2023年4月にフルモデルチェンジで発売された、
新型インプレッサに試乗してきた。(^_^)
ご存知の方もおられると思うが、
私は以前、インプレッサのセダンモデル、
「インプレッサ G4」に乗っていた。
先代は、リアルに「クラスを超えた走りの質感」を実現した、コスパ最強モデルだっただけに、今回の新型には、期待と不安が入り混じる中での試乗となった。
その複雑な心境については、
下記リンクの前回記事でお伝えした通りだ。
●新型プリウスとインプレッサの試乗日決定 (2023/06/17)
さて、
新型インプレッサの進化やいかに!
以下に率直なインプレッションを述べさせて頂く。
目次
試乗車の概要
年式 | 2023年式 |
走行距離 | 未確認 |
車名 | インプレッサ |
グレード | ST-H |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
装着タイヤ | ダンロップ SP SPORT MAXX 050(215/50R17) |
型式 | 5AA-GUD |
排気量 | 2.0リッター(自然吸気) |
最高出力 (エンジン) |
145ps/6000rpm |
最大トルク (エンジン) |
19.2kgf・m/3800-5400rpm |
最高出力 (モーター) |
13.6ps |
最大トルク (モーター) |
6.6kgf・m |
全長 | 4475mm |
全幅 | 1780mm |
全高 | 1515mm |
車両重量 | 1540kg |
車両本体価格 | 302万5000円(税込) |
試乗日 | 2023年6月19日 |
【試乗記】 スバル クロストレック Limited (2023/03/13)
【簡易試乗記】 インプレッサのマイナーチェンジを辛口評価! (2020/02/09)
インプレッサ G4の試乗動画を撮ってきた (2019/04/18)
【試乗記】 スバル インプレッサ G4 2.0i-S EyeSight (2017/01/22)
【試乗記】 スバル インプレッサ スポーツ 2.0i-L EyeSight (2016/10/28)
試乗インプレッション
1.走りの性能・・・★★★☆☆
先代インプレッサからの「正常進化」に期待していたのだが、進化どころか先代レベルを維持することすら出来ていない、まさかの「退化」。(^_^;
先代インプレッサは、パワーに余裕があるわけではないけど走りを楽しめるクルマだったが、新型インプレッサは、走りを楽しもうとするならば明らかに物足りない。(-_-)
やっぱe-BOXERをねじ込んだことが
確実にマイナスに作用していると思う。
でも、
e-BOXERが関係していないであろう部分の特性は、やはりレベルが高い。
退化したとはいえ、決して乗用車としてヒドい出来栄えというわけではない。
(1)発進挙動・・・★★★☆☆
まずは発進。
ブレーキをほどくと、
やや弱めのクリープでジワッと動き出す。
そしてアクセルをゆっくり踏むと、
ゆっくり加速を開始、、、
することを期待していたのだが、アクセルの踏み始めで、加速の立ち上がりがやや急峻気味。
出足の最初の動き出しだけ、かなりEV的なフィーリングになっている。
クロストレックに試乗した時も、確かに出足の動き出しはEV的な感じではあったが、加速の立ち上がりはもうちょっと穏やかだったと思うのだが。。。(-_-;
これは恐らく、タイヤの外径がクロストレックよりもインプレッサのほうが小さいためではないだろうか。
つまり、
エンジン、モーター、トランスミッション、アクセルの特性が全く同じで、タイヤの外径だけが小さくなれば、擬似的にローギヤード化したのと同じことになるよね。
だから出足の加速の立ち上がりが、インプレッサのほうが急峻に感じるのではないか、と。
これは、今回からインプレッサがベースではなく、クロストレックをベースにしてインプレッサがつくられているので、その弊害なのかもね。
タイヤの外径が違うからといって、わざわざインプレッサでフィーリングも考慮した細かいチューニングの見直しなどはしていないのだろう。(-_-)
加速の立ち上がりが急峻なほうが出足が軽快でいいじゃないか、という人もいると思うが、私としては、先代よりも発進挙動が安っぽくなったようにしか感じないね。(-_-)
まぁでも、
初期のe-BOXERで問題だった、発進後にトンッ!と後ろから突かれるような挙動はなかったし、出足の加速の立ち上がりに関しては、一般的に見てダメというほどではなく好みの問題という面もあるので、ここはかろうじて3つ★とさせて頂こう。
●XVのe-BOXER搭載車を評価してみた (2019/02/25)
(2)加速フィール・・・★★☆☆☆
先に述べたように、発進からの出足は、少しアクセルを踏んだだけで立ち上がり鋭くグイッ!と加速する。
しかし、、、
所詮はマイルドハイブリッド。
そのEV的な力強い加速を発揮するのは、
出足のほんの一瞬だけ。
エンジンが主となって加速し始めると、加速力が急に弱くなるため、アクセルの操作量に対して得られる加速感にリニア感がない。(-_-)
クロストレックでは加速の立ち上がりがインプレッサほど急峻ではなかったので、モーターによる加速とエンジンによる加速がうまく繋がっていた。
ところがインプレッサでは、まずモーターによる発進加速で「おっ!」と思わせるくせに、そこから先のエンジンによる加速が、発進で感じた加速感より明らかに劣るため、ギャップがハッキリしているのだ。
まぁギクシャクするわけじゃなく、フツーに走ると言えば走るので、単なる移動のための道具として問題があるわけではないけどね。(-_-)
そして、
急坂でエンジンを高回転まで回していった時の加速感の無さも残念なポイントだ。
4500回転ぐらいまで回しても、ほとんど加速感が強まらず、なんかトランスミッションが空滑りしてるような感じ。
これはクロストレックの時も同様の印象だったのだが、今回はクロストレックに試乗した時よりも高回転まで、5500回転まで回してみた。
しかし、、、
5000回転まで回しても驚くほど加速が弱く、さらに踏み込んで5500回転くらいまで回して、やっとジワジワと加速する感じだった。
さらにオマケで言っとくと、
5500回転まで回してからアクセルを離したとき、回転数が落ちてくるのがメチャ遅い! (^_^;
先代インプレッサではそこまで高回転まで回すことが無かったから比較はできないが、先代インプレッサでそんなこと、気になったことないけどなぁ。(^^;
というわけで、
とにかく多くの走行シーンにおいて、イメージ通りの加速をしないし、アクセルワークに対する加速のリニア感がない。
これじゃあ、
「走りを楽しむ」という観点では、
気持ちの良い加速フィールとは言えないね。(-_-)
(3)パワーフィール・・・★★☆☆☆
クロストレックに試乗した時も思ったけど、
これやっぱり、
確実に先代よりパワー無いよね。(^^;
いつもの急坂でアクセルを踏み込んでみた。
すると、
発進時にはムダに鋭い加速を見せていたモーターも、「この急坂にはかないません!」とばかりに、わずかな加速レスポンスを示すのみ。
まぁそれはクロストレックでも同じだし、所詮マイルドハイブリッドなので仕方のないところ。
問題はそこからだ。
先代インプレッサでは4千回転ぐらいまで回せば、この急坂でも加速してくれたのだが、加速フィールの項目でも述べた通り、今回の新型インプレッサは、5500回転くらいまで回さないと加速してくれない。(-_-;
なんでこんなに、
先代よりパワーフィールが劣るのか?
エンジンスペックを比較してみると、
下記の通り、
確かに新型のほうが劣ってはいる。
●先代インプレッサ
最高出力: 154ps/6000rpm
最大トルク: 20.0kgf・m/4000rpm
●新型インプレッサ
最高出力: 145ps/6000rpm
最大トルク: 19.2kgf・m/4000rpm
しかし、
体感的にはもっと差があるように感じるのだ。
だって、
同じ急坂で同じレベルの加速をさせるのに、
片や4000回転で、片や5500回転やで?!
差ありすぎじゃね!? (^^;
e-BOXERの仕組みは詳しく勉強してないので明確なことは言えないが、ひょっとしたらエンジン主体で加速してる時でも、モーター&バッテリーにエンジンスペックをそこそこ奪われてるんじゃないかな?
そうでないと、
ここまでの差は出ないんじゃないかと。。。(-_-;
それでは、
ドライブモードを「スポーツモード(Sモード)」
にしたらどうか。
試してみたのだが、やや高回転キープになる分、加速のレスポンスは早くなるけど、まぁMAXパワーは変わらないので、やはりパワーフィールに変わりはなかった。(-_-)
じゃあ、1つ★にするほど走らないかと言われれば、総合的にはそこまでヒドくはない。
街乗りでの日常使いで、普通に走らせるだけなら、不足を感じるシーンはほとんどないと思うので、2つ★は与えてもいいだろう。
まぁ、1つ★にかなり近い側の2つ★だが。(^_^;
(4)ハンドリング・・・★★★★☆
まぁ最近のよくある感じ。
特にクイックでもないし、ダルくもない。
扱いやすい特性だと思う。
私が乗っていた先代インプレッサのスポーティーグレード(2.0i-S EyeSight)ほどのダイレクト感はないが、ハンドル操作に対してとても素直で自然な挙動を示すし、微妙な操作もちゃんと拾って繊細に反応する。
S字カーブに速めの速度で突っ込んでみると、イメージ通りの反応で向きを変え、ロールも比較的よく抑えられている。
素早く切り返しても、グラッとくるような挙動はなく、ややアンダーステア気味にはなるものの、しっかり踏ん張って曲がってくれた。
クロストレックのほうがトレッド幅が広くてタイヤも太いせいか、意外にも普通に運転してるだけだとクロストレックのほうがよく曲がる感じがする。
だが、
タイヤのグリップ感はこっち(新型インプレッサ)のほうが分かりやすく伝わってくるので、ドラテクを使って限界まで攻めようとするなら、恐らく新型インプレッサのほうが安心して攻められるんじゃないかな。
(5)ステアフィール・・・★★★★☆
まず本革巻ステアリングの革の質が、良くなったのか悪くなったのかは知らないが、私的には良くなったと感じる。
革の表面は深めのシワが入ってる感じで、手触りは滑らかではないのだが、滑りにくいし、グッと握るとクッション性があって、この触り心地は先代の本革巻ステアリングより良くなったと思う。
インフォメーションもちゃんと分かりやすく伝わってくるし、誰かのクソカーみたいにムダな振動が伝わってくることもないので、とても洗練されているステアフィールと言っていい。
ただ、
私の好みで言えば、ハンドルの切り始めのところでもう少しズッシリ、とまではいかないまでも、もう少しドシッとした据わりの良い手応えがあってもいいかな、と。
まぁでも、
各特性からして、決してスポーティーな性格のクルマじゃないからね。
むしろこのステアフィールはクルマのキャラクターに合ってると思うし、何より、乗用車として万人向けのステアフィールだと思う。
(6)ブレーキフィール・・・★★★★☆
狙ってやってるのかどうか分からないが、クロストレックよりも、制動力の立ち上がりがやや急峻気味のように感じる。
でもまぁ、
慣れればどうってことないレベル。
CMを見る限りでは、よそ見して停車中のタクシーに突っ込みそうになってアイサイトに助けられるボンクラ女性ドライバーが運転することを想定しているようなので、であれば、むしろこれぐらい急峻気味に制動力を立ち上げるくらいがちょうどいいのかもね。(^o^)
ブレーキの効き具合は、ペダルの踏み込みに対してリニアに効くし、止まり際のコントロールもしやすくて、カックンブレーキにならない。
踏み始めの部分さえ気を付ければ、全体としては扱いやすいブレーキだと思う。
ブレーキペダルのタッチフィーリングは、これまた不思議とクロストレックほどフワッとした感じではなく、かと言ってカチッとした感じでもない。
まさに、
何か違和感を感じさせることもなく、特にこれといった個性や特徴を感じさせるでもない、「超フツー」な感じだ。(^o^;
2.乗り心地・・・★★★★☆
コンフォート方向でレベルの高い仕上がり。
一般的には不満の出ない乗り心地だと思うし、4つ★レベルではあるんだけど、「楽しめる乗り心地か」となると、これまた先代インプレッサより劣ると感じてしまう。
なんかね、先代よりも、
「より万人向けになった」って感じ。(^_^;
これを良しとする人も多くいるだろうと思うが、私的には「つまんなくなったな」と感じてしまうのが、正直なところだ。(-_-;
(1)スポーツ性・・・★★★☆☆
まったくスポーティーではない。
まず、クロストレックよりは明確にコンフォート寄りの乗り心地だ。
だが、
荒れた路面を通過する際には足回りがよく動いて路面の変化に追従し、接地感をキープしてくれる。
それがステアリングやシートを通じて感じ取れるため、とても安心感がある。
なので、
スポーティーな走行をさせても、そう簡単には破綻しないと思う。
ボディ剛性の高さが感じ取れる乗り味といい、スポーティーなキャラクターのクルマに仕上げようと思えば仕上げられるベースはしっかりしているのだが、今回の新型インプレッサに関しては、そういう方向には仕上げていない、というだけのことだ。
(2)コンフォート性・・・★★★★☆
とても滑らかで当たりがマイルド。
それでいてフラフラしない、安定した走り。
荒れた路面を通過しても、足回りが柔軟かつ素早く動いて衝撃を丸めつつ、車体の上下動や左右への揺れをよく抑えている。
なので、
一般的に言って、
とても乗り心地の良いクルマ
と言っていい。
だが、、、
このキャラでいくんだったら、
私がよく使う表現の「いいクルマ感」がもうちょっと欲しかったな。(^_^;
これまたなぜか分からないのだが、
新型インプレッサの走行フィールには、
先代インプレッサにあった「いいクルマ感」が無い、
とまでは言わないが、
薄くなってるんだよね。(^_^;
先代インプレッサには、走り始めてすぐに感じる骨太感というか、このクラスらしからぬ重厚感があって、それが「いいクルマ感」を生んでいた。
しかし、
新型ではそういった感触が
あまり感じられないのだ。(-_-;
もちろん、
とても滑らかで上質な走行フィールなんだけど、私が期待していた「いいクルマ感」には及んでいない。(-_-)
まぁでも、
コンフォート性という観点で、十分にレベルの高い乗り心地だと思うので、評価としては4つ★とさせて頂く。
3.静粛性・・・★★★★☆
基本的には静か。
エンジン自体がとても滑らかに回ることもあってか、回転数を上げても荒々しい音は発生せず、回転数上昇に伴う振動も少ないため、エンジン音も静かな印象。
遮音にコストをかけられるクラスではないはずだが、アクセルを踏み込んでも、エンジン音はあまり直接的には車内に入って来ない感じだ。
ロードノイズや、足回りで発生する音の侵入もあまり気にならなかった。
また、
私が乗っていた先代インプレッサ(2.0i-S EyeSight)で気になった小石の巻き上げ音も、特に問題なかった。
まぁ履いてるタイヤの銘柄もサイズも違うので、これは当たり前というか、想定通りの結果だが。(^^)
ただ、舗装の良い道を走ってる時は、
コォーーーーー・・・
という感じのやや周波数が高めの連続音が聞こえてきたので、これが唯一の欠点かな。
以前にもスバル車でこの手の音が聞こえてきたことがあるが、やっぱロードノイズとはちょっと違うみたいで、何の音なのか分かんないんだよなぁ。(^^;
でもまぁ、特に神経を集中させなければ気になるほどの音量で聞こえてくるわけではないので、まぁこの程度なら許容範囲としよう。
4.エンジン音の音質・・・★★★☆☆
クロストレックと同様、特に誉めるほどのサウンドでもないけど、がさつな感じが一切なく、トゲのないスッキリしたサウンド。
エンジンをブン回しても、あえて聞きたくなるようなスポーティーなサウンドを響かせるわけでもなく、かと言って聞きたくないほどショボい音がするわけでもない。
良く言えば洗練された上品なサウンドだが、悪く言えば面白味のないサウンド、って感じかな。
5.居住性・・・★★★★☆
後席のヘッドレストが要改善ではあるものの、運転席が4つ★ということで、総合的にはギリで4つ★とさせて頂こう。
(1)運転席・・・★★★★☆
特別感動するような部分はないが、基本的には快適な空間。
パワーシート標準装備なので、ドライビングポジションもきっちり希望の位置に合わせることができた。(^_^)
シートの座り心地も良く、ホールド感も適度。
ステアリングを握り、運転姿勢をとった時に何か違和感を感じることもなく、特に大きな不満はない。
ただ、
あえて不満を挙げるとすれば、ヘッドレストの上方がやや後ろに反り気味で、頭を支える位置がちょっと後ろ寄りになってしまうところ。
願わくば、もう少し前で頭部を受け止めて欲しい。
(2)後席・・・★★★☆☆
運転席を自分(身長180cm)のドライビングポジションに合わせた状態で、後席に乗り込んでみた。
すると、
ヒザ前は拳を縦に1つ分、
頭上は手のひら2枚分、
ぐらいの余裕があった。
まぁ広いとまで言えるほどの空間ではないが、私的には十分だ。
私がこだわるヘッドレストの高さは、クロストレックと同様、デフォルトの位置では首の付け根あたりで、引っ張り上げても後頭部よりやや低い位置に当たる。
まぁギリでOKのレベルはクリアしてはいるが、ここは要改善だと思う。(-_-)
シートのホールド感が薄いところもクロストレックと同様だが、SUVじゃないし、あまり揺れないクルマなので、まぁこれはこれでいいかな、と。
6.内装質感・・・★★★☆☆
クロストレックと全く同じ、かと思いきや、地味に違う部分もある。
けど、質感全体の評価としては、ほぼ同じ。
3つ★としてはやや低めの3つ★だ。
まず、ダッシュボードは助手席前はソフトパッドだが、センターディスプレイやメーターフードの上はカチコチの樹脂。
また、
ダッシュボードのソフトパッド部分の面積は先代インプレッサよりも少なくなっていて、助手席の正面のインパネ部分(エアコン吹出口が配置されているラインの領域)は、カチコチとまでは言わないまでも、やや硬質な樹脂が使われている。
なので、
インパネは大型のセンターディスプレイでごまかされているので気付きにくいかもしれないが、冷静に「質感」をチェックすると、先代インプレッサよりも質感は確実に落ちていると感じる。(-_-)
前席ドアの内張りは、クロストレックと同様に大部分がクロス張り。
内張り上部の前方の一部、クロス張りではない部分はカチコチの樹脂だ。
ドアのヒジ置きの部分はクッション性をもたせてあるので、とりあえず及第点はクリアしているが、表面の素材が合成皮革なのかビニールなのか、どっちかよく分からないが、ややツルツルした手触りでしっとり感がなく、質感は低い。
ここも正直、
先代より明らかに質感が下がっている。(-_-)
ただせめてもの救いは、後席ドアのヒジ置き部分も、前席と同様にクッション性をもたせてあるところ。
クロストレックの後席はヒジ置き部分も含めて全面カチコチだったはずなので、ここはインプレッサがやや優位。
とはいえ、
先代インプレッサも後席のヒジ置きは柔らかかったので、新型でもそれは当たり前と言えば当たり前の話ではあるのだが。(^^;
センターコンソールは、クロストレックと同様にシフト周りが質感の低い「島」のようになっている。
シフトノブ周辺だけがピアノブラック仕上げになっており、かろうじて及第点の質感を確保しているが、その島自体が全面カチコチの樹脂で出来ており、ヒザが当たる部分のセンターコンソールサイドもカチコチ。
先代インプレッサの上位グレードでは、センターコンソールサイドのヒザが当たる部分は合成皮革巻きになっていたので、ここもまた先代よりも質感が下がっていると感じる部分だ。(-_-)
●スバル インプレッサ G4 2.0i-S EyeSight 試乗(内装編) (2019/04/17)
センターコンソールボックスのヒジ置き部分は、十分なクッション性があって表面も合成皮革で触感は悪くない。
グローブボックスは、内部の起毛処理などはされていないが、ちゃんとダンパーはついてるし、開閉時のレバーの操作フィールも悪くない。
シートの質感は、特に何か良いと感じた部分もないけど、不満を感じる部分もないレベルの質感で、問題なし。
唯一、
先代インプレッサよりも質感が良くなったと思う部分は、本革巻ステアリングの革の感触かな。
高級感、というほどではないのだが、ステアフィールの項目でも触れた通り、グッと握った時にほどよいクッション性があっていい感触だし、深めのシワが入った革の触感も、先代のステアリングより良いと思う。(^_^)
というわけで、
先代インプレッサの内装質感も3つ★の範囲内ではあったものの、3つ★としては上位の質感だったのに対し、新型インプレッサは3つ★の下位という評価。
値段は上がったのに質感は下がる。
実に残念なことである。(-_-)
7.装備・・・★★★☆☆
今回試乗したグレード「ST-H」は、
最も装備が充実したグレード。
装備内容としては、
ベースであるクロストレックとほぼ同様といったところ。
ヘッドライトはステアリング連動、コーナリングランプ付きで、照射範囲を自動で制御してくれる「アレイ式アダプティブドライビングビーム」も標準装備。
シートはパワーシートが標準装備で、
運転席はポジションメモリー付きの10ウェイ、
助手席は8ウェイだ。
ちなみに、
降りる際にシートを自動で後方に下げてくれる装備、
「運転席シート自動後退機能」
も標準装備。
この装備、今回の新型インプレッサだけでなく、クロストレックにも付いていたみたいなのだが、試乗時には動作しなかったので気付かなかった。(^^;
調べてみたところ、せっかく付いてる機能なのに、デフォルトの設定ではOFFになっているらしい。(-_-;
なんでOFFやねん。
デフォルトでONにしとけや。(^o^;
先進安全装備は、私が唯一、付いてて欲しいと思う装備の「スバルリヤビークルディテクション」も標準装備。
「11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム」は標準装備だが、クロストレックと同様、ナビゲーション機能はオプションになっている。
あと、
フロント、サイド、リヤだけでなく、トップ、3D表示にも対応した「デジタルマルチビューモニター」も標準装備。
自動防眩ルームミラー、リバース連動ドアミラー、ヒーテッドドアミラー、雨滴感知オートワイパーなども標準装備だ。
というわけで、
まぁ特に目新しい装備があるわけではないが、上位グレードだけあって、このクラスとしてはそれなりに装備は充実している。
8.オーディオ音質・・・★★☆☆☆
うーーーん、なぜかビミョー。(^^;
大型センターディスプレイが搭載され始めた最近のスバル車のオーディオは、レヴォーグ、S4、クロストレックなど、どの車種でもオーディオ音質の印象はほぼ同じだったのだが、今回の新型インプレッサは違う。
いや、
音質そのものはほぼ同じなのだが、なぜかフロントから聞こえてくる音が明確に強い。(^^;
また、
そのせいなのかどうか分からないが、
ボーカルの音域が強めに聞こえる。
「これ、また絶対に設定をメチャクチャに
イジられてるだろう!」
そう思い、
設定を確認してみたのだが、
なんと!
普通にデフォルトの設定になっていた。(^^;
なんでこんなにバランスが悪いのか?
ひょっとして、
これも今回からクロストレックがベースになったことによる弊害か?
つまり、
クロストレックで音場設定のバランスを調整して、それをそのままインプレッサに載せた、みたいな感じだろうか?
まぁでも、
音質そのものが悪いわけじゃなさそう。
恐らく設定をイジれば、
3つ★レベルには合わせられると思う。
ただ、
安物のオーディオだと、設定をイジると音が崩れたりしてうまく調整できないこともあるので、本当に調整で3つ★レベルまでもってこれるかどうかは、やってみないと何とも言えない。(-_-)
というわけで、
ここではあくまでも「デフォルト設定」での音を評価の基準としているので、2つ★評価とさせて頂く。
9.デザイン・・・★★★☆☆
(1)エクステリア・・・★★★☆☆
良くもないし、悪くもない。
特に攻めた部分も無いし、
まぁ無難なデザイン、って感じだろうか。
デザインで選ぶクルマじゃないね。(^^;
ただ、
試乗車にはオプションのフロントグリルが付けられていたのだが、これがいい感じ!
標準のグリルよりは格段にカッコ良くなる!
私がこのクルマを買うとしたら、フロントグリルは絶対にオプションのグリルに交換するね。(^_^)
(2)インテリア・・・★★☆☆☆
クロストレックと変わりない。
言いたいことはクロストレックの試乗記に全て書いたので、そちらを参照して頂きたい。(-_-)
【試乗記】 スバル クロストレック Limited (2023/03/13)
10.コストパフォーマンス・・・★★★☆☆
個人的には期待ハズレで、この価格で買いたいと思えるようなクルマではないのだが、一般的には3つ★レベルのコスパはあるだろう。
先代は劇的進化でコスパ最強レベルだったが、新型は先代より退化して、普通のコスパになった、ということだ。(^_^)
楽しむクルマとしてはつまらない出来栄えだが、万人向けの快適性の高いクルマにはなっていると思うので、価格なりの価値はあるだろう。
11.総評・・・★★☆☆☆
これは予想もしてなかったぐらいに残念!
先代のレベルが非常に高かったので、今回の新型では劇的な進化は期待できない、とは思っていたのだが、まさか退化するとは。。。(-_-;
先代よりもパワーダウンした動力。
高回転域では特に顕著にパワーダウンを感じるし、乗り味の重厚感も先代より薄れた。
走らせていて、確かに乗り心地は良いのだが、ちっとも楽しくないのだ。(-_-)
新型インプレッサのCMが、単なる「アイサイト」のCMになっている理由が分かった気がする。
マジでアイサイト以外に、
アピールできるような所がないのだ。(^o^;
いや、
移動手段のクルマとして悪い出来ではないよ。
むしろ、単なる移動のための道具としては上等と言っていいだろう。
しかし、
私はただ移動するためだけのクルマを求めているのではない。
移動の時間を「楽しみの時間」に変えられるクルマを求めているのだ。
そういう観点で言えば、
今回の新型インプレッサは買う価値がない。
まぁでも、
安っぽい急峻な発進加速とか、重厚感はないけど滑らかな乗り心地とか、分かりやすいところで子供だまし的な主張があるので、人によっては、
「先代よりいいジャン!」
と感じる人もいるだろうし、退化したとはいえ、クルマとして1つ★にするほど悪いクルマではない。
よって、
ここは2つ★とさせて頂く。(-_-)
でも、
もし今この記事を読んでいるあなたが、新型インプレッサの購入を検討しているのだとしたら、
「新型を買うのはやめにして、
先代のモデル末期の中古車を
買ったほうがいい。」
と助言させて頂こう。
ただし、
「e-BOXER」以外のグレードを選ぶように。(^^;
というわけで、
残念ながら、新型インプレッサは私の次期愛車候補としては完全に力不足だった。
今回がショボかった分、
次のフルモデルチェンジでは、
また飛躍的な進化を期待したいと思う。(-_-)
コメント
いつも楽しく読ませてもらっています。
新型インプレッサ、そんなに動力性能が低いんですね。
車両重量が影響しているのでは?
2Lエンジンで車両重量1540kgは重すぎると思います。
2.5LエンジンのマークXが1520kgですから。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 新型インプレッサ、
> そんなに動力性能が低いんですね。
はい、先代よりは確実に低いです。
でも、街中を普通に走ってるだけだったら、出足だけe-BOXERが頑張るので、むしろ先代より動力性能が上がったと感じる人もいるかもしれません。
まぁあのセッティングは、まさにそう思わせるのが狙いなんでしょうけど。(^_^;
> 車両重量が影響しているのでは?
単純にそうなのかもしれません。
ただ、それにしても、先代が4000回転で加速できるところを、5500回転ですからね。
極端すぎるでしょ。(^o^;
車重とスペックダウンの影響だけとは思えないんですよね。(^^;
> 2Lエンジンで車両重量1540kgは重すぎると思います。
> 2.5LエンジンのマークXが1520kgですから。
ですよね。
そこをe-BOXERで補おうとしても、所詮マイルドハイブリッドなんで補いきれてないし、そもそもe-BOXERを載せなければもうちょっとラクに動かせるのに、って話で、動力性能だけを考えたらe-BOXERってホンマに意味なしですよ。
燃費性能の制約があるから、苦肉の策で載せてるだけで、ハッキリ言ってほぼデメリットしかないですわ。(-_-)
まさかの退化。値上げ時代の受難とはいえ残念な結果でした。
「普通」レベルは保ってるといっても、ライバルの存在を考えれば明らかに不利です。
もう他社のエントリークラスも昔と違って走りや安全性能でも十分追いついてきてますから。
5500回転なんてわざと試す時以外で回したことなんか一回もないです。
あのアイサイトのCMってもしかして今回失敗作だったことを暗に認めてるんですかね。
走りのスバルから走りを取ったらいよいよ詰みじゃないですか。
走りも安全も他社並みで燃費極悪の車を誰が買うのか。
一応スバル車オーナーなんで個人的には応援してるんですが、正直日産三菱に負けず劣らず先行きが心配な会社です。
「産みの苦しみ」の状態が何年も続いてますが、次の動力源の時代までに何とか挽回してほしいです。
コォー音は先代レヴォーグですね。
うちの元愛車も最初しばらくは鳴ってました。
辛口系おやじ(管理人)です。
> まさかの退化。
> 値上げ時代の受難とはいえ残念な結果でした。
はい。
e-BOXERを載せない前提で開発していれば、もっといいクルマに仕上がったはずだと思うだけに、燃費規制の制約が憎いですね。(-_-)
> 「普通」レベルは保ってるといっても、
> ライバルの存在を考えれば明らかに不利です。
そうですね。
300万円となるとねぇ。(^_^;
> 5500回転なんてわざと試す時以外で
> 回したことなんか一回もないです。
ですよね。
普通、そこまで回す前に十分加速するんでね。
クロストレックに試乗した時に、4500回転では加速しないのは分かってたので、5000回転ぐらいまで回せばさすがに加速するだろうと思ってやってみたら加速しないんで、さらに踏み込んで5500回転でやっとですからね。
私もまさか、そこまで回すことになるとは思ってませんでしたわ。(^o^;
> 走りのスバルから走りを取ったら
> いよいよ詰みじゃないですか。
燃費規制の影響を一番強く受けているのがスバルだと思いますね。
今後を考えると、現在の「WRX S4」は、スバルの最後のまともなクルマ、かもしれません。
今後しばらくは、燃費規制の影響でろくなのが出てこないんじゃないかな。(-_-;
> 正直日産三菱に負けず劣らず先行きが心配な会社です。
電動化でかなり遅れてる印象があるので、ソルテラなんかつくって遊んでないで、トヨタの電動化技術を主力の全車種に展開しないと生き残れないかもしれませんね。
> コォー音は先代レヴォーグですね。
よくご存知で。(^o^)
> うちの元愛車も最初しばらくは鳴ってました。
って、オーナーさんでしたか。
そりゃ知ってて当然ですね。
ってゆーか、あの音、何の音なんですかね? (^_^;
まさかの星2つ。
高確率で3つだと思ってました。
動力性能の悪さは致命的。
やはり車重が約200kg重くなった分、完全に足りてないようですね。
愛車ゴルヴァリHLは4000回転で足りない場所はこれまでに皆無。
急な登り坂でもグイグイ加速します。
普段の乗り方では3000回転を超えることも殆ど無いです。
加速が悪い車は、それだけで私の候補から外れます。
スバルなら1.8Lターボの一択。
次期レヴォーグかフォレスター。
プリウス、楽しみですね。
加速はかなり良さそうだから。
辛口系おやじ(管理人)です。
> まさかの星2つ。
> 高確率で3つだと思ってました。
私もさすがに2つ★になるとは思ってませんでした。(^o^;
> 動力性能の悪さは致命的。
> やはり車重が約200kg重くなった分、
> 完全に足りてないようですね。
まぁ車重は確かに重いんですが、それにしても5500回転って、、、他の要因もあるんじゃないかなぁ、と。(^^;
> 愛車ゴルヴァリHLは4000回転で
> 足りない場所はこれまでに皆無。
> 急な登り坂でもグイグイ加速します。
そりゃあそうでしょう。(^o^)
先代インプでも、4000回転まで回せば急坂でも加速できましたし、急坂で「グイグイ」というレベルであれば4500~5000回転ぐらい回せばいけました。
それが今回の新型は、ジワジワ加速させるのに5500回転ですからね。(^^;
> 普段の乗り方では3000回転を
> 超えることも殆ど無いです。
まぁトルクがそこそこ以上あるとそうですよね。
> 加速が悪い車は、
> それだけで私の候補から外れます。
> スバルなら1.8Lターボの一択。
> 次期レヴォーグかフォレスター。
私はS4の2.4ターボを推します。(^^)
> プリウス、楽しみですね。
> 加速はかなり良さそうだから。
はい、聞こえてくる評判は非常に良いですし、
今度は2つ★なんてことはないだろうと信じてます。(^_^)
スバルの良い所をさらに伸ばしていただきたいのが本音ですが、自分自身はランニングコスト(燃費)を気にしてしまうのでもともとスバルに乗る資格はないのかなと感じています。だからアレコレ言う資格?もないかと。それを踏まえた上でコメントすると、スバルはやはり運転する楽しさを重視していただきたいです。新しい機構が進化するのを期待します。
辛口系おやじ(管理人)です。
> スバルの良い所を
> さらに伸ばしていただきたいのが本音ですが、
私もそう願っているのですが、
時代がそれを許さんようで。(^^;
> 自分自身はランニングコスト(燃費)を
> 気にしてしまうので
> もともとスバルに乗る資格はないのかな
> と感じています。
確かに、昔のスバル車オーナーは、ランニングコストを気にするタイプの人は少なかったように思います。
男の夢とロマンのためには、燃費など気にしない、それがスバリスト。(^o^)
でも今はそうでもないですよ。
アイサイトを前面に押し出した営業をやり出してからは、随分と客層も変わって軟派になりましたわ。(^o^;
> スバルはやはり運転する楽しさを
> 重視していただきたいです。
ですね。
e-BOXERとかに人的な開発リソースを奪われてる場合じゃないです。
> 新しい機構が進化するのを期待します。
とりあえず電動化の部分を完全にトヨタ任せにして、スバルは電動化以外の部分に集中すべきかと。
いまだにあんなレベルの低いマイルドハイブリッドをムリヤリ載せてるようでは無理だと思います。
排ガス規制や燃費規制が求められる時代ですから走りを犠牲にしても電動化で燃費を向上させないといけないのでしょうな
辛口系おやじ(管理人)です。
> 排ガス規制や燃費規制が求められる時代ですから
> 走りを犠牲にしても電動化で燃費を向上させないと
> いけないのでしょうな
まさにそのために生まれたのがe-BOXERなのだと思います。
走りに関しては、ほぼメリットがないです。(-_-)
やはりe-Boxerが鬼門でしたか。
最近のスバルは、CAFE規制の悪影響をモロに受けている感がありますね。
私も、40km/h以上からの加速にもう少しパンチがあれば良かったのにと思います。
辛口系おやじ(管理人)です。
> やはりe-Boxerが鬼門でしたか。
結局そういうことになりますね。
クロストレックに試乗した時は、発進での不快な挙動がなくなって、ようやく普通に走れるようになったので良かったと思ったんですが、結局はe-BOXERのせいで走りのパフォーマンスを下げてしまっている部分があって、トータルで見たらマイナスでしかないです。(-_-;
> 最近のスバルは、CAFE規制の悪影響を
> モロに受けている感がありますね。
たぶん、日本の自動車メーカーで最も影響を受けてるんじゃないかと思います。
> 私も、40km/h以上からの加速に
> もう少しパンチがあれば良かったのにと思います。
速度がのってしまうと存在感が薄いですよね。
平地での一瞬だけの発進番長で、急坂になると一瞬すら加速できない程度のパワーしかないヘタレ番長ですからね。(^o^)
純ガソリングレードだったら印象が違ったのかもしれませんね。
私も試乗しましたが、先代に比べて、全体的にイイ車感はかなり増していると感じました、静粛性や乗り心地など。
一方で、フロアやハンドル、タイヤからのインフォメーションがシャットアウトされて、車としての洗練度は増していると思いますが、運転している感覚が薄くなったように思いました。また、個人的はクロストレックに比べてもう少し足を固くしてもよかったのかなと思いました。
純ガソリンのSTIスポーツが出ることを祈ってます。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 純ガソリングレードだったら
> 印象が違ったのかもしれませんね。
そうですね。
それは確実に違っただろうと思います。
でも、純ガソリングレードは廉価グレードしかないですからねぇ、営業車用でしょう。(-_-)
> 私も試乗しましたが、先代に比べて、
> 全体的にイイ車感はかなり増している
> と感じました、静粛性や乗り心地など。
では私とは真逆の感想なんですね。
「いいクルマ感」は、人によって何を「いい」と感じるかが異なるので、評価の分かれやすいところかもしれませんね。
> 一方で、フロアやハンドル、タイヤからの
> インフォメーションがシャットアウトされて、
> 車としての洗練度は増していると思いますが、
> 運転している感覚が薄くなったように思いました。
ほほぅ。
私はインフォメーションがシャットアウトされていたようには全く感じませんでしたが、振動が少なくてスッキリした感触で、しかも先代ほどインフォメーションは濃くはないので、そういう意味では、「インフォメーションが薄い」と感じる人はいるかもしれません。
運転している感覚が薄くなったのは、いろんな面でダイレクト感が薄くなったからではないかと。
なので、私も試乗記に書いた通り、乗り心地としては4つ★なんですが、でも乗ってて楽しいという感じがしないんですよね。(^_^;
> 個人的はクロストレックに比べて
> もう少し足を固くしてもよかったのかなと思いました。
そうですね。
もう少しスポーティーに振っても良かったのにと思いました。
でも、そうしたらそうしたで、あのe-BOXERのパワーではむなしいだけかもしれません。
あれじゃあぜんぜんキビキビ走れないですからね。(-_-;
まさかの低評価、、、
残念です。
安っぽい急峻な発進加速とか、重厚感はないけど滑らかな乗り心地とか、分かりやすいところで子供だまし的な主張があるので、人によっては、「先代よりいいジャン!」
というところに引っかかってしまったのかなと思いました。
今の2.0i-S(D型)から乗り換えるほどではないかと思っていましたので、ご助言通り大事に乗ろうと思います。
辛口系おやじ(管理人)です。
> まさかの低評価、、、
> 残念です。
はい、私もまさかここまで低評価になるとは思ってなかったので、残念です。(-_-)
> 今の2.0i-S(D型)から乗り換えるほどではないか
> と思っていましたので、
> ご助言通り大事に乗ろうと思います。
そりゃあもう、D型に乗ってらっしゃるなら、先代D型のほうが新型A型より全然いいですよ。(^_^)
CX-60でも思ったのですが、マイルドハイブリッドってモーターアシストがマイルドすぎやしませんか?
同じく48VであるW206の220d(値段がアレですが)は上手いこと調和してたので単に直6の大トルクに負けてるだけなのかと思いましたが、やはり10年前のホンダのIMA(厳密にはマイルドハイブリッドじゃないですが)の方がまだ洗練されてた気がします。
妻が先日、信号待ち中に耄碌爺の追突もらい事故に遭い、代車で現行ノートが来ました。
極力EVを装いたい制御の為か不自然な所でいきなり発電し始めるので、シビックのe:HEVとは比べ物になりませんでした。
更に社外ナビの為、アラウンドビューモニターはデジタルインナーミラーに小さく表示されるのみ。
ヘッドアップディスプレイも無いのでBSMはサイドミラーにしか表示されず(HUD付きの私のG20もサイドミラー表示のみですけど)なので、装備てんこ盛りのデミオ最上級グレードに慣れていた妻曰く、ノートは「0点!!」とのことでした。
あとシフトとEPBにも文句言ってましたが「それはただの慣れやろ…」と日産嫌いの私でも流石に擁護しました。
辛口系おやじ(管理人)です。
> CX-60でも思ったのですが、
> マイルドハイブリッドって
> モーターアシストがマイルドすぎやしませんか?
はい、私もそう思うので、はっきり言って意味ないと思います。
ムダに高くなるだけ、という印象です。
e-BOXERにいたっては、自分のせいで重くなった分を、自分の動力性能でフォローすることすらできてないです。
他社のマイルドハイブリッドもそうなのかもしれませんが、悟られるか悟られないかの差かもしれません。
> 同じく48VであるW206の220d(値段がアレですが)は
> 上手いこと調和してたので単に直6の大トルクに
> 負けてるだけなのかと思いましたが、
W206は、私は「C 180」と「C 200」に試乗しましたが、ある意味、「調和しすぎ」ていて、マイルドハイブリッドの存在感をあまり感じませんでした。(^_^;
なので、悪くはないんですが、そこまで存在感の薄い奴のために値段が上がってるのかと思ったら、値段分の価値はないと感じ、総評は厳しい評価となってしまいました。(-_-;
(参考)
【試乗記】 メルセデス・ベンツ C 180 アバンギャルド
【試乗記】 メルセデス・ベンツ C 200 アバンギャルド
> やはり10年前のホンダのIMA
> (厳密にはマイルドハイブリッドじゃないですが)
> の方がまだ洗練されてた気がします。
私の友人の元インサイト乗りも、IMAの走りは気に入ってたようです。
インサイトに乗ってる時に、先々代プリウスの試乗に行った際には、
「なんやあれ、全然走らんやん。
あれやったら今のインサイトのほうが
よう走るわ。(^o^) 」
と言ってましたし。(^^)
> 妻が先日、信号待ち中に
> 耄碌爺の追突もらい事故に遭い、
> 代車で現行ノートが来ました。
お気の毒さまです。(-_-)
> 極力EVを装いたい制御の為か
> 不自然な所でいきなり発電し始めるので、
> シビックのe:HEVとは比べ物になりませんでした。
まぁそりゃあ、シビックのe:HEVは私の次期愛車候補のファイナリスト入りが決まっているほどのクルマですからね。
ノートごときとは比較にならんでしょう。(^o^)
> 装備てんこ盛りのデミオ
> 最上級グレードに慣れていた妻曰く、
> ノートは「0点!!」とのことでした。
まぁガチで0点なのでしょう。
「日産」という時点で0点ですから。(^o^)
予想以上に残念な結果でしたね…。
アイサイトなど安全装備では他社に追い上げられ、走行性能は劣化し、内外装デザインは変わり映えせず、クルマの内容の割に価格も安くないとなると、スバルは本気で生き残る気はあるのか?と疑いたくなります。
T社のトップではありませんが「もっといいクルマを作ろうよ。」と声を大にして言いたいですね。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 予想以上に残念な結果でしたね…。
はい、SGPのシャシのポテンシャルは高いのですが。(-_-)
e-BOXERのフィーリングが台無しにしているように思います。
もっと質感の高い走りを演出できるはずなのに、ただの乗り心地のいいクルマ、になってしまってます。
> スバルは本気で生き残る気はあるのか?
> と疑いたくなります。
あると思いますが、なんか力を入れるところを間違えてる気がします。(^_^;
このインプレッサ、改良で大幅に改善しないと、ひょっとしたらこの代で生産終了になるかもしれませんよ。
乗り心地は良いしシャシ性能は負けてないけど、燃費やパワーなどはライバルに負けてると思いますし、あえてこのクルマを選ぶ理由がなくなりつつあると感じますから。(-_-)
> 「もっといいクルマを作ろうよ。」
> と声を大にして言いたいですね。
燃費さえ気にしないならガンガンいけるんでしょうけど、排ガス規制がネックですね。(^_^;
これなら中古の先代インプを狙ったほうがいいかもね。
辛口系おやじ(管理人)です。
> これなら中古の先代インプを狙ったほうがいいかもね。
はい、それが私の、今回の試乗記の結論です。(^o^)
もっと言えば、「かも」じゃなくて、
「絶対に」そのほうがいいです。(^o^)
まぁあくまでも私の価値観での判断ですが。(^^;
旧型のG4 F型2.0iS(AWD)を昨年購入しました。営業さんは「もうすぐフルモデルチェンジ、どうされますか」との事でした。しかし、重厚で質の高い乗り心地、地を這うようなコーナリング、視界の広さを見て、これを上回るのは至難と思いました。本試乗記を読んで、旧型で良かったと自己満足しています。すこし付加しますと、重厚な乗り心地は 2.0 のほうでした。1.6だと軽い感じでした。ただ、燃費は街乗りで7kmが、愛車の実績です。(高速でも14km) これを容認される事が前提ですね。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 旧型のG4 F型2.0iS(AWD)を昨年購入しました。
それは素晴らしい決断をされましたね! (^o^)
> 営業さんは
> 「もうすぐフルモデルチェンジ、どうされますか」
> との事でした。
新型がどんな出来栄えか分からない状態だけに、どっちを勧めることもできないので、営業さんもツライところですね。(^^;
もし新型の試乗会で試乗した後であれば、
「もうすぐフルモデルチェンジで
今よりショボくなりますけど、
どうされますか?」
と聞けるんですけどね。(^o^)
> しかし、重厚で質の高い乗り心地、
> 地を這うようなコーナリング、
> 視界の広さを見て、
> これを上回るのは至難と思いました。
そうでしょう。
あの価格であの走り、いかに新型でもこれを超えるのは難しいと感じるのは当然だと思います。
まぁ何も感じない人もいっぱいいますけどね。
> 本試乗記を読んで、
> 旧型で良かったと自己満足しています。
はい、それは間違いないです。
大いに満足して下さい。(^_^)
> すこし付加しますと、
> 重厚な乗り心地は
> 2.0 のほうでした。1.6だと軽い感じでした。
はい、その通りです。
その点も、私が過去記事に書いた通りです。(^_^)
(参考)
●インプレッサ1.6と2.0の走りを比較!
> 燃費は街乗りで7kmが、愛車の実績です。
> (高速でも14km) これを容認される事が前提ですね。
スバル車は正直、燃費は悪いですね。(^_^;
それにしても7kmですか?!
そりゃあ思った以上に悪い感じですね。
かなり信号が多く、渋滞もある都市部かとお察しします。
あと、AWDということで、FFよりはリッターあたり1kmぐらいは実燃費は悪いだろうと思います。
ちなみに私が乗っていたFFのG4(2.0i-S)は、
街乗り中心で、9.7km~9.8kmぐらいでした。
(参考)
●インプレッサ、長期使用レビューと法定点検
母の病院への送り迎えで、信号も渋滞もない阪奈道路をチョイチョイ走っていたので、そこで平均燃費が改善していたのもあると思います。
なので、完全に街乗りばかりだったら、恐らく9kmいくかいかないか、ぐらいではないかと推測します。
ちなみに、現在乗っているボルボS60は、8.3km~8.4kmぐらいです。(^_^)
比較対照が違うと思うのですが…
素人でもカタログみて解ります。
動力性能でしたら、通常は新型のSTと比較ではないのでしょうか?
重さもパワーもほぼ同じですよ(^_^;)
評価対照が間違っていて、辛口とか言ってて、正直焦りました。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 動力性能でしたら、
> 通常は新型のSTと比較ではないのでしょうか?
それ、装備も質感も徹底的にショボくした廉価グレードですよね。(^_^;
そんな、まず買わないグレードと比較しても意味ないですし、そもそも、ご自身のおっしゃってることに違和感を感じませんか?
普通は、
「そんな誰も買わない廉価グレードと比較して、
新型はダメだとか言うな!」
と言われるなら分かるのですが、
あなた様がおっしゃっていることは、
「そんな主力のグレードと比較せず、
廉価グレードのほうがパワーあるから、
廉価グレードと比較して言えや!」
というのと同じことですよ。(^_^;
> 評価対照が間違っていて、
> 辛口とか言ってて、正直焦りました。
廉価グレード(ST)がe-BOXERではなく通常のNAエンジンであることぐらい、もちろん知ってます。
でも、それよりも「良い」はずである主力グレードが、廉価グレード以下であることが問題なんですよ。
決して評価対象を間違えているわけではありません。
逆に、STなんかと比較して試乗記を書いたら、それこそ、
「そんな廉価グレードで比較されても意味ないねん!」
ってなりますよ。(^^;
過去、FFとAWDの違い、タイヤ空気圧、フロアマット、小石の巻き込み音、でコメント頂き有難う御座います。また、今回の新型インプレッサでも詳細なコメント頂き、大変嬉しく思っています。今回、燃費に変化がありましたので投稿します。
私は大阪府の衛星都市在住で、管理人様の定番試乗コースがある枚方市と道路脇環境が似ています。G4 2.0iS(AWD)、エアコンフル稼動、アイドリングストップ解除、街乗りの環境で 5.6kmでした。さすがに、5km台は辛い、、。走りは非常に快調ですが、エンジンに何らかの瑕疵があるかもと思ってしまいます。ディーラーさんに言っても、異常無しの回答が目にみえてますけどね。話しかわって、クラウンの試乗記楽しみにしています。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 今回、燃費に変化がありましたので投稿します。
ん?
それは、今までと同じような乗り方をしていて、燃費が明らかに変わった、ということですかね?
> G4 2.0iS(AWD)、エアコンフル稼動、
> アイドリングストップ解除、街乗りの環境で
> 5.6kmでした。
5.6km!?
それはまた極悪な燃費ですね?! (^o^;
しかし、よほど長い渋滞でちょっと進んでは止まり、ちょっと進んでは止まり、を繰り返したということでもない限り、比較的ストップ&ゴーの多い街乗りとはいえ、その状態が続くようだったらどこか異常があると思いますよ。
もちろん、燃費計をリセットした直後などは、走行距離が短いうちは一時的にそれぐらいの燃費になる瞬間はあったとしても、しばらく走って走行距離が延びていけば、徐々に平均燃費はいつもの燃費に落ち着いていくはずです。
走行距離が延びてもそのような状態が続くのであれば、ほぼ間違いなく何らかのトラブルが発生しているはずです。
いくらスバル車が燃費悪い、しかもAWDだからと言っても、リッター5.6kmというのは、よほど特殊な交通状況で走り続けない限り、まずあり得ないです。(^_^;
> 走りは非常に快調ですが、
> エンジンに何らかの瑕疵があるかもと思ってしまいます。
ガチでガソリンが漏れてるとか、キャップが開いてた(開いてる)とか、駆動系のトラブルでフリクションが強くなってエンジンが正常時よりも頑張って回らないといけなくなってるとか、ホントに何かが起きてるかもしれません。
> ディーラーさんに言っても、
> 異常無しの回答が目にみえてますけどね。
もしホントに、燃費計をリセットした直後とかじゃなく、ある程度の距離を走っても平均燃費で5.6kmになっているのであれば、異常なしとは思えないので、よく調べてもらって下さい。
ちなみに、
私が乗っていたG4 2.0iS(FF)は、納車からの2年間でリッター9.7km~9.8km、でした。
その後、チョイ乗りが多くなってからはもう少し悪くなりましたが、それでもリッター9kmを切ることはありませんでした。
AWDだったらFFより1kmぐらいは悪くなるかもしれませんが、それでも5.6kmは無いですわ。(^_^;
まぁ私の場合、母の通院の送り迎えで、信号のない阪奈道路をチョイチョイ走っていたので、そこで平均燃費が多少改善していたのもありますが。(^^;
(参考)
●インプレッサ、長期使用レビューと法定点検
> 話しかわって、
> クラウンの試乗記楽しみにしています。
私も楽しんでレンタカー試乗しようと思っていますが、何となく不安な気持ちもあって、複雑です。(^^;
インプレッサG4 2.0is燃費、従来と同じ乗り方をして5.6kmだった件、1ヶ月ではデータ不足と考え、3ケ月様子を見てみました。結果、街乗り6.5km 6.8km 高速15km~16kmでした。5kmでは無かったです。ディラー定期点検の際、管理人様指摘のガソリン漏れ、駆動系のトラブルについてチェックしてもらいました。結果、異常なし、街乗りゴーストップなら6km台でも止む無しとの事。ただタイヤ空気圧が1.7(規定2.2~2.3)と少なく、燃費に少しだが影響しているとの事。走りには満足していますので、燃費はあきらめるしか無いですね。皆さまのご参考に。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 1ヶ月ではデータ不足と考え、
> 3ケ月様子を見てみました。
> 結果、街乗り6.5km 6.8km 高速15km~16kmでした。
街乗り6km台!
そりゃあかなりストップ&ゴーの多い地域にお住まいなのだろうとお察しします。
そうですか、まぁ四駆なのでFFよりは燃費悪くなるとはいえ、8kmを切るどころか7kmも切るというのは私の想像を超えてました。(^o^;
> ディラー定期点検の際、管理人様指摘のガソリン漏れ、
> 駆動系のトラブルについてチェックしてもらいました。
> 結果、異常なし、
そうですか。
それならまぁ故障ではなさそうなので良かったです。
> 街乗りゴーストップなら6km台でも止む無しとの事。
その地域では、それぐらいの燃費でも珍しくない交通状況、ということなんでしょうね。
> ただタイヤ空気圧が1.7(規定2.2~2.3)と少なく、
> 燃費に少しだが影響しているとの事。
1.7!?
これはこれでまた極端な。(^o^;
それはディーラーの言う通り、燃費には間違いなく影響してますわ。(^o^;
ぜひきっちり規定通りに合わせてもらって下さい。
規定通りに合わせてこそ、インプレッサの走りの質感は引き立ちますので。(^_^)