【試乗記】 プジョー 308 GT Hybrid

 2025年6月に発売となった、

マイルドハイブリッド化された

「プジョー 308」試乗してきた。(^_^)

(参考)
●プジョー 新パワートレインを搭載した 「Peugeot 308 GT Hybrid」を発売
https://www.stellantis.jp/news/20250604_peugeot_308_hybrid

 ちなみに、

今回発売となったマイルドハイブリッド車は、これまでラインナップされていた純ガソリン車と入れ替わる形での発売のため、純ガソリン車のグレードはラインナップから姿を消すこととなった

 そして、、、

マイルドハイブリッド化に伴い、

トランスミッションも変わっている。

純ガソリン車ではトルコンの8速ATだったのが、今回のマイルドハイブリッド車では6速DCTが採用されているのだ。

 なぜこれまでの8速ATをやめて

わざわざ6速DCTに変えたのか?

プジョーの公式ニュースリリースを見ても、

その疑問に対する答えは書かれていない。

 ただ、

プジョーディーラーの営業マンの話によれば、

「モーターによる駆動とエンジンによる駆動の協調をおこなう上で、クラッチ制御によるギヤの切り離しが必要だったためトルコンATでは都合が悪く、そのためDCTを採用したらしい。」

とのことだった。

まぁつまり、

何か積極的な走りのメリットを追求して6速DCTを採用したというわけではなく、マイルドハイブリッド化に伴う「やむを得ない」技術的な事情によって採用されただけのようだ。(^_^;

 ところで、

すでに試乗済みの純ガソリン車は好感触で、私の次期愛車候補の1つとなっていた

(参考)
【試乗記】 プジョー 308 Allure (2023/05/31)

しかし、

今回のマイルドハイブリッド登場により純ガソリン車が姿を消したとなれば、

「今回のマイルドハイブリッド車は、
 これまでの純ガソリン車の代わり
 なり得るぐらいの出来栄えなのか?」

を、試乗してチェックしなければならない。(-_-)

 さて、

新開発のガソリンターボエンジンと、電動モーター内蔵の6速DCTによるマイルドハイブリッドシステムの出来栄えは如何に。

そしてその走りは、純ガソリン車より高くなった車両価格に見合うレベルなのかどうか。

以下に率直なインプレッションを述べさせて頂く。

試乗車の概要

年式 2025年式
走行距離 95km
車名 308
グレード GT
駆動方式 FF
トランスミッション 6速AT(DCT)
装着タイヤ ミシュラン
PRIMACY 4(225/40R18)
型式 5AA-P51HN09
排気量 1.2リッター(ターボ)
最高出力
(エンジン)
136ps/5500rpm
最大トルク
(エンジン)
23.5kgf・m(230Nm)/1750rpm
最高出力
(モーター)
21.8ps(16kW)/4264rpm
最大トルク
(モーター)
5.2kgf・m(51Nm)/750-2499rpm
全長 4420mm
全幅 1850mm
全高 1475mm
車両重量 1450kg
車両本体価格 479万円(税込)
試乗日 2025年6月16日
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試乗インプレッション

1.走りの性能・・・★★★☆☆

 悪くはないけど、走りを楽しむにはいろいろ詰めの甘いところがある。(-_-)

 すでに試乗済みの「Allure」(純ガソリン車)は、街中を普通に走らせてるだけでも気持ちよく、走りを楽しめる仕上がりだったが、今回のマイルドハイブリッドは楽しめる域に達していない。

いろいろ洗練されてないんだよね。(-_-)

やはりこのへんは、純ガソリン車との「歴史の差」が明確に表れた、ということだろう。

軽快でもなければ重厚でもなく、走りを楽しめるほど良くはないが、単なる「日常の足」としては上等すぎる。

何とも中途半端な仕上がりだ。(-_-)

(1)発進挙動・・・★★★☆☆

 まずは発進。

ブレーキをほどいて、クリープで動き出してタイヤが一転がりした瞬間、

「硬い!?」

と感じた。

それはもう、近年に試乗したクルマの中では珍しいほど異質なくらいに。(^^;

明らかに路面へのタッチの感触が硬いのだ。(-_-;

 正直、この時点で萎えた。(^o^;

動き出しの瞬間の感触は、発進の心地良さにかなり影響するから。

 もちろん、

ガチのスポーツカーとか、スポーティーなキャラクターが濃いクルマであれば、むしろこの硬さは自然であり、ポジティブに受け入れられるのだが、それは私が308に求めているキャラクターとは違う。(-_-)

グレードが「GT」なので、それなりにスポーティーであることは良いのだが、ここまで感触が硬いと「やりすぎ」だと感じる。

 ってゆーか、

なんでこんなことになってんの? (^^;

フルモデルチェンジされた当時の純ガソリン車のGTって、こんなに硬かったっけ?

いや、そんなはずはない。(^^;

というのも、
 
私は、308がフルモデルチェンジで発売された当時、純ガソリン車の「Allure(アリュール)」というグレードに試乗した。(純ガソリン車にはGTグレードが無かったため)

その後、

特別仕様車の純ガソリン車、「GT PureTech Edition」が発売されたため、それを愛車候補に加えるために、

「なんちゃって GT」

に試乗したことがある。(^o^)

 「なんちゃって GT」というのは、車両は「Allure」なのだが、ホイール&タイヤだけ「GT」と同じ物を取り付けた車両。

当時、「GT」はディーゼル車しか無かったので、ディーゼルの「GT」からホイール&タイヤを外して、それを「Allure」の試乗車に履かせて、「Allure」を擬似的に「GT」と同等の足回りにしたのである。

 その「なんちゃって GT」に試乗した際には、今回感じたような硬さは感じなかった。

なので、今回マイルドハイブリッドの「GT」に乗って、

なんでこんなことになってんの? (^^;

と思ったわけだ。

 そんなわけで、

挙動そのものは悪くないのだが、発進に伴って感じられる「いいクルマ感」みたいな感触が無く、クルマのキャラクターともミスマッチな感触だと思うので、あまり印象は良くなかった。(-_-)

 それはさておき、

アクセルをそっと踏むと、マイルドハイブリッドということで出足は純ガソリン車よりも軽快な感じ。

だが、過敏な飛び出し感はなく、そこは適度にしつけられている。

大きな問題があるわけではないので、まぁ3つ★はつけてもいいだろう。

(2)加速フィール・・・★★☆☆☆

 発進後、中速域までの加速はリニアでスムーズ。

今回はトランスミッションが6速DCTになったのだが、普通の発進からの加速でも、渋滞でノロノロとついて行くような微妙な加速でも、特にギクシャクすることもなかった。

 中速域からの加速もレスポンスよく反応し、アクセルの踏み加減に対して違和感なくリニアに加速する。

 そんなわけで、純粋に「加速フィール」という点では、マイルドハイブリッドになったことや6速DCTになったことによるネガは特に感じなかった。

 しかし、、、

マイナスの加速、

つまり、

「減速フィール」が良くなかった。(^_^;

 というのも、

マイルドハイブリッドということで、アクセルを離した時に回生ブレーキで充電しようとするのだが、この回生ブレーキによる減速感がかなり強めなのだ。(-_-)

アクセルを離すとすぐに減速してしまうため、コースティング状態で走ることがほぼ出来ず、走行中はほとんどずっとアクセルを踏んでないといけない。

ワンペダル走行ほど強い回生ブレーキがかかるわけじゃないんだけど、コースティングで流せないので、走りの全体的な印象として軽快感、爽快感がない。

まぁ一言で言えば、

走らせていて「気持ち良くない」のだ。(-_-)

 そして、

308の加速フィールにおける弱点としては、純ガソリン車の「Allure」の試乗記で指摘した通り、

「発進直後の加速し始めのところで、
 ややエンジンの振動が目立つ」

というのがあったのだが、

それが今回も感じられた。

(参考)
【試乗記】 プジョー 308 Allure (2023/05/31)

 せっかくマイルドハイブリッドになって、モーターによる加速が可能になったのだから、その弱点をモーターが補って振動の少ない加速ができれば良かったと思うのだが、それすらも出来ていないのである。

何のためのマイルドハイブリッドなのか、と思う。(-_-)

 燃費は純ガソリン車より良いのかもしれないが、加速フィールでもっと明確なメリットを感じさせるようなパフォーマンスを発揮しなければ、わざわざマイルドハイブリッド化した意味がないと思う。

まぁ言ってみれば、単に燃費規制に対応するためにマイルドハイブリッド化しただけ、という状態に近く、ドライビングプレジャーという観点において、ほぼメリットが無い。(-_-)

モーターのアシストが明確に感じられるのは発進の時ぐらいであり、中間加速では純ガソリン車と大して変わりがないしね。(-_-)

 6速DCTに関しては、今回の街乗り試乗の範疇では何ら弱点は感じなかったが、とはいえ、純ガソリン車が搭載していたトルコンの8速ATに対して「6速」と、ギヤが2つ減っているわけだから、走行シーンによってはギヤの選択に迷うシーンが増えるかもしれないという懸念はあるよね。

それを考えると、8速ATのままのほうがありがたかったのに。(-_-)

 さらに言うと、

マイルドハイブリッド化されたことに伴い、アイドリングストップをOFFにすることができないのもツラいところ。

というのも、

試乗の最中、信号で止まった時にアイドリングストップでエンジンが止まったのだが、エンジンが止まってから10秒も経たないうちに再びエンジンがかかるなど、エンジンの停止と始動がかなりウザいから。

思わず、

「エンジン止めたのに
 そんなすぐにかかるぐらいなら、
 最初から止めるなよ!」

と突っ込みたくなった。(-_-;

それがたまにではなく、ほんの20~30分の試乗の間に何回かあったから、アイドリングストップ嫌いの私には非常に鬱陶しく感じられた。(-_-)

 そんなわけで、マイルドハイブリッドになったことによるポジティブな印象もなければ、6速DCTになったことによるポジティブな印象も無かった。

車両本体価格は高くなったのに、デメリットのほうが多いとはこれいかに。(-_-)

(3)パワーフィール・・・★★★☆☆

 いつもの急坂で、アクセルを踏み込んでみた。

パンチはないが、レスポンスは良く加速力も十分だ。

しかし、

これまた純ガソリン車と比べて特に力強いと感じるほどの差があるかと言えば、大した差はない。

純ガソリン車は2つ★に近い側の3つ★だったが、今回のマイルドハイブリッドは普通の3つ★、といったところ。

(参考)
【試乗記】 プジョー 308 Allure (2023/05/31)

 ただし、

ドライブモードをスポーツモードにした時のパワーフィールは明らかに差があって、純ガソリン車ではさほどパワーフィールに変わりはなかったのだが、今回のマイルドハイブリッドでは明らかにレスポンスも鋭くなって、アクセルを踏み込んだ瞬間の加速力が増す印象だ。

(4)ハンドリング・・・★★★★☆

 ハンドリングは純ガソリン車とほぼ変わらない。

微妙なハンドル操作に対しても繊細に反応するし、特にクイックとかダルいとか、そういった感じがしないフツーの特性。

 今回、右手首を負傷(捻挫)しており、左に素早くハンドルを切ることが出来ない状態だったため、右旋回のヘアピンカーブで急旋回を試してみたが、ロールも抑えられていて、イメージ通りに曲がることができた。

 ただ、

すでに試乗済みの純ガソリン車「Allure」では、サラッと曲がる感じだったのが、今回はややフロントの荷重を感じるコーナリングだった。

そのせいか、タイヤの踏ん張り感みたいなのは、「Allure」よりもこちらのほうが感じ取れて、ややスポーティーな印象のコーナリングだと感じた。

(5)ステアフィール・・・★★★☆☆

 これは、、、。。。(-_-;

いや、ハンドリングはいいんだよ。

ハンドル切ったらイメージ通りに曲がるし、ステアフィールもトータルで見れば悪くない。

だが、

ハンドルの切り始めの部分でのステアフィールに気持ちよさがない。(-_-)

理由はすぐに分かった。

ハンドルをほんの少し切った時、センターに戻ろうとする力が若干弱いのだ。(-_-;

 ハンドルをほんの少し切っても、ちゃんと手応えはあって、クルマもちゃんと繊細に反応するんだけど、センターに戻る力が弱いので、わざわざ戻してやらないといけない。

これ、センターに戻すハンドル操作を、ほとんどの人は無意識にやると思うし、戻りが甘いことなんて言われなければ気付かないと思う。

それぐらい、ホントにちょっとしたことなんだけど、こういうところでもステアフィールの気持ち良さって変わってくる。

でも、

それ以外は問題ない。

適度な手応えがあって、インフォメーションもちゃんと伝わってくる。

 しかし、純ガソリン車の「Allure」では5つ★を付けたステアフィールが、まさかマイルドハイブリッドの「GT」で3つ★評価になるとはね。。。(-_-;

(参考)
【試乗記】 プジョー 308 Allure (2023/05/31)

(6)ブレーキフィール・・・★★★★☆

 ブレーキの踏み始めの部分で、やや制動力の立ち上がりが急峻気味。

だが、扱いにくいほどではなく、すぐ慣れる程度のレベル。

 心配していたのは、止まり際にカックンブレーキになりやすくないかどうか、だったのだが、そこは問題なかった。(^_^)

微妙なコントロールもできて、キレイに止まることができる。

走行中にアクセルを離しただけでも結構な強さの回生ブレーキがかかるから、ブレーキを踏んだらここぞとばかりに充電しようとして、不自然な制御がされているかもしれないと思っていただけに、意外にもまともなブレーキで驚いた。(^o^)

 初期制動のやや急峻気味な立ち上がりだけが私の好みと合わないが、世間一般には、むしろこれぐらいのほうが「よく利くブレーキ」という感じで好まれるかもね。

2.乗り心地・・・★★★☆☆

 うーーーん、、、悪くはない、悪くはないんだけど、、、好きじゃない感触。(^^;

荒れた路面を通過する際の衝撃は丸まってるので問題ないのだが、特に荒れてない舗装路を走らせてる時の、タイヤの路面へのタッチの感触が硬いので、それが乗り心地の印象に悪影響を与えている。

 ただ、

私の好みに合わないだけであって、決して乗り心地が悪いというわけではないので、3つ★は与えていいと思う。

(1)スポーツ性・・・★★★☆☆

 タイヤが路面をナメる感触は硬質なのだが、そうかと言って、スポーティーかと言われたら、そんな感じでもない。(^_^;

路面をビタッと捕らえてるような感じはあまりなくて、タイヤがサラッと転がるような感じ。

 何となく接地感が薄めで、荒れた路面を通過する際の足回りの動きも、やや路面変化への追従が遅め。

そこは純ガソリン車の「Allure」と似た印象だ。

 スポーティーな走行を楽しむには物足りない感触ではあるが、ロールは抑えが効いていてなんだかんだ言ってもヘアピンカーブをあっさり狙った通りに曲がれたし、それなりにスポーティーな走行にも対応できると思う。

ただ、その対応力は別として、走りのキャラクターという観点ではスポーティーとは感じないので、まぁ3つ★が妥当かな、と。(-_-)

(2)コンフォート性・・・★★☆☆☆

 基本的な特性は、すでに試乗済みの純ガソリン車「Allure」と似た感じで、荒れた路面を通過した際のボディの上下動や左右の揺れはやや大きめ。

当たりのカドは丸められているので、決して乗り心地が悪いわけではないのだが、先述した通り、路面をナメる感触が硬質なので、その時点で全くコンフォートとは感じない。

 発進挙動の項目でも述べた通り、

「なんちゃって GT」

に試乗した際にもこのような硬質な感触は感じなかったので、「Allure」とのタイヤサイズの違いの影響ではなく、足回りの基本特性に違いがあるか、あるいはマイルドハイブリッド化に伴うチューニングが、乗り心地に影響しているのではないだろうか。(-_-)

 とにかく、

コンフォートを求めるなら、このクルマは選ぶべきではないと思った。

3.静粛性・・・★★★☆☆

 静粛性も、純ガソリン車と特に変わらない印象。

エンジン音の侵入、ロードノイズなど、基本的な静粛性は純ガソリン車と同等。

(参考)
【試乗記】 プジョー 308 Allure (2023/05/31)

 ただ残念ながら、マイルドハイブリッドということでモーターがアシストする分だけ静かに走れるとか、そういったアドバンテージは感じなかった。(^^;

ってゆーか、、、

信号待ちでアイドリングストップするから、静かな時は純ガソリン車より静かなんだけどね、当たり前だけど。(^o^;

だけど、

アイドリングストップの状態からエンジンが再始動する時は、突然その静寂が破られるわけだから、余計に耳障りに感じる。

つまり、

「静粛性の幅」というか、静かな時とウルサイ時のギャップが大きい分、純ガソリン車よりもムダに雑音が目立ってしまうため、全体としての静粛性の印象はむしろ純ガソリン車よりも劣ると感じた。(-_-)

4.エンジン音の音質・・・★★☆☆☆

 エンジン音も純ガソリン車とほぼ同じ、、、

と思いきや、

なんかちょっとチープな感じの音質になった気が。。。(^_^;

 ブン回した時の音にトゲがあるわけじゃないし、回転フィールが悪いわけじゃないんだけど、音にビート感というか、やや粒感を感じる。

3気筒っぽさを感じるサウンド、と言ってもいいかもしれない。

 そんなわけで、まぁ嫌な音というほど悪いわけじゃないけど、かと言って、サウンドに上質感とか滑らかさを感じることもできないので、まぁただの雑音であって、聞いて気分が盛り上がるようなサウンドではないね。

5.居住性・・・★★★★☆

 パワーシート標準装備により、運転席の居住性がやや改善したので、総合的にはギリ4つ★を与えていいだろう。

(1)運転席・・・★★★★☆

 先に試乗済みの純ガソリン車「Allure」と何ら変わらないが、「Allure」はマニュアル調整シートだったのに対し、今回はグレードが「GT」ということでパワーシートが標準装備。

その分、シートのポジションを希望通り細かく調整できるのは良いところ。(^_^)

その他は特筆するような点はないが、シートのホールド感は適度で、座り心地もいい感じだったので、居心地のいい空間だ。

(2)後席・・・★★★☆☆

 先に試乗済みの「Allure」と同じ。

(参考)
【試乗記】 プジョー 308 Allure (2023/05/31)

6.内装質感・・・★★★★☆

 基本的には「Allure」と同じ。

(参考)
【試乗記】 プジョー 308 Allure (2023/05/31)

だが、「GT」ではセンターのタッチパネルの下に「i-toggle」の操作系が装備されるため、パッと見の質感がかなり変わる。

 また、「Allure」ではテップレザーとファブリックのコンビシートだったのが、「GT」ではテップレザーとアルカンタラのコンビになるため、シートの質感も多少良くなる。

 これなら4つ★を与えていいだろう。(^_^)

7.装備・・・★★★★☆

 「Allure」と比べるとだいぶ装備が追加される。(^_^)

追加になる主な装備は以下の通り。

・360°ビジョン
・レーンポジショニングアシスト
・マトリックスLEDヘッドライト
・ステアリングヒーター
・運転席パワーシート
・フロントシートヒーター
・コネクテッドナビゲーション
・クリーンキャビン機能

 他にも、外装のフロント&サイドスカートが装備されたり、アルミホイールが18インチになったり(「Allure」は17インチ)、アルミペダルになったりとか、見た目に関する部分も変わったりする。

 まぁ4つ★は余裕で付けられる感じかな。(^_^)

8.オーディオ音質・・・-----

 今回は音質チェックしなかった。

標準装備のオーディオなので、恐らく「Allure」と変わらないレベルだろうとは思うのだが。(^^;

(参考)
【試乗記】 プジョー 308 Allure (2023/05/31)

9.デザイン・・・★★★★☆

 今回はグレードが「GT」ということで、内外装ともに「Allure」の弱点が解消されるため、4つ★を与えられるレベルのデザインとなった。(^_^)

(参考)
【試乗記】 プジョー 308 Allure (2023/05/31)

(1)エクステリア・・・★★★★☆

 ざっくり「Allure」と基本は同じだが、「GT」は「フロント&サイドスカート」が装着されている分だけカッコ良く見えるため、ギリ4つ★といったところ。(^_^)

(2)インテリア・・・★★★★☆

 インテリアは「Allure」と決定的に異なる部分として、タッチパネルの下に「i-toggle」、これが装備されていることが大きい。

パッと見の見栄えが全然違うし、このクルマのインテリアのデザインは、「i-toggle」が装備されていることによって完成すると言っていいぐらい、「i-toggle」の部分が異なるだけで印象はかなり変わる。

 というわけで、

「i-toggle」が装備される「GT」であれば、デザインの評価として4つ★を与えられるレベルだ。(^_^)

10.コストパフォーマンス・・・★★☆☆☆

 高いね。(-_-)

だって、

マイルドハイブリッドになったことにより当然値段は上がっているわけだが、その価格アップに見合うだけのアドバンテージがないモン。(^^;

 アドバンテージどころか、むしろ純ガソリン車よりも欠点が目立つぐらいだからね。

これなら、たとえ純ガソリンと同じ値段だったとしても、私なら純ガソリン車を選ぶよ。(^_^;

 まぁでも、1つ★にするほどではないかな。

他のクルマもみんな高くなってるからね、相対的に見れば、2つ★ぐらいは付けてもいいだろう。

11.総評・・・★☆☆☆☆

 ダメだ、乗ってて全然気持ち良くない。

今回のマイルドハイブリッド化により、さらに走りの楽しみの幅が広がってくれればと期待したが、その期待に応えられるような仕上がりではなかった。

これなら純ガソリン車のほうが全然いい。

燃費性能はこちらのほうが良いのかもしれないが、走らせていて楽しくて気持ちいいのは純ガソリン車。

 乗ってて一番嫌だったのは、信号待ちで止まった時のアイドリングストップ&再始動。

マイルドハイブリッド車ということで、アイドリングストップするのはまぁ仕方ない。

けど、加速フィールの項目でも述べた通り、アイドリングストップしたかと思えば、10秒も経たないうちにエンジンが再始動しやがる。

これはダメだ、乗っててイラッとする。(-_-)

まぁバッテリーの充電量しだいではもっと長く止めてられるのかもしれないが、アイドリングストップ嫌いの私にとって、このような挙動は不快指数が非常に高い。(-_-)

 そして、

タイヤの転がる感触に「いいクルマ感」がなかったことも残念なところ。

タイヤが一転がりした瞬間に感じる硬質感は、「スポーティー」を主張しているのかもしれないが、その割には荒れた路面を通過する際の接地感とかグリップ感はあまり濃厚ではなく、そこが特性的にチグハグな感じがする。

 あと、

純ガソリン車ではトルコンの8速ATだったのが、6速DCTに変わったのも、気分的にはちょっとマイナスだよね。(^^;

6速DCT、走らせてみた感じでは特に悪いとは感じなかったけど、純ガソリン車の8速ATよりギヤが2つ減ってるし。(^o^;

それにどちらかと言うとDCTって、トルコンATに比べると比較的トラブルが起きやすいイメージもあるしね。(^^;

 なので、

今回のマイルドハイブリッドを一言で評価すると、

「燃費性能以外の明確なメリットはなく、
 数値的な話はともかく、フィーリング面において
 ほぼすべての要素で純ガソリン車より劣る」

といったところ。

 批判を恐れず率直に言うと、少なくとも、

私にとっては選ぶ価値がゼロに等しいクルマであり、

「完成度の低い駄作」

と言える。(-_-)

 なので、

ちょっと厳しいかもしれないが、

1つ★評価とさせて頂く。

 まぁでも、私のこだわりと「マイルドハイブリッド車」の特性の相性が悪すぎるからこんな評価になってるけど、一般的なユーザーにとってはそんなに悪いクルマじゃないと思う。

 フルモデルチェンジのタイミングで先に純ガソリン車が発売されており、その純ガソリン車の出来が良かったからね。(^o^;

その純ガソリン車との入れ替りで今回のマイルドハイブリッドが登場したとなると、どうしても純ガソリン車との比較になってしまうので、そうなると厳しいというだけのこと。

純ガソリン車がなくて、最初からコイツ(マイルドハイブリッド)が発売されていれば、かろうじて2つ★ぐらいは付けられたのかもしれない。(^^;

 というわけで、

私の次期愛車候補となるには実力不足なクルマだった。




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コメント

  1. 匿名 より:

    マイルドハイブリッドという字面を見ただけで初っ端から結果は見えてました。
    そもそもマイルドハイブリッドに良いクルマってあるんですかね。
    ところでいつからハンドリングだけ6点満点になってたんですか?

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > マイルドハイブリッドという
      > 字面を見ただけで初っ端から
      > 結果は見えてました。

      なかなか良い読みですね。(^o^)

      私も正直、乗る前からダメだろうなとは思ってましたが、思ってた以上にダメでした。(^o^;

       

      > そもそもマイルドハイブリッドに
      > 良いクルマってあるんですかね。

      確かに、言われてみれば無いかもしれませんね。(^o^)

      やっぱりハイブリッドとしては「中途半端」なんでしょうね。

      そのくせ、価格だけは高くなるので、余計に印象が悪くなるのでしょう。(^^;

       

      > ところでいつからハンドリングだけ
      > 6点満点になってたんですか?

      あれ、ホントだ。(^o^;

      修正しておきました。

      従来通り「5点満点」の、4つ★評価です。(^^)

       

  2. 匿名 より:

    マイルドハイブリッドって無駄に重く価格も高くなる上にEV走行はまともに出来ず鬱陶しいアイドリングストップも基本キャンセルできないので私ならマイルドハイブリッドの時点で選択肢から外しちゃいますね