遅くなりました! (^o^;
いやぁ、緊急事態宣言が解除されたとたん、急に忙しくなってね。
試乗記を書く時間が思ってた以上に無くなってしまったのだ。(^o^;
まぁでも、仕事が回り出して、良かったッス。(^o^)
というわけで、
あらためて新型RAV4の試乗記、
参りましょうか。(^_^)
2019年4月にフルモデルチェンジで発売された、
トヨタ「RAV4」
に試乗したので、試乗記をお届けする。
先に試乗動画を公開しているので、どんな評価になったのかはすでにご存知の方もおられるかと思うが、この試乗記では各性能について★の数で評価していたり、動画ではコメントし切れなかったことも書いてあるので、興味のある方は目を通して頂ければと思う。
では、「不要不急の試乗シリーズ」第五弾、
日本カーオブザイヤー受賞のトヨタ「RAV4」、
その実力の詳細について。
以下に率直なインプレッションを述べさせて頂く。
目次
試乗車の概要
年式 | 2019年式 |
走行距離 | 18185km |
車名 | RAV4 |
グレード | X |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | CVT |
装着タイヤ | ブリヂストン ALENZA 001(225/65R17) |
型式 | 6BA-MXAA54-ANXMB |
排気量 | 2.0リッター(自然吸気) |
最高出力 | 171ps/6600rpm |
最大トルク | 21.1kgf・m/4800rpm |
全長 | 4600mm |
全幅 | 1855mm |
全高 | 1685mm |
車両重量 | 1570kg |
車両本体価格 | 288万7500円(税込) |
試乗日 | 2020年5月20日 |
|
試乗インプレッション
1.走りの性能・・・★★★☆☆
これはいい!
もちろん、特にパワーやトルクが強力なわけではないのだが、必要十分以上の動力性能があり、そして発進からハンドリング、ブレーキに至るまで、走りに関わる基本性能の全体的なレベルが高い!
(1)発進挙動・・・★★★★☆
いいね、アクセルの踏み込みに対する過敏な飛び出し感もないし、自然なフィーリングの発進だ。
CVT特有の、不自然なエンジン回転数の上昇なども特に感じなかった。
試乗前には気付いてなかったのだが、このクルマ、「Direct Shift-CVT」が採用されてんだね。
「Direct Shift-CVT」というのは、発進用に通常のギヤが追加されているCVTで、その感触は「レクサス UX200 “F SPORT”」に試乗した際に体感済み。
そうか、「Direct Shift-CVT」、今はこんな安いクルマにも採用されるようになったんやね。
コストかかりそうなCVTなので、高いクルマにしか採用されないのかと思ってたけど。(^_^;
気になったので少し調べてみたら、新型ヤリスの1.5リッターモデルにも採用されてるようだ。(1.0リッターモデルは「Super CVT-i」という普通のCVT)
RAV4どころかヤリスにまで「Direct Shift-CVT」を採用するとは、トヨタ恐るべし。(^o^;
あっ、ちなみに「カローラ」と「カローラスポーツ」は、普通の「Super CVT-i」です。(^o^)
あと、動き出しの感触がスゴくいいね!
SUVらしい重厚感があって、それでいてスッキリしっとりした上品な感触、いわゆる「いいクルマ」に乗ってる感じがする。(^o^)
(2)加速フィール・・・★★★★☆
発進後、中速域までの加速もスムーズでリニア感があるし、問題ないね。
普通に街乗りで乗ってる限り特に不自然な感触は無いし、レスポンスも早くはないものの遅くもないので、まぁ普通に気持ち良く加速できると思う。
エンジンの吹け上がりも良く、よどみなく高回転まで回ってくれるし、その回転数にリンクした加速感を感じさせてくれる。
ただし!!
それはドライブモードを「ノーマルモード」で走らせた場合の話。
山道の上りで「スポーツモード」を使ってみたのだが、その加速フィーリングはあまり良くなかったのだ。(-_-)
もう少し詳しく説明しよう。
スポーツモードの場合、やや高回転をキープしてる分、踏み込んだ際のレスポンスは確かに早くはなる。
だが、レスポンスが早くても加速力自体にパンチは無いので、ノーマルモードで踏み込んだ時とあまり明確な加速感の違いを感じないのだ。
それどころか、スポーツモードはやや高回転をキープしようとするせいか、アクセルを緩めた時のエンジン回転数の落ち方が中途半端で、何となくエンジンのサウンドにもメリハリがなくなってしまう。
例えば、下記の試乗動画「山道編」をご覧頂きたい。
(2:15~2:40あたりの加速、減速に注目)
分かるかな?
自分としては加速した後、アクセルを緩めた時、もう少しエンジンの回転数が落ちてほしいんだけど、あんまり落ちてないよね。
けっこうアクセル緩めたつもりなのだが、エンジン音を聞く限り、あんまり落ちてないでしょ。(^^;
なんかダラ~っと回転数が落ちる感じでメリハリがない。
私がイメージしているよりも、スポーツモードがムダに高回転をキープしようとする傾向が強いため、そこにやや違和感が生じてしまう。
動画の中で、私が「このクルマはノーマルモードのほうがいい」と言ってるのはそのためだ。
なので、このクルマで4つ★レベルの気持ちのいい加速フィールを味わうためには、ノーマルモードで走ることが重要。
スポーツモードだったら、3つ★だ。(^o^;
(3)パワーフィール・・・★★★☆☆
いつもの急坂および山道の上りで急加速を試してみたが、パンチは無いものの、十分な加速力があるね。
4千回転ぐらいまでエンジン回してやれば、急坂でもしっかりと加速してくれる。
ただ、このクルマが搭載している2.0リッターのダイナミックフォースエンジンは、4気筒のNAとしてはなかなかの高スペックエンジンだ。
そのスペックを考えると、正直もうあとチョイ、プラスアルファのパワーフィールが欲しかった気もする。
加速の伸びがね、もう一息欲しかったかなぁと。
ちょっとエンジンの限界性能の付近で、CVTが頑張り切れてないのかなぁ、という気もしたのだが、恐らくその高スペック分のパワーは、1570kgという車重を操るために消費されてしまっているんだろうな。(^o^;
動画内では車重については触れなかったのだが、よくよく考えてみると、確かに2リッターのNAで車重1570kgというのは、けっこうギリかも。(^^;
そういう意味では、山道の上りでも不足感のない加速をしてくれたのは、やはり2リッターのNAエンジンとしては優秀と評価すべきだろう。
特に通常の街乗りでは、3千回転ぐらいまでの使用でほとんどのシーンをこなせるので、パワー不足を感じることはまずないはずだ。
(4)ハンドリング・・・★★★★☆
最初にハンドルを切った時の反応がいいね。
ロールもよく抑えられてて、急ハンドル気味にハンドルを切っても急なロールが出ないので、恐さをあまり感じない。
車高も高いしボディもゴツいので、もっと大らかな感じの動きをするのかと思ってたが、いやいや、なかなかシャキッとこちらのハンドル操作についてきてくれるね。(^o^)
まぁさすがに、S字で急に切り返したりすると上体がついてくるのが遅れてアンダーステア気味にはなるが、こちらの予想を超えるような極端な挙動を示すわけではないし、そこに追加の修正舵を与えればそれにちゃんと反応してくれるので、まぁ問題ない。(^_^)
山道のワインディングを攻め気味に走らせた時も、確かにアンダーステア気味にはなるものの、新型ヤリスでも感じたのと同様、挙動が読みやすいというか予測しやすい。
それに、タイヤのグリップ感もちゃんと伝わってくるため、安心感のあるコーナリングが可能だ。
まぁSUVなんで、山道のワインディングを楽しむためのクルマじゃないけど、そういうシーンでも意外と楽しめるクルマになってると思う。(^_^)
(5)ステアフィール・・・★★★★☆
濃厚なステアフィールというわけではないのだが、必要なインフォメーションはきっちり伝えてきてくれる。
それでいて操舵感にSUVらしい重厚感もあり、手応えが変に軽すぎないのも良いところだ。(^_^)
(6)ブレーキフィール・・・★★★★☆
制動力の立ち上がりも急すぎず、ブレーキの踏み込みに対してリニアに効いてくれる。
ブレーキペダルのタッチの感触なども含め、フィーリングのいいブレーキだと思う。
何か特筆するような、このクルマならではの特徴みたいなのは一切ないけど、逆に言えばそれだけ「自然」なフィーリングだということ。
2.乗り心地・・・★★★★☆
いわゆる街乗りSUVとして絶妙な乗り心地かもね。
「街乗りSUV」と言えば、私の中では「CX-5」が頂点なのだが、新型RAV4、いい勝負してるね。(^^)
正直、ここまで街乗りでのフィーリングも良くて、かつ「SUVらしさ」もしっかりと感じさせてくれるとなると、新型RAV4はかなり素晴らしい乗り心地を実現していると言っていいと思う。
(1)スポーツ性・・・★★☆☆☆
乗り心地からして、スポーティーという印象は無いね。(^^;
でも、スポーティーに走らせることも出来るところがまた素晴らしい。(^o^;
だが、それは意外性の面であって、あくまでもベースのキャラクターとしては、乗り心地のよい穏やかな街乗りSUV、という感じがする。
(2)コンフォート性・・・★★★★☆
路面の荒れたところを通過しても、なめらかに足回りが動いて、衝撃をかなり丸めてくれている。
強い突き上げを食らった時は、確かにそれなりの突き上げ感はあるものの、伝わってくるその衝撃は思った以上にマイルドだ。
まぁ今回はグレードが「X」ということで、新型RAV4のグレードの中では最も扁平率の高いタイヤを履いているため、そのへんも乗り心地のマイルドさにつながっているのだろう。
そしてその乗り心地の良さは、発進の瞬間から走行中まで、常に感じることができる。
SUVらしい重厚感を伴いながらもゴツゴツしていない。
それどころか、特に発進では動き出した瞬間に、重厚かつスッキリ、しっとりとした接地感が伝わってくる。
これはね、高級感、とまで言ったら大袈裟かもしれないが、なかなかの「いいクルマ感」だよ。(^_^;
このように書くと、柔らかい足回りを想像されると思うのだが、それがね、単に「柔らかい」というのとは全然違う。
先に書いた通りハンドリングもよく、山道でもアンダーステア気味にはなりながらもグリップ感があって踏ん張ってくれるし、ロールもあまり出ないし、これがまたなかなか実に「しっかり」した足回りなのだ! (^o^;
まぁ全幅のサイズもたっぷりしたサイズがあるし、そのへんはロールの抑制にかなり効いてるのかも。
と、そんな感じでレベルの高い乗り心地なのだが、もちろん、完璧というわけではない。
そこそこはっきりと荒れた路面が連続して続くような所では、ドアやリヤハッチの振動は少し目立つ。
せっかく乗り心地が良く、基本的には重厚で上質な走行フィーリングを持っているのだから、そういう振動を抑えてくれたら、さらに上質感は高まったと思うだけに惜しいところ。
また、左右方向の揺れがかなり抑えられているがゆえに、上下方向の揺れを感じるシーンは多めに感じるかもしれない。
ただ、揺れ幅が大きいわけではないし、揺れの収束も遅くはないので、特に不快に感じるほどの揺れではない。
ってゆーか、あんまりフラットライドすぎてもSUVらしさが薄れるかもしれないし、まぁこのクルマはキャラ的にこれぐらいがちょうどいいのかもね。(^^;
3.静粛性・・・★★★☆☆
基本的に静かなクルマやね。
まぁエンジンの音はそこまでしっかり遮音してるわけではないのだが、街乗りで多用するであろう3千回転ぐらいまでなら、あまりエンジン音は主張してこない、つまり、あまり侵入してこない。
ロードノイズもそんな気にならない、まぁ普通かな。
でも「SUV」と聞くと、なんかちょっとゴツめのタイヤ履いてるし、ロードノイズは目立ち気味というイメージが何となくあるが、そんな感じでもない。
まさに「街乗りSUV」として適切とも言える特性だ。
ただ、風の音とかはちょっと入ってきやすいのかなぁ、と感じたかな。
もちろん、そんなに極端に目立つわけではないけど、基本的に静かなので、いろんな雑音の要素との相対的比較をすると、風の音が目立ち気味だったかも、という程度の話。
走行中、ずっと風切り音がうるさいとか、そういう話ではないので誤解なきよう。(^^;
というわけで、本当は4つ★を与えようと思っていた。
だが、試乗動画の「内装編」の中でも話した通り、エアコンの音がうるさい。(^_^;
シュルシュルシュル・・・という音がダッシュボードの奥のほうから聞こえてくる時があって、この音が目立つ。
これがね、最初聞いた時は、「外で小鳥が集まってるのかな?」と思ったぐらい、結構なボリューム感で聞こえるのだ。(^o^;
たぶん冷媒の流れる音だと思うのだが、たまにあるよね、冷媒の流れる音が目立つカーエアコンって。
私が以前に乗ってたフーガ(Y51)もそうだったな、まぁ遮音対策してもらってだいぶマシになったけど。(^^;
RAV4はどうだろう?
お願いしたら遮音対策してもらえるのかな?
もししてもらえないんだったら、地味ながら、これは結構な「我慢ポイント」になるかもね。(^_^;
4.エンジン音の音質・・・★★★☆☆
エモーショナルなサウンドではないので、走りの気分を盛り上げるような音ではないが、がさつ感もなく、音に変な低質音が混ざってないので、雑味のないスッキリとした上質なエンジン音だと思う。
ただ、わざわざ聞きたくなるような音でもないので、まぁ良くもなければ悪くもない、フツーってところかな、と。
5.居住性・・・★★★★☆
前も後ろも快適な居住性が確保されていると思う。
もちろん、上を望めばまだまだ快適さを追求できることはあるだろうけど、まぁ私的にはこれぐらいで十分かな、と。(^_^)
(1)運転席・・・★★★★☆
ドライビングポジションも自分の好みの位置にしっかり合わせることが出来た。
シートの座り心地も、ホールド感もいい感じ。(^_^)
そしてアクセルペダルはオルガン式。
これはなかなか意外だったが、やっぱりオルガン式のほうが疲れは少ないと感じるね。(^_^)
(2)後席・・・★★★★☆
運転席を私(身長180cm)のドライビングポジションに合わせた状態で後席に乗り込んでみた。
まず、ヒザ前と運転席シートとの間のスペースは、拳を縦に1個半ぐらいの余裕。
頭上は、拳を縦に1個半~2個ぐらいのスペースがあった。
ヘッドレストも、引っ張り上げなくても頭を支えてくれる位置にあるので合格点。
シートのホールド感もそこそこあっていい感じだ。
6.内装質感・・・★★★☆☆
今回の試乗車のグレードは、底辺グレードの「X」ということで、内装の質感に関しては随所で悪いほうに差別化されている。(^o^;
まず、ステアリングはこのグレードだけが「ウレタン」。
センターコンソールボックスも、他のグレードは合成皮革巻きになるところだが、このグレードはソフトパッド。
他にも、いろんな部分で着実に差別化されており、上質感を感じるためのアクセントとなるような加飾はことごとく省かれている。(^o^;
しかし!
それでも質感の評価は3つ★!
これって逆にスゴくない? (^_^;
こんなあからさまな廉価グレードでも3つ★なのだから、通常の売れ筋グレードなら確実に4つ★だろう。
それだけ新型RAV4の「基本質感」は高い。
ダッシュボードはソフトパッドだし、シフトレバーもちゃんとブーツを履かせてある。
センターコンソールボックスも、合成皮革巻きにこそならないものの、カチコチのプラスチックではなくソフトパッドを使っている。
触れるところにはそれなりに気を配っている印象だ。
ステアリングスイッチの操作感は相変わらず悪いが、エアコン操作部のスイッチやダイヤル類の操作感はいい感じ。
試乗開始前、最初に乗り込む時にドアを開けて室内を見た第一印象も、廉価グレードという安っぽさは感じなかった、むしろその逆。
なにしろ、
「あれ?
これが廉価グレードなのか?
意外とまともジャンか。(^_^; 」
と思ったぐらいだから。(^o^)
7.装備・・・★★☆☆☆
廉価グレードだが、さすがにヘッドライトはLED。
「Toyota Safety Sense」の機能の一部として、オートマチックハイビームもついている。
ただ、私が欲しい後方に対する先進安全装備「ブラインドスポットモニター」は、今回の廉価グレード「X」ではオプションだ。
運転席のシートも、他のグレードではパワーシートなのに、「X」ではマニュアルシート。。。(-_-;
他にも、「これでもか!」というぐらいに、こまごまとした所がことごとくグレードダウンされており、いかにも「廉価グレード」といった感じの扱いだ。(^_^;
そして、新型ヤリスの廉価グレードみたいに、「スマートエントリー&スタートシステム」までが外される、
なーんてことはなく、さすがにそこは一応ちゃんと標準装備されている。(^o^)
ブレーキホールド機能付きの電動パーキングブレーキや、車速感応式オートドアロックも標準装備だ。
ちなみにRAV4は全グレードがオーディオレスという設定だが、6スピーカーは全グレードに標準装備。
「X」だけ2スピーカーとかになるのかと思いきや、そこは差がつけられていない。(^_^)
エアコンも、「X」だけマニュアルエアコンになったりして、、、と思いきや、エアコンも全グレードが左右独立のオートエアコンが標準装備だ。
そして!
何が素晴らしいって、「アイドリングストップ機能」がついてないこと! (^O^)
新型ヤリスにアイドリングストップがついてないのは聞いてたので知っていたが、そうか、RAV4にもついてなかったのか。
現行ハリアーにはついてるし、RAV4のクラスのSUVならついてるのだろうと勝手に思ってたので、発進する前、アイドリングストップOFFのスイッチを探して、ついてないことに気付いた時は驚いた。(^o^;
新型カローラにもついてないようだし、本格的にアイドリングストップ撲滅への流れは加速しているようだ。(^_^)
8.オーディオ音質・・・-----
オーディオレスだし、純正オプションのナビ・オーディオもついてなかったので、ここは無評価とさせて頂く。
ただし、レンタカー業者が選んでつけたのであろうパイオニアのナビ「AVIC-RW502」というナビがつけられていたので、とりあえずコイツでの音質チェックをしてみた。
結果は4つ★レベル。
低音が強めだが、高音までちゃんとキレイに出ている。
臨場感もあるし、十分に高音質と言っていいだろう。
なので、まともなナビ・オーディオをつければ、標準装備の6スピーカーでも十分に高音質で音楽を楽しめるはずだ。
9.デザイン・・・★★☆☆☆
正直、特に好みにハマる部分が無いので、デザイン的な魅力は感じない。
まぁでも、カッコ悪いとも思わないので、総合的にみて2つ★ぐらいの感じかな。(^_^)
(1)エクステリア・・・★★☆☆☆
たぶんSUVが好きな人から見ると、悪くないデザインというか、むしろ魅力的なデザインかもしれないね。
ただ、私はあまり「ガチ」なSUVというか、無骨な感じのデザインのSUVが好みではないので、新型RAV4を見てもあまりカッコいいと感じない。
なんかちょっとソリッドすぎるのかな。(^_^;
いや、ソリッドな部分があってもいいのだが、それと合わせてどこか「エレガント」な感じが同居しているのが好みなのだ。
それからすると、新型RAV4のデザインはちょっとその「エレガント」な感じが足りないかな、と。(^^;
というわけで、別にデザインが悪いというわけではないけど、あくまでも私の好みを基準に考えれば2つ★といったところ。
デザインでは、もうじき発売される「新型ハリアー」のほうが私の好みに近く、かなりいい感じっぽいので、そっちに期待したいと思っている。(^o^;
(2)インテリア・・・★★★☆☆
乗り込んだ瞬間の第一印象は悪くなかったし、基本的な質感も高いとは思うのだが、特にデザイン的に個性的というほどの雰囲気は感じないし、遊び心というか、面白味も特に無い。
なので、まぁ特に悪いとは思わないけど、
「インテリアが気に入ったからこのクルマを選びたい」
と思わせるほどの デザインでもないと思う。
まぁ、可もなく不可もなくといった感じで、かろうじて3つ★、ってところかな。(^^;
10.コストパフォーマンス・・・★★★☆☆
これね、トヨタ車のくせに、意外とコスパいいよ。(^o^;
日常の街乗りで、快適かつSUVらしい重厚感を味わいながら質感の高い走りが楽しめるだけでなく、山道でスポーティーに走らせても対応できる。
しかも内装も基本の質感レベルが高く、廉価グレードとしては十分な質感だ。
それで「四駆」で約290万円だろ、トヨタ車にしちゃあ、これは頑張った価格設定じゃないだろうか。
11.総評・・・★★★☆☆
なるほどね。(^_^;
日本カーオブザイヤー受賞という結果も、この出来栄えでこの価格なら、認めざるを得ない。(^o^;
SUVで私が高く評価しているクルマとしては「CX-5」があるが、この出来栄えならガチで対等に戦えると思う。
まぁ単純にコスパで勝負すればCX-5には敵わないが、それでもかなりいい勝負と言えるところまで迫ってるように感じるね。
CX-5も欠点らしい欠点のないクルマだったが、新型RAV4も欠点の少ないクルマだと思う。
まぁフルモデルチェンジゆえの、多少の詰めの甘さ(ドアの振動とかエアコンの音、イマイチなスポーツモードなど)は見受けられるものの、全体として出来栄えのレベルは高い。
また、CX-5の走りは優等生的ではあるものの「SUV」としてのキャラはやや薄めだったのに対し、この新型RAV4の走りはキャラが明確に「SUVらしい」感じなので、ライバルとキャラがカブらない。
そのへんも、上手くまとめられてるなぁと感じる部分だ。
そんなわけで、新型RAV4に試乗する前に思っていた、
「そんなにいいの!?」
という疑問にあらためて答えよう。
答えはイエス。
これは確かにいいクルマだ。(^_^;
そして、
「トヨタ車」としての純粋なガソリン車で「ダイナミックフォースエンジン」の実力を確かめてみるという目的も、今回の試乗で達成した。
今回の新型RAV4に搭載されている2.0リッター4気筒のダイナミックフォースエンジンは、「レクサス UX」に搭載されているのと同じエンジン。
だが、「レクサス UX」ではハイオク仕様のため、パワーもトルクも若干ながら新型RAV4よりも高スペックだった。
新型RAV4ではレギュラー仕様ゆえに少しスペックは落ちるのだが、それでも車重の重さを考えれば、十分と言えるパフォーマンスを見せてくれた。
しかもサウンドもがさつな感じがなく上質な感じ。
トータルでみて、なかなか洗練度の高いエンジンだと思う。
これがマツダの場合だと、2.0リッターでCX-5を動かすのはちょっとしんどい。(^_^;
現実問題、「CX-5を選ぶなら2.5リッターNAがエントリー」、だと私は思っている。
トヨタのダイナミックフォースエンジンなら、CX-5と同等の車重の新型RAV4を、納得できるレベルで駆動することができるのだ!
これはやはり評価すべきところだろう。(-_-)
というわけで、
思ってた以上に出来栄えレベルの高かった新型RAV4。
デザインが好みではないので私の愛車候補としては眼中に無いのだが、だからといって2つ★なんかを付けたらさすがに失礼というものだろう。
その出来栄えの高さに敬意を表し、ここは3つ★とさせて頂く。
「それでも3つ★かよ!」と言われるかもしれないが、これはあくまでも私の価値観での評価だから。
新型RAV4のデザインが気に入っている人にとっては、余裕で4つ★レベルのクルマだと思うよ。(^_^)
コメント
>「この新型RAV4の走りはキャラが明確に「SUVらしい」感じなので、・・・」
意味が分からないです。
「SUVらしい」走りって,どういう走りなんですか?イメージがつかめません。
「街乗りSUV」って言葉も頻繁に出てきますが,「街乗りSUV」じゃないSUVって例えば何ですか?後学のために教えてください。
辛口系おやじ(管理人)です。
以下、ご質問にお答えします。
> 「SUVらしい」走りって,どういう走りなんですか?
「SUVらしい」走り、私の中では「重厚でゴツい感じ」、です。(^o^)
まぁそのへんは明確に定義されてるものではなく、各個人が勝手にイメージしてるものなので、正解はないですよ。(^_^;
ただ、この試乗記はあくまでも私の価値観で書かれたものなので、私の価値観で言えば「重厚でゴツい感じ」、というイメージです。(^_^)
> 「街乗りSUV」じゃないSUVって例えば何ですか?
トヨタ「ランドクルーザー」。
今は生産終了してますが、三菱「パジェロ」。
メルセデスベンツ「Gクラス」。
ジープ「ラングラー」。
あたりが分かりやすいですかね。(^_^)
まぁその「街乗り」という線引きがどこにあるかというのも、人によってラインは異なりますし、必ずしも一概に「ここからが街乗り」などと区切れるものでもありません。
その線引きを決める基準も、「乗り味」で線引きするのか、「見た目」で線引きするのか、それも人それぞれです。
定義があるわけではないので、良い意味で「あいまいに」とらえればいいと思います。
そうする中で、いろんなクルマに見て触れて乗っていくうちに、自分の中でのぼんやりとした線引きが出来てくるものです。(^_^)
辛口さんはsuvもよく試乗されますが、ロールは気にならないですか?構造上、セダンよりは確実にあるはずですが。
辛口系おやじ(管理人)です。
ロールはもちろん気になりますよ。
でも、ロールの仕方にもよりますね。
ハンドル切ったら急にグワッ!ってロールするクルマもあれば、じんわりとロールするクルマもありますので、単純にロール量だけでその良し悪しを語れない部分もあります。
結果的にはそれなりに大きくロールしたとしても、そこに至るまでの過程で、旋回中のタイヤのグリップ感の変化を感じながら手応えを感じつつのロールであれば、別に恐くないし、むしろ自然な挙動として受け入れられます。
急にロールするやつは論外です。
たとえ結果的に、ゆっくりロールするやつと同じ量しかロールしていないのだとしても、急にロールされたら単純に恐いだけでなく、限界点を探るのも難しくて素人では全く攻め込めないです。(^^;
で、SUVですが、これがセダンより確実にロールが大きいかと言えば、本当の限界点まで攻め込んだらどうか分かりませんが、私のような素人がカーブでちょっと攻めた程度では、一概にセダンよりロールするとも言い切れません。
実際、今回乗ったRAV4は、SUVとしてだけでなく、セダンと比べてもあまりロールを感じさせない方だと思います。
なので、乗ってみると意外と「確実にある」わけでもなかったりします。(^^;
辛口さんの仕事って何だろう。そっちの方が気になる。
辛口系おやじ(管理人)です。
それは秘密です。(^^)
ニッチなところを攻めてます。(^_^)
昔はRVとかクロカン(死語?)とかって言いましたけど、SUVって言葉が今は一般的なんですかね?
SUVもクロスオーバーSUVとか色々な名称があってついていけてないです(^^;;
呼び名で車の良し悪しが分かるわけじゃないので、辛口様のように見定めるチカラが必要だと感じました。。
私の場合、購入希望の車の好みのグレードを見に行くと試乗を誘われて、営業マンが隣に乗ると緊張して、じっくり評価出来ないので毎度意味があったのか、分からなくなります。。(1日試乗とか、レンタカー試乗の方が良いのかなと。)
辛口系おやじ(管理人)です。
いやおっしゃる通り、ホントにいっぱいあんのよ、呼び方が。(^o^;
それぞれに何となくあいまいな定義があるんだけど、結局「あいまい」なので、その線引きがどこにあるかが明確じゃないんですよね。(^^;
まぁ結局、自分が求めてるイメージのものなのかどうかは、乗ってみないことには分からないのが現実です。
なので、そのクルマがどういう呼ばれ方をしているかなんて気にしても仕方がないですね。(^_^;
その呼び名の定義とクルマの実態が、必ずしも自分のイメージとマッチするとは限らないですから、乗って確かめるしかないのです。(^o^)
ところで、隣に営業マンが乗っている状態の試乗でクルマをある程度見極めるには、けっこう場数を踏まないと確かに難しいかもしれませんね。(^_^;
そう言えば私も昔は、なんか営業マンと喋ってるうちに試乗コースが終わってしまい、結局何も分からないというか、何も印象に残ってないという試乗をしていた時期がありましたよ。(^o^;
まぁ営業マンが横に乗っててもしっかりとクルマを見極めるには、「気付き」と「慣れ」、ですかね。(^o^)
試乗記楽しみにしておりました!
やっと出たぁ~しかもカーオブザイヤーの車…
私の想定ではもっと低評価だと予想していたのですが
良い意味で結果を裏切られました!!
やはり乗ってみないと分からないことって本当に多いのですね。
CX-5とコスパという面で対等に戦える実力というのは
とても気になり、ぜひ私も試乗してみようと思いました。
意外だった点は内装質感です。
インテリアのデザインに関して私はトヨタのデザインが苦手
なのですが、辛口さんにそこまで言わせるのか…やるじゃんトヨタ
アイドリングストップがないのはめちゃ羨ましいですね!!
私も愛車にエンジンスタート時からアイドリングストップをオフに
する改良をしようか迷っているぐらいですw
今回も非常に興味深い記事を有難うございます。
次の試乗記も楽しみにしております。
辛口系おやじ(管理人)です。
楽しみにして頂いていたようで、ありがとうございます。(^_^)
トヨタ車って、私の中ではコスパ悪いイメージがあって、実際に比較するとやっぱり国産他社と比べると割高なことが多いと思います。
でも、新型RAV4はいいところにキテますね。(^o^;
これね、2リッターNAエンジンであれだけ走れるようにしたところがコスパに大きく影響してると思うんですよ。
マツダ(CX-5)では2リッターではどうしても不足感があるので、2.5リッターNAがスタートラインと考えると、新型RAV4とコスパできわどい勝負になってくるわけです。
まぁ内装の質感は、もちろん廉価グレードなので大したことはないですが、逆にこれが廉価グレードだということを考えれば、RAV4の基本的な質感のレベルは高めだと思いますね。
インテリアデザインは面白味はないですが、奇抜でもなく、まぁ普通ですね。(^^;
アイドリングストップにつきましては、この機能が当たり前のように装備されるようになってからというもの、このアホみたいなクソ装備の撲滅をずっと願ってきた私としては、この流れは本当にうれしい限りです。(^_^)
あんなバカみたいな装備、思いつくまではまぁしょうがないとしても、ちょっと考えたら、
「あ、やっぱアカンアカン、
大してメリットないのに、
デメリットだらけやわ。(^o^) 」
って、普通の知能指数のある人間なら分かると思いますが、よくこんなアホみたいな装備を一般車に実用化したものだと思います。
過去には(今も)「命」を盾にとってアホみたいな対策を推し進めるということがありましたが、「環境」を盾にとると、これまたアホみたいな話がまかり通るというか、明らかに無意味なことでも押し通されてしまうんですよね。(-_-)
おっと、2ヶ月連続の大赤字で、少々愚痴っぽくなってしまった、いかんいかん。(^o^;
またレクサスESの試乗記も近日中にアップしますし、もうじき新型ハリアーも出ますし、忙しいですわ。(^o^;
今後ともよろしくお願いします。(^_^)
辛口評価を乗り越えたRAV4、中々のもののようですね。カーオフザイヤー獲得もこれなら納得といったところでしょうか。
しかし、辛口管理人様と国産車が噛み合わないといいましょうか、新辛口になってから高評価を出した国産車はCX-5Tや86に今回のRAV4など愛車候補対象外のものばかりとなっておりまして何とも勿体無いというかタイミングが悪いというかといった印象です。
これくらいの高評価を得られる国産車と出会い高評価の輸入車も含めた選択肢の中から本当にこれだと思えるものに出会う楽しみができるといいですね。
辛口系おやじ(管理人)です。
はい、新型RAV4、私が予想してたより良く出来ていたので、確かにこれなら日本カーオブザイヤー受賞もうなずけるという感じですね。(^^;
ただ、デザインは好みではないので、せっかくの高評価も愛車候補の対象外という。(^^;
おっしゃるように、日本車も、外車に負けず私の愛車選びのファイナリストに入って戦ってほしいので、まずは直近では新型ハリアーに期待したいですね。(^^)
アイドリングストップは仕方ないですね、環境を縦に取られCAFEによって燃費が悪いと実質車を売る事すら出来なくなりますから。
アイドリングストップの効果ないとおっしゃりますがグリルシャッターに比べるとよほどましな訳ですし、メーカーは藁をも掴む思いなんですよね。
ただ、アイドリングストップが廃止される方向に行くかは微妙ですね、トヨタは高効率エンジンとハイブリッドシステムを大量に販売出来るので余裕があるのでしょうが、他社はと言うとね、、、
スバルとか欧州で売れなくなるかも。
辛口系おやじ(管理人)です。
トヨタが完全にアイドリングストップを闇に葬ったら、他社も追従せざるを得なくなるんじゃないですかね?
他社は燃費性能に余裕がないから追従できないとなると、分かりやすく「敗北の象徴」としてアイドリングストップという機能が位置付けられてしまうことになると思うので。(^^;
「あっ、これ、まだアイドリングストップついてんだ。
ってことは、燃費悪いんだね、このクルマ。(^o^) 」
と。(^o^;
SUVの比較としてフォレスターも無理を承知でぜひお願いします。
辛口系おやじ(管理人)です。
フォレスター、ですか。
とりあえず「不要不急の試乗シリーズ」は終了となりましたので、当面はレンタカー試乗の予定は無いです。(^^;
フォレスター、また機会とタイミングが合えばといったところですが、もう現行型は登場から2年近く経ちますし、もし仮に乗る機会があるとすれば、次回のフルモデルチェンジ後になるんじゃないですかね。(^^;
こんにちは、地元で結構見かけますねこの車、ハリアーの代わりかな?
エンジン2.0NAですか、外車だと1.6Lターボもしくは1.4Lターボくらいでいけそうなスペックですね。
日本車はエンジンに進歩がないような気がするんですがどうでしょう?
マツダのデザイン誰かが言ってましたが最近自己満足に陥ってるような感じで、CX-5や現行デミオが出たときは良いなぁと思ったんですけどね。
辛口系おやじ(管理人)です。
ハリアーの代わりというわけではないでしょうけど、新型ハリアーが出たら需要を食い合うことになりそうですね。(^_^;
日本車のエンジンですが、確かにダウンサイジングターボでは後手をとりましたね。
エンジンパフォーマンス、フィーリングともに、外車勢に対して完全に劣勢だと感じます。
でもこれからまさに、動力に関しては内燃機関だけでなく電気も含め、大きな変革が進む激動の時代に入っていくので、まだまだ日本車が盛り返すチャンスはあるはずです。(^_^)
マツダのデザインも、また徐々に変わっていくでしょうし、その過程でのチャレンジが全て成功するとは限りませんが、まだまだ期待できると思ってます。
どうなっていくか、楽しみです。(^_^)