これまた遅くなりました。(^_^;
「レクサス ES」の試乗記をアップします。
動画では言及できなかった、カムリとの比較や考察も入れながら書いたので、予定より随分と長文になってしまい、時間がかかってしまった。(^o^;
まぁそれだけESには期待と思い入れがあったということであり、お許し頂きたい。(^^;
要求するレベルが高かっただけに厳しい評価になった部分もあるが、決してムダに高いクルマではないし、それどころか、レクサス車としてはむしろコスパは良いほうではないかと思う。
ちなみに、レンタカーを返す際、給油をしようとして初めて「レギュラー仕様」だということに気付いて驚いてしまった。
そうか、そりゃそうだよな、カムリと同スペックということはレギュラー仕様ってことだ。
ハイオク使って同スペックなわけないモンな。(^o^;
でもどうなんだろう?
レクサスオーナーって、逆にレギュラー仕様を嫌がったりしないのかな?
ステータス重視でクルマ選んでるオーナーさんも多いような気がするし、
「何!?
レギュラー仕様やと!?
レギュラーなんか入れたことないわ!
ガソリンゆーたらハイオクや!
ハイオク入れたらんかい!」
みたいな。(^o^;
まぁ冗談はほどほどにして、ではあらためて。(^_^)
2018年10月に発売された「レクサス ES」。
各評価項目の★の数はどのような評価になったのか。
以下に率直なインプレッションを述べさせて頂く。
目次
試乗車の概要
年式 | 2019年式 |
走行距離 | 3345km |
車名 | ES |
グレード | ES300h “F SPORT” |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
装着タイヤ | ダンロップ SP SPORT MAXX 050(235/40R19) |
型式 | 6AA-AXZH10-AEXGB |
排気量 | 2.5リッター(自然吸気) |
最高出力 (エンジン) |
178ps/5700rpm |
最大トルク (エンジン) |
22.5kgf・m/3600-5200rpm |
最高出力 (モーター) |
120ps |
最大トルク (モーター) |
20.6kgf・m |
全長 | 4975mm |
全幅 | 1865mm |
全高 | 1445mm |
車両重量 | 1720kg |
車両本体価格 | 640万6481円(税込) |
試乗日 | 2020年5月21日 |
|
試乗インプレッション
1.走りの性能・・・★★★☆☆
これが「F SPORT」じゃなかったら4つ★をつけるところだが、「F SPORT」となると3つ★どまりかな。
いや、悪くはないよ。
悪くはないけど、「F SPORTを選ぼう!」と思わせるような部分が特にないので。
ってゆーか、むしろ、
「このクルマ(ES)を選ぶなら『F SPORT』じゃないよな」
という感じしかしないので。(^_^;
(1)発進挙動・・・★★★★☆
ブレーキを緩めると、さすが高級車といった感じの重厚感で、なめらかにタイヤが転がり始める。
アクセルの踏み込み具合に対する反応も自然で、飛び出し感など、安物っぽい挙動は皆無。
まぁそれぐらいはレクサス、それも「ES」様ともなれば当然というものだろう。
ただ、カムリとどれぐらい差があるかと言われたら、そんなに無い、というか、感触的にはほぼ同じレベルじゃないかな。
いや、それどころか、動き出した瞬間の驚きというか意外性という点では、むしろカムリのほうが感動が大きかったぐらい。(^o^;
まぁそれは、「カムリとESでは事前の期待度が異なるから」ということもあるだろうし、私が試乗したカムリは55扁平のタイヤだったこともあって、よりなめらかに感じられる要素があったからかもしれない。
【試乗記】 トヨタ カムリ G
などと言うと、
「んなわけないやろ!
カムリなんかより全然こっちが上や!
値段ナンボ違うとおもてんねん!」
というESオーナーさんたちの声が聞こえてきそうやね。(^_^;
でもね、TNGAになってからトヨタ車のレベルは上がっていると感じるし、カムリだって相当なモンだからね。(^^;
ベースが良くなった分、レクサス車との感触の差はつけにくくなってるんじゃないかな?
ベースのレベルが低ければ、コストかけて後付けの対策でレベルの差をつけやすいかもしれないけど、ベースそのもののレベルが上がると、それってどんどん差をつけるのが難しくなるよね。(^_^;
というわけで、もちろん良い感触の発進挙動だけど、その部分だけを見ればトヨタ車(カムリ)との差はほとんど無いというのが実情かな、と。
(2)加速フィール・・・★★★☆☆
発進してから中速域までの加速は実に上品でスムーズ。
どっしりとした接地感を感じさせながら、なめらかに加速していく。
中速域からの通常の緩やかな加速では、あまりアクセルを踏み込まなくてもラクにこなしてくれるし、街乗りではモーターだけで加速してくれるシーンも意外と多い。
ただ、少し強い加速をさせる時、あるいは負荷が大きめの状況での加速では、エンジンが加勢してくることになるので、そこで加速のリニア感が崩れてしまうのはカムリと同じ。
このへんは現状のトヨタのハイブリッドでは仕方のないところなのだろう。(-_-)
あと、人によっては「カムリのほうが加速がいい」と感じるかもしれない。
実際、加速の「軽快感」という点では、車重が軽いせいか、カムリのほうが軽快に感じる。
そのへんは、動力のスペックがカムリと同じなので、当然と言えば当然なのだが、だからといってESの加速が物足りないとは感じなかったので、私的にはそこは問題ない。
(3)パワーフィール・・・★★★☆☆
いつもの急坂や山道の上りで急加速させてみたが、まぁアクセル踏み込めばしっかり加速してくれるし、十分なパワーがあると思う。
ただ、よく使う表現だがパンチは無いので、「F SPORT」というグレードだけに、あまり期待して乗ると力不足と感じる人もいるかもね。(^^;
ちなみに山道の上りではパワーモードで走ったのだが、アクセルを踏み込んだ時のパワー感はノーマルモードと特に変わりない。
まぁそのへんは、モードを変えたところでエンジンやモーターのスペックが変わるわけではないので、当たり前といったところ。
ただ、パワーモードにするとエンジンは常に回っている状態になるので、アクセルを踏み込んだ際のレスポンスや加速のリニア感は良くなるね。(^_^)
(4)ハンドリング・・・★★★☆☆
ハンドルを切った際の反応はいい感じ。
ハンドルを切ったら切った分、的確に曲がってくれる。
ただ、特性的にはクイックではなく、むしろ少しダルめで穏やかなセッティング。
この特性は「ES」本来のキャラクターとしてはとてもよくマッチしていると思う反面、今回試乗した「F SPORT」というグレードを考えると、もうちょっとクイックなほうがいいのかなと思った。
というのも、ペースを上げてコーナリングする際に、ちょっとステアリング操作が忙しいかな、と。
ギヤ比を可変するような装備がついてないようなので、そのへんがスポーツグレードとしては物足りない部分だ。
というわけで、
ES本来のキャラクターで考えれば4つ★レベルのハンドリングなのだが、「F SPORT」というグレードのキャラクターを考えると、3つ★しか付けられないかな、と。(-_-)
もちろん、曲がらないわけじゃなく、ちゃんと曲がるんだけどね。
ただ、曲げるためのステアリング操作がスポーティーな感じじゃないので、そのへんがやはり本来のキャラクターに対して「無理をさせている」感じが出てしまう部分というか、「やっぱりベースはコンフォートセダンなんだな」と強く感じる、というだけのことだ。(^^;
ちなみに、カムリに乗った時は事前のイメージに対して意外とクイックに感じたのだが、まぁあの時は直前の移動でハンドリングがダルダルの超クソカー「カローラ フィールダー」を運転した後だったので、ギャップで余計にクイックに感じたのかもしれない。(^o^;
でもね、それを加味して考えても、やっぱりカムリよりESのほうがダルめかなという感じがする。
だが、それがそういうセッティングだからなのか、何か別の要因でそう感じるのか、原因は分からない。
あと、コーナリングでは、よほど鋭角に切り込まない限りは、かなり踏ん張ってしっかり曲がってくれる。
そう簡単にアンダーステアは起こさないね。(^_^)
ただ、鋭角に切り込むと、ボディが長いせいか、若干ではあるものの意外とあっさりとリヤが流れる。(^o^;
そのシーンが下記動画のシーンだ。
(1:00~1:07あたりのコーナリングに注目)
深めに切り込んだ際に少しスキール音が聞こえるかと思うが、この時、フロントじゃなくリアが少し流れたのだ。(^o^;
一連の状況としては、カーブに入ったところで深めにハンドルを切った時、一瞬だけフロントがアンダーステア気味になったのだが、直後に若干リヤが流れて向きが変わり、結果的には狙い通りに曲がることができた。
この感触はちょっと今までのクルマでは無かったね。(^o^;
これ、アクティブコーナリングアシスト(ACA)か、横滑り制御(VSC)&タイヤ空転抑制(TRC)か何かの制御が入ったのかな?
まぁそのへんは分かんないけど、とにかくこれまでに乗ったクルマの中では珍しく、コーナリングでフロントよりもリヤが流れやすいクルマのようだ。
大体のクルマはフロントが先に外へと流れていくんだけどな、このクルマのフロントは粘るし、粘れそうじゃなかったらリヤ流して向き変えるね。(^o^;
(5)ステアフィール・・・★★★★☆
ムムッ!
これは素晴らしいぞ! (^o^)
どっしりした高級車に乗っているという感じの重厚なフィール。
若干太めでややソフトなステアリングの握り心地も、その重厚なフィールに一役買っている。
操舵感は軽すぎず、だからといって重いわけでもない。
ハンドルを切った時の感触はスッキリとした滑らかな感触だが、路面からのインフォメーションは的確に伝えてきてくれる。
これは隙のない、すごく高級感のあるステアフィールだ! (^o^)
というわけで、
本来であれば5つ★を付けようと思うぐらいの好フィーリングだったのだが、ここは4つ★とさせて頂いた。
というのも、やっぱりね、これまた「F SPORT」というグレードを考えると、ハイペースのコーナリングでやや忙しくなってしまうステアリング操作が、スポーティーなフィーリングとアンマッチで、「なんかちょっと違うんだよなぁ。。。」という感じがどうしても残ってしまう。(^^;
そこも含めて「フィーリング」をスポーティーにまとめてほしかったので、少し厳しいかもしれないが4つ★ということで。
(6)ブレーキフィール・・・★★★☆☆
止まり際に関しては、だいぶマシになったよね。(^_^)
もちろん、純粋なガソリン車と比べたらまだまだという感じはするが、それでも特に気を使わなくていいレベルには仕上がっているので、問題ない。
新型ヤリスのハイブリッドでは止まり際のブレーキフィールに問題を感じたので、まだやはり車種によってハイブリッドのブレーキフィールにはその仕上がりに差があるようだ。
まぁさすがにレクサス、しかもESクラスのクルマやからね。
ヤリスみたいなブレーキフィールで良しというわけはいかないということで、そこはこだわって仕上げてあるのだろう。(^o^)
しかし!
やはり残念な部分もあった。
それは長く一定の踏み具合でブレーキをかけ続けた時のフィーリング。
毎回というわけではないのだが、ブレーキを一定で踏んでいても制動力が断続的に強弱を繰り返すような、そんな状態になることが時々ある。
まぁ極端に表現すれば、昔の教習所で習った「ポンピングブレーキ」みたいな、効いたり効かなかったりを繰り返す感じ、そういう感じになることがあるのだ。
だからこの現象が起きると、ブレーキを一定で踏んで減速している最中にわずかながらボディにピッチングの動きが生じてしまう。
ハイブリッド車は減速のエネルギーを充電に使う制御が欠かせないだけに、こういう不自然な挙動が生じやすいのだが、大衆車ならともかく、高級車としてはこういう低質なフィーリングはぜひとも改善してもらいたいところだ。(-_-)
2.乗り心地・・・★★★★☆
グレードは「F SPORT」だけど、あくまでもコンフォートセダンとして乗り心地の良いクルマだ。
とにかく快適、さすが高級車という乗り心地だ。(^_^)
(1)スポーツ性・・・★★★☆☆
高いコーナリング性能、路面との接地感や伝わってくるロードインフォメーションなど、スポーティーに走らせる上で十分な性能を持っている。
とても40扁平の19インチタイヤを履いているとは思えない当たりの柔らかさと強い衝撃の丸められ方だ。
それなのに、かなりフラットライドな感触で、ムダな車体の上下動はよく抑えられている。
これは確かに、かなり高いレベルで乗り心地の良さとスポーティーさを両立していると感じる。
けど!
だからといってスポーティーかと言えば、「そのキャラクターはコンフォートの上に後付けされたもの」、という感じがどうしても出てしまうので、やっぱりイメージとしてはスポーティーという感じはしないんだよな。(^o^;
(2)コンフォート性・・・★★★★☆
いやホント、これは乗り心地いいよ。(^o^;
ボディのムダな動きを抑えながら、あれだけしっかりとショックを吸収し丸めているというのは、さすが足回りにコストかけてるなという感じがする。(^^;
重厚かつ滑らかなその感触は、レクサスらしい高級感を感じられる部分だ。
しかし!
ザラついた路面が長く続くようなところを走らせると、そのザラつき感が意外と分かりやすく伝わってくる。(-_-;
もちろん、いわゆる大衆車的な下品な振動の伝わり方ではないのだが、それ以外の部分が完璧に近いがゆえに、普通なら気にならないレベルのザラつき感が気になってしまうという。(^o^;
このザラつき感はもう少し消してもらいたかったところだが、これは40扁平19インチのスポーツタイヤを履く限り、どうしても残ってしまう感触なのだろうか? (^_^;
あるいは、「F SPORT」というグレードの性格上、このザラつき感が消えるところまで足回りをやってしまうと、スポーティーな感触との両立ができないということなのだろうか?
そのへんは分からないが、とにかくそこが少し残念だった。(-_-)
というわけで、この「F SPORT」というグレードに関しては4つ★という評価。
ただ、「F SPORT」でこの乗り心地やからね、ベースグレードや「version L」であれば5つ★をつけられたかもしれないと思うと、実に惜しいところである。(-_-;
ちなみにカムリも乗り心地は良かったが、まぁあの時の試乗車はタイヤも55扁平のタイヤということもあってか、さらに「ふんわり」した感触だった。
それに、カムリはボディの上下動も少し多めに感じたし、その揺れの収束も少し遅い感じがしたので、同じ「乗り心地が良い」という表現でも、「カムリ」と「ESのF SPORT」とでは、その感触はだいぶ異なる。
たぶん、カムリもESも、足回りのベースとしては似たような当たりの柔らかさだろうと思うので、少しの距離の試乗とか、比較的舗装の良い試乗コースでの試乗レベルでは、どっちも大して変わりないと感じるかもね。
3.静粛性・・・★★★★★
これは静か。(^_^;
ロードノイズも40扁平のスポーツタイヤを履いてるとは思えないぐらいよく抑えられてるし、エンジン音の侵入もかなり抑えられている。
足回りから侵入する衝撃音も気にならないし、加速時のエンジン音の侵入もかなり抑えられているため、ほとんどの走行シーンでかなり静かに走ることができる。
それに、エンジン音と加速のリンク感も良くなったね。(^_^)
以前のトヨタのハイブリッドといえば、強い加速をさせようとすると「ブオーーーーッ!」って感じのエンジン音が急に立ち上がるというか、ONするかOFFするか、みたいなエンジンの回り方をしていたので、回転数の上昇と加速感がリンクしなかった。
それが今では、回転数の上がり方がON/OFF的な感じじゃなくなって、アクセルの踏み具合に対してリニアにエンジンが応答し、エンジン音もそれにリンクして上昇、加速感もそれに伴って上昇するという、全体的なリニア感が格段に良くなった。
こういったフィーリング面の改善もまた、体感的な静粛性の向上に良い影響を与えていると思う。(^_^)
少し残念な部分としては、乗り心地の欄でも書いた通り、ザラついた路面が長く続くようなところを走らせた時に伝わってくるザラつき感、これがボディに振動として伝わり、それによって発生する雑音があるという点。
これはもう少し抑え込んでほしかったところだが、まぁそんなに頻繁にあるようなことではないので、静粛性の評価として少し割り引いたとしても、かろうじて5つ★は与えていいだろう。(^_^)
ちなみに、カムリも静粛性は高かったが、私が試乗した時のカムリは履いているタイヤが55扁平のコンフォートタイヤだったこともあって、ロードノイズに関しては今回のESの「F SPORT」よりもカムリのほうがさらに静かだったと思う。
まぁ全体的な静粛性はESのほうがさらに上だと感じるものの、そこまでカムリと明確に差があるというわけでもない。
4.エンジン音の音質・・・★★★☆☆
悪くない、というか、音にトゲもないし、良い音といってもいいんじゃないかな。
ただ、、、
たびたび申し訳ないけど、今回の試乗車は「F SPORT」ですよ。(^^;
だけど、スポーティーに走らせた時に、エンジン音があまり入ってこないので盛り上がりに欠けるし、そもそもエンジン音の音質そのものがエモーショナルな感じじゃないので、コンフォートセダンのエンジン音としてはともかく、スポーティーさを売りにするグレードのエンジン音としては物足りないね。(^_^;
まぁでも、昔のトヨタのハイブリッドみたいに、「ブオーーーッ!」って言わなくなったので、そこは救いやけどね。(^o^)
カムリとの比較ではどうだろう。
まぁそもそもエンジンは同じなので大して変わらないが、遮音はやっぱりESのほうがさらに力入ってる感はあるからね、そこで少し印象が変わる可能性はあるかな。
でも、音質そのものは同じような感じなので、ESだからといってエンジン音に高級感があるとか、そういうのはない。(^_^;
5.居住性・・・★★★★☆
残念なことに、カムリよりは少し劣る。
それでも私には十分すぎるぐらいの広さがある。
特に後席のヒザ前の余裕はスゴいね。(^o^;
でもなぜだろう?
カムリよりホイールベースは長いのに、後席のヒザ前の余裕はほぼ同じ。
延ばしたホイールベースの寸法分がどこに使われているのかは、どうでもいいので特に追求していない、あしからず。(^_^;
(1)運転席・・・★★★★☆
ドライビングポジションもきっちり希望通り合わせられたし、シートの座り心地もいい。
太めのステアリングも握り心地が良く、触れるところがどこも柔らかくていい感じ。
さすが高級車やね。(^_^)
(2)後席・・・★★★★☆
運転席を私(身長180cm)のドライビングポジションに合わせた状態で後席に乗り込んでみた。
ヒザ前と運転席との間の余裕は、なんと拳を縦に2つ分!
これは広い! (^o^;
一方で、頭上の余裕は、手のひら1枚分チョイぐらい。
まぁ頭上に関してはそれほど余裕はないのだが、私としてはこれぐらいでも十分だと思う。
あと、ヘッドレストも引っ張り上げずとも頭を支えてくれる位置にあり、問題なし。
ただし、
これまた「F SPORT」というグレードのキャラクターを考えると、後席であっても、もう少しホールド感があったほうがいいように思う。
さて、カムリの後席との比較だが、これがね、意外や意外、なぜかカムリの方が広かったのだ。(^o^;
【試乗記】 トヨタ カムリ G
上記の試乗記をご覧頂ければ分かると思うが、カムリに試乗した当時の記録では、ヒザ前は拳を縦に2つ分+α、頭上には拳を横に1つ分の余裕があると書いてある。
まぁヒザ前の余裕の「+α」は誤差の範囲だとしても、頭上に拳が入るというのは、誤差レベルの話ではない。(^_^;
そこで、ESとカムリの諸元表で、寸法を確認してみた。
ここで「室内高」の欄を見てほしい。
ESは1145mmなのに対し、カムリは1185mmだ。
そう、つまり頭上の余裕は、やはりカムリのほうが広いのだ! (^o^;
これはひょっとすると、ESには「ムーンルーフ」が全グレードに標準装備となっているのが影響しているのではないだろうか?
ちなみにカムリも、「パノラマムーンルーフ」のオプションを付けた場合は室内高が1145mmになるらしく、そうなるとESと同じ室内高となる。
これはただの偶然だろうか。(^^;
6.内装質感・・・★★★★★
さすがはレクサスのES様、質感は十分高い! (^o^)
どこを触ってもソフトパッドや合皮張りになっていて、グローブボックスのフタまでもが柔らかい素材で作られている。(^_^)
と思ったら、、、
なんとナビ画面の前の部分だけはプラスチックという、何とも中途半端なことをしてくれたモンだ。(^o^;
でも、前席ドアだけでなく、後席ドアの内張りも手抜きなく柔らかく仕上げられているし、全ての乗員がレクサスの高級感を味わうことが出来る、そんな空間になっている。
スイッチ類の操作感は悪くはないものの、「レクサスクオリティ」を求めるとするならば、もう一息といったところだろうか。
エアコン操作部のスイッチはストロークがもう少し欲しい気がするし、ステアリングスイッチはもう少しクリック感が欲しい。
とはいえ、全体的にはやっぱり高級車の質感。
余裕で、とは言わないまでも、かろうじて5つ★をつけてもいいレベルだと思う。
さて、カムリとの比較だが、これはもう、確実にESのほうが質感は上。(^o^)
まずシートの質感からして違うからね。
私が試乗した標準的なグレード(G)のカムリではシートはファブリックだったので、そこはESと比べると明確に質感の劣るところだ。
その他の部分ではカムリも頑張ってるので、値段分ほどの差は感じないと思う。
7.装備・・・★★★★☆
まぁ装備はいいよね、当たり前だけど。(^o^)
言わずもがなのLEDのヘッドライトには、アダプティブハイビームシステムもついている。
ナビ、オーディオ、地デジチューナーも標準装備だ。
しかし残念ながら、私が求めている後方に対する安全支援装備、「ブラインドスポットモニター」はオプション。(-_-)
そうかと思えばデジタルインナーミラーが装備されていた。
これ、リヤの窓枠が映らないから、慣れないと距離感つかめないね。(^^;
「F SPORT」にはこんなのが標準装備されてるのか、と思っていたら、調べてみるとなんとオプションだった。(^o^;
まさかレンタカー屋がこんなモンをいちいちオプションでつけてるとは思ってなかったぜ。(^o^;
だってこれ、単独で11万円のオプションやからね、そこまで出して欲しいかと言われたら、いらんかな、と。(^^;
あと、これも言うまでもないが、ポジションメモリー付きのパワーシートも標準装備。
ステアリングも電動で、高級車っぽい機能、オートアウェイ&オートリターン機構もついている。
シートはベンチレーション機能およびヒーター付き。
ステアリングヒーターも標準装備だ。
今となっては珍しくもなくなったカラーヘッドアップディスプレイも標準装備。
アクティブノイズコントロールも標準装備。
ESというクルマのキャラクターを考えると、これが標準装備されているのは当然といったところだろうか。(^_^)
そして、「NAVI・AI-AVS」というナビと連携してショックアブソーバーの減衰力を最適に電子制御してくれる装備も標準装備される。
この装備は、ESのグレードラインナップの中でも「F SPORT」だけに与えられた装備であり、これによって乗り心地の良さとスポーティーな走りを、高い次元で成立させている。
まぁそんな感じで、装備全体としてはパッと見で面白いというか、そこまで目新しい装備はないのだが、まぁ付いててほしい基本的な装備はまず当たり前に付いてる感じ。
5つ★をつけるほどではないが、まぁ余裕で4つ★はつけてもいいだろう。
8.オーディオ音質・・・★★★★☆
標準装備のオーディオの音質をチェックしてみた。
レクサスらしい、上品な音質。(^o^)
低音から高音までしっかりキレイに出ており、私がこだわる高音のキレや伸びもいい感じだ。(^_^)
ただ、音自体は良いのだが、運転席側スピーカーからの、ボーカルの主張がちょっと強いかな。(^o^;
もう少しボーカルがセンターから聞こえるような、そんな音場づくりをしてほしい。
そのほうが臨場感が出ると思うので。
9.デザイン・・・★★★★☆
まぁカッコいいと思うので、総合的には4つ★かな。(^_^)
ただちょっとだけデカすぎるのが残念だが。(^o^;
(1)エクステリア・・・★★★★☆
伸びやかでいい感じだ。(^_^)
無難というほど大人しい感じでもなく、奇抜というほど攻めてるわけでもなく、それでいて視線を奪われるデザインだ。
まぁデカいからね、これだけ寸法あれば、そりゃあカッコよく見えるだろうよ。(^o^;
でも、4950mm以内でデザインしてほしかったな。(^^;
(2)インテリア・・・★★★☆
高級感もあるし、一見シンプルなようでデザインは凝ってる。
ただ色使いだけは、もうちょっと工夫してもらいたかったな。
というのも、黒内装を選んだ時に、ちょっと全体が黒っぽくなりすぎてしまって、随所のデザインの主張が弱まってしまう感じがするから。(^o^;
色のバリエーションの選択肢があるだけマシだが、どの色の組み合わせを選んだとしても、部分部分のデザインに存在感が出るように、配色のバランスを考えてもらいたかった。
私は通常は黒の内装を選ぶのだが、大衆車ならともかく、高級車レクサス ESを買うのであれば、黒の内装は選ばないだろうな。(^_^;
というわけで、そのへんの配色のバランスの分を割り引いて、ここは3つ★評価とさせて頂く。
10.コストパフォーマンス・・・★★☆☆☆
高いな。(^o^;
やっぱ「F SPORT」ってのが余分やね。(^^;
でもまぁ、「F SPORT」の走りを味わったことで、ベースグレードだったら3つ★付けられたんじゃないかという期待が持てる。
500万円台と600万円超えでは、だいぶ印象違うからね。(^o^;
11.総評・・・★★☆☆☆
いやぁ、実に残念!
なんでよりによって試乗車のグレードが「F SPORT」なのか。(^o^;
でもね、「F SPORT」に乗ったことによって、
「やっぱりESはコンフォート方向のグレードのほうがいいな!」
と明確に思えたのも確か。
なんせ「乗り心地」と「走り」の両立が謳われていたESだけに、そこは「走り」をアピールする「F SPORT」の走りを確かめることにも、それなりの価値があるというものだろう。
そういう意味では、不本意なグレードではあったものの、今回の「F SPORT」への試乗は決してムダではなかったと思っている。
だが結論的には、「F SPORT」はオススメできない。(^_^;
とはいえ、確かにあえて狙うグレードではないとは思うものの、基本的な出来栄えのレベルは高い。
まぁ値段も高いけど、その各性能のクオリティを考えれば、総評として2つ★はつけてもいいだろう。
では以下、試乗の前に考えていた、ES試乗における注目ポイントについて私の見解を述べさせて頂き、この試乗記を締めたいと思う。
(1)カムリよりも良いのか?
随所でカムリとの比較にも触れてきたわけだが、で、結局のところ、カムリより良いのかどうか。
まず、私が今回試乗したのが「F SPORT」だっただけに、断言するには少々情報に不足があるわけだが、それを承知のうえで一応の結論を述べさせて頂く。
カムリとES、どっちが良いかと聞かれたら、そりゃあ単純に、ESのほうがいいですよ。(^o^)
でもね、コスパも込みで考えたらカムリのほうがいい。
いろんな部分をカムリと比較して考えると、常についてまわるのが、
「値段ほどの差は感じない」
という印象。
たぶん、値段ほどの差を感じない部分がいくつもあって、それをすべてくっつけたら、
「なるほど、トータルでは値段分の差があるな」
ということになるのかもしれないが、私が求めてる「差」って、そういう差じゃないのだ。(^^;
「この部分に関しては明らかにレベルが違う!」というところがあるかどうか、それが重要。
そういう観点では、ESとカムリの差はそれほど大きくないというのが私の見解だ。
カムリとESに「値段なりの差がある!」と感じる人がいるとすれば、恐らく、
「いいクルマに乗ってるね!」
と、人から言ってもらえることに価値を感じる人ではないだろうか?
要するに「ブランド価値」ね。(^o^)
だが、それも悪い話ではない。
そういった価値にお金を払う人がいるから成り立つ商売というのは、世の中にはたくさんあるのだから。
ただ私にはその価値は無価値であり、そこにお金を払う気はない。
となると、まぁこの程度の差なら、カムリを選ぶかな、と。(^^;
(2)「GS」の客をも納得させる「走り」なのか?
今回乗ったESの「F SPORT」は、生産終了がアナウンスされているレクサス GSの顧客の受け皿としての役割を担うことになるだろう。
そうなった時、はたして元GSの顧客は、ESの「F SPORT」で満足してくれるのか?
私の見解としては「ノー」である。
やっぱりね、明らかに「コンフォートセダン」を無理矢理スポーティーキャラに仕立てているという感じが出てしまっているのだ、ESの「F SPORT」は。
少なくともハンドリングはもっとクイックに変えないとダメだ。(^_^;
まぁGSのどのグレードからの乗り替えであるかにもよるとは思うんだけどね、ちょっとやっぱり、GSの客が求めてるフィーリングとは違うんじゃないかなぁ、と。(^o^;
私がもしGSオーナーだったら、まぁボディサイズや居住性はだいぶ変わってしまうけど、そう遠くない次期ISの登場を待つかな。(^^;
(3)「LS」にも影響を与えるレベルなのか?
たぶん、たぶんだけど、乗り心地と広さに関しては、LSとて明らかに「ES以上」というほどの差はないんじゃないかな?
まぁLSに乗ったことないので断言は出来ないけど。(^o^;
LSのモデルチェンジの変遷を見ても、なんか徐々に高級化していってる気がするので、以前のLSオーナーからすれば、
「そこまで高級化しなくていいんだけど。。。
ってゆーか、ボディサイズもデカすぎるし。。。」
という人もいるんじゃないかな。(^o^;
正直、どこかに乗って行って駐車場にとめて、、、という使い方をするクルマではなくなってるよね、LSって。
以前のLSならそれもアリだったけど、今や5200mm超えの全幅1900mmやからね、行ける場所限られてくるでしょ。(^^;
現実問題、ドライバーズカーとして乗れる限界サイズが、今のESのサイズやと思うので、デカくなりすぎたLSに不満を持ちながらも、惰性でLSを乗り継いできているようなオーナーさんだったら、
「ESでええやん!」
という人がいてもおかしくないと思う。
そう思ってもらえるぐらいの乗り心地と広さを、ESは持っていると思うので。
ただ、LSの豪華装備や格の違うインテリアに強い魅力を感じているオーナーさんは、ESでは満足できないだろうけどね。(^^;
まぁそんなわけで、LSにはLSでなければ実現できない領域があるにせよ、ESの乗り心地と広さは、LSを狙う客層の一部を食う可能性は十分考えられるかな、と。
そうなると、LSはさらなる差別化も考えた改良・進化を求められることになる。
と、
私なんかはそう考えてしまうのだが、きっとLSの客層というのは、そういう細かい話はどうでもいいのだろう。
単純に「一番高いクルマ」=「一番いいクルマ」、そしてそれに乗る「ステータス」、そこにお金を払っているという人も多いはず。
ESがいかにLSに迫ったところで、そういう人たちはLSが頂点だからLSに乗っているのであって、そういう意味では、ESの出来栄えに関わらず、LSは不動とも言える。(^o^)
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コメント
今回も素晴らしい試乗記でした。
試乗動画への私のコメントに反応した方がいて、荒れてしまいそうで心配しておりましたが、その節は大人の対応、建設的な意見を書いていただきありがとうございました。
今回の記事は私の疑問へのパーフェクトな回答にもなっていて、感謝しております。
カムリは今のトヨタ車の中ではかなり魅力的な1台だと思います。私にとってのネックは、デカさ、フロントのデザインの悪さ、ステーションワゴンがないことですね。
最新のL Sは5m超なんですね(驚)
辛口系おやじ(管理人)です。
クソ長い試乗記でも、いくらか参考にして頂けたようで何よりです。(^_^)
カムリ、確かにフロントのデザインは、発売当時、かなりインパクトありましたよね。(^o^;
だいぶ街中で見かけるようになって、私は最近ではだいぶ見慣れてきました。(^o^)
現行型登場からもうじき約3年が経ちますので、ボチボチ3年落ちの中古狙いというのもアリかもしれません。
レクサスESと大差のないカムリだけに、程度の良い3年落ち中古車は、実はかなりオイシイ選択肢かもしれないと思っています。
まぁもちろん、デカさとデザインを受け入れられればの話ですが。(^o^)
ステアフィールそんなに良いですかね?FFなせいか、エンジン動作時には振動がそれなりにあると思いました。まあそう言う意味での評価ではないのかも知れませんが。ところで、この試乗シリーズはもう終わりでしょうか。個人的には続けてほしいですね。アルファードとか、いつでも借りれそうですし、足回りを高級にしたみたいなので、ミニバンでどの程度の走りができるのか気になります。
辛口系おやじ(管理人)です。
エンジン動作時の振動ですか、私は特に気にならなかったですね。
不要不急の試乗シリーズはこれで終了です。(^o^;
でも、また機をみて別の新しい企画も考えていこうとは思っています。
新企画が決まったらまたブログ上でお知らせしますが、それがいつになるか、まだ何とも言えませんね。(^o^;
ブレーキペダル操作による回生ブレーキを組み込むとどうしても回生→油圧に切り替わる部分は潰しこめないんでしょうね・・・
一度発生する部分を認識してしまうと人としてはその部分に敏感になるでしょうから
そういう意味だと日産のワンペダルみたいに人が任意で回生から油圧ブレーキにシフトできる形は切り替わりタイミングを任意で扱えるから理に適ってるのかもしれませんね(回生無しが選択できるのもGood)
まぁ当然強制的に回生を使わせるという意味だと意識せず使う分には燃費的にはトヨタ式の方が優位かもしれませんが・・・
最後の方に書いてたので気が付いたのですがムーンルーフ標準装備ですか・・・
個人的には一番いらない装備なんですよねぇ(付いてるというだけで購入枠から除外するレベルで
昔アコードのサンルーフで悲惨な目にあったトラウマががが
20年以上前ですが当時のホンダのシャシーを甘く見てた!(悪い意味で)とうのもありますが(笑
辛口系おやじ(管理人)です。
ハイブリッド車のブレーキ、以前よりはだいぶマシになってきてますが、まだ改良の余地はありますね。
日産のワンペダルは慣れれば使いやすいのかもしれませんが、だいぶ普通のクルマと運転感覚に差があるので、逆にあの走行感覚に慣れてしまうと普通のクルマに乗り換えたときにちょっと危ない気がします。
アクセルを緩めた時の減速感にギャップがありすぎるので。(^o^;
ムーンルーフ標準装備は、確かに私も余分だと思いますね、確かにあれは要らないです。(^o^;
悲惨な目というのは、定番のトラブル、「雨漏り」ですかね。(^^;
>悲惨な目というのは、定番のトラブル、「雨漏り」ですかね。(^^;
YES!
ただ雨漏りというレベルではなくて
車両停止した時に天井からドリフのコントの如く水がドバーっと・・・
助手席に置いていた大学のレポートがお亡くなりになって悲惨な状態になりました
修理費用を軽く見積もってもらった瞬間買い替えが決定したレベルですね・・・
辛口系おやじ(管理人)です。
リアルドリフですか、それは悲惨ですね。(^o^;
でも、一生使える鉄板ネタがゲットできたと考えれば、今となればそこそこ妥当な代償ではないですかね。(^o^)
「レクサスES300 日本名ウィンダム Are you WINDOM?」のCM覚えてますか?素敵な車だなーと思った記憶。
先日近くのスーパーで近くに停まっていたESのリアトランク自動で閉まるのを見て、単純に、やっぱりかっこいと思っちゃいました。
私のカムリは手でバンと閉めますから(笑)
しかし、価格帯はクラウンと同じくらいですね。高い。
これからもコスパ最高のカムリを可愛がります。(もうすぐ初車検)
楽しい試乗記ありがとうございます(^^)
辛口系おやじ(管理人)です。
はい、そのCMはよーーーく覚えてますよ。(^_^)
(参考)
俺様とレクサスES、その意外な関係性
あの頃のWINDOMはカッコよかったですしね。(^^)
ちなみに、レクサス ESのトランクですが、自動で閉まるのはたぶんオプション装着車ですね。
(「version L」だけは標準装備ですが)
ESオーナーは付けてる人が多いのかな?
なるほど、カムリにお乗りだから「かむりん」さんなんですね。(^o^)
確かにカムリは、その出来栄えを考えるとトヨタ車の中ではコスパは良いと思います。
今回のESへの試乗で、カムリのコスパの高さはあらためて見直されることにもなったと思いますね。(^_^)
最近のレクサスの売りとしては、オペレーターに繋がって抽象的な問い掛けでナビの設定とかしてくれる機能ありますよね。
あれはレンタカーには無かったですか?
凄く気になってるのですが。
辛口系おやじ(管理人)です。
特にチェックしませんでした。
ってゆーか、私は全く興味ないんですよね、あの機能。(^o^;
別にレクサスじゃなくても、程度の差はあれど、ホンダや日産も似たようなのやってますよね?
しかも、最初の何年かは無料で使えるけど、何年かしたら有料になるやつでしょ?
正直、「こんなモン、誰がカネ払ってまで使うねん!」と思ってました。(^o^;
すみません、そうなんですね。
ナビを一々設定するのって面倒だし、ナビ操作が苦手な両親向けにどうかと考えていました。
他社もやってましたっけ?緊急時のSOSボタンは知ってますが、ナビ設定の通信があるのはレクサスとクラウンだけだと思ってました。
横からすみません。
トヨタならT-Connect、ホンダ、日産でも同様のもの(~Connect)があるようですよ。
どの程度使えるかは分かりませんが。
そう言えば辛口さんは、過去に試乗した車と比較する場合、乗り直したりしないのですね。
カムリの試乗記事が3年前なので、単純に「よく覚えているなぁ(^◇^;)」と。
疑っている訳ではないのですが、人の記憶って時間が経つことに曖昧になる思うので気になりました。
(工業製品は年々良くなってきいますし、人間は思い出補正のような抽象的要素を持っているかと。)
相対評価の部分は理解できますが、絶対評価の場合のコツ的な部分を是非教えて頂きたいです。(門外不出のメモがあるとか!?)
辛口系おやじ(管理人)です。
疑問にお答えしましょう。(^_^)
まず、「よく覚えてるなぁ」という疑問についてですが、私も試乗した時の感触(感想)をすべて覚えているわけではありません。
だから備忘録として試乗記を書いているのです。(^_^)
試乗記を書くと、試乗した時の光景感触などを思い出しながら書くので、まずそこでかなり覚えます。
まぁ勉強で言えば「復習」をしてるような感じですね。(^_^)
そうすると、たとえ忘れてしまっても、試乗記を読み返せば、
「そうそう、そういう感じやったなぁ」
と、その時の光景が思い出せるんです。(^_^)
ただ、ほぼ国産セダンしか対象にしてなかった頃は思い出しやすかったのですが、セダン以外も対象に加えたうえに外車まで対象に加え始めてからは、他の車種のインプレと記憶が混乱する事が起こり始めました。(^o^;
なので、間違いなく1つ1つの車種の特徴を混乱する事なく記憶と記録にとどめようとして、より細かく試乗記を書くようにしました。
昔の試乗記に比べて最近の試乗記が長文化してるのは、まぁ多くの人にとって出来るだけ参考になるようにということもあるのですが、基本的には私が混乱しないようにするため、より詳細に印象を書き留めるためだったりします。(^o^;
あと、「絶対評価のコツ」ですが、まぁ私が試乗記の評価項目でつけている★の数は相対評価なので、基本的には私は相対評価をしています。
だから、あまり昔の試乗記の★の数と、今の試乗記の★の数は対等に比較できません。
その時代における「普通」の基準は、クルマ全体の技術の進歩によって変わってきますから。
ただ、なるべく不公平のない正確な評価をするためのコツとしては、
「同じ試乗コースで試乗すること」
です。
特に乗り心地の評価では、コースの影響は大きいですので。
前から疑問に思っていたのですが、試乗コースって、ディーラーで指定されたりしないのですか。私の場合、助手席の営業マンに道案内されながらの試乗になるのですが。レンタカー試乗の場合はもちろん自由だと思いますが、ディーラー試乗だと他のメーカーのクルマと同じコースで試乗するのは不可能に近いのではないでしょうか。
辛口系おやじ(管理人)です。
おっしゃる通り、ディーラーでの試乗では、指示された通りのコースを走ります。(^_^)
もうずいぶん前の話になりますが、私は偶然世話になった某ディーラーで試乗をしました。
そして、営業マンの指示通りに、試乗コースを走りました。
その試乗コースこそが、いわゆる試乗動画での「定番試乗コース」だったのです。
私はその試乗コースに惚れ込みました。
「こんなにいろんな性能を試せる試乗コースはなかなか他に無い!」
と。
その試乗コースがある地区は、私の自宅からはそこそこ離れています。
なので、もっと近くにディーラーはあるのですが、私はその試乗コースで試乗したいがために、わざわざ遠いその地区まで足を延ばして試乗しています。
もちろん、試乗だけでなく、もしそのクルマが愛車に選ばれることになれば、試乗で世話になった店舗で購入しています。
しかもですね、その地区はいろんなメーカー(日本車も外車も)のディーラーが何軒も密集しているディーラー街になっているため、ほとんどのメーカーのクルマを同じ試乗コースで試乗できるのです。(^o^)
おっしゃる通り、普通に考えたら、そんな良いコースで他メーカーのクルマと同じコースで試乗だなんて、不可能に近いですよね。
でもそれを可能にしているのが、私の主戦場、大阪・枚方市なのです。(^_^)