シャープのEV参入が何気に面白い件

 先日、シャープが事業説明会の場で、

電気自動車(EV)の開発や販売に参入する方針を発表した。

 コンセプトモデルとして発表されたのは、

「LDK+」

という名称のミニバンタイプのクルマ。

 このコンセプトモデルは、

「自家用車は自宅の駐車スペースに
 駐車している時間が長い

ということに着目し、

駐車しているクルマを

「もう1つの部屋」

として活用することを提案している。

【シャープ】「走りを追求しない車」 EV事業に参入方針

 私はこのコンセプトを聞いたとき、

シャープには悪いけど、

「特に斬新とか、
 新しい考え方ではない。」

と思った。(^^;

しかし、

それと同時に、

「斬新ではないけど、
 振り切っていて面白い!」

と思った。(^o^)

 というわけで、

私はなぜこのコンセプトモデルを面白いと思うのか?

また、

このコンセプトモデルを実現するとなると、注文をつけたくなることも頭に浮かんできたので、それも含めて以下で述べさせて頂こうと思う。(^_^)

1.走りにこだわらないクルマ

 今回シャープが発表したコンセプトモデル「LDK+」の面白いところは、

「走りにはこだわらない」

と明言しているところだ。(^o^)

 いや、

もちろん、過去にも現在にも、

走りにこだわらないクルマは存在するよ。

だけど、

それって世間の人たちが勝手に何となく、

「このクルマはユーティリティーが
 魅力のクルマだから、
 走りうんぬんのクルマじゃないよな。」

と思っているだけのことであり、

メーカーがあえて、

「走りにはこだわらない」

と明確に宣言しているわけではない。

 でも「LDK+」は違う。

明言しちゃってるのだ。

だから面白い。(^o^)

2.移動できる「部屋」

 もう1つの部屋としての「LDK+」。

つまりこれは、

クルマであると同時に、

「移動可能な部屋」

と言うこともできる。

 この発想自体については、

特に新しいとか斬新とは、私は思わない。

従来からある、

高級ミニバンとキャンピングカーの間、

みたいな感覚かな、と。(^o^)

 ただ、

クルマとしての「走り」へのこだわりを捨て、部屋として利用することに重きを置いた視点、しかも、どこかに出かけてと言うよりは、「自宅に駐車している時間」に着目したのが、良い着眼点だと思う。

 EVなので、部屋として利用中もガソリン車みたいにエンジンをかけっ放しにすることもないから、近所迷惑にもならないし、こういった利用の仕方にはEVはとても親和性が高い。

次世代のモビリティとして、良い提案だと思う。
 

3.「部屋」であるがゆえの心配な点

 「もう1つの部屋」として使うことを重視すると、やはり心配なこともある。

 例えば「防音」

プライベートな空間として利用しようと思ったら、音漏れは気になるところ。

運転席はあまり防音性能を高めすぎると危険だが、後席に関しては、少なくとも部屋として利用する際には防音性能を高める工夫が欲しいところだ。

 そして何より、

一番の心配は「盗難」だ。(-_-)

盗難は、今でもすでに多発している大問題だが、「部屋」として利用するクルマとなると、盗まれた場合、

「部屋ごと盗まれる」

ということになる。(^o^;

 いつまで経っても簡単に盗られ放題の現在のクルマだが、「LDK+」のように、生活の空間としての役割が増してくる未来のモビリティを考えた時、メーカーの盗難防止対策の重要性は、今よりもっと高まってくるはずだ

なので、

「LDK+」のようなクルマを発売するのであれば、クルマの機能を考える前に、まずは「盗まれないクルマ」を考えるのが先だと思うのだ。

だって、

最悪の場合、後席の部屋でくつろいでたら窃盗団がやってきて、後ろに人がいることに気付かずに、クルマごと拉致られる可能性だってあるしね。(^^;

そんなことになったら、殺人事件に発展しかねない。

 それに、

私は基本的にクルマの中に物は置かないけど、「もう1つの部屋」として使うクルマともなれば、それなりに車内にいろんな物を置いておきたくなるのが普通の人だろう。

でもクルマが盗まれたら、中に置いてる物も一緒に盗まれるわけだからね。

 メーカーが盗難対策に力を入れるのは必須として、併せて法律も、クルマ盗難の刑罰をもっと重くする方向で改定すべき!

クルマの機能だけが進化していって、相変わらず盗難対策や法整備は遅れたままというのではダメだ。

4.私の愛車になり得るか?

 最後に、「LDK+」のようなクルマは私の愛車になり得るのかどうかについて、少しお話ししよう。

 結論から言うと、

あり得ない

です。(^o^)

 いや、

発想はいいと思うし、これから先の時代で求められるモビリティの形の1つだとは思うよ。

だけど、

じゃあ、これ1台でOKかと言うと、なんせ「走りにこだわらない」クルマやからね、運転してもオモロないに決まってるし。(^^;

そうなると、移動時間が苦痛だよね。(-_-;

まさに、移動するためだけの時間。

私にとって、それはとてもムダな時間だ。

私は単なる移動時間を「楽しみ」の時間に変えるために、走りにこだわってクルマを選んでいるのだから、走りにこだわらないクルマには興味がないのだ。(^^;

 しかし!

「もう1つの部屋」としての利用価値がある。

これをどう考えるか。

 私が思うに、

「もう1つの部屋」が欲しいなら、もう1つ部屋数が多い家を買うべきだと思うんだよな。(^o^)

こんなこと言ったら、「LDK+」のコンセプトを全否定してるみたいだけど。(^o^;

 つまり、

私にとってクルマは、走っている時間を楽しむものであり、駐車している時間を楽しむものではないのだ。

部屋が欲しいなら、「部屋にもなるクルマ」を買うのではなく、求める広さと部屋数のある家を買う(買い替える)ことを考えるね。

 と、

超絶貧乏のくせに、まるで金持ってるみたいなことを言ってみました。(^o^;

 皆さんは「LDK+」、

どう思いましたか? (^_^)




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コメント

  1. 辛口 より:

    さすが家電屋だけに車を家電的に考えたコンセプトですね
    まず車として魂を込めてないモノを車と呼ぶのをやめてほしい
    タイヤ4つついて走りゃええっちゅーモンじゃない

    今の所ユーチューバーのおもちゃもしくは転売屋や転がすぐらいしか需要が思いつかないですが
    家族に家から締め出された時にも一応暮らせる部屋があるのは助かるお父さんがいるかもしれないですね

    そしてシャープの人間に問いたい
    君たちはコレ買いたいんかと

  2. ナナシー より:

    アメリカの映画とかでたまに出るトレーラーハウスかなっと
    まぁキャンピングカーと値段で差が出せれば一定の需要はあるかもしれませんね