住性

 後席の頭上スペースに関してはインプレッサが明らかに余裕があるのだが、後席のヒザ前の余裕はシビックのほうが余裕があり、総合的な居住性としてはシビックとインプレッサはほぼ互角かな、といったところ。

 MAZDA3も悪くはないのだが、デザインのカッコ良さと引き換えに犠牲になっている部分(Aピラーの傾斜や後席のヘッドスペース)もあり、総合的な居住性ではやや劣るかな、と。

(5)内装質感

 最も質感が高いのはMAZDA3、次いでシビックだが、両者の差はそれほど大きくはない。

価格的にはシビックが圧倒的に高いわけだが、にもかかわらず、コストに直結しそうな「質感」という項目でMAZDA3のほうが上位というのは、一般的には驚くべきところだろう。

 一方、

インプレッサは、MAZDA3とシビックには少し差をつけられた感じはあるが、そもそも3車の中では圧倒的に安価だし、現行型初期モデルの発売年次(2016年)が最も古いという点でも不利だ。

しかし、決して質感が低いわけではないし、価格を考えれば十分納得できるレベルの質感は確保されている。

 内装の雰囲気は、

MAZDA3が最も正統派というか、

落ち着いた雰囲気の大人な内装といった感じ。

 シビックも落ち着いた雰囲気ではあるが、

エアコン吹き出し口のデザインが独特。

そこが少し冒険した感じで、

良いアクセントとなっている。

 インプレッサの内装はややカジュアルな印象だが、よくありがちな、カジュアル感に逃げて質感の低さを誤魔化したような、安物のクルマの内装とは違う。

質感がしっかり確保されているためオモチャっぽく見えず、このクラスとしてはよく頑張ってるほうだと思う。

3.オススメはどれ?

 以上、主要な特性について比較し、私が実際に見て乗って触って感じた違いを述べさせて頂いたわけだが、

「で、結局、
 どれがオススメなのか?」

と問われれば、

「どれもオススメです。」

としか答えようがない。(^_^;

 というのも、

どのクルマもそれぞれにキャラクターが異なり、それぞれのキャラクターにおいて高い完成度に至っているからだ。

 スポーツカーほど実用性を犠牲にしたクルマを選ぶわけにはいかないけれど、スポーティーなクルマに乗りたいという人には、シビックがオススメだ。

 見た目も走りも上質で乗り心地も良く、それでいてスポーティーで軽快な走りも楽しめる、高次元でバランスの取れた守備範囲の広さを求める人には、MAZDA3がオススメだ。

 基本コンフォート寄りの乗り味で、軽快さよりも「重厚」な走行フィールが好み。だけど時にはスポーティーな走行もそれなりに楽しみたいという人には、インプレッサがオススメだ。

 つまり、

ライバルではあるのだが、それぞれに選ばれる価値があり、何を求めるかによってどのクルマがオススメなのかは変わってくるのだ。

 また、

ライバルとして比較したものの、新型になって価格がアップしたシビックは、価格だけ見ればインプレッサやMAZDA3よりも明らかに高価格帯である。

ただし、今回の比較では触れなかった「装備」に差があるため、オプション追加などで同等レベルの装備内容に合わせると価格差は縮まる。

そういったことも含め、いざ購入するとなれば、コストパフォーマンスがどうなのかという観点での検討も必要だろう。

 シビック、インプレッサ、MAZDA3の購入を検討されている方は、今回私が述べさせて頂いた比較も参考にして頂きつつ、ぜひご自身でも試乗で確かめて頂いて、後悔のないクルマ選びをしてもらいたい。(^_^)

4.最後に

 今回の記事を参考にして頂くうえで、

お気をつけ頂きたいのは、

・現行型の発売年次が異なる
・グレードが変わると話が変わってくる

という点だ

 シビックは発売直後で、2021年9月発売。

 MAZDA3は、2019年5月発売。

 インプレッサが最も古く、2016年10月発売。

 インプレッサにいたっては、発売以降に改良が重ねられているだけに完成度は上がっているものの、来年あたりにフルモデルチェンジされるという噂も出始めている時期なので、買ってすぐに新型が出るのは嫌だという人には、もはや手を出しづらいタイミングだろう。

クルマを選ぶ際は、単純にその時点で横並びに比較するだけでなく、そのクルマの「モデルサイクル」も意識しながら選ぶことも、後悔しないクルマ選びのためには必要な要素だと思う。

 そして、

今回の比較は、あくまでも比較対象グレードで示したグレード同士の比較であって、グレードが変わると話が変わってくるという点にも注意して頂きたい。

その車種における共通した大雑把な特徴みたいなのは確かにあるのだが、グレードが変わると、けっこう変わるモンなんだよね。(^^;

クルマを比較検討をする際は、

「グレードによって特徴は変わる」

ということも念頭において、

比較されることをオススメする。

 以上、

新型シビックと、そのライバル車の比較でした! (^_^)

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コメント

  1. アバター SPORT 2.0 i-S FF より:

    意外にも新型シビックが最もスポーティーで硬派な味付けなのですね。
    価格が昔のアコードどころかインスパイアに迫る高さなのは、時代の流れなのでしょうかね。

    さて、2019年秋マイナーチェンジのD型インプレッサですが、C型以前に比べると良くも悪くもハンドルが軽くなっていますね。
    狭い路地での取り回しは楽なのですが、高速道路ではもう少し直進性が欲しいと思っています。

    • 辛口系おやじ 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > 意外にも新型シビックが
      > 最もスポーティーで硬派な味付けなのですね。

      はい、それはもう、誰が乗ってもそう感じるに違いないというくらい、はっきりした味付けです。(^o^;

       

      > 価格が昔のアコードどころか
      > インスパイアに迫る高さなのは、
      > 時代の流れなのでしょうかね。

      そうですね、昔に比べると先進安全装備など、いろいろとコストのかかる装備が増えてますからね。

      インスパイア、初代の内装とか高級感あって好きでしたけど、200万円台で買えましたし。

      もはや新型シビックのほうが遥かに高くなってしまいました。(^o^;

       

      > 2019年秋マイナーチェンジのD型インプレッサですが、
      > C型以前に比べると良くも悪くも
      > ハンドルが軽くなっていますね。

      えっ、そうですか!?

      そこはちょっと私は気付かなかったですね。

      それってグレードは2.0i-Sですか、

      それとも2.0i-Lでしょうか?

      2.0i-Lであれば、2.0i-Sと比べると軽いというか、手応えの重厚さやインフォメーションの濃さが弱まるので、2.0i-Lならひょっとしたらそのように感じるかもしれません。

      が、

      それでもシビックやMAZDA3と比べると重いですけどね。(^o^;

       

      > 狭い路地での取り回しは楽なのですが、
      > 高速道路ではもう少し直進性が欲しいと思っています。

      私は高速はメッタに利用しないこともあって、私の選んだ愛車に乗り始めて以降(セドリックを含む、それ以降)では、高速での直進性で不満を感じたことは過去に一度しかないですね。(^^;

      その一度というのはセドリックに乗っていた時です。

      一般道でメチャ混みの大渋滞にハマってしまい、会社のボウリング大会の集合時間に遅れそうになり、急いでたんですよね。

      何としても上位入賞して賞品をゲットし、ヤフオクで売らなければならかったので、「遅れてもいいや」というわけにはいきませんでした。(^^;

      もう時効だから言いますけど、高速をほぼ150km/h固定でぶっ飛ばしていたのですが、ステアリングに伝わるインフォメーションが驚くほど希薄で、

      「クルマ浮いてんのとちゃうか!?」

      と思ったぐらいです。(^o^;

      インプレッサでは100km/hは時々出してましたが、最高でも一時的に120km/hぐらいまで出したぐらいですね。

      それぐらいでは、直進性に不安を感じたことは無かったです。(^_^)

  2. アバター ゆうすけ より:

    いつも楽しく拝見しています。
    同じCセグハッチと言えども、各社毎にそれぞれポリシーがあり、味付けも全く異なりますね。
    また、乗り心地が良い悪いと一言で言っても、スポーティーなのかコンフォートなのかで、個人の捉え方で違いが出ますし
    つくづく車は試乗してみないと分からないものだと思いました。

    • 辛口系おやじ 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > 同じCセグハッチと言えども、
      > 各社毎にそれぞれポリシーがあり、
      > 味付けも全く異なりますね。

      はい、そこが素晴らしいと思います。

      同じようなクルマばかりじゃあつまらないですからね。(^^)

       

      > 乗り心地が良い悪いと一言で言っても、
      > スポーティーなのかコンフォートなのかで、
      > 個人の捉え方で違いが出ますし

      そうなんです。

      足回りが硬いからと言っても、それは「乗り心地が悪い」と同意ではないのです。

      シビックの試乗記で、乗り心地に5つ★をつけたのは、すなわちそういうことです。

      硬くても、その硬さが走りのキャラクターを形成するうえで意味のある硬さというか、走りのパフォーマンスにつながる硬さとして高いレベルで成立しているのであれば、それはそのキャラクターにおいては「乗り心地が良い」と表現すべきなんですよね。(^_^)

       

      > つくづく車は試乗してみないと分からないものだと思いました。

      まったくその通りです。(^_^)

      なので、読者の方々には私の試乗記を参考にして頂きたいとは思っていますが、参考にして頂いたうえで、ご自身でも試乗して確かめて頂きたいと思っています。(^_^)