2023年4月にフルモデルチェンジされた、
インプレッサの純ガソリン車に試乗してきた。
なぜこんなに試乗するのが遅くなったかを詳しく話すと長くなるので割愛するが、発売当時は廉価グレード「ST」しか存在しなかった純ガソリン車のグレードに、昨年(2024年)の9月、装備が充実した特別仕様車「ST Smart Edition」が追加された。
本当ならその「ST Smart Edition」に試乗したいのだが、試乗車がないため、代わりに廉価グレード「ST」に試乗したのだ。
「ST」は廉価グレードなので、特別仕様車「ST Smart Edition」と内装や装備は異なるが、タイヤサイズは同じなので走りに関するチェックは「ST」でも可能ということで、今さらながらの「ST」への試乗となったわけだ。(^^;
インプレッサと言えば、先代インプレッサは私の以前の愛車だった。
先代インプレッサの出来栄えは素晴らしく、スバルのエントリーモデルでありながら、クラスを超えた走りの質感で私を唸らせた、極めてコスパの良い名車だった。(^_^)
そのインプレッサの新型となると、
当然ながら期待してしまう。(^^)
新型のe-BOXER搭載グレード「ST-H」にはすでに試乗済みだが、e-BOXERがイケてないため、残念な出来栄えだった。(-_-)
【試乗記】 スバル インプレッサ ST-H (2023/06/21)
しかし!
純ガソリン車となれば、e-BOXER搭載モデルより期待値は高い。
先代からの正常進化で、再び私を魅了してくれることを期待して、試乗へと出かけたわけである。(^_^)
さて、
新型インプレッサ(と言ってもすでにフルモデルチェンジから約2年経ってるが)の純ガソリン車は、どのような出来栄えだったのか。
以下に率直なインプレッションを述べさせて頂く。
目次
試乗車の概要
年式 | 2023年式 |
走行距離 | 7100km |
車名 | インプレッサ |
グレード | ST |
駆動方式 | AWD |
トランスミッション | CVT |
装着タイヤ | ブリヂストン TURANZA T001(205/50R17) |
型式 | 3BA-GU7 |
排気量 | 2.0リッター(自然吸気) |
最高出力 | 154ps/6000rpm |
最大トルク | 19.7kgf・m/4000rpm |
全長 | 4475mm |
全幅 | 1780mm |
全高 | 1450mm |
車両重量 | 1420kg |
車両本体価格 | 299万2000円(税込)※ (ただし現在の価格) |
試乗日 | 2025年3月10日 |
※
今回の試乗車は2023年モデルであり、当時の価格は251万9000円(税込)だった。
しかし、その後の装備追加や価格改定により、現在は299万2000円(税込)となっている。
また、試乗車には当時のセットオプションがフル装備されており、現在のモデルにセットオプションフル装備(20万9000円)を追加したものと同等の内容となっていた。
よって、
320万1000円(税込)相当の車両である。
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試乗インプレッション
1.走りの性能・・・★★★☆☆
全然アカンとは言わないけど、走りの質感とかフィーリングとか、そういう部分にこだわると明らかに物足りない。
まぁ一言で言ってしまうと、
「ホントにフツーのクルマになったなぁ。。。(^^; 」
という印象。
悪くはないんだけど、これで走り(過激な走りではなく、通常の走行)を楽しもうとか、そういうレベルではない。
先代インプレッサは普通に走らせてるだけでも、その走りの質感の高さを楽しめるクルマだったけど、今回の新型はそのレベルに至っていない。
(1)発進挙動・・・★★☆☆☆
まずは発進。
先代インプレッサの純ガソリン車は、走り出した瞬間に「おっ!」と思わせるような、「クラスを超えた質感」が印象的な名車だったが、そのような感触が新型でも健在なのか、あるいはさらに進化しているのか、そこに期待してパーキングブレーキとフットブレーキをリリースした。
あれっ?
なぜだ、全く進まない! (^o^;
ひょっとしてAVH(オートビークルホールド)がオンになっているのかと思って確認したが、オンにはなっていなかった。
どうやら単純にクリープが弱いだけのようだ。(^^;
ディーラーの駐車スペースからの発進だったのだが、この駐車スペース、確かにほんの少しだけ後方に向かって傾斜がある。
だが、過去にこの駐車スペースから試乗車や愛車を発進させたことは何度もあるけど、クリープで動き出さなかったことなど一度もない。
なので、ブレーキをほどいてもクリープで動き出さなかったのは、自分の中にある「普通の挙動」を基準に考えると、違和感のある挙動だった。(-_-)
ってゆーか、微動だにしてないのに、挙動というのも変な感じだけどね。(^o^;
クリープ現象は強すぎると危険だし、弱すぎても扱いにくいので、実は意外と発進挙動のフィーリングに影響する要素だったりする。
そういう意味では、いきなり残念な試乗スタートとなった。
と、
いつまでも「あれっ?あれっ?」と言っていてもクルマは進まない。
アクセルをゆっくり踏んで、
いよいよ本当に発進だ!(^^)
うーーーん、、、期待ハズレ。(^_^;
先代インプレッサにあった、クラスを超えた「いいクルマ感」が感じられない。(-_-;
タイヤが転がる感触に、ドシッとした重厚感とか、ヌルッとした質感の高い感触、そういうのが無かった。
あと、発進のたびにというわけじゃないんだけど、なんかね、アクセルの踏み始めの部分で、イメージしていたよりも余計にエンジンが回る感じと、それに伴うエンジン音の高まり方が、やや安っぽく感じられる時があり、それが何となく「大衆車感」を漂わせている。(-_-)
正直、近年に試乗した新型車の中では、明らかに劣る発進挙動と言わざるを得ない。
でもね、
あくまでも「フィーリング」を重視すると劣るというだけで、普通に走らせるうえで特に問題があるわけじゃないし、大衆車としては普通の範疇だと思うんだよね。
インプレッサはスバルのエントリーモデルなわけだし、まぁこれが普通というか、本来はこんなモンなのかもしれないね。
つまり、
先代は「クラスを超えた質感」があったけど、
新型は「クラスなりの質感」になった、
ということだろう。
というわけで、
先代からの正常進化を求めていたが、むしろ退化しているというのが、先代インプレッサ乗りの私が感じた率直な印象だ。
これなら先代インプレッサのほうが全然良かったよ。(^^;
(2)加速フィール・・・★★★☆☆
発進した瞬間に愛車候補から消えただけに、すでにヤル気ゼロの試乗となったのだが、発進後の中速域までの加速フィールもチェックしてみた。
特に違和感はないが、特に感動もない加速フィールだ。
悪くはないけど、普通。(^^;
中速域からの平地での加速も、アクセルワークに対して素直にリニアに加速していくので、先に試乗済みのe-BOXER搭載のグレード「ST-H」よりはいいと思う。
通常の街乗り走行における加速シーンでは、CVT特有の空転感などもほとんどなく、加速もほぼリニアに加速してくれるので、CVTの大衆車としては十分に「よく出来ている」と言っていい仕上がりだろう。
急坂での加速でも、4千回転ぐらいまで回せばなかなか力強く加速してくれるし、そこから回転数をさらに上げていくと加速感もグッと高まる感じで、ここでの加速もまた、e-BOXER搭載グレード「ST-H」よりは全然いい。(^_^)
【試乗記】 スバル インプレッサ ST-H (2023/06/21)
ただ、
発進からの加速も含め、アクセルワークに対するエンジンの反応や加速は、先代インプレッサに比べると制御がやや雑な感じがするし、ダイレクト感みたいなのも少し薄れた感じがする。
そこもまた、「いいクルマ感」を感じられなくなった1つの要因かと思う。(-_-)
(3)パワーフィール・・・★★★☆☆
いつもの急坂でアクセルを踏み込んでみた。
2リッターのNAエンジンなんで、当然ながらパンチはない。
エンジンの回転数が4千回転未満の領域では、パワーフィールはハッキリ言って乏しい感じだが、4千回転ぐらいまで回すと意外とパワフル。
急坂でも十分に加速してくれる。
まぁパワーフィールに関しては、先代インプレッサと相違ない感じだ。
(4)ハンドリング・・・★★★★☆?
実は、厳密には4つ★かどうか分からない。
最後に「?」を付けたのはそのためだ。
普通にカーブを曲がったり、交差点を曲がったり、直進してる最中にハンドルを少しだけ左右に素早く振ってみたりした感じでは、意のままに曲がってくれるし反応してくれるので、少なくとも3つ★レベル以上であることは間違いない。
本来であれば、試乗コースにあるいつものS字カーブを速めの速度で曲がってみて、4つ★以上かどうかをチェックするはずのところ。
なのだが、
そのS字カーブが道路工事によって、S字ではないカーブに様態が変えられてしまっていた。(-_-;
しかもまだ工事中だから、交通誘導してるおっさんが立って旗を振っていた。(^o^;
そのため、攻めたコーナリングを試すことができなかったのだ。。。
そんなわけで、
試せる限り試した感じでは、クロストレックよりは劣るものの、不安を感じさせるような挙動は無かったため、まぁ恐らく4つ★レベルには届いてるだろうという推測で4つ★を付けさせて頂いた。(^^;
まぁでも、
基本的には、先に試乗済みのe-BOXER搭載グレード「ST-H」のハンドリングと、特性は同じような感じ。
クイックでもなくダルくもない、一般的な乗用車として、万人向けの扱いやすい特性と言っていいかと思う。
【試乗記】 スバル インプレッサ ST-H (2023/06/21)
(5)ステアフィール・・・★★★★☆
今回試乗したグレード「ST」は廉価グレードのため、標準のステアリングは本革巻ではないのだが、セットオプションが付けられていたので、本革巻ステアリングが装備されていた。
なので、
ステアリングの触感も含め、インフォメーションの濃さとか回した時の手応えなど、ステアフィールに関しては先に試乗済みの「ST-H」と同様の印象だった。
【試乗記】 スバル インプレッサ ST-H (2023/06/21)
(6)ブレーキフィール・・・★★★★☆
先に試乗済みのe-BOXER搭載グレード「ST-H」では、制動力の立ち上がりがやや急峻な印象だったのだが、今回の「ST」(純ガソリン車)では、そのような印象はなかった。
それ以外の部分では「ST-H」と特に違いは感じなかった。
ブレーキペダルの踏み加減に応じたリニアな制動力が得られ、止まり際の微妙なコントロールもできたので、何ら問題はない。
これといった特徴がないというか、ニュートラルな特性というか、「ザ・普通」って感じ。
良く言えば、変なクセがない、って感じかな。(^_^)
2.乗り心地・・・★★☆☆☆
これ、真剣に作り込んでるとは思えないね。(^_^;
ひょっとして、基本的にe-BOXER搭載モデルに合わせてサスペンションがセッティングされてるのかな?
先に試乗済みのe-BOXER搭載グレード「ST-H」の乗り心地は、コンフォートなキャラクターで落ち着いた乗り心地だったのに、今回の純ガソリン車の乗り心地はコンフォートでもなければスポーティーでもない、残念な乗り心地だった。
【試乗記】 スバル インプレッサ ST-H (2023/06/21)
その原因は、今回のモデルからベースがクロストレックとなり、インプレッサがその派生車種となったからなのか?
それとも、
あくまでもe-BOXER搭載モデルがインプレッサの主役モデルであり、純ガソリン車はオマケで一応ラインナップしているだけで、セッティングが手抜きされているからなのか?
あるいは、その両方なのか?
そこは分からないが、とにかく、荒れた路面を走らせるとセッティングの粗が分かりやすく挙動に現れるので、走らせて楽しいと言えるレベルの乗り心地ではない。
ま、多くの人は、荒れのヒドい道路さえ走らなければ乗り心地が良いと感じるだろうし、総じてヒドい乗り心地というわけではないから、ただの「足グルマ」の乗り心地としてはそこそこ上等な部類かもね。
ただ、私が求めるレベルにはほど遠い。
先代インプレッサの乗り心地のほうが数段良かったよ。(-_-)
(1)スポーツ性・・・★★☆☆☆
ムムッ?!
これは残念!
なんかちょっと、接地感が薄いよね。(^^;
荒れた路面を通過した際に、
ちょっと跳ね気味な感じがする。
けっこう足回りがバタつくんだよね。(-_-;
ステアリングに伝わってくるインフォメーションが薄いわけではないので、リヤが跳ね気味なんだと思う。
決して足回りが硬いとか柔らかいとか、そういう明確なキャラクターを感じる足回りではないのだが、サスペンションのセッティングが合ってないような感じ。
これじゃあスポーティーな走行をさせても、あまり楽しくないだろうな。(-_-)
でも、路面の凸凹がさほどヒドくなければ、スポーティーな走行もそれなりにこなせると思う。
(2)コンフォート性・・・★★☆☆☆
せめて3つ★ぐらいつけてあげたかったんだけど、先に書いた通り、荒れた路面を通過した時のバタつきがちょっと目立ったんでね、あれじゃあ3つ★はつけられないなぁ。(^^;
いや、
多少の路面の荒れならば、そこを通過してもガツガツ、コツコツ、みたいなショックはあまりなくて、基本的にはマイルドに路面の凹凸をいなしてるんだけどね。
ただ、少し荒れ具合がヒドい所になると、サスペンションがうまく吸収してくれなくて、ボディの姿勢変動が大きく、上下、左右に揺さぶられる。(-_-)
しかも、足回りのバタつきがボディのリヤで振動となって車内に響くから、これまた不快。
なので、
まぁ路面状態が比較的良い状態であれば、基本的にはどちらかと言えばコンフォートな性格の乗り味なのだが、トータルで見るとお世辞にもコンフォートとは言えないな、と。(-_-;
3.静粛性・・・★★★☆☆
営業マンさんが言うには、新型では先代よりも静粛性の向上が図られているとの話だったのだが、正直、これまた先代インプレッサより静粛性は劣ると感じた。
特に気になったのは、乗り心地の項目でも触れたが、足回りがバタついた時の振動に伴う雑音。
足回りで発生した雑音そのものは、基本的にはよく遮音できていると思うのだが、サスペンションのセッティングが甘いのか、吸収しきれない振動がボディを伝わってそれが車内の後部で雑音を発生させる感じ。
セダンではなくハッチバックであることも、振動による雑音を抑えるのに不利な条件だと思うので、今回のモデルからセダン(G4)を廃止してハッチバック1本でいくことにしたのであれば、なおさら振動の抑制には気を配って開発してほしかったね。(-_-)
一方で、ロードノイズは静かだった印象。
エンジン音の侵入も、始動時を除けばあまり気にならないレベル。
ただ、
発進挙動の項目でも触れたが、発進のたびにというわけではないものの、アクセルの踏み始めの部分でイメージしていたよりも余計にエンジンが回る感じがする時があり、そういった時は多少エンジン音の侵入が気になるかもしれない。
まぁでも、エンジンを4千回転以上まで回しても、特にウルサイという印象はなかったので、遮音性は悪くはないと思う。
4.エンジン音の音質・・・★★★☆☆
良い音とまでは言えないけど、特にガサツな感じの音ではない。
だが、先に試乗済みのe-BOXER搭載グレード「ST-H」のエンジン音と比べると、ややワイルド感があるかな、という感じ。
なので、
サウンドの洗練度は少し劣るような気もするし、わざわざ聞きたくなるようなエンジン音でもないけど、まぁ3つ★の範疇かな、と。
【試乗記】 スバル インプレッサ ST-H (2023/06/21)
5.居住性・・・★★★☆☆
(1)運転席・・・★★★☆☆
基本的には「ST-H」と同じだが、パワーシートが標準装備されておらず、マニュアル調整なので、その分を割り引いて3つ★とした。
(2)後席・・・★★★☆☆
「ST-H」と同様。
6.内装質感・・・★★★☆☆(ただしオプション装備車)
本来の「ST」グレードでは1つ★レベルだが、試乗車にはセットオプションがフル装備されており、機能的な装備だけでなく内装の質感に大きな影響を与える装備が多数付加されていた。
要するに、オプション武装によって、先に試乗済みの「ST-H」とほぼ同等レベルの内装質感となっていたため、3つ★評価とさせて頂く。
【試乗記】 スバル インプレッサ ST-H (2023/06/21)
7.装備・・・★★☆☆☆(ただしオプション装備車)
これまた本来の「ST」グレードでは1つ★レベルだが、試乗車にはセットオプションがフル装備されており、多少マシな装備レベルになっている。
だが、
それでもヘッドライト関連のシステムがショボいままだったり、シートはマニュアル調整のままだったり、防眩ルームミラーが自動じゃなかったり、いろいろと随所がショボいので、セットオプションフル装備でもせいぜい2つ★レベル。
8.オーディオ音質・・・-----
確認していないが、恐らく「ST-H」と同じで2つ★レベルのはず。
【試乗記】 スバル インプレッサ ST-H (2023/06/21)
9.デザイン・・・★★★☆☆
(1)エクステリア・・・★★★☆☆(ただしオプション装備車)
廉価グレードなのでサイドシルスポイラーが付いてないが、ほぼ「ST-H」と同様。
(2)インテリア・・・★★☆☆☆(ただしオプション装備車)
「ST-H」と同様。
10.コストパフォーマンス・・・★★★☆☆(ただしオプション装備車)
廉価グレードなので、オプション武装でフル装備したところで、いろいろショボい部分が残ってしまう。
さらにはAWDモデルのため、さらにムダに高い。
その上、廉価グレードだから手抜きなのかどうか知らないが、走りに関する部分の詰めも甘いとなると、コスパが良いとは言えないね。(-_-)
まぁでも、純ガソリン車の特別仕様車「ST Smart Edition」のFFモデルであれば、ギリ4つ★をつけられるかもしれない。
11.総評・・・★★☆☆☆
アカンね。
予想してた以上にアカンね。(^o^;
何がアカンって、乗り心地のチェックで、足回りのセッティングに手抜き感が垣間見えてしまったのが一番アカン。
今回の新型では純ガソリン車は主役ではなく、「オマケ」で出してるのがよく分かる出来栄えだ。
私は先代インプレッサ乗りだったこともあり、先代インプレッサとの差を感じてしまうのも、全体的な印象を悪くした要因だろう。
なぜなら、いろんな評価項目で、ことごとく先代インプレッサのレベルには及ばない出来栄えだったからだ。(-_-)
新型になって、先代よりも退化する。
そんなことが現実にあるのだ。(-_-)
で、
何気にふと、先代インプレッサとエンジンスペックを比較してみたら、
●先代インプレッサ
最高出力:154ps/6000rpm
最大トルク:20.0kgf・m/4000rpm
●新型インプレッサ
最高出力:154ps/6000rpm
最大トルク:19.7kgf・m/4000rpm
と、なぜか新型のほうが、
若干最大トルクが下がっている。(-_-;
理由は分からない。
まぁ数値なんてどうでもいいというか、数値が低くても、乗ってみて体感で「良い」と感じさせてくれればそれでいいのだが、そうじゃないから困ったモンだ。(-_-;
それに、はっきり言ってエンジンフィールの滑らかさは、先代のD型以降のモデルのほうが滑らかだったと思う。(-_-)
そんなわけで、新型インプレッサの純ガソリン車の出来栄えは、私が求めるクルマ、「普通に走らせているだけで楽しめるクルマ」のレベルにはほど遠い出来栄えだった。(-_-)
でも、
コイツで走りを楽しむとかじゃなく、単に日常の「足グルマ」として使うのであれば十分なレベルだと思うので、まぁ2つ★ぐらいはつけてもいいだろう。
「クラスを超えた質感」が魅力だった先代インプレッサの後を継ぐ新型インプレッサだが、どうやらこれからは「クラスなりの質感」のクルマとして生きていくようだ。(^^;
何でもかんでも値上がりしてる世の中やからね。
インプレッサはスバルのエントリーモデルだけに、いろんなコストが値上がりしている状況下で「いかにコストダウンして価格上昇を抑えるか」に苦労したのかも。
その結果、
「クラスを超えた」レベルを目指す余裕がなくなり、このクラスなりの「及第点」を目指す開発になってしまったのかもしれないね。(-_-)
そんな風に感じた、今回の試乗でした。
コメント
なんか昔のトヨタのエントリークラスのクソ車みたいな投げやり感ですね。
スバルはトヨタの悪い所を見習ってしまったのでしょうか。
昔のファンが逃げてしまった理由がよくわかります。
客をナメるようになったらおしまいですね。
これでめっちゃ安くなってるとかならまだしも、どうせ据え置きか値上げなんでしょう。
ステルス値上げじゃないけどクルマもそういう流れなんですかね。
先代が異様に良かっただけですよ
その前なんてどれ乗っても大きめの段差でバインバインしてた
悪いことは何でもかんでもトヨタのせいにするのは良くない風潮
辛口系おやじ(管理人)です。
> なんか昔のトヨタのエントリークラスの
> クソ車みたいな投げやり感ですね。
それは以前、私がカムリの試乗に行く際に運転することになった、「カローラフィールダー」のことでしょうか? (^o^)
> スバルはトヨタの悪い所を
> 見習ってしまったのでしょうか。
そうではないと思います。
トヨタの手の抜き方は、
もっと上手いですので。(^o^)
> 昔のファンが逃げてしまった理由が
> よくわかります。
まぁ昔のファンが逃げてしまったのは、今回のような仕上げの甘さとかが要因というよりは、「キャラ変」が要因としては大きい気がしますけどね。(^o^;
昔のスバルのキャラを貫くには、厳しすぎる世の中になってますから、まぁ仕方ない面も多いですけどね。(^^;
> 客をナメるようになったらおしまいですね。
ホント、今回の試乗では、
「インプレッサの客もナメられたモンだな。」
と思いましたね。(-_-)
> これでめっちゃ安くなってるとかならまだしも、
>どうせ据え置きか値上げなんでしょう。
値段、どんどん高くなってきてます。(^^;
> ステルス値上げじゃないけど
> クルマもそういう流れなんですかね。
どのクルマも高くなってますから、仕方のない流れではあるんですけどね。
ただやっぱり、ここまで高くなってるにもかかわらず、先代よりも内容は悪くなっているというのでは、買う気しないですよね。(^^;
今回の試乗で、
「(何でも値上げの流れにある)
こういった状況下では、
今まで以上によく見極めて
クルマ選びをしないといけない」
と感じました。
価格上昇は当然ながら売れ行きに影響するので、やはりメーカーは価格上昇を抑えるために、どこかでコストダウンを図ろうとすると思いますから。
コストダウンすることは決して悪いことではないけど、やるなら上手くやらないといけません。
試乗でバレるようなコストダウンは、ダメだと思います。(^^;
こんにちは。辛口さんの過去の評価との比較です。
インプレッサ ST-H 2023/6/21
2.乗り心地・・・★★★★☆
(1)スポーツ性・・・★★★☆☆
(2)コンフォート性・・・★★★★☆
インプレッサ ST 2025/3/11
2.乗り心地・・・★★☆☆☆
(1)スポーツ性・・・★★☆☆☆
(2)コンフォート性・・・★★☆☆☆
ほぼ同じ車なのに評価が2段階も悪くなっています。
マイナーチェンジで変更があったのでしょうか。
私はクロストレックしか試乗してないので何も言えませんが。
辛口系おやじ(管理人)です。
> ほぼ同じ車なのに評価が2段階も
> 悪くなっています。
> マイナーチェンジで
> 変更があったのでしょうか。
私が今回試乗した車両は、フルモデルチェンジでの発売当初からある2023年式の試乗車なので、以前にe-BOXER搭載モデル「ST-H」に試乗した当時からある試乗車です。
ただいずれにせよ、インプレッサはまだマイナーチェンジというほどの改良は入ってないので、フルモデルチェンジでの発売当初の車両と現在の車両はほぼ同じのはずです。
ですので、ここまで評価に大きな差をつけることになったのは、私も意外でした。(^^;
試乗記でも触れましたが、今回スバルは、ガソリン車をメインにセッティングしたのではなく、e-BOXER搭載モデルをメインにセッティングしたんじゃないかな、と。
評価に大きな差がついた要因としては、それが最も大きいんじゃないかと思ってます。
というのも、
先ほど調べてみたところ、e-BOXERは荷室のフロア下にバッテリーを積んでるらしいんですよね。
なので、
基本的には、荷室のフロア下バッテリーがある状態で乗り心地が良くなるようにサスをセッティングしたのかもしれません。
本来なら純ガソリン車でサスのセッティングを変えないといけないのに、そのまんま、あるいはほとんど変えてないというか、あまりセッティングを追い込む作業に工数をかけてないのではないか、と。(-_-)
とても残念な結果でしたね。項目ごとの点を見ると星4つは無理でも3つはいきそうだなって思いましたけど、乗り心地の悪さが相当足を引っ張ったのでしょうね。スマートエディションを提案してなんか申し訳なくなりました。名車のフルモデルチェンジは難しいという話をよく聞きますが、インプレッサはまさしくその例なんだしょうね。特に今は物価高や環境規制もあり妥協しないといけないものが多いのだと思います。私は旧インプレッサ1.6i-Lを乗り潰そうと思います。ただ、今は家族の事情でATに乗っていて、近い将来MTが欲しいと思っています。MTの設定があって辛口さんがおすすめのクルマはありますか?教えてくださるとありがたいです。ちなみに今はシビックのMTが一番気になっています。
辛口系おやじ(管理人)です。
> とても残念な結果でしたね。
はい、まさかここまで悪い評価がつくことになるとは、私も予想してませんでした。(^^;
> 項目ごとの点を見ると
> 星4つは無理でも3つはいきそうだな
> って思いましたけど、
> 乗り心地の悪さが相当足を
> 引っ張ったのでしょうね。
そうですね。(^^;
今回の新型では、元々、純ガソリン車は積極的に売ろうとしてなかったですからね。
「純ガソリン車もついでに作りました」感を、感じずにいられませんでした。(-_-;
> スマートエディションを提案して
> なんか申し訳なくなりました。
いえ、スマートエディションは、本来なら大本命のはずのグレードですから。
諸悪の根源は、たぶんe-BOXERです。
アイツさえ誕生してなければ、もっとまともな純ガソリン車の新型が出ていたはずです。(-_-)
> 私は旧インプレッサ1.6i-Lを
> 乗り潰そうと思います。
それがいいと思います。
新型(現行型)に乗り替えても、レベルダウンするだけですから。(^^;
> 今は家族の事情でATに乗っていて、
> 近い将来MTが欲しいと思っています。
私も2台持ちが出来たら、1台はMTがいいですね。(^_^)
> MTの設定があって
> 辛口さんがおすすめのクルマはありますか?
MTの試乗はしてないので良いかどうかは分かりませんが、私が試乗したことのある車種で、MTがあるクルマとなると、
MAZDA3ファストバック
ぐらいしか思いつきませんね。(^^;
MAZDA3ファストバックはカッコいいですし、価格もさほど高くはないですし、前回の乗り替え時に私の次期愛車候補のファイナリスト入りした車種ですから、良いクルマだと思います。(^_^)
内装の質感や装備もなかなか良いですし、MTの試乗をしてみるのもいいかもしれません。(^_^)
> ちなみに今はシビックのMTが
> 一番気になっています。
値段はMAZDA3よりはだいぶ高いですし、納期も結構かかりますし、ナビの「罠」もありますけど、それらが気にならないのであれば試乗してみるのもいいと思います。(^_^)
返信ありがとうございます。
シビックはMAZDA3よりはだいぶ高いのに今ではRSしかなく、納期も結構かかりますし、ナビの「罠」の記事も読ませていただいたので、現行モデルの初期型か旧型の中古が欲しいなって思ってます。MAZDA3もいいですね!シビックと比べると少しスポーティさが薄い気がしますが、気になります。本当はスイフトスポーツが欲しいですけど、生産終了までに新車で手に入れれません。次期スイフトスポーツは出るのでしょうかね。もし出なかったらスイフトスポーツの中古価格が高騰しそうで怖いです。今でも中古車は新車価格とあまり変わらないのに
星2つは予想通りでした。
18年ほど前の先代インプの試乗、驚愕レベルだったのをいまだに良く覚えています。
走り出しの5〜10mで「なんじゃこりゃ?」
スムーズだわ、静かだわ、重厚だわ。
ディーラーの敷地から公道に出たときの段差のいなし方の上品さ!
公道に出てからも素晴らしすぎる乗り心地、切れ味の良いハンドリング。
加速以外は先代レヴォーグを圧倒、完全なる下剋上!
試乗直後に同じコースを愛車で走って比較しましたが、加速こそ我が愛車ゴルフ7ヴァリアントが圧倒しているけど、乗り心地は完敗。
愛車のボディの底?に補強パーツを入れ、脚周りを車外品に換えてようやく追いついたレベル。
それが見る影もないのは残念極まりない。
VWゴルフは7→8のフルモデルチェンジで「正常退化」
同じくインプも名車の次が駄車、お気持ちは良く分かります。
消化試合、お疲れ様でした。
A5はなかなか良い感触だったようですね。
書き間違えました。
「18年ほど前」じゃなくて「8年ほど前」です。
18年前のインプは酷かったです。
先代は名車です。
辛口系おやじ(管理人)です。
> 星2つは予想通りでした。
お見事でございます。(^o^)
試乗車は私が狙ってる特別仕様車ではなく廉価グレードだったので、まぁ4つ★にはならないにしても、3つ★ぐらいがついて、装備の充実した特別仕様車なら4つ★、みたいな感じになるんじゃないかと期待してました。
全然でしたね。(^^;
> 18年ほど前の先代インプの試乗、
> 驚愕レベルだったのを
> いまだに良く覚えています。
8年ほど前、ですね。
わざわざ訂正の投稿ありがとうございます。(^_^)
そして、私の前愛車をお誉め頂き、ありがとうございます。(^_^)
あれは私も、試乗してビックリしましたからね。(^o^;
> 試乗直後に同じコースを愛車で走って
> 比較しましたが、加速こそ我が愛車
> ゴルフ7ヴァリアントが圧倒しているけど、
> 乗り心地は完敗。
> 愛車のボディの底?に補強パーツを入れ、
> 脚周りを車外品に換えて
> ようやく追いついたレベル。
超絶に誉めて頂いてありがとうございます。(^_^)
> それが見る影もないのは残念極まりない。
なんかもう、「やっつけ仕事」で作られた感が伝わってくるんですよね。(^^;
先代は次世代プラットフォーム「SGP」の初採用車種ということで、恐らく気合いの入り方がハンパなかったのだと思います。(^^;
> 消化試合、お疲れ様でした。
はい。
自動車メディアの記事では、純ガソリン車を誉める記事を何度か目にしたことがあったので、もうちょっとマシだろうと思ってたのですが。(^^;
相変わらず、メディアの試乗記はアテになりません。(^o^;
> A5はなかなか良い感触だったようですね。
んーーー、どうでしょう。(^^)
荒れた路面をサスペンションが吸収せず乗り心地が悪い件で、ひとつ確認させて頂けますか。私の愛車G4 2.0Siも納車された即は、荒れた路面の突き上げが不快でした。管理人様のアドバイスで空気圧が原因と判明し、是正後は大変満足しています。試乗車の空気圧は正規通りだったでしょうか。ディーラーさんは、やたら高くするのを、その後の点検でも間の当たりにしましたので、気になった次第です。そのようなレベルでは無く、車の本質部分と思われている場合、失礼いたしました。
正直、車の乗り心地とかパワー感って
結構日によって変わりますね
仕事で疲れた後だったり、寒い日暑い日とか
あれ?こんなだったっけ?
って良い方にも悪い方にもなります
タイヤの空気圧とかその日の風当たりとかもありますし
結局その時ビビッと来るかどうか
車は理屈だけでは割り切れませんよね
そういうのが伝わるのがここの良い所ですね
>発進した瞬間に愛車候補から消えただけに、すでにヤル気ゼロの試乗となったのだが、
これ、ときどきありますよね。
試乗終わるまで全てがネガティブに感じてしまって最悪の評価に、、、
そう考えると発進の挙動や内外装の設えってかなり重要ですね。