【試乗記】 トヨタ クラウン クロスオーバー G

 新型クラウン クロスオーバー

試乗記をお届けします。

 レンタカー試乗の試乗動画は

すでにアップ済みなので、

興味のある方はご覧頂ければと思う。

 愛車候補としては興味ゼロのクルマを、

レンタカーを借りてまでして試乗し、

そのインプレッションを書く。

この行為に何の意味があるのか?

そう思う人も多いだろう。

 それは、

長年「高級車クラウン」に憧れ続けた者にしか分からないだろう。

「もはやこんなのクラウンではない!」

そう思ってはいても、そのクルマの「名前」がクラウンというだけで、どうしても気になってしまう。(-_-)

それは決して、私だけではないはずである。

トヨタは知っているはずだ。

そういう人間が多数いることを。

知っているからこそ、

逆にそれを利用しているのだと思う。

 たとえ全くの別物であっても、車名さえクラウンにしておけば注目を集めることができるのだから、そんなパワーのある名前を捨ててしまうのはもったいない、再利用すればいいじゃないか。

ということなのだろう。(-_-)

 そうして登場したのが今回の「名ばかりクラウン」。

これまでは190系、200系、210系・・・などと、フルモデルチェンジのたびに10ずつカウントアップしてきたクラウンだが、今回はSH35型ということで、もはや何系と呼んだらいいのかすらよく分からないあたり、型式からして全くの別物であることを物語っている。(-_-)

 こんな名ばかりのクソクラウンに、

レンタカーを借りてまで試乗する意味があるのか?

その答えは、

「無い」と言えば無いよね。(^_^;

 だが、

愛車候補としては興味ゼロであっても、「クラウンの名を継ぐクルマ」なのであれば、

「せめてクルマとしては
 まともなクルマであってほしい!」

それが、

クラウンに憧れ続けた人間の

せめてもの願いなのである。(-_-)

 今回はそれを確かめるために、

レンタカー試乗を敢行した。

 さて、

クラウンの名を受け継いだ名ばかりクラウンの出来栄えは、いかなるものだったのか。

以下に率直なインプレッションを述べさせて頂く。

試乗車の概要

年式 2023年式
走行距離 5824km
車名 クラウン
グレード クロスオーバー G
駆動方式 4WD
トランスミッション CVT
装着タイヤ トーヨータイヤ
PROXES Sport(225/55R19)
型式 6AA-AZSH35-AEXMB
排気量 2.5リッター(自然吸気)
最高出力
(エンジン)
186ps/6000rpm
最大トルク
(エンジン)
22.5kgf・m/3600-5200rpm
最高出力
(フロントモーター)
119.6ps
最大トルク
(フロントモーター)
20.6kgf・m
最高出力
(リヤモーター)
54.4ps
最大トルク
(リヤモーター)
12.3kgf・m
全長 4930mm
全幅 1840mm
全高 1540mm
車両重量 1760kg
車両本体価格 475万円(税込)
試乗日 2023年9月25日

ニューカー速報プラス 第85弾トヨタクラウン [ ニューカー速報プラス編集部 ]

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試乗インプレッション

1.走りの性能・・・★★★☆☆

 「フィーリング」さえ良ければ4つ★を与えていいレベルだと思うんだけど、どうにもやっぱり、ハイブリッドのフィーリング、特に低速走行でのエンジン始動時のフィーリングが、全体のフィーリングを悪いものにしてしまっていて、それを考慮すると4つ★はつけられない感じ。(-_-)

(1)発進挙動・・・★★★★☆

 まずは発進。

ブレーキをほどくと、ヌルッとなめらかに動き出す。

アクセルを踏んで加速を開始すると、アクセルペダルの踏み込み具合に対して、リニアに加速していく。

 平地や下り坂など、負荷の低い状況からの緩やかな発進では、モーターだけで動き出すので静かだし、アクセルペダルの踏み始めの部分で過敏な飛び出し感もないので、上質な発進挙動と言っていい。

(2)加速フィール・・・★★★☆☆

 発進後、中速域までの加速もリニアでスムーズ。

負荷の低い状況で緩やかに加速させるだけなら、40km/hぐらいでもEV走行で走れるため、とても静かだし加速フィールも良い。

 だが、上り坂など、負荷のかかる状況での加速の際には早めにエンジンが始動する。

その際、それほど急加速させているわけでなくても、エンジンの回転数がいきなり高めで始動するため、アクセルワークに対する加速感とエンジン音の高まりがリンクしない。

そのため、

加速自体はアクセルワークに対してリニアに加速するのだが、エンジン音はリニアに変化せず急に立ち上がるため、それが加速フィールを悪くしている。(-_-)

 今回は山道のワインディングも走らせたのだが、コーナー手前での減速時、コーナー抜けてからの加速時におけるエンジンの反応も、こちらのイメージするエンジンの挙動とは異なり、回転数の変化が急峻だったり一本調子だったりで、どうにも気持ち良くない。

加速自体はレスポンス良くスムーズだしハンドリングも良いので、意外にもワインディングを軽快に駆け抜けることはできるのだが、「音」も含めたエンジンの挙動にリニア感がなくてイメージとマッチしないため、なんか楽しくないんだよね。(^_^;

 なので、

性能的には4つ★を与えられるレベルなのだが、エンジンの唐突な挙動に伴う「音」のフィーリングも含めると、どうにも気持ちの悪い不自然さがあるため、その分を割り引いて3つ★評価とさせて頂く。 

(3)パワーフィール・・・★★★☆☆

 いつもの急坂で急加速を試してみた。

パンチのある加速ではないものの、アクセルの踏み込みに対して素早い反応で加速を開始し、急坂を苦にせずグイグイと坂を上がっていく。

なので、

4つ★、と言ってあげたいところなのだが、4つ★にはあと一歩及ばないかな、と。

 というのも、

アクセルを踏み込んだ直後に感じる加速感に対し、アクセルをさらに踏み込んでいった時の加速感、これが、やや鈍るから。

頭打ちになるというほど明確に加速感が鈍るわけではないので、まぁ悪くはないのだが、アクセルの踏み込み量からするともうあと一押しの力が欲しかった感じがするので、ここは3つ★とさせて頂いた。

でも、

3つ★としては上位で、

4つ★に近い側の3つ★だ。

(4)ハンドリング・・・★★★★☆

 普通に走らせている限りでは穏やかなハンドリング。

特にクイックな感じではなく、なんなら「ちょっとダルめなのかな」と思うぐらい。

しかし、

いつものS字カーブで急ハンドルを切ってみると、意外と俊敏に反応し、鼻先が素早く向きを変える。

ロールはするけどグラッとくるような動きはなく、ちゃんと足回りが踏ん張って曲がってくれた。

 S字の切り返しでも、ややアンダーステア気味にはなるものの、ちゃんとハンドル操作にボディが追従して付いて来てくれたので、デカくてやや車高が高めの割には、意外にもハンドリングは良い。

(5)ステアフィール・・・★★★☆☆

 路面からのインフォメーションは濃くはないものの、必要なインフォメーションはちゃんと伝わってくるし、コーナリング時の踏ん張り感も手応えとして伝わってくる。

ムダな振動もあまり感じなかったし、上質なステアフィールといった感じ。

 車速感応式の電動パワステなのだが、速度域によってけっこう手応えが変わる。

速度が上がると、ややドシッと落ち着いた操舵感になり、これはなかなかいい感じ。

 ただ、

低速時がイマイチ。

ゆっくりした速度で、ゆるやかなカーブをジワッと曲がっていく際には、手応えが頼りなくて、ややフニャフニャした感じがする。

どうも低速になると、中立付近の遊びが大きめに感じられるというか、操舵に対する反応が曖昧というかフワッとした感じになってしまうようだ。

ハンドリングの素性は良さそうなので、それを生かすためにも、低速時の中立付近での手応えは、もうちょっとハッキリさせたほうがいいと思う。

(6)ブレーキフィール・・・★★★★☆

 多少フワッとした感じはあるものの、ブレーキペダルの踏み込みに対してリニアに効くし、停まり際にカックンにならないようコントロールしやすい。

好みを言えばもう少しカチッとした踏み応えが好みなのだが、これもまぁ悪くないタッチのブレーキフィールだと思う。

特にケチをつけるようなところはないね。(^_^)

2.乗り心地・・・★★★★☆

 コンフォートな乗り心地。

だが、最近のクルマらしく、スポーティーな走行にも対応できる、守備範囲の広い乗り心地だ。

(1)スポーツ性・・・★★★☆☆

 基本的にはスポーティーという感じのアピールは感じない。

ビタッと路面を捕らえてるという感じでこそないものの、荒れた路面を通過する際は路面の凹凸に対して素早く足回りが反応し、接地感をキープしている。

コーナリングの際の踏ん張り感もよく伝わってくるので安心感があり、スポーティーな走行にも対応できる足回りだと思う。

(2)コンフォート性・・・★★★★☆

 スポーティーにも対応できる足回りだが、基本的にはコンフォート方向の乗り心地。

荒れた路面を通過する際には、路面の凹凸をなめらかに吸収し、直接的なショックは伝えてこない。

足回りがよく動いており、ボディの揺れも抑えが効いている。

いわゆる、「乗り心地の良いクルマ」だ。

 タイヤが転がる瞬間のなめらかな路面へのタッチなど、この乗り心地だけを見れば、「クラウン」というのも納得できるのだが。。。(^_^;

3.静粛性・・・★★★★☆

 うーーーん、、、悩ましいね。(^_^;

静粛性という意味では、ロードノイズも静かだし、普通に走らせてる限りではEV走行できる領域も広いので、「基本的には」静かと言えば静かなんだけど。。。(^_^;

 やっぱり一番気になるのは、低速域での走行中にエンジンが始動する時のエンジン音の侵入。

突然けっこうな回転数で回り始めるため、エンジン音もそれなりのレベルで発生する。

まぁ新型プリウスと比べれば、音の侵入は直接的な感じはしないため、遮音にはそれなりに配慮されているのだろうとは思うのだが。(-_-)

(参考)
【試乗記】 トヨタ プリウス Z (2023/06/28)

 なので、

絶対的な音量レベルの話をすれば、そんなにうるさいわけではないのだが、モーター走行時の静粛性とのギャップが激しいため気になってしまうのだろう。

 あと、風切り音も気になった。

運転席側の窓の前方付近からヒュルヒュルといった感じの風切り音が聞こえる。

静粛性の悪いクルマだったら気付かないレベルの小さな風切り音なのだが、モーター走行時には静粛性が高いがゆえに聞こえてしまう雑音、と言えるだろう。

普通の街乗りの速度域で走っていてもたびたび聞こえてくるので、これは要改善だと思う。

 というわけで、

3つ★にするほどではないけど、3つ★に近い側の4つ★、といったところだ。

 それと、左側の後席の後ろあたりから、カタカタという異音がずっとしていたのが気になったが、まぁ内装の異音はどのクルマでも大なり小なりあるものだし、個体差もあるので、納車後にもし異音がしていたら直してもらえばいいだろう。

4.エンジン音の音質・・・★★★☆☆

 相変わらずトヨタのハイブリッドらしい、乾いた感じのエンジンサウンド。

質感を感じるような音ではない。

ただ、これも新型プリウスのエンジン音に比べればザラつき感の取れたサラッとしたサウンドで、好き嫌いはともかく、一般的にそこまでヒドいエンジンサウンドというわけではない。

まぁ3つ★ぐらいは与えてもいいだろう。

5.居住性・・・★★★★☆

 シートがいいね。

特に後席のシートに関しては、最近あまりないレベルの快適性。

後席で手を抜いていないあたりは、このクルマが持つ数少ない「クラウンらしさ」の1つだろう。

(1)運転席・・・★★★★☆

 特に際立った良い部分があるというわけではないが、悪いところはない。

シートの座り心地は、私の好みよりはちょっと柔らかめかなぁという感じではあるが、ホールド感も適度にあって、それでいて窮屈な感じは全くない。

 ドライビングポジションも希望の位置にきっちり合わせることが出来たし、快適な空間と言っていいだろう。

(2)後席・・・★★★★☆

 運転席を自分(身長180cm)のドライビングポジションに合わせた状態で後席に乗り込んでみた。

すると、

ヒザ前には、拳を縦に2個半、

頭上には、手のひら2枚分

ぐらいの余裕があった。

ヒザ前の余裕の割には頭上はそれほどでもないのだが、まぁ十分に広いと言っていいレベルだと思う。

 シートの座り心地も、座面の長さがゆったりしていて、しっかりと太ももの裏を支えてくれるし、ホールド感もあっていい感じ。

それでいて窮屈ではなく、とてもよく出来たシートだと思う。

 私がこだわるヘッドレストの高さも、わざわざ引っ張り上げなくてもデフォルトで頭を支えてくれる位置にある。(^_^)

 欲を言えば、後席のヘッドレストの面積はもう少し大きめにしてもらいたいのと、頭上の余裕がもう少しあれば、5つ★をつけられたと思う。

なので、

4つ★評価ながら、

5つ★に近い4つ★、といったところだ。

6.内装質感・・・★★★☆☆

 ダッシュボードの大部分はカチコチのプラスチックだが、助手席の前だけはソフトパッド。

面白いのは、わざわざダッシュボードに段差をつけて、奥の方をカチコチのプラスチックにしているところ。

凝ったデザインのように見せかけて、実は単にソフトパッドの面積を減らしたいだけのような気がするのは私だけだろうか? (^_^;

 ドアの内張りも、一番上の部分だけは一応ソフトパッドだが、ちょっと硬め。

そして、

内張りの大部分を占めるパネルが、完全にカチコチなわけでもなく、かと言って柔らかいわけでもないビミョーな質感の、、、いや、はっきり言ってしまうと、質感の低い素材が使われている。

ドアノブ周辺も加飾のないカチコチプラスチックで、ドアロックのノブが、これまた安物ファミリーカーにありがちなテカテカプラスチックで質感ゼロ。

しかも動かすとカチャカチャとオモチャのような音をたてるわ、ビミョーに遊びがあって上下にブレるぐらい組み付け精度は悪いわ、まさに衝撃的なショボさだ。

でもさすがにヒジ置きの部分は柔らかく仕上げてあるし、パワーウィンドウスイッチ周りは多少メッキやら加飾もあって、そこだけはマシな仕上げになっている。

 驚いたのは後席ドアの内張り。

なんと前席ドアよりも質感が良い。(^^;

というのも、

ソフトパッドの使われている面積が、前席よりもかなり広くなっている。

前席ではカチコチでもなく柔らかくもない、質感の低い素材が使われていた部分にまで、後席ではソフトパッドが使われているのだ。

これは珍しいですよ。

まずどのクルマに乗っても、例外なく、前席よりは後席の内張りの質感が低いか、もしくは同等レベルだ。

後席のほうが質感がいいクルマは、私のクルマ人生史上で初めてだ。(^^;

 一番ガッカリするのは、シフト周りの質感。

カチコチのプラスチックがシフト周辺を埋め尽くす。

シフトレバーのラインだけがピアノブラック仕上げになっているが、その面積を最小に抑えようという、不必要な努力が垣間見えるところが哀愁を誘う。

そして、フタもシャッターも付いていない、ムキ出しのドリンクホルダーが、「このほうが使い勝手がいいでしょ」と言わんばかりに口を開けている。

ここだけ見れば、そこらの大衆コンパクトカー、大衆ミニバンと何ら変わりない。

 グローブボックスは開閉の感触は悪くなく、ダンパーも一応ついている。

ただ、内側に起毛処理などはされておらずテカテカのプラスチック。

まぁいわゆる「普通のクルマ」のグローブボックスやね。

 センターコンソールボックスのヒジ置き部分は柔らかい仕上げで、これはまぁ当たり前。

センターコンソールボックス内も、底の部分やトレーには、ちゃんとクッション素材が貼られていて、ここはまぁ、ちゃんと配慮が行き届いているようだ。

 本革巻ステアリングの触感は悪くないね。

スイッチの操作フィールはイマイチだが、まぁ特別ヒドくもない。

 シートの質感は、高級感があるわけではないが、まぁ普通よりはいいでしょう。

もうちょっと華のあるシートにしてほしかったけど、まぁグレードも「G」ということでベーシックグレードなので、そこまで望むのは酷かもね。(^^;

 というわけで、

ドアの内張りとシフト周り。

この目立つ部分で質感がかなり低いことが、パッと見の印象を悪くしていると思う。

クルマの価格から考えるとショボい内装だと思う。

ま、3つ★が妥当だね。

7.装備・・・★★★☆☆

 今回試乗したグレード「G」は、廉価グレードの「X」の1つ上のグレード。

だが、装備は大したことない。(^^;

 まず、ヘッドライトは、オートマチックハイビーム機能付きのLEDヘッドランプ。

価格を考えれば、照射範囲を制御するタイプのアダプティブハイビームシステムを装備してほしいところだ。(-_-)

 私が唯一、先進安全装備で付いててほしい装備「ブラインドスポットモニター」は、オプション設定というセコさ。

そんな重要な装備が省かれてる割には、運転席シートは「除電スタビライジングプラスシート」が標準装備。

いわゆる、

「アルミテープチューン」のシート版だ!

どうでもいいぜ、こんなモン! (^o^;

 運転席は8ウェイのパワーシート。

しかし!

助手席は4ウェイのマニュアルだ。(*o*)

 その代わり、

というわけではないが、ステアリングは電動チルト&テレスコピックだ!

しかも!

運転席はパワーイージーアクセスシステムが標準装備で、乗り降りの際に乗り降りしやすいよう、自動でステアリングを退避させてくれる! (^_^)

が、、、

このグレード(G)のパワーイージーアクセスシステムは、ステアリングは動いてくれるけど、シートは動かないらしい。

中途半端やのぅ。。。(-_-;

 ナビと一体のディスプレイオーディオは標準装備。

まぁさすがに廉価グレード(X)以外でオーディオレスとかはあり得へんので、これは当然といったところだろう。

 あとはバックガイドモニターとか自動防眩インナーミラーとか雨滴感応式のオートワイパーなど、基本装備は標準で付いている。

 とはいえ、

値段から考えたら、

もうちょっと頑張って欲しい装備内容だ。

 ちなみに、

本来は装備の項目で語るような装備の話ではないのだが、試乗終了後、今回の新型クラウンの目玉装備、「つっかえ棒」を使ってみた。

(-_-;

新型クラウン、、、か、

笑っちゃうよな。(^_^;

8.オーディオ音質・・・★★★★☆

 意外と良い音質。

低音から高音まで、バランスよくキレイに出ている。

特筆するほどの特徴や際立つ部分はないのだが、高音の伸び、キレ、透明感、いずれも不満のないレベルだ。

9.デザイン・・・★★☆☆☆

 イケてる部分を見つけられないデザイン。

エクステリアは攻めたようで、いろいろ中途半端。

インテリアは大衆車のデザインとしては無難にまとめたデザインとも言える。

私は全く魅力を感じないが、

総合2つ★とさせて頂く。

(1)エクステリア・・・★☆☆☆☆

 なんか中途半端だよね。(^_^;

「クロスオーバー」ということで、トヨタの公式Webサイトではタイプ別で「SUV」に分類されているのだが、SUVって感じではないよな。(^o^;

全高は、まぁ高めではあるけど、ゆーても1540mm程度だし、最低地上高も145mmと別にフツーだし。(^^;

なんなら最低地上高なんて、プリウスのほうが高い(150mm)くらいだからね。(^o^;

全長は4930mmもあるから、さぞかし伸びやかで流麗に見えるのかと思いきや、なぜかボテッとした感じに私には見える。(-_-)

そのくせ、後席の頭上はさほど広くないという、なんかよく意味の分からないデザインだ。

 というわけで、

このデザインの、どこに魅力を感じる部分があるのか、私には全く見つけることができない。(-_-)

 コンセプト的には先日試乗したプジョー408と同じような感じかと思うのだが、断然プジョー408のほうがカッコいい。

(参考)
【試乗記】 プジョー 408 GT (2023/08/30)

 全長は408のほうがだいぶ短いのに、

408のほうが流麗で、

美しく見えるのはなぜだろう? (^^;

クラウン クロスオーバー、

まさにムダにデカいだけのデザインだと思う。

(2)インテリア・・・★★☆☆☆

 どこを切り取っても華のないデザイン。

センターコンソールとかドアの内張りとか、もうちょっと何か、デザイン的なアクセントを盛り込んで欲しいよね。(-_-;

形状的に特に凝ってると感じる部分もないし、全体的に加飾が足りない感じだ。

 エアコンの操作スイッチなんて、凝ったつもりなのか単なるコストダウンなのか分からないが、温度調整しにくいよ。(-_-;

スイッチを上から押したら設定温度が下がって、下から上に押し上げたら設定温度が上がるのだが、下から上って、操作しづらいジャン。(^^;

 と、実に残念なインテリアだが、クラウンだと思ったら発狂レベルだけど、まぁ大衆車のデザインとしてはありがちなデザイン。

しょーもないデザインだけど、

2つ★ぐらいはつけてもいいでしょう。

10.コストパフォーマンス・・・★★☆☆☆

 ちょっと高いよな。(^^;

内装の質感と装備は、価格から考えたら弱い。

 まぁ走りに関してはその素性は良いのだが、私が求めるレベルからすれば細かいネガが残っている状態。

そのへんが洗練されれば3つ★ぐらいつけてもいいのだが、今の洗練度では2つ★が精一杯かな。

11.総評・・・★★☆☆☆

 詰めの甘い部分は残っているが、まぁクルマとしての基本的な性能は高いレベルにあると思う。

改良が進めば、ギリギリ価格なりの価値のあるクルマに仕上がるだろう。

 ただ、

もうほぼ限界と思われる2.5リッターのハイブリッドシステムは、この先も、これ以上は洗練されることはないのではないか、と。(-_-)

それを考えると、

まぁ移動の足としては上等な足となり得るクルマだが、フィーリング面でも感動を与えてくれるような、趣味性の高いクルマにはなり得ないクルマなのかな、と思う。

 結局、

高級車クラウンとしては全く評価に値しないただの大衆車だが、これをクラウンとは無関係のクルマと考えれば、イケてない2.5リッターハイブリッドシステムの挙動も許容範囲ではあるし、大衆車の中では比較的「良いクルマ」と言っていいと思う。

 まぁでも、

私が求めているクラウンの姿とは大きく乖離しており、今後再びフルモデルチェンジされることがあっても、その大きな隙間が埋められることはないだろう。(-_-)

 というわけで、

とりあえず、クルマとしては「まとも」だった。

パワーも十分、乗り心地も良く、ハンドリングもいい。

足グルマとしては上等だ。

ちょっとムダに高いけど、

2つ★ぐらいはつけてもいいだろう。

 ただ、、、

こんな大衆車の足グルマに、「クラウン」の名をつけてほしくなかったということだけは、最後にあらためて言わせて頂きたいと思う。(-_-)




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★目次リンク
試乗記の目次

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コメント

  1. 匿名 より:

    カムリクロスオーバーなら納得できそう
    それはともかく、
    見た目だけ高級感バッチリ、走りハリボテのハリアー
    走りは良好、見た目はカスのクラウンクロスオーバー
    似たような価格でも、しっかり住み分けできてて笑えます

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > カムリクロスオーバーなら納得できそう

      カムリも歴史ある車名ですが、クラウンほど神格化はされてないですモンね。(^o^;

       

      > 見た目だけ高級感バッチリ、
      > 走りハリボテのハリアー
      > 走りは良好、
      > 見た目はカスのクラウンクロスオーバー
      > 似たような価格でも、
      > しっかり住み分けできてて笑えます

      トヨタは手の抜き方、抜き方のさじ加減、抜くところの選別が絶妙ですからね。

      手を抜くところを決めるための会議とか、手を抜くところを検討するためだけの部署があるんじゃないかと思うぐらいです。(^o^;

       

  2. 匿名 より:

    メーカー関係なく良い悪いを判断するとよく言っていますが、社名や背景に関係なく良い悪いを判断するのはやはり難しかったようで
    でも個人ブログですから主観や偏見で書きなぐるのが正しいあり方ですよね

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > メーカー関係なく良い悪いを判断するとよく言っていますが、
      > 社名や背景に関係なく良い悪いを判断するのは
      > やはり難しかったようで

      はい、確かに難しかったですけど、試乗記の各評価(★の数)に関しては、そんな背景は考慮に入れず、純粋に1つの新型車として評価できたので、公平な試乗記になったと思います。(^_^)

       

      > でも個人ブログですから主観や偏見で
      > 書きなぐるのが正しいあり方ですよね

      そうですね。

      評価は公平におこないますが、意見に関しては主観と偏見に満ちていてもOKだと思います。(^_^)

       

  3. 匿名 より:

    外観が致命的にあかんですよね。
    茶色の新型クラウン見た妻が「チャバネゴキブ○」みたいと言ってました、、、

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > 外観が致命的にあかんですよね。

      はい。

      ガチなSUVに代わる、これからの新しいスタイルの提唱、のはずなんですが、ヒドすぎて誉める所がありません。

      まぁ好みの問題なので、ハマる人にはハマるデザインなんでしょうけどね。(^_^;

       

      > 茶色の新型クラウン見た妻が
      > 「チャバネゴキブ○」みたいと言ってました、、、

      あの「のっぺり」したフロントのデザインがゴキブリを連想させるんだと思います。(^^;

       

  4. 匿名さん より:

    まぁ値段の割に〜というのは
    わかりますが
    もう500万以下だと高級車装備にならない時代なのか
    なと思います
    最上級グレードだとまた違ったりするのでしょうかね?

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > まぁ値段の割に〜というのは
      > わかりますが
      > もう500万以下だと
      > 高級車装備にならない時代
      > なのかなと思います

      そうですね。

      普通のクルマが300万円しますからね。(^_^;

      475万円程度では高級車的な装備を標準装備するのはしんどいでしょうね。

      ただ、このクルマより安くても、もっと装備の充実したクルマはいくらでもあるので、やはり相対的に評価すると、この価格(475万円)でこの装備内容は、やっぱりショボいと思いますね。(^_^;

       

      > 最上級グレードだと
      > また違ったりするのでしょうかね?

      もちろん、
      グレードが違えば装備の充実度は全然違いますよ。

      逆に言えば、
      その差をつけるためにグレードを
      設定してるわけですから。(^_^)

       

  5. NAO より:

    さすがは手抜きの王者トヨタですね。大衆の感覚のキモをよく知っている。しかし、おっしゃるとおりこれは「クラウン」ではないですね。

    トヨタは変にブランドネームに固執するところがあります。カローラーしかり・・・。ネーミングには時代性というものがありますから、新時代にあったネーミングを表出すればいいのにと思います。

    しかし、トヨタってもはや「クルマ」の企業ではなくなったかと。もっとも、いまの時代は私たち旧世代の人間が憧れた「クルマ」という存在は、消滅してしまいましたね。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > さすがは手抜きの王者トヨタですね。
      > 大衆の感覚のキモをよく知っている。

      そうですね。上手いと思います。

      その代わり、良い部分は良い部分でちゃんとあるので、良く言えばメリハリをつけて、やや芸の細かい「選択と集中」を実践している、とも言えるのかもしれません。(^o^;

       

      > おっしゃるとおり
      > これは「クラウン」ではないですね。

      はい。

      なので、
      実物を目の前にしても、
      全く心が動きませんでした。(^o^;

      王冠マークが付いているというのに、
      別物のオーラしか放ってません。(^^;

       

      > トヨタは変にブランドネームに
      > 固執するところがあります。
      > カローラーしかり・・・。

      固執してもいいんですが、
      方向性が間違ってるから困りますね。(^o^;

      ブランドネームに固執するなら、そのブランドネームが築いてきた歴史とか、作り上げてきたイメージや世界観、それらを大事にし、守っていくことにこそ固執して欲しいのです。

       

      トヨタの固執は、単に、

      「知名度のある名前は、
       捨てずに使い回すべし!」

      というだけで中身を大事にしないので、
      全然ダメですわ。(-_-)

       

      > ネーミングには時代性
      > というものがありますから、
      > 新時代にあったネーミングを
      > 表出すればいいのにと思います。

      おっしゃる通りです。

      全く別物の新しいクルマなんだから、
      新しい名前をつければいい、いや、
      つけるべきなのです。(-_-)

       

      > いまの時代は私たち旧世代の人間が憧れた
      > 「クルマ」という存在は、
      > 消滅してしまいましたね。

      そう感じる人が多くなってきたから、旧車ブームがキテるのかもしれませんね。(^^;

       

  6. NAO より:

    これが・・・パトカーに採用されることになるのでしょうか?
    後席に座らされた犯罪者は、さぞ快適でしょう(笑)

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > これが・・・
      > パトカーに採用されることになるのでしょうか?

      まさか。(^o^)

      まず「セダン」ではない時点でパトカーの条件から外れるので、パトカーの条件が改定されない限りは、採用されることはないはずです。

       

      > 後席に座らされた犯罪者は、
      > さぞ快適でしょう(笑)

      クラウン セダンがもうじき出ますけど、それがパトカー車両として採用されるかと言えば、それも無理があるように思います。

      なにしろセダンは5m超えの全長ですから、違反車両を追跡するのも苦労しそうですしね。(^^;

       

  7. 匿名 より:

    クラウンというブランドとデザインが足を引っ張ってますが、各項目の評価はなかなか悪くないですね

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > クラウンというブランドとデザインが
      > 足を引っ張ってますが、
      > 各項目の評価はなかなか悪くないですね

      はい、クルマは「まとも」ですよ。

      でも、ムダに高いですけどね、内容からすると。(^_^;

       

  8. ししとー より:

    15年ほど前はセダン、結構生き残ってましたね。
    職場の新人の女の子がクルマ好きでした。特にセダン。
    クルマ談義に花が咲きましたが、FF、FR、4気筒や6気筒という言葉や仕組みを知らなかった。
    一緒にディーラー巡り、試乗をしながら色々教えてあげました。
    プレミオ直4から始まり、アテンザ直4、マークXのV6、マジェスタのV8 と格上げしていきました。エンジンの回転フィール、トルク、加速、乗り心地、ハンドリングの違いを感じて更にクルマ好きになってくれました。
    あの頃は、いい時代の末期でしたね。
    私が今までで1番感動したエンジンは、アウトバックの水平対向6気筒の3.7L。
    ものすごく滑らかでトルクフル、どの回転域でも踏んだ瞬間に加速してくれました。
    BMWの直6は体感してません。どれだけ良かったのだろう。
    乗り心地やハンドリングも物凄く大切だけど、動力性能が足りない車はそれだけで選考外。
    今後はハイブリッド以外の選択肢は無くなりそう。
    恐らく次の愛車はホンダかトヨタだろうな。
    現状ではホンダに期待。

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > 15年ほど前はセダン、結構生き残ってましたね。

      はい。

      でも生き残ってるだけで、車種の統廃合も進みましたし、ずんぐりむっくりしたセダンが増えて、実質的な選択肢が減った時期でもありました。

       

      > 職場の新人の女の子がクルマ好きでした。
      > 特にセダン。

      それはいい獲物を見つけましたね。(^o^)

       

      > クルマ談義に花が咲きましたが、
      > FF、FR、4気筒や6気筒という
      > 言葉や仕組みを知らなかった。
      > 一緒にディーラー巡り、
      > 試乗をしながら色々教えてあげました。

      「色々」の部分には、
      ここではあえて突っ込まないことにします。(^^;

       

      > プレミオ直4から始まり、
      > アテンザ直4、マークXのV6、
      > マジェスタのV8 と格上げしていきました。

      どれ1つとして新人の女の子のイメージとはかけ離れたクルマばかりですが、そもそも「セダン女子」という時点で相当珍しいですよね。(^o^;

       

      > エンジンの回転フィール、トルク、
      > 加速、乗り心地、ハンドリングの違いを感じて
      > 更にクルマ好きになってくれました。

      それは良かったです。

      なかなかそういう所に注目してクルマを見てくれる女子は少ないですからね。

       

      > 私が今までで1番感動したエンジンは、
      > アウトバックの水平対向6気筒の3.7L。
      > ものすごく滑らかでトルクフル、
      > どの回転域でも踏んだ瞬間に加速してくれました。

      古き良き時代ですね。

      もう今や、3.7リッターなんて大衆車ではあり得ないですモンね。(^o^;

       

      > BMWの直6は体感してません。
      > どれだけ良かったのだろう。

      神格化されすぎている部分もあるとは思いますが、良いのは確かですよ。

      サラサラ回るしサウンドも重厚だし、とても質感を感じられるエンジンです。

      BMWのダイレクト感に勝る8速ATと相まって、出足からの加速は滑らか且つ低回転域からトルクフル。

      シルキーシックスと言われるだけのことはあり、確かに名機だと思います。

       

      > 今後はハイブリッド以外の選択肢は無くなりそう。
      > 恐らく次の愛車はホンダかトヨタだろうな。
      > 現状ではホンダに期待。

      トヨタのTHSはハイブリッドを広く普及させ、ハイブリッドの魅力を多くの人に知ってもらう上で大きな役割を果たしたシステムだと思いますが、ここへきてホンダのe:HEVの完成度がかなり高くなり、レベルは逆転したと感じています。

      システムの原理的に、いくら改良を重ねたところで、THSではe:HEVに「フィーリング」の面で勝てないと思います。

      今後のハイブリッドの主導権は、ホンダに移る可能性もあると感じています。

       

      まぁトヨタとホンダでは資金力のレベルが全然違うので、そこはトヨタも、意地でも譲らないとは思いますけどね。(^o^)

      ただ、トヨタがハイブリッドのリーディングカンパニーであり続けるためには、そろそろTHSのシステムに見切りをつける必要があると思います。

      そのTHSを今さら採用して次世代e-BOXER車を出そうとしているスバルには、辛すぎる話で申し訳ないですが。(^o^;

       

      • 匿名 より:

        >そのTHSを今さら採用して次世代e-BOXER車を出そうとしているスバルには、

        水平対向エンジンにこだわってるスバルとしては、エンジン感のほぼないシリーズ方式では困るのでしょうね。
        マツダのロータリーPHVのように発電機に徹することができなければ独自のHEVシステムは出来ないでしょう。

        • 辛口系おやじ より:

          辛口系おやじ(管理人)です。

          > 水平対向エンジンにこだわってるスバルとしては、
          > エンジン感のほぼないシリーズ方式では
          > 困るのでしょうね。

          しかしTHSをスバル流に料理するのも、いろいろ制約があって難しそうな気がするし、結局はあちこち妥協しないと成立しないと思うんですよね。

          それに、THSの「エンジン感」って、e:HEVのエンジン感より劣りますからね。

          もちろん、e:HEVは「EV感」の強さも特徴の1つですけど、エンジンがかかってからのフィーリングは、THSよりe:HEVのほうが圧倒的にいいですし。(^^;

           

          > マツダのロータリーPHVのように
          > 発電機に徹することができなければ
          > 独自のHEVシステムは出来ないでしょう。

          もはや今さら独自のハイブリッドを開発しようなどとしないほうがいいと思うんですよね。

          だって、どうせ「つなぎ」の技術ですから。(^o^;

          それに、もう大勢はおよそ決してると思いますしね。(^^;

           

          燃費重視の大衆「足グルマ」はTHS、

          走り重視の趣味性の高いクルマはe:HEV、

          で棲み分けをする。

          そして、

          各メーカーは、トヨタとホンダと業務提携して、そのハイブリッドシステムを使わせてもらえばええんとちゃいますかね。(^o^)

           

      • 匿名 より:

        「フィーリング」は好みの問題ですしそこにこだわる客層はごくわずかでしょう
        フィーリングより燃費を重視する人が圧倒的多数だと思いますよ

        • 辛口系おやじ より:

          辛口系おやじ(管理人)です。

          > 「フィーリング」は好みの問題ですし
          > そこにこだわる客層はごくわずかでしょう

          ごくわずかと言うほど少ないかどうかはともかく、かなりの少数派であることは確かでしょうね。

           

          > フィーリングより燃費を重視する人が
          > 圧倒的多数だと思いますよ

          もちろんそうなんですけど、でもフィーリングを求める人もいるので、ボチボチここらでハイブリッドシステムの棲み分けをしたらいいんじゃないかな、と思うんです。

          つまり、

          トヨタのTHSは燃費改善という面では、これでもかというぐらい改良が重ねられてきましたから、これはこれで燃費を考えれば優位性のあるシステムだと思うので、燃費の良さを求める客層が多い車種では、THSを使えばいいと思うんです。

          だけど、

          このシステムの原理的に、やはりフィーリングを考えると、高級車や上級車種に使うにはそもそもあまり向いてないと思うんですよね。

          そういった上級車種を選ぶ客層は、そこまで燃費にこだわらない人の割合も多いですから、そういった車種には、ホンダのe:HEVのようなシステムを使ったほうがいいと思うわけです。

           

           なので、

          THSに見切りをつけろというのは、何もTHSを捨ててしまえというわけではなくて、もう燃費性能は行き着くところまで行き着いた感があるので、改良はこれぐらいでとどめておいて、もっとフィーリング面で魅力のあるハイブリッドシステムに軸足を移行したほうがいい、と。

          ただ、どうせ「つなぎ」の技術のハイブリッドですから、今さら全く新しいハイブリッドを開発するのも得策ではない。

          だから、こうなったらメーカーの垣根を越えて、燃費重視はTHS、フィーリング重視はe:HEVを、各メーカーが使わせてもらえばいいんじゃないかな、と、ふと思ったわけです。

          もはや敵は国内メーカー同士ではなく、日本VS世界なのですから、協力し合って日本車の未来をつくっていってほしいなぁと思うんですよね。(^_^;

           

          • 匿名 より:

            >このシステムの原理的に、やはりフィーリングを考えると、高級車や上級車種に使うにはそもそもあまり向いてないと思うんですよね。
            それは辛口さんが個人的に思っているだけですからねえ
            メーカーの垣根を越えてつかわせてもらうほどじゃありませんよ

          • 辛口系おやじ より:

            辛口系おやじ(管理人)です。

            > それは辛口さんが個人的に思っているだけですからねえ

            まぁ実際にあの2.5リッターハイブリッドを高級車に搭載して売っている実績があるわけですから、あのフィーリングに特に不満を持たない人も多いんでしょうね。

            とはいえ、

            少数派なのかもしれませんけど、あのフィーリングを嫌だと思っているのは決して私だけではないですからね。(^^;

             

            それに、

            今は少数派でも、これからホンダのe:HEVが進化しつつ多くの車種に展開されていくに従って、フィーリング面でトヨタのTHSが劣っているという事実に多くの人が気付き始めるかもしれません。

            というのも、

            この先、THSよりもe:HEVのほうが伸びしろがあるんじゃないかと感じているので、両者のフィーリングのレベルの差は、今後さらに顕著になるんじゃないかなぁと思うので。(^_^;

             

            まぁそうなったらそうなったで、トヨタも考えるでしょうし、e:HEVを使わせてもらうという方法をとらないのであれば、どんな策を講じてくるのか、それはそれで楽しみではありますけどね。(^_^)

            ただ私としては、意地を張らずに各メーカー同士で強みのある部分を享受しあって、日本連合で世界と戦ってほしいなぁという話です。

            まぁ単なる希望を書いただけの話なので、「そうすべき!」とまでは言ってません。

            あくまでも希望ですよ、希望。(^o^)

             

  9. 匿名 より:

    ボンネットを開けていただくお願いを聞いてくれてありがとうございます!
    まぁなんていうか。。。せめてエンジンカバーくらい付けてくれたらなぁって思っちゃいましたね。
    やっぱりクラウンクロスオーバーっていう名前じゃなくてマークXジオって付けてくれてたら納得できるんですよね。

    実際の所、ちらほらとコストダウンの為の内装の粗とかはあるものの上位車種用のTHSなので手堅く纏まってますよねぇ

    でも上の方で話も出てますけどTHSのシステムの伸びしろはそろそろ限界だとは思いますね。。。

    今後は電駆化したe:HEV、e-powerのタイプが走りの主流になるんじゃないでしょうかね
    他のメーカーもなんだかんだで同系列は持ってる
    ホンダ:e:Hev
    日産系:e-power
    システム的には一長一短だからどっちが良いとは言えないけどお互い次の世代(恐らく今後は変速機構が加わってくる)に入った時にe:Hevはどう出るかが気になる所

    マツダ:ロータリーEV(分類はPHEVだけど駆動タイプはe-power)
    MX-30ベースっていうのがアレだけど実用性で考えると面白そうだけどなんか数を売る気がない感が半端ないんだよなぁ
    もし試乗する機会があれば試乗してほしいと思いますがMX-30っていうのが、、、

    トヨタ:自前で作ると色々不味いからダイハツ名義でパク(ry ジェネリックしたe-smart
    まぁパク、、、いや、、、ジェネリックな部分は書くと変なのが湧いてきそうなので置いといてロッキー、ライズで売り込んで将来的には小型車(ダイハツが担当してるシエンタ、ヤリスクラスまで)に乗っけていくのかなって思ったけど例の不正問題でこのまま生産終了になる勢いなのが笑えない。。。。
    日本の車種だロッキー&ライズだけって言ってるけどホントかよ・・・っていうのが。

    スズキはまぁダイハツとタッグになるだろうから置いといて一番やばそうなのは完全にシステムごと供与してもらわないと成り立たないスバルなのかねぇって感じですかね

    BEVは今の世代だと中国のごり押し戦略に対抗できないから次世代以降に入ってシステムをパクれなくなってからが勝負ですね

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > ボンネットを開けていただく
      > お願いを聞いてくれてありがとうございます!

      いえいえ。

      本当は動画で開けるところを撮りたかったのですが、なにしろ「つっかえ棒」がないとボンネットが落ちてくるため、片手でスマホ持って片手だけでボンネットを開けるということが出来ず、動画は断念して写真にしました。(^o^;

       

      > せめてエンジンカバーくらい付けてくれたらなぁ
      > って思っちゃいましたね。

      ですよね。

      こんなにたくさんのパイプがムキ出しで見えるとは思ってなかったです。(^_^;

      つっかえ棒とのコンビネーションで、見るからに安っぽくて、大衆車感バリバリ全開ですわ。(^o^)

       

      > でも上の方で話も出てますけど
      > THSのシステムの伸びしろは
      > そろそろ限界だとは思いますね。。。

      はい。

      トヨタの新型車のハイブリッドモデルにチョイチョイ試乗していると、それは強く感じるところです。

       

      > 今後は電駆化したe:HEV、e-powerのタイプが
      > 走りの主流になるんじゃないでしょうかね

      私はシビックに乗ってそう強く思いました。

      このシステムなら、EV移行への「つなぎ」として考えても、ドライブフィールがEV的ですし、THSよりEVに近いし、のびしろや特性を考えるとまだまだ引っ張れるというか、「EVもどきのハイブリッド」として長く活躍できると思います。

      e-POWERはe:HEVと比べると高速巡航に弱点があるので、e-POWERの進化版ということで、e:HEVに集約するのが良いと思います。

       

      > マツダ:ロータリーEV
      > もし試乗する機会があれば
      > 試乗してほしいと思いますがMX-30っていうのが、、、

      MX-30は愛車候補の対象外につき、試乗の予定はないです。

      MX-30はリヤドアがね、フロントドアを開けてからでないと開けられないのでダメです。

      単独で開けられないドアは、私はドアとは認めません。

       

      > トヨタ:自前で作ると色々不味いから
      > ダイハツ名義でパク(ry ジェネリックしたe-smart

      そんなハイブリッドシステムは放棄して、ホンダのe:HEVを使うほうがいいと思います。(^^)

       

      > 一番やばそうなのは
      > 完全にシステムごと供与してもらわないと
      > 成り立たないスバルなのかねぇって感じですかね

      はい、スバルはヤバいです。

      あのポンコツe-BOXERにムダな時間とコストをかけてしまったのが、近年の経営判断で最も大きな失敗だと思います。

      e-BOXERを使った車種・グレードに関しては、他社の同クラスの競合車種に対して、完全に遅れをとっています。

       

  10. 匿名 より:

    管理人様、いつも楽しく拝見しております。

    実家の両親がこの車(G-advanced)を購入し、先日代わりに運転した若輩者ですが、思うところは管理人様とほぼ同じでした。

    「クラウンの名を冠した大衆車」は言い得て妙だと思います。確かに相対的に車としては充実しているが、”クラウン”を名乗るにはいろいろと足りない。

    つっかえ棒のくだりは、「まさかそんなことは」と思いつつ、実家車のウォッシャー液を補充しようとしたら・・・笑うしかありませんでした(^o^;

    高級車の定義は人それぞれですが、私は「そんな装備なくてもいいだろう」という装備が搭載された車だと思っております。木目調内装、ボンネットダンパー、アダプティブハイビーム・・・なくてもいいといえばいい。けれど、それらは大衆車としては十分条件でありつつも、高級車としては必要条件だと思います。

    RS-advanced(最上位グレード、6.4M)や、昨今発売されたクラウンセダン(7M以上)との上下関係もあるのでしょうが・・・

    • 辛口系おやじ より:

      辛口系おやじ(管理人)です。

      > 実家の両親がこの車(G-advanced)を購入し、

      アチャーーー・・・、、、
      買ってしまわれましたか。(^^;

      どうですか?

      納車された時、ご両親は、

      「なんやこれ?
       これ、ホンマにクラウン?」

      とかおっしゃいませんでしたか? (^^;

       

      > 先日代わりに運転した若輩者ですが、
      > 思うところは管理人様とほぼ同じでした。

      ということは、試乗記の内容におおむね納得頂けたということですね。

      オーナー様のご子息だと、信者的な視点になりがちかと思いきや、冷静にクルマの特徴や出来栄えを感じ取っておられるのは素晴らしいと思います。(^_^)

       

      > つっかえ棒のくだりは、
      > 「まさかそんなことは」と思いつつ、
      > 実家車のウォッシャー液を補充しようとしたら・・・
      > 笑うしかありませんでした(^o^;

      クラウンオーナーさんは、自分でボンネット開けることなんてほぼ無いだろうから、つっかえ棒でも問題ないと判断されてコストダウンの餌食になってしまったのかもしれませんが、さすがに「クラウン」でアレは、やりすぎだと思いますね。(^_^;

       

      > 高級車の定義は人それぞれですが、
      > 私は「そんな装備なくてもいいだろう」
      > という装備が搭載された車だと思っております。

      なるほど。

      単純に値段の高いクルマを高級車と呼ぶ人もいますし、ホントそこは人それぞれですよね。

      おっしゃるように、「装備」は1つの分かりやすい指標かもしれません。

      ちょっと難しいところでは、分かる人にしか分からない「感性」で感じ取るレベルの高さ、みたいなのもありますね。

       

      > 木目調内装、ボンネットダンパー、
      > アダプティブハイビーム・・・
      > なくてもいいといえばいい。
      > けれど、
      > それらは大衆車としては十分条件でありつつも、
      > 高級車としては必要条件だと思います。

      高級車も「エントリー高級車」とかだと、装備を抑えて走りに注力してたりする車種・グレードもあったりするのは確かだけど、それでもさすがに高級車としては「ボンネットダンパー」は抑えるところじゃないと思いますね。(^_^;

       

      > RS-advanced(最上位グレード、6.4M)や、
      > 昨今発売されたクラウンセダン(7M以上)との
      > 上下関係もあるのでしょうが・・・

      クラウンセダンについては、後日アップ予定の記事で詳細に語らせて頂きますが、あれはクロスオーバーとは全くの別物ですね。

      おっしゃるように、値段も全然違いますが。(^_^;

       

      そもそもクロスオーバーのような大衆車に、高級車のセダンと同じ「クラウン」という名前を使う必要があったのか?

      と思います。

      別々の車名にすべきだったと思いますね。(-_-)

       

      • 匿名 より:

        管理人様

        お褒めの言葉をいただき、光栄(恐縮)です。

        「感性」でわかるレベルの高さ・・・若輩者の私も、いずれ感じ取れるようになりたいものです(スバル狂の私には、世間一般のラグジュアリーカーは今のところ魅力がわかりませんが)(-_-)

        脱線にはなりますが、私の車歴がインプレッサスポーツ(GT6)⇒S4 VBH(アプライドD)ということで、管理人様のご見識になんとなくシンパシーを感じております(G4にお乗りだったと記憶しています)。

        ここで、クロスオーバーと価格が近いS4 VBH-STI-SportR-EXで装備を比較(インプ由来のWRXとの比較は本来ならクラウンに失礼?ですね)してみますと、

        アダプティブハイビーム、本革シート、シートヒーター、シートポジションメモリー、乗り降り時シート後退機能と、S4は標準装備(5.0M)なのに対してクロスオーバーは2.5Lエンジンの最上位グレード(G-Advanced LP,5.6M)を選ぶ必要があります。

        この2車の比較だけでも、クロスオーバーが価格の割に装備を省略されている印象を受けますね。(ご安心ください。ボンネットダンパーもS4にはちゃんとついております)

        ここまで酷評しましたが、クロスオーバー、高齢になっていく両親の足車としてはなかなか良い選択だったと思います。というのも、低燃費で定年後の家計に優しく、DRSのおかげで小回りが利き、無駄に図体がでかく煽られにくいとのこと(父談)。高級車らしい質感が省略されている分、便利・安全機能については必要な物が大方揃っており、「大衆車としては」完成度が高いのではないでしょうか(^_^;

        蛇足ですが、テールがポ●シェみたいだと911乗りの友人に言ったら激怒されました。

        • 辛口系おやじ より:

          辛口系おやじ(管理人)です。

          すみません、いろいろアクションアイテムが重なって、返信遅くなりました。(^^;

           

          > 「感性」でわかるレベルの高さ・・・
          > 若輩者の私も、
          > いずれ感じ取れるようになりたいものです

          そういうのって明確な基準があるわけじゃないので、あくまでも個人的な感覚の話でしかないですから、自分の感じたことを他人に理解してもらおうとすると難しいんですけどね。(^^;

          でも、やっぱりいいクルマは、伝わってくる(伝えてくる)ものが違うというか、何とも表現しがたい「何か」があるんですよ。

          いろいろ乗り比べているうちに、そういうことに「気付く」ようになってきます。

           

          > 私の車歴がインプレッサスポーツ(GT6)
          > ⇒S4 VBH(アプライドD)ということで、
          > 管理人様のご見識になんとなく
          > シンパシーを感じております
          > (G4にお乗りだったと記憶しています)。

          おお、これは素晴らしい車歴ですね。

          確かに、私はG4乗りでしたので、先代インプレッサの出来の良さはよく知っております。(^_^)

          S4も私の愛車候補としてファイナリスト入りしたほどの出来栄えのクルマですし、これはこれで先代インプレッサとは全く異なるタイプの楽しみのあるクルマですよね。(^_^)

           

          > クロスオーバーと価格が近い
          > S4 VBH-STI-SportR-EXで装備を比較
          > (インプ由来のWRXとの比較は本来なら
          > クラウンに失礼?ですね)してみますと、

          まぁ本来であれば、クラウン様と比較するタイプのクルマではないのかもしれませんが、名ばかりクラウンのクラウンクロスオーバーとの比較であれば、むしろS4に失礼だと思います。(^o^)

           

          > アダプティブハイビーム、本革シート、
          > シートヒーター、シートポジションメモリー、
          > 乗り降り時シート後退機能と、
          > S4は標準装備(5.0M)なのに対して
          > クロスオーバーは2.5Lエンジンの最上位グレード
          > (G-Advanced LP,5.6M)を選ぶ必要があります。

          装備はS4のほうが全然いいですよね。

           

          > この2車の比較だけでも、
          > クロスオーバーが価格の割に
          > 装備を省略されている印象を受けますね。

          装備はショボくても、その分、他に何か突出したことがあるのであればまだいいのですが、そういうわけでもないですしね。

          むしろS4のほうがインパクトありますし。(^^;

           

          > クロスオーバー、
          > 高齢になっていく両親の足車としては
          > なかなか良い選択だったと思います。

          まぁそこは、買われた本人が満足されてるなら、それはそれでOKだと思います。(^_^)

           

          > というのも、低燃費で定年後の家計に優しく、
          > DRSのおかげで小回りが利き、
          > 無駄に図体がでかく煽られにくいとのこと(父談)。

          なるほど。

          私にとってはどうでもいい事ばかりですわ。(^o^)

           

          > 高級車らしい質感が省略されている分、
          > 便利・安全機能については必要な物が大方揃っており、
          > 「大衆車としては」完成度が高いのではないでしょうか(^_^;

          そうですね。

          値段の割に装備はショボいですけど、大きな欠点があるわけではなく、総じてよく出来てますからね。

           

          > 蛇足ですが、テールがポ●シェみたいだと
          > 911乗りの友人に言ったら激怒されました。

          そりゃまぁ、ポルシェのフォルムは、長年こだわり続けた誰もが知る、完成されたフォルムですからね。

          一方、悪い意味でこだわりを捨て去り、今やこだわりのカケラもなく、名前だけかつての高級車から拝借して、最低地上高はプリウスより低いくせに流行の名前「クロスオーバー」をくっつけただけのクルマなんかと比べられたら、それは確かにポルシェに失礼ではありますね。(^^;

          まぁ私はポルシェに興味がないので、激怒するほどのことではないと思いますけどね。(^o^)