【試乗記】 プジョー 408 GT

 

　2023年7月に発売された、プジョーの新型モデル、

「プジョー 408」に試乗した。

 

 

　プジョーとしては目新しいデザインのモデルだが、

インテリアを見てみると

308と変わりがないようにも見える。

 

 

　だが、

価格を見てみると、同じパワートレインを搭載しているグレード同士で比較した場合、

308 Allure・・・339万8000円
408 Allure・・・429万円

308 GT HYBRID・・・533万1000円
408 GT HYBRID・・・629万円

ということで、けっこうな価格差がある。

 

　確かに目新しくてかっこいいクルマだけど、果たして、308との価格差を受け入れてでも、選ぶ価値のあるクルマなのか？

そこを試乗で確かめよう、ということだ。(^_^)

 

　さて、

プジョー408は、その価格なりの「価値」を、私に感じさせてくれたのかどうか。

以下に率直なインプレッションを述べさせて頂く。

 

試乗車の概要

年式	2023年式
走行距離	未確認
車名	408
グレード	GT
駆動方式	FF
トランスミッション	8速AT
装着タイヤ	ミシュラン e-PRIMACY（205/55R19）
型式	3BA-P54HN05
排気量	1.2リッター（ターボ）
最高出力	130ps/5500rpm
最大トルク	23.5kgf・m(230Nm)/1750rpm
全長	4700mm
全幅	1850mm
全高	1500mm
車両重量	1430kg
車両本体価格	499万円（税込）
試乗日	2023年8月28日

 

試乗インプレッション

１．走りの性能・・・★★★★☆

　加速＆パワーフィールがちょっと弱いけど、全体としてはいいんじゃないかな。

加速の物足りなさはスポーツモードを使用すれば意外とカバーできる感じだったし、ノーマルモードでも通常の走行では何ら不足はないので、そこさえ問題にしなければ、洗練された、素性の良い走りだと思う。

 

（１）発進挙動・・・★★★★☆

　まずは発進。

恐る恐るフットブレーキをリリースすると、ジワっと動き出す。

タイヤが一転がりした時の感触には、乗る前にイメージしていたほどの重厚感はないが、308よりは重厚な感触。

 

　そして、

アクセルを踏んで加速を開始。

アクセルの踏み始めの部分で過敏な反応もなく、自然なフィーリングの発進挙動だ。

 

　まぁでも、

5つ★をつけるほどの感動はないね。

願わくば、動き出した瞬間に高級感の感じられる感触が欲しかったところだが、そこまでは至らないものの、まぁ上質な感触と言っていい感触だし、特にケチをつける所はない。

 

（２）加速フィール・・・★★★☆☆

　発進後、中速域までの加速は、いたって普通でスムーズ。

アクセルの踏み込み量に対して、リニアに反応して加速していく。

 

　中速域からの加速もリニアでスムーズ。

あらゆる状況で違和感のない加速フィールだ。

 

　ただ、

308と比べると408は車重も重いし、ギヤ比は同じなのにタイヤ径がデカいためか、加速レスポンスやトルク感が若干劣るように感じる。

 

　また、

308で少し気になった発進加速時のエンジンの振動は、今回の408では気にならなかった。

その代わり、と言うのも変だが、中速域からの加速では、時々だがエンジンの振動がやや目立つ場面もあった。

 

　まぁ全体としては悪くはないんだけど、かと言って「気持ちのいい加速フィール」かと言われれば、もう一歩かなぁという感じだ。

 

　そこで、

ドライブモードをスポーツモードにして加速させてみた。

すると、

これが予想以上に好フィール。(^o^)

308ではスポーツモードにしてもそこまで変わる印象は無かったのだが、なぜか408ではけっこう変わるイメージ。

特に加速レスポンスがかなり良くなるね。(^_^)

 

（３）パワーフィール・・・★★☆☆☆

　いつもの急坂でアクセルを踏み込んでみた。

当然ながらパンチはないが、3千回転以上まで回してやればそれなりに加速してくれるし、そこからさらにアクセルを踏み増しすればさらに加速してくれるので、まぁ普通に走らせる分には何ら「不足」はない。

「不足」はないが、エンジンは308と同スペックの1.2リッターターボ。

良いエンジンだと思うんだけど、加速フィールの項目でも述べた通り、加速レスポンスやトルク感が308より少し劣ることもあって、それがアクセルを踏み込んだ時のパワーフィールの印象に影響している感じ。

 

　そして、エンジンの回転数を上げていった時の伸び感も、やっぱり308よりは鈍い感じだ。

 

　なので、

2つ★としては上位だけど、

3つ★にはあと一歩、

というところかな。

 

　なお、

ドライブモードをスポーツモードにしても限界性能は変わらないのだが、先述した通りスポーツモードにすると加速レスポンスが良くなるので、体感として3つ★レベルのパワーフィールが得られる感じになる。

なので、少しパワーが物足りなく感じる時は、スポーツモードを効果的に利用するといいんじゃないかな。(^_^)

 

（４）ハンドリング・・・★★★★☆

　よくある標準的な感じやね。

クイックでもなくダルくもない、扱いやすいハンドリング特性だ。

 

　308ほど素軽い印象ではないが、微妙なハンドル操作にも反応してくれるし、素早いハンドル操作にも遅れずについてきてくれる。

308に比べれば、ややボディを振り回してる感触があるにもかかわらず、不思議とそれが応答の遅れにつながっていないあたり、とても調和の取れた特性だと思う。

 

　S字カーブに速めの速度で突っ込んでみると、急ハンドル時のロールもよく抑えられている。

もちろん、ロールしないわけではないのだが、ジワっとロールしてしっかり踏ん張る感じなので、怖さはぜんぜん感じない。

ロールからの復帰も自然な挙動で、ハンドルを素早く切り返しても、ボディはちゃんとついてきて、踏ん張って曲がってくれた。

 

　このクルマ、けっこう細いタイヤ履いてんだけど、コーナリングの感触は、もっと太いタイヤを履いてるかのような感触。

路面をしっかり捉えて踏ん張っているタイヤの接地感が伝わってきて、意外とスポーティーだ。

なので、

308も408もハンドリングは良いのだが、コーナリング時の挙動や感触は、かなり異なる印象だ。

 

（５）ステアフィール・・・★★★★☆

　いいね。

ムダに軽すぎない、けど重いわけではない操舵感。

操舵時の手応えとしては、308のほうがしっかりした手応えがあったけど、路面からのインフォメーションは、こちら（408）のほうが濃い感じ。

だけど、ムダな振動は伝えてこないので、スッキリした上質なステアフィールだと思う。

 

　個人的には308のステアフィールのほうが個性的で面白いと思うのだが、一般的にはこっち（408）のステアフィールのほうが万人向けで、洗練度の高いステアフィールかもしれない。(^^;

 

（６）ブレーキフィール・・・★★★★☆

　ペダルの踏み始めの部分での初期制動も穏やかに立ち上がり、ペダルを踏み込んでいった時の制動力の変化もリニアで自然なフィーリング。

 

　停車の際も、カックンブレーキにならないようにコントロールしやすいし、あらゆるシーンで安定した違和感のない制動力を発揮してくれる。

 

２．乗り心地・・・★★★★☆

　なるほど、面白いね。(^^)

SUVでもなく、セダンでもない。

まさにその中間といった感じの感触やね。(^o^)

 

　乗り心地のキャラクターとしては、私はスポーティー寄りだと思う。

ただ、ガチのスポーティーではなく乗り心地もかなり良いので、人によってはコンフォート寄りと評価してもおかしくない、そんな乗り心地だ。

 

　何をもってスポーティーとするか、何をもってコンフォートとするか、人によって重視するポイントが微妙に違うと思うので、人によってかなり評価が割れそうな気がする。

それぐらい、評価がどっちに転んでも不思議のない、レベルの高い乗り心地だと思う。

 

（１）スポーツ性・・・★★★★☆

　意外とスポーティー。

308と比べるとやや足回りがパンッ！と張った感触があって、硬質な印象を受けるが、ショックのカドは丸まっており、不快感はない。

 

　荒れた路面を通過する際にも、路面変化に足回りがよく追従していて、ボディの揺れもよく抑えられており、308と比べると接地感が濃く、路面をつかみながら走っている感触が強い。

 

　だが、

コーナリング時の感触は、ビタッと路面に張り付いたような感じで曲がるのではなく、ややボディの上屋を振っている感触がありつつも、穏やかにロールさせてしっかり踏ん張って曲がる感じなので、ガチガチのスポーティーという感じではない。

 

　なので、

スポーティーな感触を楽しめる乗り心地だが、あくまでも乗員に不快感を感じさせない、上品なスポーティーといった感じだ。

 

（２）コンフォート性・・・★★★☆☆

　基本的にはスポーティーな感触ながら、乗り心地は良いので、コンフォート性も十分確保されている。

ただ、路面をナメる感触は、コンフォートと呼ぶにはやや硬質感が強く、滑らかさ、まろやかさ、まったり感といった感触が足りない。

 

　荒れた路面を通過しても、ガツガツと揺さぶられることもないし、路面の微妙な凹凸や段差を乗り越える際にショックがあるわけでもないので、まぁコンフォートと言っても決して間違いではない乗り心地なんだけどね。(^^;

 

　ただ、

試乗からの帰り道、

我が愛車「ボルボ S60 T4 Momentum」

に乗って走り出した瞬間、

「あっ、これこれ！
　やっぱコンフォートってこの感触だよな！」

って思ったので、まぁそこまでは求めないまでも、コンフォートと呼ぶには、もうちょっとタイヤの転がる感触に「まったりとした滑らかさ」が欲しかったかな、と。

 

３．静粛性・・・★★★★☆

　静かですね。

エンジンをブン回した時の車内へのエンジン音の侵入はかなりよく抑えられている。

エンジン音の侵入に関しては、308と同様の印象と言っていい。

 

　そして、

ロードノイズも静かだし、足回りで発生する雑音の侵入も気にならなかった。

 

　唯一ケチをつけるとすれば、中速域で走行中に、強めの加速をさせようとした際、ややエンジンの振動が大きくなって、それが振動と共に雑音として伝わってくるので、そこがちょっと惜しいかな、と。

このへんはやはりエンジンスペックの余裕の無さと、3気筒というところも多少影響しているのかもしれない。

 

　でも、

他に気になるような雑音や異音の発生はなかったので、総じて言えば4つ★は与えていい静粛性だ。

 

４．エンジン音の音質・・・★★★☆☆

　エンジン音は、308と同じだった。

 

　同じエンジンを使っていても、ボディ構造が違えば音の伝わり方が変わって、エンジン音の印象が変わることもあるが、今回の408に関しては特に308との印象の違いはなかった。

 

５．居住性・・・★★★☆☆

　運転席も後席も、事前に予想していたのとは違う、意外な評価となった。

308よりも余裕が拡大すると思っていたのだが、そうでもないという。(^^;

 

（１）運転席・・・★★★☆☆

　これはちょっと惜しい！

今回試乗したグレードは「GT」ということでパワーシートが標準装備なので、308のアリュールとは違って4つ★をつけられるんじゃないかと予想していたのだが、残念ながら3つ★評価止まりだ。

 

　というのも、

メーターパネルの視認性が、

308よりも悪かったから。(-_-)

 

　ドライビングポジションを合わせてみたところ、メーターパネルの一部がステアリングで隠れてしまった。

仕方がないので、ステアリングを少し下げた。

すると、

太ももとステアリング底部との間が狭くなりすぎたので、シートを下げた。

だが、シートを下げると太ももの裏が座面から浮いてしまったので、再び上げて・・・。

などと悪戦苦闘し、

最終的には何とかメーターパネルが隠れない位置で、かつ、運転姿勢も許容できるレベルの状態に合わせることができた。

けど、理想の状態とは言い難いポジションになってしまった。(-_-;

 

　308に試乗した際は、メーターパネルの視認性が以前のプジョー車よりも良くなって、この独特なレイアウトもだいぶ洗練されてきたと感じていただけに、408でメーターパネルの視認性が再び問題になるとは予想もしていなかった。

新しいボディ形状ということで、そのへんがキャビンの微妙なパーツレイアウトに影響しているのかもしれない。(-_-)

 

　というわけで、

シートの座り心地は快適で問題なかったのだが、思いもよらない「ドライビングポジションの妥協」が発生してしまったため、ここは3つ★評価とさせて頂く。

 

（２）後席・・・★★★☆☆

　運転席を私のドライビングポジションに合わせた状態で、後席に乗り込んでみた。

 

　すると、

ヒザ前は、拳を縦に1個半、

頭上は、手のひら2枚分の余裕があった。

 

　これは意外だった。

ヒザ前の余裕は、308でも拳を縦に1個分だったので、408ならもっと余裕が大幅に拡大するかと思っていたのだが、そうでもなかった。

 

　これはひょっとしたら、運転席のドライビングポジションの設定で苦戦し、シートを後ろに引き気味にしないといけなかった（そうしたつもりはなかったんだけど、結果的にそうなっていたのかも）ことが影響しているのかもしれない。

 

　そして、

頭上の余裕は、308よりもむしろ少ない。

 

　というわけで、総合的な空間の余裕としては、308とほとんど変わりない感じ。

外観が、実際の寸法より雄大に見えるので、もう少し後席空間には余裕がほしいところやね。

この状態だと、

「見かけの割には狭いね」

という感じかと。(^^;

 

　あと、

私がこだわるヘッドレストの高さは、308と同様、デフォルト位置では肩甲骨に当たって普通にもたれることすらできないので、引っ張り上げること前提の設計。

引っ張り上げれば、しっかり頭を支えてくれるので問題なし。

 

　シートの座り心地はいい感じ。

ホールド感はもう少しあったほうがいい気がするが、まぁそこは特に問題にするようなところでもない。

 

６．内装質感・・・★★★★☆

　やっぱり「GT」になると、質感は良く見えるね。

基本的に308と同じような感じの内装なのだが、私が試乗した308は下位グレードのアリュール（Allure）だったので、それと比べると、「i-toggle」が装備される分、最も目立つインパネ部分の質感がグッと良くなる。(^_^)

 

　また、メーターパネルが3D表示になっているのだが、これは特に質感の印象に影響を与えるほどのものでもない。

 

　あとは308と特に変わりないね。

 

　ダッシュボード、ドアの内張り上部はソフトパッドだし、ドアのヒジ置き部分は、前席だけでなく後席もクッション性のある柔らかい素材になっている。

 

　ただ、

やはり残念なのはセンターコンソール。

308と同様、質感の低い樹脂が大部分を占めていて、加飾が物足りない。

308と408って、けっこう価格差があるので、ここは差別化を図るべき部分ではないかと思うのだが・・・。(-_-)

 

　グローブボックスも308と同様だ。

内側に起毛処理されているのは良いのだが、開閉の操作フィールはショボい。

 

　あと、

後席ドアの内張り上部はカチコチの樹脂なのだが、ここもぜひ308との差別化を図って、ソフトパッドにしてほしかったところだ。

 

　というわけで、

408、しかも「GT」グレードということで、期待が高すぎたせいか期待値に及ばなかった部分もあるのだが、全体としては4つ★はつけていい質感だ。

再度言うが、やっぱり「i-toggle」の存在が、パッと見の質感に与える影響はデカい。(^^;

 

７．装備・・・★★★★☆

　ヘッドライトはマトリックスLEDヘッドライト。

最近ではすっかりメジャーになった、照射範囲をコントロールして、対向車を眩惑させないヘッドライトだ。

 

　オーディオ、ナビゲーション、i-toggleも含んだ、「PEUGEOT i-Connect Advanced」というシステムが標準装備。

 

　フロントのシートは、シートヒーター付きのパワーシート。

運転席はポジションメモリー付きだ。

 

　ステアリングヒーターも標準装備。

 

　安全装備は、私が重要視している側後方の安全支援装備である「ブラインドスポットモニターシステム」も、ちゃんと標準装備。(^_^)

 

　車外の空気の質を検知して、内気循環と外気導入を自動で切り換えてくれる「エアクオリティシステム」も標準装備。

さらに、

室内の空気に漂う、タバコの煙やホコリなどの小さな粒子を検知して、内気循環させることにより高効率エアフィルターで空気の汚れを除去してくれるという、「クリーンキャビン機能」も標準装備だ。

 

　テールゲートはハンズフリー電動テールゲート。

まぁ私的にはどうでもいい装備だけどね。(^o^)

 

　360°ビジョン、いわゆる最近よくあるトップビューのカメラ、これも標準装備。

 

　夜間の車内を彩る「インテリアアンビエンスランプ」も標準装備。

 

　あとは、雨滴感知式ワイパー、自動防眩ルームミラーなども当然ながらの標準装備。

 

　というわけで、

装備は充実していると言っていいだろう。

 

８．オーディオ音質・・・★★★☆☆

　これまた意外。

308と同じだろうと思っていたのだが、いざ聴いてみると、308のアリュール（Allure）と比べると、高音の抜け感と臨場感が少し弱いと感じた。

 

もちろん、

オーディオ設定がデフォルトの状態になっていることも確認した。

 

　オーディオ自体は同じシステムを使ってるはずだと思っていたのだが、308に試乗した時のグレードは「アリュール（Allure）」、今回のグレードは「GT」ということで、オーディオを含むシステムは、

Allureの場合「PEUGEOT i-Connect」

GTの場合「PEUGEOT i-Connect Advanced」

ということで、一応違いはある。

このシステムの違いが音質の差になっているのか？

それとも、

308と408の車内空間の違いや、スピーカー配置の微妙な違いが、音質の差になっているのか？

どちらが原因なのかは分からない。

とにかく、悪い音ではないのだが、4つ★をつけるには1歩及ばないかな、という感じの音質だ。

 

９．デザイン・・・★★★★☆

　このクルマの魅力はエクステリアデザインに尽きるね。

インテリアも良いのだが、308との差別化を図ってほしかった。

 

（１）エクステリア・・・★★★★☆

　これ、実物を見たら、思ってた以上にボリューム感のあるボディで、スゲェいい感じやね。

写真で見るより、

断然かっこいいと思った。

 

　しかしこのデザイン、

プジョーとしては新しいデザインなのかもしれないが、世間一般的には特に新しいわけではない。

ルノーの「アルカナ」や、「クラウン クロスオーバー」なんかもこの類のデザインであり、すでに先行者がいらっしゃるデザインだ。

 

　しかし！

「アルカナ」や「クラウン クロスオーバー」は、実際に見るとダサいという印象しかない。

プジョー408とは全く比較にならない。

基本的には同じ系統のデザインなのに、なぜ「アルカナ」や「クラウン クロスオーバー」は激烈にダサくて、プジョー408はかっこいいのか？

理由は分からない。

ただパッと見た瞬間にそう感じるのだから仕方がない。

なぜそれが素晴らしいと感じるのか？

そこに明確な理由がないのは、プジョー408のデザインが「アート」と呼ぶべき域に達しているからだろう。

 

　1つだけ気に入らないのは、ホイールハウス周りに樹脂パーツが使われているところ。

だけど、

これとて、ここが樹脂パーツになっているからこそ全体のバランスが取れているのかもしれないので、単純に樹脂パーツを使わないようにすればOKなのかと言われれば、たぶんそう単純な問題ではないんだよな。(^^;

 

　なので、

惜しくも4つ★評価だが、5つ★に近い側の4つ★、といったところだ。

 

（２）インテリア・・・★★★★☆

　センターコンソール部分はもうちょっと加飾なり何なりの工夫が欲しかったところだが、「GT」グレードということで、インパネに「i-toggle」が装備されていることで、インテリアのデザインが成立している感じがするね。(^_^)

 

　なので、

デザインとしては4つ★をつけていいレベル。

ただ、308との差別化という意味では、もうちょっと変化をつけてほしかった気もする。

 

１０．コストパフォーマンス・・・★★☆☆☆

　うーーーん、ちょっと高いかな。(^^;

450万円ぐらいだったら3つ★を付けたと思うんだが。(-_-;

 

　エンジンとか、内装のデザインとか質感とか、308と変わりない割には、308との価格差が思ったよりデカいんだよね。(^^;

 

　動力的に308よりも余裕があるならともかく、むしろ308よりもパワーフィールが劣るとなると、この価格はちょっと強気な値付けだなぁという気がしてしまうのが正直なところだ。

 

１１．総評・・・★★★☆☆

　これ、惜しいなぁ！ (^^;

はっきり言って、

「408でも1.2リッターターボを使い回すって、
　それちょっと厳しくない！？」

って感じなのだが、でも、見たら欲しくなるエクステリアデザイン、これが408の最大にして唯一の魅力と言っても過言ではないと思う。

 

　デザイン以外は308と大差ないどころか、動力的にはやや劣り、しかも値段は高くなる、となるとね、私の次期愛車として選ばれるクルマとしては、少し総合力が物足りないのかな、と。(^^;

そういう意味では、308のほうが完成度が高いと思う。

 

　でも、408もいいクルマだと思う。

過激な動力性能を求めないのであれば、走りの総合的なレベルは高いし、欠点らしい欠点はないからね。

全く新しいクルマの割には、上手く仕上げてあると言っていいだろう。

 

　ただ実際に買うかどうかとなるとね、

308との「コスパ」を考えると悩ましい。

「408のデザインにお金を払ってもいい」

と思えるかどうか、やね。(^^;

 

　私としては、308の走りも気に入っただけに、408のデザインのためだけに払う差額としては大きいと感じるため、ここは3つ★評価とさせて頂く。

経済的に余裕のある人にとっては、308と408の価格差なんて気にならないだろうから、躊躇なく408を選べるんでしょうけどね。(^o^;

 

　というわけで、

美しいデザインのプジョー408。

これが総評3つ★評価となったのは、

貧乏人の金銭感覚ゆえでございます。

何卒ご容赦を。(^^;