昨年(2022年)4月に受注が開始された
新型プジョー308に試乗してきた。
他のディーラーが保有していた試乗車を、スケジュール調整して、私がお世話になっているディーラーまで持ってきてもらっての試乗。
なので、
いつもと同じ試乗コースでの試乗となった。(^_^)
実に、書類選考突破から、
1年以上が経過しての試乗である。(^o^;
●新型プジョー308を書類選考してみた (2022/04/22)
最近は外車が不発続きで、今のところ私の次期愛車候補としてファイナリスト入りが確定しているクルマは、
・ホンダ シビック e:HEV
・スバル WRX S4 GT-H EX
の2台のみという寂しい状況。
それだけに、今回の新型308には外車勢の候補車として頑張ってもらいたいところ。
しかし!
同じエンジン、同じプラットフォームを使っている「DS 4」が期待外れな出来栄えだったこともあり、新型308も残念な結果に終わるんじゃないかという不安もある。(-_-)
【試乗記】 DS 4 RIVOLI PureTech (2022/11/21)
さて、
新型308のグレードラインナップで、
唯一の純ガソリン車のグレード、
「Allure(アリュール)」の出来栄えは
いかなるものだったのか?
やはり「DS 4」と大差なかったのか?
以下に率直なインプレッションを述べさせて頂く。
目次
試乗車の概要
年式 | 2023年式 |
走行距離 | 280km |
車名 | 308 |
グレード | Allure |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 8速AT |
装着タイヤ | ミシュラン PRIMACY 4(225/45R17) |
型式 | 5BA-P51HN05 |
排気量 | 1.2リッター(ターボ) |
最高出力 | 130ps/5500rpm |
最大トルク | 23.5kgf・m(230Nm)/1750rpm |
全長 | 4420mm |
全幅 | 1850mm |
全高 | 1475mm |
車両重量 | 1350kg |
車両本体価格 | 339万8000円(税込) |
試乗日 | 2023年5月22日 |
|
試乗インプレッション
1.走りの性能・・・★★★★☆
「いいじゃない、コレ!」
これが走り始めての私の第一声。
つまり、
予想していたよりも良かった
ということ。(^_^)
もちろん、エンジンスペックはたかがしれてるので、過激な性能があるわけじゃないから、パワーに物足りなさを感じる人もいるだろうとは思う。
だが私的には、このクルマのキャラクターを走りで表現するうえで、各特性とも不足のない性能だと感じるし、むしろとてもバランスがいいと思う。
しかもステアフィールでは5つ★を獲得しており、まさに普通に走らせているだけでも楽しめるところもポイント高いね。(^_^)
(1)発進挙動・・・★★★★☆
まずは発進。
ブレーキをほどいてクリープで動き出す際の感触には、何か特筆するほどの感触があるわけではないが、滑らかで自然な動き出し。
タイヤが転がる感触には、重厚感はないものの、かと言って軽々しい感じでもなく、しっとりした上質な感触だ。
アクセルの踏み始めの領域での反応も自然で、出足での飛び出し感など、過敏な反応は一切ない。
なので、
期待以上の感触も無ければ、ネガを感じさせるような感触もなく、まさにこのクルマの車格やキャラクターにピッタリというか、完成度の高い発進挙動だと思う。(^_^)
(2)加速フィール・・・★★★☆☆
発進後、中速域までの加速は、これまたごく自然なフィーリング。
アクセルの踏み込み具合に対し、リニアにスムーズに加速していく。
中速域からの加速でも、レスポンスも悪くないし加速のリニア感も自然だし、何ら気になるところはない。
まぁ言ってみれば、
良い意味での驚きもないけど、
悪い意味での驚きもない。
まさに、
「洗練されたフツー」って感じ。(^o^)
ただ、
少し残念な部分としては、発進直後の加速し始めのところで、ややエンジンの振動が目立つかな、と 。(-_-)
そこが、このクルマに乗っていて唯一「3気筒っぽさ」を感じるところだ。
なので、
3つ★としては上位だけど、4つ★にするにはあと一歩及ばないかな、と。
でもまぁ、ショボいクルマだと4気筒でももっと振動の目立つクルマもあるから、3気筒でこれなら、よく出来てるほうだと思うけどね。(^o^)
いや、
実は正直なところ、試乗する前はもっとヒドいんじゃないかと不安に思っていた。(^^;
というのも、
すでに試乗済みのDS4の加速フィールの印象が悪かったから。
【試乗記】 DS 4 RIVOLI PureTech (2022/11/21)
先にも述べた通り、
308のガソリンエンジンは、DS4と同じエンジン。
それだけに、308でも振動がヒドいんじゃないかと不安だったのだ。(^o^;
同じエンジン使っても、料理の仕方ひとつでエライ変わるモンやね。(^^;
(3)パワーフィール・・・★★★☆☆
いつもの急坂でアクセルを踏み込んでみた。
スペックがしれてるので、当然ながらパンチのある加速は出来ない。
アクセルを踏み込んだ瞬間の第一印象としては、もう少し低回転域で力が出ればなぁ、というのが正直な感想だが、通常の走行で求められるようなレベルの加速であれば、急坂でも3千回転ぐらい回してやれば十分に加速できる。
4千回転ぐらい回せば、それなりに強い加速をしてくれるね。
最近試乗した他のクルマとの比較で言えば、ZR-Vのガソリン車よりは少し劣る感じかな。
なので、
3つ★ではあるけど、2つ★に近い側の3つ★、
といったところだ。
それでも、同じエンジンを積んでいるはずのDS4と比べれば、こちらのほうが力強いと感じたのが何とも不思議だ。(^o^;
【試乗記】 DS 4 RIVOLI PureTech (2022/11/21)
ちなみに、
スポーツモードも試してみたのだが、レスポンスが多少鋭くなって、シフトスケジュールが引っ張り気味になる程度で、パワーフィールという点ではあまり印象は変わらなかった。
このへんがDS4と違うところやね。
DS4はノーマルモードで手加減し過ぎなのか、スポーツモードにするとかなり印象が変わったけど、308はノーマルモードでもあまり手加減していない感じだ。
(4)ハンドリング・・・★★★★☆
特にクイックでもなければダルくもない、まさにフツーな感じ。
それでいて、ビミョーなハンドル操作にもちゃんと反応してくれるし、違和感を感じるような反応の遅れもない。
ハンドルを切った際の動きは軽快で、鼻先が軽ぅ~く向きを変え、サラリと曲がる感じが気持ちいいね。(^_^)
そして、
S字カーブに速めの速度で突っ込んでみると、多少ロールは感じるものの、しなやかな乗り心地からイメージするほどのロールはせず、意図したタイミングでサラッと曲がる。
ロール状態からの復帰も早く、S字の切り返しでもグラッとくるような動きは一切ない。
とにかく意外なほどサラッと曲がるし、 アンダーステアもほとんど出ず、狙った通りにS字カーブを曲がり切ることができた。
これならワインディングでもけっこう楽しめると思う。
ただ、、、
タイヤが路面をビタッと捕らえて、踏ん張って曲がってる、という感触がないんだよな。(^^;
スポーティーな走りを求めるならば、そういった感触があったほうが限界点も把握しやすいのだが、それが無くてサラッと曲がるので、あとどれぐらい攻めたらグリップの限界なのかが分かりにくいのだ。(^o^;
なので、
余裕でサラッと曲がってるけど、だからと言って限界点がまだまだ先にあるのかどうかは定かではない。(^_^;
というわけで、
スポーティーを楽しむためのハンドリングと言うよりは、日常の走行で、意のままに軽快に走る心地よさを楽しむためのハンドリング、って感じかな。
でも、
スポーティーな走行にも、
意外と対応できますよ、と。(^_^)
(5)ステアフィール・・・★★★★★
これは個性的やね。(^_^)
実は今回の試乗で、
最も印象に残ったのがステアフィール。
操舵感が重いわけじゃないんだけど、実に「いい感じ」の手応えがあるね! (^_^)
近年、プジョー車のステアフィールは、あまり良い評価がつかない傾向があった。
だがここへきて、小径ステアリングの形状やレイアウトとのマッチングも含めた、電動パワステの味付けがかなり洗練されてきたんじゃないかな。(^_^)
路面からのインフォメーションはやや薄めなので、スポーティーな感触ではないのだが、必要な程度にはちゃんと伝わってくるので、このクルマのキャラクターを考えれば適度と言っていい範疇だろう。
と、このように書くと、
走りを楽しむうえでは物足りないのでは?
と思われるかもしれないが、
それが全然そんなことはない。
試乗中、不自然さや違和感を感じることは全くなくて、ハンドル操作をした時の手応えと、そのハンドル操作に対するクルマの挙動がとても良いバランスでリンクしている。
だから「操ってる感」がしっかりあって、
それがとても心地よいのだ。(^o^)
まさに、
フツーに走らせてるだけで楽しめるステアフィール
の、1つの解がコレだと思う。(^_^)
(6)ブレーキフィール・・・★★★★☆
欲を言えばもう少しカッチリした踏み応えのほうが好みではあるが、初期制動の立ち上がりも自然だし、止まり際のコントロールもしやすくて、カックンブレーキにならないので、特に不満のないブレーキフィール。
ブレーキペダルの踏み込み具合に対する制動力の強さも、イメージと解離するところはなく、老若男女を問わず扱いやすい、よく効くブレーキだ。(^_^)
2.乗り心地・・・★★★★☆
実は今回の評価で最も悩んだのが、
この、乗り心地の総合評価だ。
3つ★とするか、4つ★とするか。
なぜなら、
「コンフォート性」の評価を4つ★にするかどうかで、かなり迷ったから。(^^;
もしコンフォート性で4つ★をつけるならば、乗り心地の総合評価も4つ★でOK、何も悩む必要はない。
だが今回、スポーツ性とコンフォート性、どちらも3つ★評価としたにもかかわらず、総合評価は4つ★とした。
それはなぜかと言うと、
・個性的であること
・個人的に好きな感触だということ
この2点を重視したからだ。
スポーツ性とコンフォート性を純粋に評価すれば、そのいずれにおいても、近年の新型車と比較して相対的にレベルが高いわけではない。
だが、レベルが低いわけでもない。
そして何より、
スポーツ性とコンフォート性を両立したうえで、
その乗り味に「個性」がつくりこまれている。
そしてその「個性」を、私は気に入っている。
そんなレベルの乗り心地を、
3つ★にするのはどうしても納得がいかない。
なので、
異例ではあるのだが、スポーツ性とコンフォート性がどちらも3つ★であるにもかかわらず、総合評価は4つ★とさせて頂いた。
(1)スポーツ性・・・★★★☆☆
まず第一印象として、スポーティーではない。
が、
乗り心地がいい割にはロールはよく抑えられているし、ハンドリングがいいので、意外とスポーティーに走らせても対応できる感じ。
ただし、
荒れた路面を通過する際の、足回りの追従は若干遅め。
なので、
タイヤの接地感は少々薄めになってしまうので、荒れた路面を通過する際は速度は抑え気味に。(^^;
このように書くと、「スポーツ性の評価は2つ★でもいいのではないか?」と思われるかもしれないが、コーナリング時のロールの抑え具合とか復帰とか、ホント、不思議と安心感があるし、鼻先の動きとかも含めて、スポーティーに走らせてもそこそこ楽しめる乗り心地なのだ。(^^;
というわけで、
ここは3つ★評価とさせて頂く。
(2)コンフォート性・・・★★★☆☆
第一印象としては、乗り心地は良い。
だが、ここは3つ★評価とさせて頂いた。
と言うのも、
荒れた路面を通過した際の、ボディの上下動や左右の揺れが、やや大きめかなと思ったから。
路面の凹凸による衝撃は実にまろやかに受け止めてるんだけど、まろやかにボディも動くんだよね。(^o^;
でも、
じゃあ「フワフワ」してるのかと言うと、
それがそうではないんだよな。(^o^)
ほら、
最近のクルマって、車体の上下動や揺れを抑えつつ、足回りがよく動いて衝撃をうまく吸収するような、非常にレベルの高い乗り心地のクルマが増えたと感じてるんだけど、この新型308はそういう感じとはちょっと違うんだよ。
路面の状況に応じてそれなりにボディは動く、動くんだけど、とても穏やかで心地よいのだ。
その動きは、いわゆる昔の高級車のようなフワフワした動きではなくて、路面をナメるような穏やかな動きで、決してヒョコヒョコと軽々しいチャチな動きはしない。
ひょっとしてこれが、古き良き、
「ザ、猫足」、「ザ、フランス車」
の乗り心地、に近い乗り心地なのかもね。(^o^)
というわけで、
この感触、今となってはなかなか個性的で良いと思ったので4つ★にしようかと思ったのだが、好みはともかく、純粋に「コンフォート」な乗り心地としてレベルの高い乗り心地とはどうあるべきかを考えた時、あのボディの動きはやはりもう少し抑えるべきなんだろうなと思うので、ここは厳しいが3つ★とさせて頂いた。
3.静粛性・・・★★★★☆
基本的に静かなクルマ。
エンジン音の侵入も気にならないレベルに抑えられており、そこそこブン回しても「騒音」という感じの耳障りな音は入ってこない。
むしろ、
スポーティーに走らせた時に、ウルサすぎず静かすぎず、ちょうどいい感じのエンジン音の聞こえ具合、という感じ。(^_^)
普通に走らせている限りでは、エンジンもそんなに回すこともないので静かだし、ロードノイズも静かなほうだと思う。
荒れた路面を通過した際に足回りで発生する音の侵入もよく抑えられている。
走りに重厚感がないせいか、いわゆる高級車的な静かさとは少し違うのだが、まぁ純粋に静かと言っていい静粛性だと思う。(^_^)
4.エンジン音の音質・・・★★★☆☆
まぁ特別良い音というわけでもないけど、悪くもないね。
しかしなぜだろう。
同じエンジンを積んでいる「2008」に試乗した際には、もうちょっとスポーティーなサウンドだったと思うのだが、今回はそこそこブン回しても(4千回転ぐらい)、特にスポーティーという印象のサウンドとは感じなかった。
まぁでも、
相変わらずトゲのない上質なサウンドだと思う。
がさつな感じがなくて、3気筒だからといって軽いチャチなサウンドでもない。
今回試乗したグレードの「アリュール」は、スポーティーよりもコンフォートを楽しむキャラクターだと思うので、それを考えれば、このエンジンサウンドはキャラクターに対する不自然さがないので、まぁこれはこれでいいんじゃないかな。
あっ、ちなみに、
ドライブモードをスポーツモードにした時のエンジン音は、特に作られたようなわざとらしいエンジン音ではなかった。
「208」では笑っちゃうようなわざとらしいエンジン音が聞こえただけに、308はどうかと心配だったのだが、営業マンさんいわく、308ではそういったことはしていないそうで。(^_^)
【試乗記】 プジョー 208 GT Line (2020/11/11)
5.居住性・・・★★★☆☆
総じて特に悪いところもなければ、特に良いところもない、まさに及第点といったところ。
そもそも308のクラスって、
そういうモンなのかもね。
つまり、いろんな面で、
「不足もないけど、余裕もない」
というか、スタンダードというか、
そういうポジションなんじゃないかな。(^_^;
(1)運転席・・・★★★☆☆
とりあえず及第点はクリア。
パワーシートがついてないのが痛いところだが、シートもステアリングも、私が求めるドライビングポジションに合わせることができたので、まぁヨシとしよう。
空間およびシートのサイズ感は、208で感じたような窮屈な感じもなくて、まぁこのクラスなりの普通、ってところかな。
シートの座り心地もいい感じで、ホールド感も「208」ほどスポーティーな感じではなく、このクルマのキャラクターに合っていると思う。
なので、
特に感動するようなこともなければ、
「えっ!」と思うようなガッカリするところもない。
一つだけ進化を感じる部分としては、
メーターパネルの視認性が良くなったなぁ、と。
プジョーと言えば、小径ステアリングの上からメーターパネルを見るというレイアウトが特徴的だが、508だとメーターの視認性に問題はなかったのものの、208では視認性に問題があった。
なので、
その間となる308ではどうなのかが気になるところだったのだが、これが全く問題なかった。
ステアリング形状、レイアウト、メーターパネル内の表示のさせ方、これらがより洗練されてきた結果だと思う。(^_^)
というわけで、
パワーシートだったら4つ★にしてもいいレベルなのだが、マニュアル調整だし、それ以外にプラス評価となるような目立った良い部分も特にないので、ここは3つ★とさせて頂く。
(2)後席・・・★★★☆☆
運転席を自分(身長180cm)のドラポジに合わせた状態で、後席に乗り込んでみた。
すると、
ヒザ前には、拳を縦に1つ分、
頭上には、拳を横に1つ分
ぐらいの余裕があった。
まぁ私的には問題のない広さなのだが、
イマドキの新型車としてはちょっと狭いかな。(^^;
特にヒザ前の余裕に関しては、「2008」でも拳1個分チョイぐらいあったので、308ではもう少し余裕が欲しかったところ。
でもまぁ、
「208」と比べれば明らかに308のほうが余裕があるので、これはまぁこんなモンかもね。
「2008」はSUVだし、それと比べるのはフェアじゃないから。(^^;
そして、
私がこだわるヘッドレストの高さだが、これはデフォルトの位置では肩甲骨のあたりに当たるため、そもそも引っ張り上げないと普通に座ることができない。
だからなのか、
試乗車は、私が試乗する前にすでに後席ヘッドレストが引っ張り上げられた状態になっていた。(^o^)
そうそう、むしろそうしておくべき。
通常から、後席ヘッドレストは引っ張り上げた状態にしておく、これが正しい使われ方だと私は思う。
えっ?
ヘッドレストが邪魔になって、
後方視界が確保できない時があるって?
いやいや、そんなこと言ってたら、そもそも後席に人なんか乗せられないじゃないか。(^_^;
ヘッドレストを引っ張り上げた状態や、後席に人が座っている状態でも、ルームミラー、目視、ドアミラー、バックカメラなどによって安全に走行できるはずなので、後席ヘッドレストは常に引っ張り上げた状態にしておこう。
少なくとも、
私がこのクルマを買ったらそうする。(^o^)
後席ヘッドレストを下げるのは、
「後席シートを倒す時だけ」であるべきだと、
私は思っている。
あと、
シートの座り心地は悪くないのだが、出来ればもう少しホールド感があったほうが落ち着いて乗れるんじゃないかな。
先述した通り、このクルマ、そこそこ揺れるんで。(^^;
6.内装質感・・・★★★☆☆
ダッシュボードやドアの内張りはソフトパッド。
なので、基本的な質感はしっかりしている。
ドアのヒジ置き部分も柔らかい合皮張りになっており、これが前席ドアだけでなく後席ドアでも同じく柔らかい仕上げになっているのは良いところ。
センターコンソールは大部分が質感の低い樹脂で、ここはもう少し加飾を頑張ってほしかった部分だ。
はっきり言って、
ここは先代よりも質感が落ちたと感じる。(-_-)
でもまぁ、
308というクルマのキャラクターと価格を考えれば、
及第点の範疇ではあるが。
テップレザーとファブリックのコンビシートの質感も、良いとは言わないが悪くはない。
グローブボックスは、内側がちゃんと起毛処理されており、フタにはダンパーも付いているので、そこは良いところ。(^_^)
だが、
フタ自体が薄くて軽いため、引っ張らないと開かないし、開閉ノブの操作フィールもプラスチッキーでよろしくない。
まぁこれもクラスなりの質感であり、
及第点といったところだろう。
というわけで、
まぁ全体的には及第点の質感。
特に質感に魅力を感じるレベルではないけど、
2つ★にするほど悪くはない。
だが!
「ここだけは残念すぎる!」
という箇所が1つだけある。
それはどこかと言うと、
センターのタッチスクリーンの下、
この部分。。。(-_-;
このように、エアコンの操作スイッチが配置されているのだが、この質感は最悪レベル!
とても目立つ場所なだけに、この部分で質感をアピールできていないのは痛い!
ついでに言うと、
見た目の質感が低いだけでなく、
スイッチの触感も、操作フィールも良くない。(-_-)
ちなみに、
グレードが「GT」であれば、ここにはエアコンの操作スイッチではなく、「i-toggle」というタッチパネル式のショートカットキーが装備される。
この質感の差はデカい!
ここだけで質感の印象、だいぶ変わるモン。(^^;
ってゆーか、
i-toggleが装備されないこと自体は、
GTとの価格差を考えれば仕方がないとしよう。
ただ、
代わりに配置するエアコン操作スイッチやそのスイッチ周りの質感には、もうちょっと配慮が欲しかったところだ。(-_-)
7.装備・・・★★★☆☆
まず、シートがパワーシートではなくマニュアル調整式なのは残念なところ。
208ならともかく、308ぐらいになれば、せめて運転席だけでもパワーシートが欲しいね。(-_-)
ヘッドライトは普通のLEDヘッドライト。
グレードがGTだとマトリックスLEDヘッドライトになるので、それを考えると、ここも残念なところではある。(-_-)
まぁでも、
ハイビームとロービームの切り換えは、インテリジェントハイビームが装備されているので自動で切り換わるし、308に求められる及第点はクリアしていると言っていいだろう。
ナビは付いてないので、スマホをつないで「Apple CarPlay」か「Android Auto」で、googleマップのナビ機能を使うことになる。
スマホを接続しないといけないのでちょっとダルいしスマートじゃないのがマイナスポイントだけど、まぁナビを表示できないわけじゃないし音声案内もしてくれるので、これまた最低限の及第点はクリアといったところ。(-_-)
安全装備は、私が重要視している側後方の安全支援装備である「ブラインドスポットモニターシステム」が標準装備なのは良いところ。
208だとアリュールではこの装備は付いてなかったのだが、308ではアリュールでも標準装備なのだ。(^_^)
8色のカラーを選択できるインテリアアンビエンスランプは標準装備。
地味な装備かもしれないけど、
私はこういうの結構好き。(^o^)
あと、そんなに珍しい装備ではないが、
「エアクオリティシステム」も標準装備。
これは、車外の空気の質を検知して、
内気循環と外気導入を自動で切り換えてくれる装備。
また、ギヤをリバースに入れた時には、
自動で内気循環に切り換わる。
ちなみに、
ネット上の記事などで、「エアクオリティシステム」と「クリーンキャビン機能」の働きを勘違いしている記事をよく見かけるが、両者は全く異なるので、間違えないように気をつけたいところだ。
両者の違いが分かるように、
新型308の取説の抜粋を貼っておくとしよう。
なお、
「GT」にはエアクオリティシステムだけでなくクリーンキャビン機能も付いているが、今回試乗した「Allure(アリュール)」にはエアクオリティシステムだけしか付いていない。
あとは特にこれといって取り上げる装備もないのだが、バックカメラ、雨滴感知式ワイパー、自動防眩ルームミラーなど、基本的な装備は一通り揃っている感じ。
なので、
充実装備とは言えないが、
3つ★ぐらいは付けてもいい装備レベルだと思う。
8.オーディオ音質・・・★★★★☆
なんと!
標準のオーディオなのに4つ★獲得!
「DS 4」なんて、オプションのオーディオが3つ★評価だったのに。(^o^;
【試乗記】 DS 4 RIVOLI PureTech (2022/11/21)
とにかく、
低音から高音までバランスよくキレイに出ている。
特別際立って高音質というわけではないのだが、高音のキレ、透明感、伸び、いずれもいい感じで、弱点がない。(^_^)
音の奥行き、臨場感もなかなかのもので、全てにおいて不満のないレベルだ。
オーディオは奥が深いね。
値段が高いオーディオの音を良い音と感じるとは限らないんだよな。
人それぞれ、音の好みもあるしね。(^^;
9.デザイン・・・★★★☆☆
エクステリアは4つ★まで届かず惜しい3つ★だけど、同じ3つ★でもインテリアは目立つところでの手抜きデザインが痛いね。(^_^;
まぁでも総合的に見れば、デザインがこのクルマの評価に対し、加点にもならなければ減点にもならない、というレベルのデザインだ。
(1)エクステリア・・・★★★☆☆
うわっ!これいい!メッチャ欲しい!
と思うほどではないが、
でも先代308よりは確実にカッコよくなったと思う。
フロントとリヤのフェンダーに刻まれたキャラクターラインが全体の精悍さを生み、下手するとリヤがボテッと重苦しい印象になりがちなハッチバックボディを、シャープな印象に仕上げている。
フロントグリルはもう少し縦幅を狭くしたほうが、ワイド感が出るんじゃないかという気もする。
新型で1850mmにまで拡大した全幅を、もうちょっとデザインによって視覚的にうまく表現できなかったのかな、と思う。
なので、
フロントフェイスのデザインに関しては、
もう一工夫ほしいところだ。
あと、
実物を見て、思ったより良いと感じたのはリヤのデザイン。
リヤハッチの下部を窪ませてあるのだが、これがリヤビューのいい感じのアクセントになってるね。(^_^)
サイドビューの力強く刻まれた直線的なキャラクターラインとは対照的に、曲線で魅せるデザインとなっている。
惜しいのは、今回試乗した「Allure(アリュール)」でも、GTと同じように「フロント&サイドスカート」が装着されていればなぁ、というところ。
ちょっとの違いと言えばちょっとの違いなのだが、やっぱり「フロント&サイドスカート」があったほうが、さらに引き締まった感じに見えるように思うので。(^^;
というわけで、
GTのデザインだったらギリ4つ★をつけられたかもしれないが、「Allure(アリュール)」ではそこまでは及ばず、3つ★評価とさせて頂く。
でもまぁ、3つ★としては上位だと思う。(^_^)
(2)インテリア・・・★★★☆☆
基本的には悪くないんだけど、
目立つところでインパクトが弱いよね。(^^;
一番残念なのは、内装質感の項目でも触れた通り、エアコンの操作スイッチの部分。
これはもう、デザインを放棄したデザイン、とも言うべきお粗末さで、逆の意味でインパクトがある。(^_^;
GTに装備される「i-toggle」が装備されないので、代わりに「何か」をそこに配置することになるわけだが、それを「エアコンの操作スイッチ」にしたところまではOK。
だが、質感の演出も含めて、スイッチの形状、操作フィール、すべてがショボすぎる!
あと、
センターコンソールはあっさりしすぎ。
シフトレバーが小さなツマミになって場所を取らなくなった分、余ったスペースでもっとデザインを表現してほしい。
それをしないのであれば、むしろシフトレバーは先代のようにデカいほうがいい。
余ったスペースに、質感の高さをアピールできるような素材が使われているでもなく、ただただムダにスペースを浪費しているだけのヘタクソなデザインだと思う。(-_-)
というわけで、
2つ★にしてやろうかなと思ったのだが、でもね、全体としてパッと見た時の雰囲気、嫌いじゃないんだよね。(^^;
小径ステアリングやメーターパネルとか、ダッシュボードからドアにかけてのデザインなどはいい感じだと思う。
なので、
ここはかろうじて3つ★とさせて頂く。
10.コストパフォーマンス・・・★★★☆☆
これ、外車の中では断然コスパいいよね。
最近、外車への試乗では特にコスパの悪さを感じることが多かった印象だけど、プジョー車は全体的にコスパが良いと思う。
【試乗記】 DS 4 RIVOLI PureTech (2022/11/21)
【試乗記】 メルセデス・ベンツ C 200 アバンギャルド (2022/11/07)
【試乗記】 メルセデス・ベンツ C 180 アバンギャルド (2022/07/20)
同価格帯の日本車との比較となると、エンジンスペックや装備がやや弱いかもしれないが、日本車も最近は高くなってるので、出来栄えも含めて考えれば、もはや日本車とほぼ対等に近いコスパなんじゃないだろうか。(^^;
11.総評・・・★★★★☆
これはどうしたことでしょうか。
「DS 4」とはえらい違いだよ。(^_^;
【試乗記】 DS 4 RIVOLI PureTech (2022/11/21)
というのも、
私は試乗する前、営業マンさんに、
「コレ(Allure)の次は、
また日程は別途検討になるけど、
PHEVの『GT HYBRID』にも試乗させて下さい。
両方乗ったうえで選びたいんで。」
と言っていた。
しかし、
試乗の途中で、私は営業マンさんに、
「さっき、
PHEVのほうも試乗させて下さい
って言いましたけど、
もういいッスわ。
こっち(Allure)で。(^o^) 」
と言った。
つまりそれぐらい、今回試乗した1.2リッターガソリン車の「Allure(アリュール)」は、私の予想を上回る出来栄えだった、ということだ。
正直、乗る前はもうちょっとショボいだろうと予想していたので、PHEVの「GT HYBRID」にも試乗するつもりでいたのだが、アリュールがここまで良いなら、「GT HYBRID」がいかに良かったとしても約200万円も高い「GT HYBRID」を選ぶことはまず無いからね。(^o^;
とまぁ、それぐらい、
予想以上の好印象だったわけだ。(^_^)
今さら言うまでもないが、
今回試乗したグレード、1.2リッターガソリン車の「Allure(アリュール)」は、新型308のグレードラインナップの中で、最も安価なグレード。
だいたい一般にこういうグレードは、価格をパッと見た瞬間の第一印象で「高い!」と思われないように、いわゆる、安く見せるための「おとり」グレードであり、実際には、
「こんなグレード買う奴おるんか?」
と言いたくなるような、
ただのクソ廉価グレードであることが多い。(^^;
しかし!
今回試乗したグレード、
「Allure(アリュール)」は違ったのだ。
これは単なる廉価グレードではない。
もちろん、
装備面では、パワーシートやマトリックスLEDヘッドライトなどのちょっとした贅沢装備はあきらめないといけない部分もある。
だがそれでも、
あえてこのグレードを選ぶ意味がある。
このグレードなりの走りの個性を持ったグレードだ。
確かに、
特にインパクトのあるトルク感とかパワー感があるわけではないし、乗り心地だって、イマドキのクルマにしちゃあ揺れが少々目立つ。
だけど、
不足を感じるわけではなく、回せば回したなりにしっかり加速してくれるし、揺れにしたって、その揺れは実に穏やかで、なめらかに駆け抜ける心地よさと相まって、不快感は微塵もないどころか、ここまでくればむしろ個性。
スポーティーではないにもかかわらず、素直で意のままに操れるハンドリングとか、普通に走らせてるだけでもその手応えが心地よくて楽しめるステアフィールとか、日常の移動の時間を楽しみの時間に変えることができる、そんなクルマだ。
というわけで、
装備面ではそれなりの妥協を強いられるが、それを割り引いても、これだけバランスの良い、楽しめる個性的な走りのクルマを、2つ★や3つ★評価にするわけにはいかない。
私の次期愛車候補の強力な1台として、
4つ★評価とさせて頂く。(^_^)
最後に、
PHEVの「GT HYBRID」の試乗記を期待していた読者の方には謝ります、どうもすみません。
「Allure」で全然OKだったので、
もう「GT HYBRID」には試乗しないです。
私は単に「試乗記を書くためだけの試乗」はしない主義なので、どうかご容赦を。(^^;
コメント
最近、ハッチバック式の車も候補に入れてらっしゃるのですね。
まあ、セダンが絶滅しつつある現状では致し方ないでしょうが……。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 最近、ハッチバック式の車も
> 候補に入れてらっしゃるのですね。
最近というより、もう随分と前からハッチバックもSUVもワゴンも候補に入れてますよ。(^_^)
ただ、最終的に愛車に選ばれているクルマがたまたまセダンなだけです。(^o^)
> まあ、セダンが絶滅しつつある現状では
> 致し方ないでしょうが……。
はい。
セダンが次々と姿を消していく現象は、もうだいぶ前から始まってますので、それに伴って候補の幅を広げたんです。
昔はセダンの中から選ぶだけでも十分な選択肢があったんですけどね。(^_^;
前回の車選びの際には終盤まで国産車が悉く惨敗し落選だったと思いますが、今回は逆に輸入車勢が悉く惨敗という印象です。
PHEVの試乗記も見てみたかったという個人的な願望もありました。
辛口批評の前にどの様になるか気になったところです。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 前回の車選びの際には終盤まで
> 国産車が悉く惨敗し落選だったと思いますが、
> 今回は逆に輸入車勢が悉く惨敗という印象です。
そうですね。
これは思うに、前回の頃はまだダウンサイジングターボでリードする外車にアドバンテージがあったのですが、その後、外車勢はハイブリッド化、しかも「マイルドハイブリッド化」というフェーズに入り始めました。
そこで外車が魅力を下げてしまったのだと思います。
マイルドハイブリッドなんて、大して走りにインパクトがないくせに、価格だけムダに高くなるわけですから、コスパも悪くなりますしね。
そのマイルドハイブリッド化の流れが悪い形で新型に表れた代表例が、メルセデスのCクラスなのだろうと思います。(-_-)
> PHEVの試乗記も見てみたかった
> という個人的な願望もありました。
ですよね。
たぶんそう思われている人は他にもいらっしゃるだろうと思います。(^^;
でも、正直あまり期待してなかったアリュールにあれだけやられたら、もうPHEV(GT-HYBRID)は出る幕ないですわ。(^o^;
辛口さんには釈迦に説法ですが、外車のハイブリッド車やPHVは
リセールが最悪なので買わない方が良いと思います
特にプジョーはEVの208eが結構トラブル起こしてるようですし、
(プジョー208e トラブル で検索)
外車のPHVも避けた方が無難でしょう
ディーゼルも高いし街乗りばかりだとススが溜まっていくので
やっぱり外車買うなら電気仕掛けが無いガソリン車が良いし、
プジョー308はガソリン車の出来が良いなら安心ですね
辛口系おやじ(管理人)です。
> 外車のハイブリッド車やPHVは
> リセールが最悪なので
> 買わない方が良いと思います
そうなんですか。
それは知りませんでした。
ってゆーか私の場合、基本リセールが悪いクルマばかり買ってるので、リセールが悪くて元々、みたいな感覚なモンで。(^o^;
> 特にプジョーはEVの208eが
> 結構トラブル起こしてるようですし、
さっそく検索してみました。
なんかリコール出てたのを何かで見た記憶はあるのですが、私が想像していたよりもはるかにヒドい状況のようですね。(^o^;
> やっぱり外車買うなら
> 電気仕掛けが無いガソリン車が良いし、
> プジョー308はガソリン車の出来が
> 良いなら安心ですね
やっぱ基本そうですよね。
外車は電気仕掛けで歴史を重ねてきたわけじゃないから、そこの部分では日本車に対してアドバンテージはないですからね。(^^;
それを考えると、今回試乗した純ガソリン車のグレード(アリュール)が、最も無難にプジョーの、フランス車の良さを味わえるグレードと言えるのかもしれません。(^^)
高評価でビックリ。
やっぱり実際に運転しないと分からないですね。
ただ、これも辛口さんの主観だから、自分で試乗しないと。
でも、遠くにしか販売店がないなぁ。
しかも308SWは置いていない可能性が高そう。
スペックは大したことないけど、車としての完成度は高そうですね。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 高評価でビックリ。
ですよね。
当の本人の、私がビックリしてるぐらいですから。(^o^;
> やっぱり実際に運転しないと分からないですね。
ホント、たぶんダメだろうと思ってたんで、高すぎるけど一応PHEVのグレードも検討対象にしてたんですが、あの価格であの内容ならもうアリュール一択ですわ。(^o^)
> ただ、これも辛口さんの主観だから、
> 自分で試乗しないと。
そうそう。
こだわるポイントも、こだわるレベルも、人によってまちまちですからね。(^_^)
> でも、遠くにしか販売店がないなぁ。
まぁベンツやビーエムに比べるとディーラーは少ないですからね。(^_^;
> しかも308SWは置いていない可能性が高そう。
どうでしょうね。
確かに308SWって、脇役感ありますよね。(^_^;
> スペックは大したことないけど、
> 車としての完成度は高そうですね。
そこは判断が難しいところですね。
例えば乗り心地なんかは、個性的ではあるけれど、イマドキのクルマとして完成度の高い乗り心地と言えるのかどうかはビミョーかもしれません。
それだけに、乗り心地の評価はかなり悩みましたから。(^^;
でも、おっしゃる通り、スペックは大したことないんですが、いろんな特性がバランスよく調和してますし、その調和の中で際立つ部分も作り込まれてますし、個性もありますし、そういう意味ではとても完成度が高いとも言えます。(^_^)
はじめまして。初めてコメントさせていただきます。
7年目、3回目車検間近のDS車に不具合が次々と起こるようになり、乗り換え検討中です。
辛口さんの記事を読み、急遽308アリュールの試乗に行ってきました。
確かに、多少のアバタもエクボに変えてしまうフランス車らしい魅力のある車ですね。
クロストレック・リミテッドと同価格帯の見積もりは、高くなったフランス車の中ではバーゲン価格の感がありました。
546万円〜の3008と200万円の価格差ですからね。インパネのその場しのぎのデザイン等いくつかの瑕疵はあっても、この値段でこの車に乗れるならという感じはしました。さらに200万払って3008に乗ろうという気がしません。
ただ、、、私のもらった見積もりは、308アリュール386万、シビック448万。(まだ何も詰めた交渉はしてませんが)シビックとなら60万の差。
こうなると、新しいハイブリッドの一つの完成形の車を超えて、愛すべきだが旧世代の車を選ぶか、私には悩ましくなってきます。
もっと言えば、私の現車DSも、旧世代で瑕疵はいろいろありまくりですが確立された個性を持ってはいるので、308アリュール買うよりは、直しながらそれを愛でていくのもありか。。。少なくとも当面はその方が安いし、とも思ったり。
引き続き辛口さんの試乗記を参考にさせていただきながら悩みます。(笑)
辛口系おやじ(管理人)です。
> 7年目、3回目車検間近のDS車に
> 不具合が次々と起こるようになり、
> 乗り換え検討中です。
DSに7年目?!
ってことは、ほぼDSが日本に上陸した直後ぐらいにDSを買われたということですよね。
私はあの頃はまだ、「ネットのニュースで最近よくDSの名前を見かけるようになったなぁ」と思っていた程度で、クルマの購入を検討しようというところまでは全く思ってませんでした。(^o^;
> 辛口さんの記事を読み、
> 急遽308アリュールの試乗に行ってきました。
私の記事が試乗のきっかけになれて光栄です。(^_^)
> 確かに、多少のアバタもエクボに変えてしまう
> フランス車らしい魅力のある車ですね。
そうなんですよ。
とてもフランス車らしい、というか、そもそも私は「フランス車らしい乗り味」というのを知っている人間ではないんですけどね。(^_^;
でも、今回の308アリュールへの試乗で、「なるほど、こういうのが元来のフランス車らしさなのかもな」と思わされた次第です。
イマドキの新しい乗り味とも少し違うけど、古臭くもない、なのに心地よいその走りの感触は、きっと確立された個性があるからこそなのだろうと思いました。
> クロストレック・リミテッドと
> 同価格帯の見積もりは、
> 高くなったフランス車の中では
> バーゲン価格の感がありました。
はい。
値上がりしたとはいえ、この価格であれば、もう日本車とコスパでも勝負できる領域だと思います。
> さらに200万払って3008に乗ろうという気がしません。
それでも、世の中SUVを欲しがる人がたくさんいるので、3008も高くてもそれなりに売れてるんでしょうね、知らんけど。(^o^)
ってゆーか、
いま売ってる3008なんてもうモデル末期ですし、今さら買う意味ないですけどね。(^o^)
> ただ、、、私のもらった見積もりは、
> 308アリュール386万、シビック448万。
> (まだ何も詰めた交渉はしてませんが)
> シビックとなら60万の差。
> こうなると、新しいハイブリッドの
> 一つの完成形の車を超えて、
> 愛すべきだが旧世代の車を選ぶか、
> 私には悩ましくなってきます。
シビックはシビックで、インパクトのある走りしますし、単純に装備もパワーもシビックのほうが上なので、60万円差だとホントに悩ましいというか、いい勝負というか。(^^;
> 私の現車DSも、
> 旧世代で瑕疵はいろいろありまくりですが
> 確立された個性を持ってはいるので、
> 308アリュール買うよりは、
> 直しながらそれを愛でていくのもありか。。。
恐らくお金持ちの方とお察ししますので、それもアリだと思います。
私は故障を自腹で直すようなまとまった金がないので、直しながら乗るとかは絶対にあり得ないんですけど、お金持ちならそれも可能ですしね。(^_^)
> 引き続き辛口さんの試乗記を
> 参考にさせていただきながら悩みます。(笑)
悩みもまた楽しいのがクルマ選びですしね。(^_^)
辛口さん、返信ありがとうございます。
>DSに7年目?!
> ってことは、ほぼDSが日本に上陸した直後ぐらいに
>DSを買われたということですよね。
いえいえ、DSは、元々「シトロエンのDSシリーズ」として2009年にワールドプレミアムで発表されて、2010年には日本でもDS3が発売されました。
そのころのシトロエンDS車には、シトロエンのダブルシェブロンとDSのエンブレムが両方ついてます。今でもそういう車もよく見かけますよ。
私が買ったのは、2014年にDSが独立ブランドになった後で、今と同様ダブルシェブロンが付いてません。
>恐らくお金持ちの方とお察ししますので、
>それもアリだと思います。
>私は故障を自腹で直すようなまとまった金がないので、
>直しながら乗るとかは絶対にあり得ないんですけど、
>お金持ちならそれも可能ですしね。(^_^)
とんでもない。庶民ですよ〜(^_^)
お金持ちだったら、200万の差がどう、、とか言ってないですよ!笑
大体、メーカー保証が切れた後もDの言いなりに整備、修理していたらいくらお金があっても足りないので、安くやってくれて信頼のできるフランス車専門の工場に持って行ってます。
シトロエンは旧車乗りの方が多いですが、
みなさん、少しでも修理代を安く上げるため、パーツはネットのショップやオークションで調達して工場に持ち込んだり、フランス車仲間に聞きならがなんとか自分で直したりする人も多いです。
壊れたり交換が必要になったりするのに備えてパーツを収集しておくとかも聞きますね。
また、全部の不具合にひとつひとつ対応していたらお金が大変なので、様子見しながら重大なものから直すとか。
この間 行きつけの工場でメカの方が他のお客さんに
「助手席の窓が開かないのは、直します?どうしますか?」
と真面目に聞いてました。笑
ドイツ車とはまた違う、その心地良さが愛されてきたのでしょう。
そういう意味では、何があっても「まあ、フランス車だから」と笑い話にできる最後の砦が、
プジョーでは、308アリュールなのかもしれません。
3008の廉価グレードとベンツGLAの廉価グレードの差額が30万くらいしか違わないとなると、購入層も求められるものも違ってくるように思います。
辛口系おやじ(管理人)です。
> いえいえ、DSは、
> 元々「シトロエンのDSシリーズ」として
> 2009年にワールドプレミアムで発表されて、
> 2010年には日本でもDS3が発売されました。
> そのころのシトロエンDS車には、
> シトロエンのダブルシェブロンとDSの
> エンブレムが両方ついてます。
ええ。
でもあの頃のDSはグリルがシトロエンなので、私の中ではどちらかと言うとDSという認識ではなく「シトロエン」なんですよね。(^o^;
> 私が買ったのは、
> 2014年にDSが独立ブランドになった後で、
> 今と同様ダブルシェブロンが付いてません。
ですよね。
このタイミングでグリルがDSグリルになったと認識しているので、私としてはDSとしての日本上陸は、独立後に日本で発売されたタイミング、という認識です。
ググってみたところ、日本上陸は独立の翌年終盤のようなので、2015年ですね。
となると、ほら、まさに日本上陸直後ぐらいに買われているというわけで、私からすれば驚くほど早い着手だなぁ、と。(^o^)
でも、以前からシトロエンと関わりのあった人たちからすれば、DSはもっと前から身近な存在であると同時にシトロエンとは別物としての認識で、独立しても「グリルが変わった」という程度の認識なのかもしれませんね。(^^)
> とんでもない。庶民ですよ〜(^_^)
そうなんですか。
私から見れば、「直しながら乗る」という発想ができる時点で、かなりレベルが違うと感じます。(^o^;
> 安くやってくれて信頼のできる
> フランス車専門の工場に持って行ってます。
そんな整備工場があるんですね。
> シトロエンは旧車乗りの方が多いですが、
> みなさん、少しでも修理代を安く上げるため、
> パーツはネットのショップや
> オークションで調達して工場に持ち込んだり、
やっぱマニアックな方が多いんですね。
「DSに7年目」と聞いた時点で、マニアックな方に違いないと確信はしてましたが。(^o^;
> この間 行きつけの工場でメカの方が他のお客さんに
> 「助手席の窓が開かないのは、
> 直します?どうしますか?」
> と真面目に聞いてました。笑
ザ・外車、っぽいエピソードですねぇ。(^o^)
> 3008の廉価グレードとベンツGLAの
> 廉価グレードの差額が30万くらいしか違わない
> となると、
> 購入層も求められるものも
> 違ってくるように思います。
そう言えば、プジョーとベンツって競合するんですかね?
私みたいにメーカーにこだわりがなく、いろいろ乗り比べて買ってる人ってかなり少数派だと思いますし、イメージ的にプジョーとベンツって全然カブらないので、価格以前にそもそも購入層が全く異なる気がしますが、実際どうなんでしょうね。(^^;
>私としてはDSとしての日本上陸は、
>独立後に日本で発売されたタイミング、
>という認識です。
なるほど!状況はよくご存知だったんですね。
>プジョーとベンツって競合するんですかね?
辛口さんのおっしゃる通り、もともとは、全く購入層違いますよね。
ただ、プジョー、あるいはステランティスがこれからどういう購入層にアピールしようとしているのかなあというのは気になるところです。
308アリュールは、もう開発費が完全に回収されてる1.2ピュアテックガソリンエンジンありきで成立しているグレードだと思います。スティランティスが今後どういう方向に振ろうとしているのか、そうした下位グレードを切ってボルボみたいにプレミアムブランド化を目指すのか、、、
もし「まあ、フランス車だから」という心地良いまったりさが薄れていったら淋しいかなと思ったりします。
辛口系おやじ(管理人)です。
> プジョー、あるいはステランティスが
> これからどういう購入層にアピール
> しようとしているのかなあというのは
> 気になるところです。
少なくとも乗った感じでは、ベンツやビーエムなどのドイツ車とは明らかに異なる個性を大切にする方向でクルマづくりをしていくのだろうと思いますが、DSはともかく、プジョーおよびシトロエンはこれまでと同様の「購入層」を大事にしていくのが基本なんじゃないですかね。
あとはベンツやビーエムなどのドイツ車の客を奪うために、DSをプレミアムブランドとして広くアピールすべく、どこまで存在感を高められるか、ってところでしょうか。
だって、DSの存在すら知らない人って、まだまだけっこう多いと思いますからね。
DS専売のディーラーも増えてきましたし、「DS 4」は「世界一美しいクルマ」としてだいぶ力を入れてプロモーションしてた印象ですし、これからの動きに注目したいです。(^_^)
> 308アリュールは、
> もう開発費が完全に回収されてる
> 1.2ピュアテックガソリンエンジンありきで
> 成立しているグレードだと思います。
もうけっこう使い回してますモンね。(^_^)
> スティランティスが今後どういう方向に
> 振ろうとしているのか、
> そうした下位グレードを切って
> ボルボみたいにプレミアムブランド化を目指すのか、、、
とりあえずガソリン車に力を入れる気がないのは確かだと思いますが、確かにそうなると下位グレードの設定はどうなるのだろうという気はします。(^^;
パワートレインの差別化で下位グレードを設定するのではなく、パワートレインは同じで、装備や内装によってのみ差をつけて下位グレードを設定するとか、かな?
まぁDSは元々がプレミアム系だし、あとは認知度を高めることが最優先課題かと。
プジョーとシトロエンはこれまでの立ち位置を維持するんじゃないですかね。
そこがプレミアムブランド化すると、DSの立場がないですしね。(^o^;
> もし「まあ、フランス車だから」という
> 心地良いまったりさが薄れていったら
> 淋しいかなと思ったりします。
そこは変わらないでもらいたいところですよね。
でも、自動車メーカーは時としてガッカリさせるようなことをし始めますから、こればっかりは今後どうなるか分かりませんね。
実際、先代の308(初期型)なんかは、乗り心地がドイツ車の模倣みたいな感じで、試乗してガッカリしましたから。(^^;
(参考)
【試乗記】 プジョー 308 Cielo
その後の改良でだいぶ乗り心地はしなやかになったと聞きましたが。(^^;
レビューありがとうございます。
私は昨年の今頃プジョー308 シビックehevと悩んでシビックを契約しました。
308の挙動は素晴らしいですよね。
私はGTのディーゼルしか乗ったことはありませんがディーゼルとは思えないほど静かで発進の挙動、ステアフィール、内装とどれも高級車のようなパフォーマンスでした。
シビックehevは内装以外は少し上回ったのでシビックと契約しましたが。
ただ高評価のレビューに申し訳ないのですが、308は3度の値上げと納車遅れのゴタゴタでステランティスの評価を大きく下げた車種ですので、また何かトラブルが起きないか心配です。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 私は昨年の今頃プジョー308
> シビックehevと悩んでシビックを契約しました。
予定通り、無事に納車されましたか? (^_^)
> 308の挙動は素晴らしいですよね。
> 私はGTのディーゼルしか乗ったことはありませんが
> ディーゼルとは思えないほど静かで発進の挙動、
> ステアフィール、内装と
> どれも高級車のようなパフォーマンスでした。
ディーゼルの出来も良いようですね。
私はチョイ乗りが多いので、
今はディーゼルは対象から外してますが。(^^;
> ただ高評価のレビューに申し訳ないのですが、
> 308は3度の値上げと納車遅れのゴタゴタで
> ステランティスの評価を大きく下げた車種ですので、
> また何かトラブルが起きないか心配です。
そういうトラブルもボチボチ落ち着いてほしいところです。
年末まで、もう少し時間はありますので。(^^;
運良く昨年の9月に契約して11月末に納車されました!
やっぱりシビックehevはとてもいい車ですよ
以前仕事で社用車のカムリに乗ったのですが、価格がカムリ以下にも関わらずカムリより乗り心地がよかったので!
308の記事でシビックのお話をして申し訳ございません…
308と言えばワゴンのSWはメーターが3Dメーター、非接触充電があるらしいです。
セダン好きの辛口さんには興味ないかもしれませんが
辛口系おやじ(管理人)です。
> 運良く昨年の9月に契約して11月末に納車されました!
えっ!マジですか?!
昨年のまだ納期遅延問題が改善していない9月の契約で、11月末納車って、驚くべき早い納車ですね!
それは超ラッキーでしたね。(^o^;
> やっぱりシビックehevはとてもいい車ですよ
まぁそうでしょう。
そうでなければ、私の試乗評価で総評4つ★は獲れませんから。(^_^)
> 以前仕事で社用車のカムリに乗ったのですが、
> 価格がカムリ以下にも関わらず
> カムリより乗り心地がよかったので!
カムリも乗り心地の良いクルマですが、やや旧来の上級セダン的な味を残しているのに対し、シビックはスポーティーかつコンフォートを高次元で両立した、いかにも新しいクルマの乗り味という感じがします。(^_^)
> 308の記事でシビックのお話をして申し訳ございません…
別にいいですよ。
ある特定車種のクルマの話をしていても、話の流れで違う車種の話が出てくるのはよくあることですし、むしろそれは自然なことなので、特に気にしてません。(^_^)
それに、特に308とシビックは、私の次期愛車候補のファイナリストとして対決することになるクルマですからね。
同じ記事やコメント返信で共に登場する機会は、今回に限らず今後も出てくると思いますし。(^_^)
> 308と言えばワゴンのSWはメーターが3Dメーター、
> 非接触充電があるらしいです。
そうなんですか。
3Dメーターは出来れば欲しいところですが、まぁ無いなら無いで別に構わないというか、まぁ私の中ではそれぐらいの感じの優先度ですね。
非接触充電は、私は当面は使う気はないので、不要です。
なんせ私のスマホ自体が、それに対応してないので。(^o^;
> セダン好きの辛口さんには
> 興味ないかもしれませんが
ワゴンのSWも、私の好みにハマるデザインであればアリなんですけどね。
今のところノーマルの308のほうが、デザイン的に洗練されているように見える、というか、私の好みに合うんですよね。(^^;